艦これ × HALO ~それゆけ!スパルタン提督~   作:漬けまぐろ

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物理的に二人が入れ替わります(意味深)


ホントにあった、TSの裏技

 

 

──9:00 横須賀鎮守府 執務室──

 

 

 

退院後1週間で様々な出来事があった

鎮守府に戻ればもう肌寒い秋になっていたし“増援”だけでなく佐世保からやってきた12人と合わせて合計18人、増援の6人だけならともかく佐世保組までやってくるとなるとなかなか骨が折れる、

今は新たに資材確保の為に天龍が駆逐艦を連れて遠征に出ているが戦艦達が出撃するのはとてもではないがやぶさかではない。

 

そしてこれは個人的な話になるが、今朝から結構面倒な事態に陥っており今しがたインフィニティでの精密検査から戻って一仕事するところだ。

 

 

龍驤

「金g・・・っといかん。コーヒー持ってきたで、“フレデリック提督”」ニシシ

 

金剛(フレッド)

「おう龍驤、ありがとう。」

 

 

妙に様子が違う龍驤から“フレデリック”と書かれたマグカップを受け取りコーヒーを口元に近づけ香りを嗅ぐ、紅茶も悪くないが今日は街のモールに買い出しに行かないといけない為ゆっくりしている場合ではない

 

 

金剛(フレッド)

「ん~・・・良い匂いだ、インフィニティのただ苦くて酸っぱいコーヒーとは大違いだな。」

 

 

さすが日本製といったところか、インスタントコーヒーの癖に下手なカフェのマスターが挽いたコーヒーより旨い。

 

 

フレッド(金剛)

「What!?提督まさかミーの身体でコーヒーなんて飲むつもりでスカー!?」

 

金剛(フレッド)

「い・・・いいだろ、少しくらい。」ズ...

 

フレッド(金剛)

「ホァーーッ!?ホントに飲んだネー!もうお嫁に行けないデース!!」ガーン

 

龍驤

「ぎゃははは!似合わん!男勝りな金剛もオネエ提督もホンマに似合わんてー!!」ゴロゴロ

 

榛名

「あ、あはは・・・」

 

霧島

「もう、龍驤さんも金剛お姉様も少し静かにできないのですか?」

 

瑞鶴

「それにしたって中身が入れ替わるなんて、まるで漫画やゲームみたいな展開ね。」ズイッチョ

 

加賀

「瑞鶴、貴女・・・ゲームのやりすぎ・・・。」

 

 

 

スカートの裾なぞ気にせず床でのたうち回りながら笑う龍驤とソファで緑茶なり紅茶なりコーヒーで茶菓子を楽しむ出撃できず暇をもて余した戦艦や空母達がこちらの様子を見ている。

 

 

 

そもそも何故こうなったのか説明した方がいいだろう、それは──

 

 

 

 

 

── 早朝 5:30時 ──

 

 

 

フレッド

「くぁぁっ・・・ふぁ~・・・やることも無いのにちょっと早く起きちまった。」コキコキ

 

 

普段朝は予定が無ければ6:30程に起きているフレデリックは午前の分の書類を持ち早めに食堂に足を運んでいた、鎮守府に帰った時は泣き付かれたり『なんでもするから食べ物を~・・・』など姿形からは想像も出来ない事を言うヤツもいた。

地球に帰った足でそのまま焼き肉屋『肉でも食ってリラックスしな』に向かうと余程空腹に耐えていたのか増援の18人は泣きながら肉をひたすらに頬張ったとか

そして“佐世保の裂鬼衆”はフレデリックを早速からかってやろうとしたがスパルタンⅡ式お仕置き術『逆エビ固め』により酒を盗み呑みした金剛、比叡、霧島の3人が折檻されたのを見て『お仕置きとはいえプロレス技だと!?』と驚愕の声を漏らしたが良く考えて欲しい、スパルタンⅡはミョルニルアーマーを装備していなくとも130kgという体重があり加えて216cmの身長と艦娘とはいえ艦装の装着無し、加えて人体の構造を良く知るCQBの達人からそんなプロレス技を掛けながらのしかかられたらひとたまりもないだろう

極刑として鎮守府屋上からのグラウンドパウンド(アーマーのスラスターで地面に突撃する技、建物2階からの高さならスパルタンは昇天する)も極刑として存在しているらしく裂鬼衆達も『暫く大人しくしていよう...』と決めたようだ。

 

現在食堂は伊良湖が担当しており仕込みが始まるであろう時間に近い

 

時折普通に歩いている筈が突然よろめく時がある、用はアレだ、病み上がりに加えて地球の重力を“思い出している”最中だからだろう。

何故この話をするのかって?そりゃあ──

 

 

 

フレッド

「あー・・・床がひんやりして気持ちいい。」ボケー

 

 

 

よろめいて倒れたからだ。

 

辺りに散らばった書類を拾わなければ、そう考えた時に聞き慣れた訛りの混ざった声が聞こえてきた

嫌な予感が当たるのは人類の宿命と言えようか。

 

 

 

金剛

「good morning ネー!提督ゥ!!」ダダダダダ

 

フレッド

「金剛!廊下は走るなって何──」

 

金剛

「こんなところにbananaの皮ガー!」(飛び込み競技のような綺麗なダイビングジャンプ)

 

フレッド

「バナナなんて無・・・おわーっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ゴッ(謎の重低音)

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明石

「あーあー、どうせなら私が入れ替わりたかったな~。」

 

翔鶴

「随分と唐突ですね・・・」

 

アークロイヤル

「仮に明石と提督が入れ替わったとしてどうするつもりだ?」

 

明石

「そりゃあミョルニルアーマー着たりワートホグ買い付けたり!ガンタレットの砲身が焼き付くまで掃射するのもいいなぁ!あ!そうだ“自分自身に強襲作戦”するのもいいかも!」(暗黒微笑)

 

蒼龍

「自分を犯すの?うわぁ。」(ドン引き)

 

フレッド(金剛)

「名案デース!提督ゥ!夜s──」

 

金剛(フレッド)

「断る!──ったく、艦娘の貞操に対する概念は大丈夫なのか?」チラッ

 

榛名

「大丈夫じゃないです!というか何で私を見て言うんです?!」

 

長門

「それよりだ、金剛と入れ替わってしまったのは仕方ないとして私生活はどうするんだ?」

 

金剛(フレッド)

「あー・・・ジャージで良いだろうし、今日の買い物は延期かな・・・。」

 

フレッド(金剛)

「良くないデース!ちゃんとオシャレして下サーイ!」

 

龍鳳

「延期するにしても車の免許持ってるのは提督だけですし、駆逐艦の子達の為にも、どうにかできませんか?」

 

金剛(フレッド)

「・・・龍鳳が言うなら方無いか・・・金剛、服を見繕ってくれないか?」

 

フレッド(金剛)

「OKデース!飛びっきりcuteにするネー!white colorのワンピースも似合いそうデース!・・・って元々ミーの服ネー!」

 

金剛(フレッド)

「あ、そうだった・・・“俺”が片言訛りって全く合わないな、旅行で日本に来たハイテンションな痛い外国人みたいだ」(渋い顔)

 

武蔵

((彼は・・・自身の状況が本当に判っているのだろうか・・・))

 

 

 

 

 

 

 

──30分後──

 

 

 

金剛の部屋で“俺”から身仕度をされ始めてしばらく経つ、30分くらいだろうか?みるみる内に鏡に“気合いの入った金剛”が構築されていく──金剛曰く化粧やファッションは女性にとってミョルニルアーマーを装備して戦場に赴くスパルタンと同じらしい、スパルタンレーザー(仕草)やロケットランチャー(上目使い)、ガンタレット(おねだり)もそれの1つなんだとか。知らんがな。

 

 

フレッド(金剛)

「いやー提督の身体ってcrazyネー!細かい指先の動きもsmoothデース。」

 

金剛(フレッド)

「そうできるように訓練してきたからな。」

 

フレッド(金剛)

「お蔭でメイクもコーデもvery goodネー!」(満足)

 

金剛(フレッド)

「・・・本来の用途とは違うんだが・・・状況が状況のせいで何も言えん・・・」

 

 

まるでまだ夢でも見てるんじゃないか──と思う自身の置かれた状況に難とも言えないフレデリック

不意に右手で左の二の腕をつねっても痛みが走るのみでやはりこれは現実と受け入れる事にしたが目はハイライトを失い口は一文字にぎゅっと固く塞がれている

その時私服姿の山風が部屋にやってきた

 

 

 

山風

「提督?あ、いた。みんな準備できてるから」

 

金剛(フレッド)

「わかった、行こう。」スクッ

 

山風

「あっそうか、提督今金剛さんと中身入れ替わってるんだった。」

 

金剛(フレッド)

「不本意ながら。」ツカツカ

 

 

山風はこんなに綺麗なのに目線の力強さと仕草が男そのものの歩き方の金剛に対して『まるでモデルさんみたい』という感想を洩らした

 

 

フレッド(金剛)

「男女間の歩き方の違いっていうのは筋肉や骨格の違いもあるが骨盤の構造が一番差を作り出してるんだ、熊野みたいなおしとやかな歩き方を学べば『両津勘吉』のガニ股歩きもどうにかなるかもな。」

 

山風

「はえ~。」

 

 

フレッド(金剛)はブーツの踵をコツコツ鳴らしながら歩き、立ち止まると左腕を腰にあてがいフレッド(金剛)へモデルポーズで振り向くと「踵が不安定で歩きづらい。」そう言いフレッド(金剛)にぶつくさとクレームを突き付けるとブーツを脱ぎ出した

 

 

フレッド(金剛)

「アイエエエエエエエ!?“銀座かねまつ”の数量限定版ファーブーツが~!」(素)

 

金剛(フレッド)

「スニーカーはないのか?最悪運動靴でもいい。」ヌギヌギ

 

フレッド(金剛)

「favoriteのブーツよりスニーカーを取るなんて、なんか悔しいデース・・・」しぶしぶ・・・

 

山風

「やっぱスパルタンは単純な強さだけじゃなくて精神的にも強いんだ。」(確信)

 

金剛(フレッド)

「あるじゃないか、スニーカー。」(満面の笑み)

 

 

実際この情況を受け入れる事ができるのは相当肝が座っているかバカかどちらかだろう

 

『行くぞー山風。』『ファ~置いてかないで~』

 

 

 

  ぽつん・・・

 

 

フレッド(金剛)

「ムムム・・・あっそうだ(唐突)いい事思いついたネー!!」

 

 

二人のやり取りを見たフレッド(金剛)は一度妹達が待つ執務室へ戻ることにした、こうなったら提督の身体を紅茶一色に染めてやろう、と──

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

 

金剛(フレッド)

「味方のワートホグだ!」クワッ

 

秋雲

「ぬはっ?!」ビクーン

 

羽黒

「提督、あの・・・どうしたんです?」

 

金剛(フレッド)

「いや、なんか変な予感がしてな・・・まぁいいか・・・よし!乗り込めー^^」

 

榛名

「わぁい^^」

 

 

※買い物班はフレデリックを加えて“増援組”の5人、伊良湖はまた後日で代わりに最上が加わった

 

 

(フレッド)

「金剛の奴、余計な事してなけりゃいいんだが・・・」ブツブツ

 

 

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

 

ブロロロロ・・・

 

 

 

 

長門

「行ったみたいだな、私は部屋でぬいぐるみの製作に戻るかな。」ヨッコラショ

 

(金剛)

「さっそく紅茶を飲みまくりマース!比叡カモン!──って比叡~?」

 

 

これといって執務室にいる必要の無い者達は寮の部屋に戻ろうと立ち上がる

そしてフレッド(金剛)が比叡を呼ぶが当の比叡はいずこやら。

よく見たら霧島も居なくなっていた、さっきまでいたのに何処に行ったのやら、とフレッド(金剛)は顔をムスッとさせるが不機嫌になったところで二人は戻って来ないだろう・・・何故なら──

 

 

霧島

「皆さん、お客さまがいらしましたよ。」ガチャ

 

比叡

「今日のお客様はチーフさんでーす!!」

 

マスターチーフ

「フレッド、来たぞ。」

 

フレッド(金剛)

((What!?よりによってお客サン!?しかも英雄様デスか!??))

 

 

マスターチーフのご来場、扉を前に少しかがみながら潜り執務室に入ると突然の光景に場はデデドン!(絶望)と化した

『何故よりにもよってこのタイミング・・・』と珍しくも心の声を合致させる艦娘達

チーフがフレデリックと金剛のアレコレ(邪推)の話を聞き心配になり直接アポ無しでやって来たのだ、普段ポケーっとしている加賀ですら冷や汗をかきながら目を泳がせている

 

 

ウォースパイト

((まずいですね・・・アドミラルの中身がMs.金剛とばれたら・・・みなさん!やりますよ!!))

 

 

ウォースパイトがソファに座る仲間達に目配りすると全員が僅かに頷き今ここに壮大な大嘘大作戦が決行された

──が、当の金剛は我慢が出来なくなったのか比叡に紅茶をねだり始めて早速バレそうになる、葉っぱのお薬(意味深)である。

龍驤は『中身が入れ替わっている事自体知らへんなら普通にしてる分にはバレへんやろ。』と考えたが面白そうだから何も言わずに一瞬ニヤッとした顔で茶番に付き合おうと決めた、何故?それは“英雄”と名高いかのマスターチーフを出し抜く『英雄を騙したで勲章』を手に入れるのも悪くないという発想からだ、結局龍驤も同類と言わざる得ない

 

 

フレッド(金剛)

「へいラッシャイ!パァン! どういったご用件デ!?」(焦り)

 

チーフ

「・・・?・・・これといって重要な事じゃないがフッド卿とラスキー艦長から『今日は休め』と言われてな、やることもないから食事をしに来た、あとお前の様態についてもな。」

 

 

チーフが自ら足を運ぶ程虜にした横須賀の味、大鳳から『ちなみにお目当ては?!』という質問に対してチーフは『唐揚げ乗せ横須賀海軍カレーだ。』キリッ と静かに、しかし力強く答えた

『インフィニティの食堂も悪くないが横須賀はひとしおだ。』というマスターチーフ大絶賛の声も添えて。インフィニティの食堂も確かに悪くは無かったがレパートリーを重視した結果味に関しては中の下あたりだったというのが味にうるさい艦娘達の正直な感想であった

 

 

武蔵

「インフィニティといえばあの空飛ぶ巨大な戦艦か、ふむ・・・あれだけ巨大なら乗員も多い、さぞ食堂は兵達で賑わっているのだろうな。」

 

山城

「凄かったですよ、時間関係無しに200人以上は常に居ました。」

 

龍鳳

「それをたった3人でキッチンを回すというのも圧巻でしたね。」

 

チーフ

「それで、いいのか?食堂の方は。」

 

龍驤

「んー・・・まぁいいんちゃう?大鳳~案内して、どうぞ。」

 

 

秘書艦の龍驤が言うならば仕方ないのだろうか

異論を挟む訳もなく話は進んでゆく中大鳳はチーフの傍に居たのにも関わらず近場のテーブルの下にわざわざ潜り込みそこから頭をニュッと、そしてガッ!といつもより鈍い音を醸し出し頭をテーブルの角にぶつけながら現れた、一体何の拘りなのだろうか。

 

 

扶桑

「ひっ・・・今のは痛いわ・・・」

 

大鳳           

「ど・・・どぅぞごぢらべ・・・」ズキズキ

 

チーフ

「」

 

 

ギィィ・・・バタン

 

 

瑞鶴

「・・・いやーマジでびびったわ・・・」

 

 

金剛型(スパルタン付き)以外の執務室にいた者達は胸を溜め息を付きながら撫で下ろすと(金剛)は比叡に紅茶をねだっていた

それを聞いた霧島も「お茶請けを取りに行きますね。」と執務室を比叡と一緒に退室した、異性と中身が入れ替わっても尚冷静でいられるのは入れ替わった相手が“慕っている提督”だからだろうか

 

 

龍驤

「あ、所で金剛、君の身体は提督の身体になったわけやろ?本来の身体が入れ替わってなんか違いはあるん?」

 

 

龍驤の素朴な疑問に対して金剛は身体よりも“中身”の慣れが表れるらしく履き慣れていたお気に入りのブーツよりも歩きやすさを重視したスニーカーを選んでいた、と話した

中身の慣れが反映されるならば紅茶よりもブラックコーヒーをよく飲むフレデリックの体に入れ替わった金剛がコーヒーより紅茶に対して執着を見せるのも納得できるが──『それをいいことに好き放題カロリーを摂取しすぎないといいけど~』なんていうのは珍しくも明石の言葉だった、仲間の体調を心配する艦娘の鏡

 

 

明石

「デブった提督なんて嫌だしね。無駄な栄養はカットよ。」フフフ・・・

 

龍鳳

「」

 

 

自身の理想像のために仲間に苦言をつける艦娘の屑

 

 

 

 

 

 

──数時間後──

 

 

天龍率いる水雷戦隊はドックへと帰投すると駆逐艦の暁型4姉妹は身体の汚れを落とす為に風呂場(もとい入渠)へと向かい天龍はフレデリックに報告書を提出するためにひとまずこの時間に普段いるであろうフレデリックの私室へ歩いていた

 

 

天龍

「オーイ提督、ブラックチームが帰ったぜー」ガチャ

 

フレッド(金剛)

「Oh天龍~!どうでシタ?」

 

天龍

「・・・え?あぁ、これ報告書・・・」ピラッ

 

フレッド(金剛)

「Foo~♪やりますネェ!間違いなくperfect victory! S rankデース!」

 

天龍

「」

 

 

─────程なく執務室

 

 

 

龍驤

「ん~?提督の様子が変??」

 

天龍

「そうなんだよ、なんつーかバカみてぇ、つーかなんつーか・・・金剛の姉貴みたいなんだよなぁ・・・秘書艦ならさ、何かわかるだろ?」

 

龍驤

「うーん、惜しい。『金剛みたい』やなくて『金剛そのもの』なんや。」

 

天龍

「ハァ!?どういう意味だよ?」

 

龍驤

「そのままの意味や、二人は中身だけ入れ替わっとるんよ、提督の体に金剛、金剛の体に提督ってなぁ、水雷戦隊は日が昇る前から出立しとったし知らんのも仕方ないわな、あとな、艦隊名なんやけど水雷戦隊じゃないと駄目とは言わへんけどブラックチームって絶体ブルーチームの真似やろ?(笑)」ケタケタ

 

天龍

「えぇ・・・(困惑)」

 

 

龍驤は天龍の話に付いていけないような間抜けな顔を見てから「まぁ提督なら金剛の身体で良からぬ気を起こす事もないやろ。」と付け足すとさっさと書類の整理を済ませる為に秘書艦用の椅子にギィと身体を預けて机に向き合い辞書くらいに積み上げられた書類にサインと印をポスッと押し付ける

 

提督というのはどうも一部を除いてサボり癖があるのか書類の住宅街が乱立する事もそう珍しくはないという──小一時間もあれば片付く書類はフレデリックが普段仕事をしっかりとしている証拠であるのだ

 

 

龍驤

「くぅ~!提督が働き者やとウチの仕事も捗るわ!」テキパキ

 

天龍

((いや!絶対なんかおかしいって!))

 

 

心の中で情況のおかしさを訴える天龍はその内考える事をやめて横須賀鎮守府名物、伊良湖特製餡蜜パフェを以前フレデリックに貰った券で頂こうと決めフラフラとした足取りで食堂を目指し歩き出したのだった

 

 

天龍

「あ、私もお風呂(入渠)入らなきゃ・・・」フラフラ~

 

 

普段『俺』と名乗っている自身を忘れる程にヨロヨロと歩く天龍を目撃した加賀は流石に心配したのか『気を確かに。』と肩を支えると天龍は嬉しさの余りに鎮守府でも滅多にお目にかかれない"戦艦のように巨大なパフェを分け与えた"とかなんとか。軽巡天龍、気が動転しすぎである。

 

 

「すげぇ現場を目撃したのです。」コソコソ

 

「他言無用だ。」ヒョッコリ

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

暫くするとフレデリック(金剛)達が戻り各々が部屋に戻ると龍驤の様子を見にフレデリック(金剛)は執務室へ入る

心配はどうやら杞憂だったようだ、龍驤はしっかりと仕事を終え、入浴も済ませたのか浴衣姿で緑茶をすすりながらテレビを見ていた、初めて龍驤の髪を下ろしたスタイルを見たときはフレデリックも((どなた?!))と一瞬驚愕したが龍驤と知るや否や感極まる感想を漏らしたのは意外と最近の話。

 

 

龍驤

「おっ、お疲れ!どやったんや?」

 

金剛(フレッド)

「どうしたも何も普通だったなぁ、荷物がいつもより重く感じる、あと目線が低いと苦労するくらいだな、そこいらから視線を感じたが殺気とは程遠いな。」ガサガサ

 

龍驤

「殺気飛ばす一般人とか逆に気になるわ」

 

フレデリックは紙袋を床に置くと上着を脱ぎハンガーに掛けて両肩をグリンと回してから首を左右にゆっくり曲げていく、どうやら慣れない女性の身体で肩凝りになってしまったようだ、と金剛(フレッド)は気だるそうな声で呟いた。(※服装に関しては様々ありますが皆さんのご想像にお任せします。)

 

 

龍驤

「その割にはなんか嬉しそうやん、やっぱり駆逐艦の笑顔に背は変えられ「駆逐艦と聞いて。」・・・なんや、長門かいな。」

 

 

龍驤の言葉を遮り突如やって来たのはコーヒー牛乳を片手に持った我らがビッグセブン、バトルシップ長門(リス柄パジャマVer)だ、横須賀鎮守府では任務に就いていない時・・・大型艦は電索や頭に装着するタイプの艦装品などを取り外す許可が出ているせいで黒髪パジャマ姿のロリコンお姉さんにしか見えない。

長門は登場するなり駆逐艦の素晴らしさを次々語るが金剛(フレデリック)と龍驤はさらりと聞き流している

 

 

龍驤

「そうや、君が出発してから少ししてから英雄さんがきたんやで?」

 

金剛(フレッド)

「ほんとか?何か言ってなかったか?」

 

 

フレデリックは龍驤に詳しい話を問うも龍驤からは『上官から休め言われて暇だからメシ食いに来たって言っとったで。』という話しか聞く事ができなかった

龍驤が嘘をついているようには見えず金剛(フレッド)は安堵の溜め息を吹くと声には出さず『最近グリーンチームの話し聞かないな・・・そういえばインフィニティ級の2番艦と3番艦の件はどうなってんだろうな。』と考えた

実際のところ絶大な戦力のインフィニティ級が3隻に増えればアレス級1隻よりも有用であり現コヴナント残党軍には過剰戦力、余りにも過ぎた戦力は民間人からも良い目で見られないだろう、とフッド卿の鶴の一声によりアレス計画は頓挫し事実上の凍結となった、もちろんブルーチームやグリーンチーム、ファイアチーム・オシリスの活躍による所も大きくアレス計画を推奨する将校の汚職の裏を取るという裏方仕事ではあるが──それでもONIの鼻っ柱をブチ折る事によりアレス計画に関してはUNSCが一転攻勢しUNSCが提案したインフィニティ級の模倣計画、『インフィニティ級姉妹艦建造計画』が1番艦を建造したオールト雲のONI建造厰をUNSC技師等が拝借して2番艦、3番艦の建造がスタートした

ちなみにインフィニティの新造艦計画をフレデリックに漏らしたのはローランドである、機密を守る役割も兼ね揃えたスマートAIが信頼できるスパルタンⅡとはいえそんな簡単に機密情報を流しても良いのだろうか?ローランド君のお口はガバガバ。はっきりわかんだね。

 

 

金剛(フレッド)

「結局どうすれば元の身体に戻るかも判らずか・・・。」

 

 

どうやら俺は・・・今後艦娘として生きていかなければならないのか──今後は金剛だけに(激寒)・・・だが諦めた訳じゃない、身体が元に戻れるまで俺は諦めるつもりはない、なにがなんでも──

 

フレッド(金剛)

「hey提督ゥ!折り入ってお願いがあるマース!」ザッ!

 

金剛(フレッド)

「・・・そうか、やっぱりお前もそうだよな、元の使い慣れた身体がいいよな・・・。」

 

 

金剛(フレッド)はそう言うと本来の自分の身体を強く睨み付ける──徐々に前傾・・・前傾・・・前傾姿勢になりその姿はスピードスケートの選手が今正にスタート線から飛び出さんとするかのよう

それを見たフレッド(金剛)は「・・・ハイ?・・・エッ?」といった間抜けな顔をすると1歩、後退りする。

金剛(フレッド)はまるで激鉄て信管を叩かれ弾き出された弾丸のように走り出す!さすが艦娘の身体である、スパルタンⅡのような怪力はないが均整の取れた華奢な身体は強く撓り金剛(フレッド)が求める瞬発力を遺憾無く発揮した

柔軟性も安定性も良くフレッド(金剛)──身体の持ち主が日頃からしっかりトレーニングをしているのだろう、

壁に飛び垂直の面に足をしっかり食い込ませる

2歩、3歩、4歩目で跳躍すると自分の身体に目掛けて滑空すると最終コースを確認し背中を後ろに反らす、流れるように首に力を込め仕上げは整った

最後は自身の頭に金剛の頭を叩き付けるだけだ

 

 

フレッド(金剛)

「提督!wait!wait!まだ心の準備が──」

 

金剛(フレッド)

「返して貰うぞ!俺の身体ァー!」

 

フレッド(金剛)

「Such bullshiiiiiiiit!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ゴッ(鈍い重低音)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本海軍、艦娘がいる鎮守府には男性は提督──司令官と呼ばれる一人の男以外はほとんど居ない。

 

横須賀鎮守府にいる唯一の男性の司令官がいる執務室には今日もまたコーヒーを啜る音が微かに聞こえるという──

 

 

 

 




☆味方のワートホグだ!☆

HALO5吹き替え版でフレデリックに誤射すると複数の台詞の内から確率で突如発する台詞



という訳で金剛回でした
言うほど金剛してないですが・・・次回は長門回です
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