艦これ × HALO ~それゆけ!スパルタン提督~ 作:漬けまぐろ
90式の為にWTを日本陸軍プレイ、取り柄が『日本戦車に乗れる』ってだけで只のマゾゲーの模様
数年久にゲーム相手にガチギレして声を荒げてしまった悲しい夜
「お出かけしたい、外食したい!ランチしたい!!ディナーしたーい!!!」
はじめにそう言い出したのは誰だっただろうか?
空母だったかはたまた巡洋だったか、下手すりゃ戦艦も有り得る
普段公休は与えているが艦娘全員というのは無茶な気がするがそこは艦娘以外に深海棲艦をはっ倒す力(低下した語彙力)を持つUNSC、ラスキーが気を利かせストライデント級1隻を配備した、融通利きすぎ?そこはメイトリスクの娘が作ったサンドイッチの中身レベルで聞いてはいけない、でなければ最後に殺すと無理矢理約束される羽目になる
それなら外食に行くのを協力しろ、OK?
「OK!」ズドン!
ア"ァ"ヴッ!(幻聴)
「・・・誰に言ってるの?」
椅子に座ったハゲちゃびんに自前の砲をぶち込み額に穴を開ける占守を見守る山風、勿論上記の内容は『そう書いとけばラスキーなら何とかしてくれる!』という無茶振りだ、ネタバレも糞も文句垂れる読み手もいないのでやりたい放題でもある、二次創作たぁそんなモンさ
変わってここは執務室、夏場であるということ+横須賀所属の8割近い艦娘がひしめき異様な蒸し暑さが執務室を襲う
窓の外には金剛を追いかける比叡の姿が、また金剛の下着を食べようとしてるのか、比叡の目はゾンビそのものといっても過言ではない
エアコンを起動するにはまだ時期が早いためか袖を捲ったワイシャツにネクタイ姿の団扇を扇ぐフレデリック
「まぁ、駄目とは言わないが・・・まさか、今日だなんて言わないよな?」
「明日ですよ! 皆!フレデリック様から言質を取ったわ!」
「明日って・・・まだ良いとは言ってないんですケド・・・?」
結局誰が言い始めたかって?真っ直ぐに伸ばしたエメラルドグリーンの髪、茶色のブレザーを着こなしたJK──恋する重巡、最上型3番艦こと鈴谷である、しかしながら横須賀鎮守府に熊野は居るが鈴谷は居ない
そう、呉の艦娘等が合同演習という名目でまたまた遊びに来ているのだ、他メンバーは[鈴谷]に加え[黒潮][吹雪][朝潮][雲龍][陸奥]のファイアチーム・
「そしたら何処にするんや?すこ屋か?そと卯か?」
「どんだけの人数で行くと思っとんねーーん!!」ビシィ!
「ホッカホーイ!」バオォー
「はらぺこ戦隊スイハンジャーのライスマンやんか・・・やるやん!」
話を聞かない呉の黒潮に対して的確にツッコミを入れる龍驤、胸にモンゴリアンチョップを打ち込まれ震える黒潮、関西弁同士仲が良いらしく既に和気藹々としている、丼だけに(激ウマギャグ)
「馬鹿は放って置いて決めるなら早く決めてしまおう、仮にも演習という話で来たんだろう?」
「なら、"あのお店"にしませんか?」
カリカリしているように見せ掛けて内心ワクワクしている長門を横目で見ながら翔鶴がとある店を提案する
鳳翔亭──
ある理由により退役した艦娘が開いた和食店、1階のカウンター7席がメインだが身内や艦娘の仲間にのみ2階と3階、合わせて60席が使用できる、鳳翔以外にも退役した艦娘が数人働いており、ビルは退役時に得た謂わば退職金で購入した廃ビルを改造したものらしく外見は近寄りがたいが内装に拘った雅な銀座に店を構える寿司屋かのように美しい内装である
店主の要望により雑誌やテレビ等の取材は一切禁止しているらしい、少ない常連や友人とゆっくりする為の場所にしたいのだとか──
「それなら大人数で行ったら迷惑にならないか?」
「それに関しては既に確認済みだ」キリッ
「嘘だと言ってよバー○ィ・・・」
ウスーイフォンで早々と鳳翔に予約の電話を済ませ凛々しい顔で飄々と言ってのける那智、もう予約は完了したらしい
質の良い酒を飲む為なら提督の財布を意図も簡単に犠牲にしてしまうのは艦娘の性である、フレデリックの「予算・・・大丈夫かな・・・」という悲しい一言はやんややんやと騒ぐ艦娘達に遮られ気まずい雰囲気を纏う呉の吹雪と朝潮にしか聞こえていなかった
複数の酒好きの艦娘が秋雲に集うと「アキグモフ・ヤオイスキー先生、頼みました!」「まっかせなさーい!」という謎の掛け合いも見受けられた
何を秋雲に頼むのかは謎だが・・・まるで野獣のようなネットリとした視線を受け背筋がゾワッとした感覚、どうか気のせいであってほしい
「・・・赤城と阿賀野が来ていないのは不幸中の幸いか・・・」
そんな事を武蔵がぼやく、どの口が言えた事かわからないがボーキの女王の冠を得ているのは赤城である、単純な消費量は加賀の方が僅かに多いし総合的に大和型戦艦や一部の艦娘も消費ランキングでみれば赤城はジワリジワリとランクは下がってきている、それでも彼女は上から数えれば圧倒的上位で
毎食一人あたり米2kg食べる大食艦だけでなく食べ盛りな
「・・・長門と武蔵もそうだが空母達の腹の構造はどうなってるんだ?」
「乙女の神秘、というやつですよ~」
フレデリックの疑問に答えたのは蒼龍であった、両手でブイサインを作り満面の笑顔
「・・・現役スパルタン時代は1~2ヶ月に1度戦闘食料食えば良かったが横須賀に来てからは普通に食事してるなぁ、お前らも1ヶ月1回補給──やってみるか?」
「いやいやいや!!?だからそれは提督含めたスパルタンⅡが普通じゃないだけですからね?!良い意味で!!」
「で、腹の構造は?」
「秘密ゾ」
「提督誘導尋問ヘタクソゥー!!」
「知りたいんだよ、いいだろ?教えてくれよー」
「いつも平気で食べてるだろうが!!今更御託を並べるな!!(トゥルーライズ)」
フレデリックはいきなり現れた筋肉達磨に全力ではぐらかされるが「女性の大食い選手も世の中には存在するしもはや気にしたら負けなのかな」と、いっそ考えるのを辞めた
『シュ~・・・コッココココココココココココココココココココ』(キツツキ先輩)
「で、
機械がゴウン、ゴウン、と重低音で鳴り響く工廠の休憩室、横須賀鎮守府で唯一1年中空調が効いているので夏場も冬もゆったりとできる快適空間である
オイルが染みたテーブルに置かれたマグカップ3つに注がれた薄いコーヒー、インフィニティの不味いコーヒーとタメを張れるくらい不味い
どうやら美味しいとゆったりしてしまうが不味ければさっさと飲んで作業に戻るという機械オタク二人が考案した苦肉の解決策らしいのだ
「そんなとこだ、あっちにいると俺まで洗脳されかねないからな」
「ふぅ~ん、提督も苦手なものはあるんだね。あっ、砂糖いります?」
「いや、大丈夫だ」
未だ完全に鳳翔亭へ行く気になっていないフレデリックはマグカップに口を付けてコーヒーを啜るとこれを提供した夕張も砂糖をスプーンで3杯程放り込み混ぜてからコーヒーを啜った、少し顔を「むっ・・・」としかめている辺りやはり不味いのだろう
その味は湿気ったインスタントコーヒーを魚を洗った後の生臭い水で淹れたような味だった、少量でこれならすぐに飲み干せるだろうが何だかやや腹の調子が悪い、人体改造をされたスパルタンであってもこれはキツイと言わざる得ない
「ただいまー、う~暑かった~」
「ん、お疲れ様。 ちょっと早かったね、コーヒー淹れたから休憩しようよ」
「やった!棚にお菓子あったよね?そうだジャッキ達にスポーツドリンク薄めて飲ませとこうっと。みんな初めての夏だからかな、バテちゃったのかも──っと、いらしてたんですね提督」
裏口から犬を引き連れ散歩から戻った工廠の主、明石だった
腰で結わいたツナギとタンクトップ、髪をポニーテールにしている以外はこれといっていつのもスタイルだ、オイルが数ヶ所身体に付着したままであるが──
「おう、お疲れ。 開発はどうだ?」
「ん~悪くは無いです、ただ──」
「ただ?」
ソファーに腰を降ろしてコーヒーを渋い顔で啜り夕張同様顔をしかめる明石、犬達は冷房が直接当たる場所で寝そべっている
「そんなに難しくもない装備ですら最近よく失敗するんですよ・・・」
「お前の練度もうすぐ最大値だよな?もしかしてスランプってやつか?」
「それがわかれば苦労しないんですけどね~」
「提督、実は私もなんですよ」
「なんだよ、夕張もか?」
「えへへ...」
はてさて、どうしたものかと思考を巡らせていると明石が机の引き出しから1枚の紙を取り出してそれをフレデリックに見せた
インターネットでも見受けられ動画サイトでも個人で製作でき動画が投稿されている小規模のローレンツ力を利用した小型砲、いわばM.A.C.ガンのそれである
「・・・ん?レールガンに見えて何か違うな、・・・そうか投射体の磁気誘導方式が・・・だが何で俺に"コイルガン"の設計図を?」
この二人は清霜のUNSC製艤装に搭載されているM.A.C.ブラストを模倣した新型砲に着手していたのだがこれに頓挫、馴れない物を作ろうとした結果他の装備品に対する僅かな感覚が狂い失敗の連続になっていたのであった
「あはは・・・コイルガンかぁ~手厳しい・・・」
「本当はUNSCの
コイルガンとレールガンの違いについては様々であり簡単に説明すれば
・レールガンは2本のレールの間に伝導体となる金属製投射体を相互作用による磁気で押し出す物である、インフィニティの主砲は原子力発電所数十基分に相等する強大な電力での加速力により投射体は
・コイルガンは磁気を発生させる複数のコイルに磁気を発生させ磁性体の投射体を引っ張り射ち出す物だ、UNSCのM.A.C.ガンはどちらかと言えばレールガンであるがそれと同時に投射体はコイルガンの弾体のような構造も使用されている
コイルガンはレールガンと違い"コイルの数・送電間隔=威力"という定説がUNSCにより定められており、良質な材料で作られたかそうでない物か、コイルの精度などにも左右する、現状レールガンの方がコストパフォーマンスも実用性もある事が由縁でコイルガン=紛い物とされてしまっている不憫な存在だ
「清霜の艤装をウチでメンテナンスして試験運用してる以上M.A.C.技術を転用するのは駄目とも言えないよな、技術漏洩ってワケでもないし」
そんなフレデリックの言葉にオイルまみれのオタク二人はパァァァっと明るい顔になる、だが全てを公開するわけにもいかないのが現状、フレデリックは「公開可能な部分はグラスマン博士から聞いとく、でも全部じゃないから後は明石と夕張の努力次第だな」と締めくくった
そしていつの間にかテーブルの上で砕いた煎餅を口に運ぶ工廠の妖精達が『我々を忘れて貰っては困る』と言いたげな表情でフレデリックを見上げていた
─ 10分後・・・ ─
ドーン ドーン... ドンドン... ブゥゥゥン...
ちょっとした他愛ない会話をしながらマグカップの底が見える位にまでコーヒーを飲み進めると丁度演習も始まったのだろうか、微かに砲撃音が鳴り響いていた、実包も腹にズシッと響くクールでホットなサウンドだが演習弾もしっかりと男のロマンを届けてくれる、艦砲ってのはこうでなくっちゃ
「そうそう提督、これも出来れば聞いておいて欲しいんですケド・・・」
「お、どれどれ・・・」
またも明石が紙を見せてきた、申し訳なさそうに上目使いで低姿勢になっている
その紙には空母用和弓強化計画とぶるるぁ!っと殴り書きされた最新の装甲技術で組んだフレームや滑車などの考案がたっぷり盛り込まれた全高1.1M、重量9.5kg程の戦闘用
デサインは霧島が遊んでいたとあるテレビゲームから着想したらしく従来のデザインからはかけ離れた攻撃的な外見ではあるが戦いに必要な洗礼されておりその手の者が見れば間違いなく傑作と言うだろう
最新軍用ライフルに似た人工力学に基づいた窪みが複数あるグリップは使用者の保持力を高めるだけでなく携行性と取り回し易さを飛躍的に向上させる
矢柄を支える役目であるレストはグリップより僅かに上側にあり素早く遠距離の敵を狙撃をするためにサイト周辺はかなりスッキリしている
肉抜きされていないハンドルは強度が命、コンパウンドボウの本体は超硬度の装甲を転用し細くも強固である
複合板を組み込んだリムは強く撓りながらも反発力や柔軟性をしっかり確保、蓄えられる物理エネルギー量は仰射角零度発射から2km先まで重力の影響を受けずに直進させられる
Vバーとスタビライザーは比重が高めのタングステン、軽すぎても駄目、重すぎても駄目、反動を吸収させるために細め・少し長めが望ましい
サイトスコープはUNSC製のスマートリンクを所望、アサルトライフルに装着された新型サイトはライフル本体に組み込まれた投影システムであり両手でしっかり保持し覗き込むだけで光学サイトが表示される最新型スコープだ、拡大機能はサイト右側、グリップの上側にある長方形の箱のような装置が使用者の網膜に直接投影し風速・ストリングの引き具合と射角を高精度CPUで計算し着矢地点と弾道を表示させる科学技術の賜物である
ケーブルとストリングはナイロンとアラミド、新世代ナノミクロンカーボン糸を編み込んだ物で張り摘めた状態でもトラックの体当たりに耐える強度と柔らかさを追求
矢は携帯数を増やす試行錯誤の末細く頑丈、軽量のアルミとチタン、特殊な鉱物を混ぜ合わせて重ね合わせ完成するチタニウム-AⅡ合金を使用、矢柄に研ぎ澄まされた鋼を鏃に使用、矢羽は工夫を重ねて僅かに傾斜が付けられている極軽アルミ──といきたかったがレストに干渉するのを防ぐ為にストリングを引く時のみレストが上がり、緩んだ際にレストが下がる機構を採用、これなら矢羽をゴム羽や鳥の羽を使用せずともいけるだろう
勿論作れればの話だが・・・
(総額ヤバそう・・・)
フレデリックが開発費を想像していると夕張と明石はニュッと設計図とフレデリックの顔面の間に顔を滑り込ませた
「単純な計算でもUNSCの科学技術なら初速1,500kmは出せる代物になると思うんだ」
「どうどう?!提督さえ良ければこれも作ってみたいんだけど・・・」
「これも博士に聞いてみなきゃわからんが・・・ん~なんでだろうな、こんなデザイン
「ぎくぅっ・・・名前はね、プレデター・アロー!」
プレデター?もう確信犯じゃないか
耳を塞いでも夕張により首元に手の甲を当てて絶妙な骨伝導で無理矢理教えられてしまったフレデリックはもはや遠い目で窓から差し込む日差しを眺めるしかなかった
「あっそうだ(唐突)演習に来た鈴谷が明日翔鳳亭行きたい言ってるんだが二人は?」
「「モチ行きまーす!!」」
出来ることなら行きたくはなかったフレデリックだがこの二人でフレデリック以外が"鳳翔亭に行きたい"という結論となったのだった、そのまま哀れなスパルタンは一粒、「ハハ...皆でやれば怖くないってか・・・」と小さな涙を流した
オデノサイフハボドボドダ!
─鳳翔亭(貸し切りver)─
『え~・・・と言うわけで横須賀鎮守府&呉鎮守府合同慰労会・・・やるでぇぇぇぇぇ!!!!』
「「「「「カンパーーイ!!」」」」」
ワーカラアゲオイシイ! コノサンサイテンプラモナカナカ・・・ ビールデスビール! ワインモオネガイシマスゥー グレンキャノンモダ! ポンシュノサカナハヤッパリホッケヤキダナ! カニガプリプリデオイシィー! アァ^~イイッスネェ(ウン コノオソバナンハイデモタベレルノネ! ワフウパスタサイコーデース! チャワンムシガトロトロナノデス! オオトロデサスガニキブンガコウヨウシマス ネェサンコノスキヤキオイシイナ!
秘書艦の掛け声で始まった慰労会は料理を楽しむ艦娘で賑わっていた、一階のカウンター席では少し遅れて来た呉とフレデリック、酌をするために残った陸奥が呉に付き添い長門が「妹がいるから」という理由でカウンター席に着いている
時々駆逐艦達が様子を見に階段からチラチラ見てただろ!していたがその都度追加の料理が届き階段を駆け上がって行った
「すいません女将さん、騒がしくて」
「いえ、気にしないで下さい少佐さん、私も皆の笑顔が見れて嬉しいですから」
「提督、彼女等もこう言ってるしもう良いだろう、その謝罪は一体何回目だ」
フレデリックが前日に大人数での予約を入れてしまった事の謝罪を入れる、鳳翔はというとさほど気にしていない、むしろバッチコイといった様子で笑顔のまま板場で注文の刺身を捌いている
「ハハハ...少佐もたまにはこうして体をほぐしたほうがいいさ」
「あらあら、少佐は兎も角提督はほぐし過ぎかと思うけど、ねぇ?姉さん」
「おっ、そうだな(空虚の禅)」
「ぐぅ・・・何も言えません」
「もう、提督ったらいつもすぐに調子に乗っちゃうんだから。 はい、グラスが空いてるわよ?」トクトク...
「うん、ありがとう。」(釣りキチスマイル)
調子に乗った結果いつもどこかで遭難している呉、最近は国道沿いの中央分離帯で数日間遭難していた
呉は顔(T)をショボンと悄気らせると陸奥は呉のグラスにビールを注ぐ、場面場面で顔が明らかに骨格レベルで変化している呉の御尊顔は呉鎮守府と横須賀の面々にとってはもはや親の顔より見た光景である
(・・・私もやってみたいゾ)
呉と妹の陸奥が酌をしているのをまじまじと観察する長門
フレデリックのグラスを見ると少し残ってはいるが継ぎ足しても良いくらいの空き具合なのを見て長門は好機と捉えビール瓶を片手に嬉しそうにフレデリックに声をかける
「むっ!提督!グラスが空いてるな!注いでやろう!」ワクワク
「え?あぁ、頼むよ」
アルコールが入るとフレデリックや駆逐艦を絞め落とそうとする長門は珍しく戦艦大和印のラムネを嗜んでいた、その上都合良く酔った際の記憶を失っているのだからもう手の付けようがない
だがその様子を影で撮影していた響が寄越したメモリーチップには間違いなく服がはだけた長門がフレデリックに絞め技を仕掛けているのを本人が知ると「ゆっ、許してくれぇっ!なんでもするから~!!」と見事な土下座で許しを請うた、「ん?今なんでもって言ったな?」"なんでも"という言葉にホイホイ釣られたフレデリックは意気揚々と長門に暫くの禁酒令を出したのだった
「まぁまぁ・・・」トクトク
「おっとっと・・・」
「まぁまぁ・・・」トクトク
「おっとっと・・・」
「まぁまぁ・・・」トクトク
「おっとっ──とおぉぉ↑おぉお↓おう!」ドバー
「ひょわあぁあぁぁあ!!」
兄貴ィ!コイツ遂にやりやかったぜ!!勢い剰ってビールを溢しながら叫んだ長門は顔面蒼白に、自腹で拵えたRIOTのジーンズにビールを引っかけられたフレデリックは神戸の重巡のように悲鳴を上げた
「あらあら、姉さんったら」
「長門のオリジナルは天然要素有り・・・っと」メモメモ
「呉提督!変な情報を記録しないでくれぇ!!」
「ぅゎ下着にまで染みてきた・・・」
「みんな、とっても仲が良いんですね?今拭くものをお持ちします」クスクス
「女将さんそれは違うと思うにゃー」
そんなやり取りの中、金目鯛の柔らか煮付けをカウンターへ運ぶ割烹着を着た多摩が鳳翔に言う
厨房の奥では「ぽい~」やら「クマー」とか「にゃしぃ」「のじゃ~」「てやんでぇ」「ぴょん」など非常に独特な語尾で会話しつつ料理をひたすらに作る鳳翔と多摩同様に割烹着姿の元艦娘達がいた、あと「かも」と「やぞ」
「本当は女性用だけど、とりあえず更衣室来るにゃー。 結構いい量いったしこんなこともあろうかとスパルタンⅡにも合う割烹着があるにゃー」
「えぇ・・・(困惑)なんでそんなこと見越してるんですかね・・・」
「細かい事はいいから。 ホラ、焼き入れてやるから来るにゃー」
「使い処さん?!」
ズルズルと腕を引かれ厨房の奥にある更衣室へと連行されるフレデリックを生易しく見送った呉達は届いた金目鯛をただ無心に突いていたのだった
「「うん、OC!」」
「あら、提督も姉さんも少佐を何だと思ってるのかしらねぇ」
『あ、横須賀の提督さんっぽい!』『筑摩の言うとった通り男前じゃの~』『いつも守衛の人が御贔屓にしてくれてありがとうにゃしぃ』『写真で見るよりカッコイイかも』『何のために連れて来られたんだ俺・・・』『てやんでぇ!脱がされに決まってんだろぅべらぼうめィ!』『なっ、長門ー!助けてくれー!』『往生際が悪いクマー、身ぐるみ剥いてやるクマー!』『ズボン脱がせて割烹着履かせてるだけぴょん!』『取り押さえておくからみんなで脱がせるにゃー』『暴れんなよ・・・暴れんな・・・』
厨房の更衣室で波乱の気配を感じたのか2階から下りてきた金剛は「ワタシも混ざるネー!」と鳳翔亭メンバーと乱入し始めた、そんな金剛を追ってきたのは呉の伊勢と日向の二人、暖簾の隙間から顔をニョキッと出して厨房を覗き込むと──
『シェルシェルシェルシェル』
『ぽぽいぽいぽぽーい!』
『もう逃げられないクマ!』
『ドロヘドロ!(名作)流行らせコラ!俺は勝つぞお前!』
『ニャニャニャー!!』
『桂ァ!あと何キロぉ?!』
『Burning♡fire‼』
『カァン(謎の金属音)』
『何だお前(驚愕)』
『観念しろってんだ!』
『〆鯖ァ!!』
『のじゃら^~』
『あ、うつぶせになっちゃったぴょん』
『フル焼きそば!(赤城盛り)』ゴロン
『ゴホッ!(強化手術失敗)』
『エターナルちゃぶ台返し、大ダメージかも!』
「うわ、大乱闘じゃん」
「・・・まぁ、そうなるな」
『そこの二人っ!呉の伊勢と日向だろ?!助けてくれ!』
「「駄目です」」(ヤーマン)
『ブリb──危ない、乗せられるとこだった!』
助けを請うも却下されついつい先日朝霜と早霜に見させられた一般男性の魂が乗り移ったフレデリックを見て単に関わりたくなかったのか"あっち"の気があるのか不明だが、優しく微笑み暖簾から顔を引っ込める
「夜戦が始まりそう(淫語的な意味で)」
「提督よ、彼は・・・あれだ、助けた方がいいか?」
「愉悦!面白そうだから助けなくてもいいよね!」
「あらあら、提督ったらとんだ畜生ねぇ」
伊勢と日向の無慈悲な決断に呉は若干ゃ草を生やし陸奥は何だかんだノリノリである、イケナイと知りつつもノッてくる辺り陸奥も尚更タチが悪い
「ふむ・・・襲われないなら襲え、・・・ならワンチャンあるな」などとビール溢しの張本人は反省する色など何処吹く風、聞く者によってはドン引き間違いなしの虚言をブツブツ呟いていた
「姉さん頭でも打ったのかしら」ヒソヒソ
「軍人家系だしなぁ、コヴナント大戦の英雄部隊の血が欲しいのかも」ヒソヒソ
「でもその結果これじゃあ逆効果だわ」ヒソヒソ
「二人とも・・・聞こえてるんだが・・・」
「「あら^~」」
「あら^~、じゃない!人が真剣に悩んでいるのにどうしてそうも人を"オリョクル"んだ!」
逆ギレに近い長門のそれを呉はなんとか宥めようと諭すように口を開いた、自身に落ち度が無くとも非を被り艦娘を宥める提督の鏡餅
「OK、時に落ち着けながもん、それを言うなら"おちょくる"だYO( ´_ゝ`)」
呉は悪気無しに訂正をしつつ暴れ馬を落ち着かせるように語りかけるがもはや逆効果でしかなくなっていた
「うるさいっ!ばか!あほ!どじ!まぬけ! あとその名で呼ぶなっ!!」ガシッ! グンッ! グシャァ!
「ア"ァ"ァ"ァ"ッ"!!」イティ
「あらあら、姉さんたら何時の間に
『ばか!あほ!どじ!まぬけ!』の掛け声に合わせて呉の顔面にジャブ・ストレートの後に左ブロー!直ぐさま良質な鋭い右アッパーが放たれた、ブローで体が僅かに浮きアッパーで40cmほど地から離れた呉の頭を脇腹と右腕で抱え込むように押さえ左手で右手首を固定、最後に相手の頭を地面に叩き付けて差し上げれば強力な殺虫剤の意から誕生したDDTがこの瞬間に完成するのである
「ブレイブルー!」「ギルティ!」など空中での連続技ができそうな格闘ゲームの名前をダメージを受ける毎に喘いでいたがどうせすぐ生き返るから気にしない
実のところ長門のDDTはフレデリックを絞め落として色々する為ではなく深海棲艦と突発な格闘戦を想定して習得したらしいがそれが中々振る舞われる事も無く結局酒の席でフレデリックや大好きな駆逐艦、呉提督に対しては遺憾無く発揮されている
「コンナハズジャナイノニー!」うォン
「浮かせコンボなんてゲームだけかと思ってたわ、流石姉さん」
長門の悲壮な叫びはまるで子供が誰かに責任を押し付けた挙げ句秘薬を飲む前にベースキャンプから突き落とされたような、やわらかい戦車が自身の自己責任に後悔した時のような某ネズミの笑い声のように甲高い声が1階に充満した
~ ウ ン チ ー コ ン グ ~
「ひどい目にあった・・・」むちむち
鳥ササミのツマミをちびちび指で裂いて口に運ぶフレデリック
ジーンズに使っていた変哲もないベルトは『来店記念』として奪われてしまったがどうにかジーンズ自体は無事守りきる事ができたらしい、隣には絆創膏付きタンコブを作り意識が飛んでいる呉とヤケ烏龍茶に浸る長門とニコニコ笑顔で合鴨の味噌焼きを頬張る陸奥
「してだ、演習はどうだったんだい?」
「2勝2敗で引き分けだったわねぇ」
「おぉっ、少佐の艦隊も遂に第一線になってきたかぁ」
「まだまだですよ、今回の"大佐"の艦隊だって『第3戦隊』と『第4戦隊』ではありませんか」
「おや、何時の間に俺が昇進したのを知ってたのかい?」
「そりゃあ、着いた時に階級章をみればわかりますよ"呉大佐"」
「いゃぁ~照れるねぇ!」
「引き分けに持ち込めたのも、こちらは主力の『第1戦隊』と『第2戦隊』でしたから、だろ?長門」
「んぁ~??らんれふかぁ~?」ヒック
「アッ↑!?(スタッカート) 長門のヤツ目を離した隙に酒を・・・」
グラスを奪い取り口にすると、やはりアルコールの味がした、こうなるなら強引にでも引き離してスマブラから戻るべきだったか──
「ウーロンハイ1杯でここまで酔えるとは・・・たまげたなぁ、ウチの長門は豪酒なのに」
「私ったら...ごめんなさい!ここに来る長門さん達は皆お酒に強いから大丈夫かと・・・」
「いや、
フレデリックが横目で長門を見ると茹で蛸宜しく出来上がっていた
何故に横須賀の面々は酒に弱い連中なのか・・・
「
呂律が廻りきらなくなってしまった長門を呉と陸奥は引いた目で眺めるとニッコニコの笑顔でそう答える
またもや階段の影からこっそりビデオカメラを回す響の姿が眼球の毛細血管を拡張して得た眼に入り込んだ、フレデリックの視線に響が気が付くとサムズアップをしてドヤッとした表情を見せた後にバタバタと階段を上がって行った
「これはひどいわぁ」
「だらし姉ぇさん?!」
「
響が撮影した映像や写真は翌日大々的に横須賀鎮守府にばら蒔かれ、写真を入手した守衛のスパルタンⅣにインフィニティ内で拡散されるのであった──
HALO新作のインフィニットはMk-Ⅵアーマーではないらしく懐かしのタンクトップ・ブリーフだけどそれでリクレイマーサーガ(4→5→INFINITE)なのだろうか?ボブは
訝かんだ