艦これ × HALO ~それゆけ!スパルタン提督~ 作:漬けまぐろ
12月24日
ひとりの艦娘がパジャマにどてらを羽織りスリッパをパタパタ鳴らす
どうやら今日は私が1番早く目覚めたようだ
昨日の夜からずっと降り続いた雪はまだ降り止みそうになかった、
ひとりの艦娘はその寒さかららのか「うわ~・・・」と一言煽ると窓の先に見える深々と積もる雪を見て足早に唯一、横須賀鎮守府提督の部屋にある温かい便座のトイレへ向かった
カチャ、ギィ・・・
霧島
「おはようございます。」
フレッドは特注の巨大ベットでまだ横になっていた
彼が横須賀鎮守府に来てから既に4ヶ月が過ぎている、霧島はフレッドがまだ寝ているのを確認すると洗面所へと向かった
霧島
「やっぱり温かいですね。」ホワホワ
霧島はパジャマと下着を下まで下ろして便座に座り込むと今日の予定はどうなのか、トイレ内にあるカレンダーに目を通した
霧島
「そういえば、今日はクリスマスイヴ・・・。」
相も変わらずびっちりと予定を書き込まれたカレンダーは仕事に律儀な霧島ですらもいつ休息を取っているのかと息を飲む程だった、にも関わらず提督は特別な日には予定を上手く詰めており、鎮守府にいればこまめに艦娘達の様子を見たり時間に空きがあれば家事や料理も手伝ってくれるのだ、しかも数日毎に車で街の超巨大ショッピングモールに連れていってくれる。
フレッド曰く「暇はできる物じゃない、作るものだ。」とさりげなく恐ろしい事を言ってのけた、他の鎮守府の提督達も見習って欲しい。
特に呉提督、"艦娘回覧板"によるとスラスターユニット燃焼試験の後10日間程、飲まず食わずで半径50メートルくらいの林で遭難していたのを林の草刈りをしていたフレッドと鹿島、大鯨、神威、他駆逐艦ズにより発見され借りを作ったようだ
今はすでに退院し呉鎮守府に帰ったらしいが龍田に相変わらず♂調教♂されていると風の噂が絶えない
実のところ霧島もフレッドに大きな借りがあり頭が上がらない、遠征に向かった際に運悪く戦艦級の主砲が胸部に直撃し轟沈寸前まで追い詰められ撤退する中、砲塔は全てオシャカ、八方塞がりの所をバージョンアップしたスラスターユニットを装備した実戦帰りのマスターチーフ率いるブルーチームに救われたのだ。
リンダにより簡易コールドスリープを施され地球衛星軌道に待機していたUNSC最高峰ともいえる"ホープフル病院船"で選りすぐりの医師達の元、治療された
傷も殆ど残っておらず抜糸跡が微かに見える程度で地球の医療技術を遥かに凌駕するホープフルに在籍する技術者達には
"治療した替わりに破壊された艦装を作らせて欲しい"
という訳の解らない話になったりもした
実際は艦装を再現したスラスターユニットであり、砲塔が全て超小型レールガンとなり機関砲等もUNSCの技術をふんだんに盛り込んだポイントディフェンスガンに改装され更には最新式のSPNKrEMロケットランチャーを備えた、あれきり出撃はしていないのでまだ未使用だがあえて名付けるなら"金剛型ハルシオン級巡洋艦"と呼べる、「もちろん妖精さんと一緒に今までのように戦えるよ、深海悽艦共にガツンとかましてやってくれ♪」と、いかつい顔の技術者からもお墨付きだ
その上UNSCは艦娘用の艦装ユニットにバージョンアップを徐々に施し全ての艦娘達の艦装にも改造を施したいと考えている
修理費や弾薬費が高くつきそう・・・と考えた所で霧島はウォシュレットのスイッチを切り、用を済ませて便座から腰を上げ始末をつけるとフレッドがいる部屋まで戻ると提督はいつの間に目覚めたおり窓の外を筋肉でパンパンになったTシャツとスウェットのズボンの姿で片手に水の入ったコップ片手に眺めていた
朝焼けで雲の隙間から差す太陽光でフレッドの肉体は存分に色気を出しつつ振り向いた
フレッド
「おっ、やっぱり霧島だったか。」
霧島
「・・・っ!!提督、起きてましたか?!」
霧島の慌てた言葉を聞きフレッドはニッと笑った
フレッド
「したら、朝飯食いに行くか。」
霧島
「そうですね!行きましょう!」
フレッドと霧島は食堂へとたどり着くと皆ほとんどが着席していた、当番の蒼龍と天津風の二人が作ったのは甘さともちもち感が癖になる白米、味噌の香ばしい風味と玉ねぎの甘みが病みつきになる玉ねぎとわかめの味噌汁、脂が程よく乗った銀アジの塩焼きと大根おろし、すだち、茄子の浅漬けと胡瓜のぬか漬け、小鉢はしいたけのいしづきを細かく裂いて酒、出汁、醤油、鷹の爪を入れ干ししいたけの戻し汁を加えて炒めたしいたけのいしずきのきんぴら、最後に梅干し
霧島は金剛姉妹の席へ、フレッドはヒュウ♪と口笛を鳴らし早く早く!と駆逐艦達から席にと急かされる
天津風
「それでは、我らの母なる慈悲、恵みに感謝を。」
天津風
「ポテポテ☆ポテト」
明石
「ポテポテ☆ェ!!?」
蒼龍
「召し上がれ~♪」
明石以外の一同
「いただきまーす!」ワイワイ
明石
「うおぉぉぉい!ポテトなんて入っ・・・無視すんなっ!いただきまぁーすっ!!」がつがつ
食堂ではいつものようにおしゃべりと食器と箸の触れるカチャカチャという音が聞こえる
フレッドの席は丁度駆逐艦の中央に近い場所になっている、理由は簡単だ、何故なら・・・
フレッド
「響、弁当作るにはまだ早すぎるぞ。」ヒョイ
響
「ハラショー。」
フレッド
「朝霜、お前また汁物が服にはねてる。」フキフキ
朝霜
「いや~面目ない。」ガハハ
フレッド
「こら暁、魚の骨くらい自分で取れなきゃレディとは呼べないな?」
暁
「ぐぅ、やってやろうじゃない!」もたもた
鹿島
「・・・まさに『もうあいつ一人でいいんじゃないかな』状態ですね・・・」
天龍
「だな~、俺もなンか手伝えりゃいいンだけど・・・」
鹿島と天龍はフレッドの方を見やり自身の不甲斐なさ、ではないがフレッドの手伝いをできないかと毎朝ソワソワとしている、しかし当の本人は慣れてしまったようでまるで当たり前かのように駆逐艦達のお世話をしながら自身も合間合間に食べ続けている
早霜
「あ。」梅干しポロッ
フレッド
「ふんっ!!」ギュオッ!!
前傾姿勢になったフレッドは右腕を内側に反転させ手に握った箸を風の如く食器の合間を目で追う事も難しい速さで早霜の落としかけた梅干しを箸で掴んだ
フレッド
「・・・セーフ。」
雷
「司令さすが!」パチパチ
電
「迅雷!迅雷なのです!」パチパチ
ハラショー
「ハラショー!!」
朝霜
「ワザマエ!」イェー!
早霜
「見事っ!」わっ
やんや やんや
ドタバタ ドドスコ ドスケルビ
駆逐艦達からせいだいな拍手に鹿島と天龍は「いつものか・・・」と浅い溜め息を吐き出した
まだ幼いから仕方ないとはいえ近いうちにテーブルマナーの練習も座学に組み込む決心がついた鹿島。
早霜が落としかけた梅干しをキューっとした顔で口に放り込むと、フレッドは今日の予定を簡単に告げようとした
フレッド
「そうだ、全員静聴!」
フレッドが艦娘達に静聴するように唱えると艦娘達は椅子に座ったままだが背筋をビッ!と伸ばし表情も今まさに戦場へ参らんというピリピリした顔をする、普段おふざけがあってもやるときゃやる。
フレッドが艦娘達に叩き込んだスパルタン2流というやつだ
フレッド
「総員、楽にしてくれ、今日が何の日だか知ってるな?俺達横須賀鎮守府は本日総戦力を用いて特殊作戦を実行する!」
フレッド
「・・・は~い、こちらをご覧あれ~。」
フレッドのいきなり気が抜けた声に艦娘達はフレッドに振り向くとフレッドの手には厚みのある封筒があった
長門
「・・・見たところ、ただの封筒のようだが・・・?」
フレッド
「こいつはフッド卿からの餞別だ。」
金剛
「ハッ!!もしかして提督・・・!!」
フレッド
「わかったか?金剛・・・」
大鳳
「なんと・・・金剛殿、真か!?」
金剛
「中身は高級紅茶の茶葉ネー!!」ドギャーン!!
し~ん・・・
大鳳
「提督殿!して中身は!?」
フレッド
「よくぞ聞いてくれた・・・!!」
金剛
「アラ~?」
フレッド
「こいつはフッド卿に『慰労会』と称して無理くり頂いた日本円、20万円だ!!」デーン
一同
「うおおぉぉおぉおおぉっっっ!!!!」ドガシャーン‼‼
金剛
「紅茶じゃないんデスか~」シクシク
比叡
「ねぇさま・・・」
「金剛お姉さま、気を確かに・・・」
金剛
「おわりなのネ~ん。」(33-4)
明石
「そのお金で買って貰えばいいじゃん?」
金剛
「・・・そ・・・その手かあったネー!!」キラキラ
比叡
「ねぇさま・・・!!」
霧島
「明石さんグッジョブ!」
フレッド
「で、だ!」
フレッド
「この慰労会の資金で今夜は全員で外食に行こうと思う!」
占守
「・・・移動手段はどうするっしゅ?」
フレッド
「人員輸送向けのペリカン降下挺をインフィニティから一機オーダーした、全員で乗れるぞ。」
フレッドの一声で艦娘達はさらにヒートエクステンドしついは喜びで跳び跳ねた駆逐艦達の振動で天井から埃が舞い落ちたあたりからフレッドは艦娘達に予定している店のチラシを配った
元特殊部隊隊長こと、筋肉モリモリマッチョマンの変態店長がお送りするスジ肉専門店「肉でも食ってリラックスしな」
謎の縮れ毛が浮かんでそうなキチガイ染みた雰囲気を醸し出す焼き肉専門老店「これから毎日肉を焼こうぜ?」
要は焼き"にく"のみしか無い究極の2択だ、"にたく"だけに。(暴論)
金剛
「迷うネ~、イタリアンもいいけど焼き肉も捨てがたいデース。」
霧島
「金剛お姉さま、そもそもイタリアンは択に無いですよ?」
比叡
「提督はわかってますね、ビールと焼き肉こそ食べ盛りな女子のご馳走です。」
フレッド
「天龍以外は悪酔いするのを見越して一人3杯までだぞー。」
比叡・金剛・霧島
「ほげっ・・・」
駆逐艦ズ
「やっき肉~♪ドリンクバ~♪デザート~♪」ウラー!
天龍
「タン塩とビール・・・たまンねぇなあ、センマイ刺しもいいな。」
大鯨
「天龍さん、お野菜も食べないと・・・」
天龍
「・・・ナルム盛りとかカクテキ(大根のキムチ)とか・・・?」
大鯨
「・・・」(遠い目)
長門
「ロースと特盛ライス・・・うん・・・!」
蒼龍
「加賀さん、生ホタルイカのキムチ漬けとかどうです?」
加賀
「良い・・・」キラキラ・・・
明石
「司令、特上でもいいんですか!?」
フレッド
「足りない分はフッド卿のカードでいけるから大丈夫だろうが、特上ばっかりてのは駄目だぞ?」
明石
「やた!!特上壺タレ漬けハラミ!!」ガッツポー
フレッドは顎を擦り「フム」と、小声で唸った
逸る気持ちを抑え切れない艦娘達を今は鎮めておかねば、パンパン!と手を叩くと艦娘達は妄想を一時中断し
フレッドに視線を移す
フレッド
「さぁ、箸が止まってるぞ、夕飯に想い馳せるのもいいがまずは今やるべきことをやろう、クリスマスイベントを円滑にするためにきっちりとな。」ニヤリ
龍驤
「なんや君、まさか焼き肉以外もあるん?」
フレッド
「まぁ、お楽しみさ、俺は一度インフィニティに戻るから少し残ってる書類を頼んだぞ龍驤。」
龍驤
「ん?ええで、任しとき。」
フレッドが外に待機していたペリカンに乗り込むとペリカンかすぐに最大出力で飛び上がりインフィニティのSデッキに着艦した
足早にブリッジまで向かうとブルーチームのチーフ、ケリー、リンダの3人とラスキーに加えてローランドが出迎えた
リンダ
「久しぶりね"フー君"、それとも"フレっち"のが良かった?」
フレッド
「茶化さないでくれリンダ、それで、緊急召集の内容は?」
ラスキー
「今呼び出しましょう、ローランド。」
ローランド
「了解しました艦長。」パチン!
ローランドが指を弾くと先程フレッドが入って来たゲートから一人の、艦装らしきものを身につけた丁度駆逐艦の艦娘より少し年上くらいの女の子がやってきてフレッドの前で立ち止まるとピシっと敬礼をした
?
「はじめまして!フレデリック大尉殿!」
フレッド
「?・・・??どちら様で?」
チーフ
「イオウジマだフレッド。」
フレッド
「は?イオウジマってあの硫黄島か?」
硫黄島
「はいっ!UNSC のパリ級重フリゲートのイオウジマです!!」
フリゲート
「えっ、あっ、宜しく・・・。」
ケリー
「"まだ"いるわよ?」
フレッド
「」
ローランド
「あと2人、トラファルガー級超大型空母のトラファルガー、もう1人がストライデント級重フリゲートのエミネント・ドメイン、双方共過去に大破したと生還した別の船員から聞いてます。」
ラスキー
「この3人は4日前、プラウラー級トウキョウ・ルールが偵察の任に付いている際に惑星サジタリウスの衛星軌道上で人間ひとり分程のカプセルが3つあり、生体反応確認された為保護されました、その後直ぐにカプセルの繭から飛び出し名乗りをあげるとイオウジマ以外の2人はそのまま昏倒したようです、まだ意識不明な状態です。」
フレッド
「で、私の鎮守府に配属・・・と?」
リンダ
「違うわフレッド、彼女達はチーフの管轄、育成してブルーチームに編入されるわ。」
フレッド
「一応艦娘って事になるのか?」
ラスキー
「既に日本海軍中央司令部の総本部には連絡を入れてあります、日本の艦艇ならば確かに大尉の鎮守府に配属されますが3人はUNSCの艦艇というのがキモだそうです、直ぐにマスターチーフの直属に編入したのでONIの手に渡ることはあり得ないでしょう。」
ローランド
「仮に無理やりにでも引きはなそうものなら・・・」
インフィニティのブリッジ中から視線を感じたフレッドは辺りを見回すとブリッジにいる全ての隊員やスパルタン4、士官達がまるで"艦娘をONIには渡さん、たとえ刺し違えたとしても。"と言わんばかりの視線を送っていた
フレッド
「・・・最高に心強いぜ。」
胸に熱い気持ちが込み上げて来る
戦場へ出向いてもまるで作業をするかのように戦いに明け暮れた
今更になってこんな気持ちになるものなのか。
フレッドは数十年以来だろう、悪くない、と満更でも無さそうに右手で自分の頭をばりばりと掻きむしった
ローランド
「あと大尉、頼まれていたペリカンですが時間の指定などは?」
フレッド
「そうだな、17時に頼む。」
ローランド
「了解、パイロットは私が務めます、快適なフライトを約束しますよ?」
ケリー
「なぁに?フレッド、出かけるの?」
フレッド
「クリスマスだろ?フッド卿からガメた資金で焼き肉でな。」
ラスキー
「今フッド卿にとって横須賀鎮守府の艦娘達は孫娘に等しいですからね。」
リンダ
「いつかフッド卿に孫娘達をみせてやりなさい?」
フレッド
「もちろんだ、そんときゃお前らも来いよ、他のスパルタン2も合わせて勢揃いだ。」
硫黄島
「・・・」
フレッド
「お前らもな。」
硫黄島
「・・・!はいっ!」
チーフ
「・・・今は深海悽艦も鳴りを潜めているようだ、集まるのは奴らをとっちめた後だな。」
フレッド
「そうたな・・・っと、アイツに書類仕事頼みっぱなしだった、手伝いに戻るとするよ。」
フレッドは振り替える事もなくブリッジのゲートを潜り消えていった
ラスキー
「彼は帰る場所をもう1つ見つけたようですね。」
チーフ
「・・・」
チーフはフレッドが大きく替わった事を言葉無く、表情すらも変えずに喜んだ、スパルタンとして、家族として、人間として・・・。
フレッド
「あ、どの店に行くか伝えるの忘れてた。」
やばぁい!やらかした!!
朝霧って誰やねん!!朝霜やんけ!!
紹介では合ってるのにそれ以外間違えてるとかホントまずい
朝霜許してクレメンス・・・
ヤーマン
「駄目です。」
彡()()
という事であら探しして修正しました、
朝霜ファンの皆様大変失礼しました。