艦これ × HALO ~それゆけ!スパルタン提督~   作:漬けまぐろ

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加賀さんと天ちゃんのメシレポ回(貝)

スパルタンの登場は少しだけ


加賀と天龍のかまくら飲み会

 

 

 

 

 

 

12月30日

西暦2560年まであと1日──

 

 

 

 

ぺたぺた・・・

 

 

雪が降る横須賀鎮守府では海が目の前というのもあり北からの冷たい風が吹き付けていた

天龍は加賀から「かまくら、作って・・・貝類、食べよう・・・?」と提案があり、この計画に載っかったのである、加賀がフレッドから頂いた北海道直送の貝類を用意した替わりに天龍は「じゃあ俺がかまくら作るからよ、こっそりやろうぜ!?」とかまくら役を買って出たのだ。

 

 

ザクッ、ぺたぺた・・・ザクッ、ぺたぺた・・・

 

 

天龍

「うっし、こンなモンかな?」

 

 

天龍は余り関係者や艦娘も寄り付かない呉提督がかつて遭難していた林の場所に大きなかまくらを作り防水性の箱をガパッと開ける

 

 

天龍

「七輪と炭はOK、酒もよし、調味料、割りばし、大量の紙皿・・・足りなけりゃ提督に"蟹になりたい"(L○NEに似た何か)で連絡して持ってきて貰うくらいかな。」

 

 

一番近いのは艦娘達の寮棟ではあるがレンガの壁に阻まれ、かまくらの入り口も反対側にしてあるからバレることも無い、天龍は手早くかまくらの中に道具をセッティングし、最後に七輪に炭と火種を入れて点火、じわりじわりと炭は赤くなり気が付くとコートとマフラーは要らない程かまくら内は温かくなっていた

 

 

天龍

「あとは加賀が材料持ってくるだけだな。」

 

 

天龍はかまくらに入りマフラーとコート、ニットの帽子を脱いでキャンプ用の小さな椅子を2つ置き1つに腰を掛けると自前の裂きイカを取り出し空になった高速修復剤のバケツに入った雪を掻き出して中で冷やしていた缶ビールを無造作に一本取り出したところでひょっこりと加賀が現れた

 

 

加賀

「・・・おまたせ。」

 

天龍

「おう、丁度良かった、後は焼き待ちだぜ?焼きながら先に一本飲もうぜ。」

 

 

加賀はコクリと頷くとアルミ製のバケツを七輪の近くに下ろした、中には新鮮な貝類が既に下拵えされており後は焼くだけだ。

 

 

天龍

「おっ、いいねぇ、誰がやったんだ?」

 

加賀

「提督・・・連絡すれば、追加、持ってくるって・・・」

 

天龍

「ン?提督のやつ料理できたっけか?」

 

 

加賀は缶ビールのプルタブをプシッと開け2~3口飲み天龍の裂きイカをひとくち口に入れて飲み込むと口を開いた、どうやら加賀特有の食べると滑舌になる癖が出始めたようだ

 

 

加賀

「夜、寝つけない駆逐艦の子達に、夜食作ってるらしいわ・・・。」

 

天龍

「マジか、・・・確かにナイフの扱い自体は凄腕だもンなぁ。」

 

 

天龍は焼いているホタテ貝、マテ貝、サザエ貝、大粒なハマグリに加賀が冷蔵庫持って来ただし汁と醤油を少しずつ垂らすと七輪からジュワ~ッ!と香ばしい香りが漂い二人はついついビールをひとくち、またひとくちと煽った

 

 

加賀

「ごくり・・・」ちびっ

 

天龍

「うひゃ~溜まんねぇなぁ!匂いだけで飲めらぁ!」グビリ

 

貝殻から汁がポタポタと溢れて炭に落ちる、じゅわじゅわと音を奏でてまるで貝が「早く食べ~のホラホラ!」と言わんばかりだ

 

 

加賀

「もう、頃合いだと思う。」

 

天龍

「だな・・・じゃあ俺マテ貝!」アチチ・・・!

 

加賀

「私はサザエ・・・」アツツ・・・

 

 

さっそく紙皿に取り分けて口に運ぶ

加賀はぎゅぅっと、天龍はむちっ!と歯で噛みつき引っ張るとちぎれた身はぷりぷりと跳ねてピピッっと熱々の汁が飛んだ

 

 

天龍

「あちっ!」むちむち・・・

 

加賀

「っ!」こりこり・・・

 

天龍・加賀

「・・・」もぐもぐ・・・

 

天龍

「・・・うン・・・うン・・・うンめぇ~!なんつーか、こう・・・上等な肉喰ってるみたいな・・・!」

 

加賀

「ッ・・・‼」ウンウン

 

天龍

「っしゃ!次は半分つでいこうぜ!」

 

加賀

「~♪」コクリ

 

 

天龍は新品の大ハサミを取り出し消毒液を吹き付けペーパーで拭き取りホタテを半分に切るとホタテの貝殻に載せる、そしてペーパーでハサミを拭いてからまた消毒液を吹き付けペーパーで拭き取る

ハマグリは半分に切ってハサミを拭くとテーブルにハサミを置いた

 

 

天龍

「へぇ、でっけぇハマグリだなぁ!」

 

 

等分にカットしたハマグリをホタテの隣に添えて加賀に渡すと天龍は紙皿に残ったホタテとハマグリを盛り付ける

空になった缶ビールを別に用意したバケツに入れて新しい缶ビールを出すとぶしゅっ!と豪快にあけて一口飲んだ

その顔は正に幸せを噛み締める表情であった

 

 

加賀

「はふ、はふ・・・」

 

天龍

「がつがつ・・・」

 

加賀

「ごく、ごく・・・」

 

天龍

「むしゃむしゃ・・・」

 

加賀・天龍

「はぁ・・・幸せ・・・」フゥ

 

 

ひとまず一巡目を平らげると次に加賀が手を伸ばしたのは殻を既に開けてあるぷりっと育った今が旬の真牡蠣を2つ取り出し天龍に魅せると天龍は思わず生唾を飲み込んだ

 

 

天龍

「おいおい・・・真牡蠣なのにすっげぇぷりぷりじゃンか!」

 

 

加賀はバケツから板と包丁を取り出すと身を板に載せ包丁で8つ分に切り殻に戻すともうひとつを同じ物を天龍に渡す

 

 

加賀

「ポン酢もあるから・・・」スッ

 

天龍

「ポン酒ポン酒!牡蠣ならぬる燗とポン酢ダレだろ!!」ズイッ

 

 

天龍は箱から一升瓶を取り出すとそれは"獺祭"とラベルに書かれた辛口の日本酒だ

天龍は☠PONG☠と栓を抜くと徳利に移し雪を入れて溶かした鍋に徳利を入れて火を付ける

さっきまで沸かしていたから直ぐに沸くだろう

 

 

加賀

「凄くいいお酒じゃないの・・・?」

 

 

いつ仕入れたのかと加賀は首を傾げて尋ねると天龍は口を片方吊り上げてへへっと笑った

 

 

天龍

「提督にさ、モールに行った時ねだって買ってもらったンだ。」

 

 

何かエピソードがあるのだろう、天龍は言葉を続ける

 

 

天龍

「冗談のつもりでさ、ちょーっと甘い声で頼んだら『そんな声出して、お前具合でも悪いのか?なら迎え酒って意味も兼ねて買ってやるよ。』ってさ、失礼しちまうよなぁ!」ゲラゲラ

 

加賀

「・・・どんな風に頼んだの?」

 

天龍

「え?」

 

加賀

「頼み方、聞きたいの。」

 

 

すると天龍は酒に当てられた訳でもなく顔を赤く染めてゆくと加賀の頼みを断った

 

 

天龍

「いや!あン時は俺も気がどうかしててさ!知っても良いことなんて1つもありゃしねぇぜ?!」

 

 

どうも天龍は当時の再現をしたがらずゴネる

加賀も少し気になっただけだったが天龍の慌てっぷりに更に気になってしまったのか一手目から大技に出た

 

 

加賀

「わかったわ・・・提督に聞く。」

 

天龍

「言わせて下さい。」(食い気味)

 

 

天龍は少しだけ残ったビールを飲み干すと缶をバケツに入れて深呼吸をすると天龍の目はカッ!と開き当時のVTRを再生した──

 

 

加賀

「わくわく・・・」

 

天龍

「・・・ねぇパパぁ!あたしこのお酒飲んでみたぁ~い☆」キャイキャイ

 

加賀

「・・・」

 

天龍

「・・・」

 

加賀

「・・・ぬる燗、そろそろね・・・。」

 

天龍

「・・・だな。」

 

 

気を取り直し徳利からぬるい日本酒を猪口に注ぎ牡蠣にはポン酢を垂らす

 

牡蠣の濃厚なエキスは"海のミルク"と言われる程でありポン酢の酸味は更に旨味を引き出す、カットした酢橘(すだち)も忘れない

 

ひと切れ口に入れてゆっくり噛むとじゅわ、じゅわ、と噛む度に牡蠣のエキスが溢れる

 

ごくり、と飲み込み余韻が消えない内に猪口を口に付けてきゅっ!と飲む

 

 

天龍・加賀

「っっっ~~~~!!」

 

天龍

「濃い!海の、潮の香りが濃すぎる!」

 

加賀

「ぷりぷりで、つるつる・・・!」

 

 

北海道の栄養満点の海で育った貝類はどれもこれもおおつぶでぷっくりと太る事で有名だ、それ以外にも魚や山菜といった冬の味覚はなんでもござれ。

 

サザエ、ミル貝、ホッキ貝に赤貝やアワビ、たっぷり堪能した二人は追加をフレッドに頼み次は刺身で頂く。

 

貝の刺身はコリコリした食感と潮の香りが存分に漂い次は熱燗だ!と天龍はあっという間に加賀、なんやかんやで途中参加のフレッド3人で獺祭を飲みきってしまった。

 

フレッドの提案で貝雑炊も楽しみ丁度全て食べきった時に皆に見つかってしまった──が、かわいい孫娘達に頼まれフッド卿の財布がからっぽになるまで孫娘達に大盤振る舞いするのであった──

 

 

フレッド

「ケイイチ、元気にしてるだろうか・・・いつか唐揚げ作ってもらうかな。」

 

 

 

まだまだ宴は終わらない...

 

 

 

 






漬けまぐろだけど貝食いてぇ・・・
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