艦これ × HALO ~それゆけ!スパルタン提督~ 作:漬けまぐろ
でも本当は前話のフラグをさっさと終わらせたかったのと明石ちゃんの限定modeを登場させたいだけの人生なので初投稿です
後半にフレデリックの中の人こと土田 大 氏の中の人ネタ有り
最近の活動で分かりやすく解説すると
・ライトニング・マックィーン(カーズ)
・ウィリアム・ビショップ(ACAH)
・マックス・ダ・コスタ(エリジウム)
・ガネーシャ(ダンまち)
・河地大吉(いちごドロップ)
・ケイド・イェーガー(トランスフォーマー)
・レンスとハロルド(グラブル)
・トリヘイ(コトブキ飛行隊)
といった声優活動をされてる方ですねこれは・・・
鎮守府モードは河地大吉っぽく、戦闘モードはビショップっぽく、おふざけモードはガネーシャ+マックィーンっぽく・・・といった感じで書き上げてます
─ 横須賀鎮守府 執務室 ─
「んで、
「あ~悪くはないと思うで?明石のお陰でウチちょっといい気分なんや──"持つ者"の喜びを知ってしもうたんよ」フッ
執務室の秘書艦用に宛がわれた机に左手で頬付きながら龍驤はペン持ったまま右手をヒラヒラと動かす
事の始まりは数時間前に明石が持ち込んだ新な開発品を書き記した書類である、内容は──
『特定対象に投与した体質変化薬の試験結果』
と直筆で書かれた明らかに危険な内容である、その他に
『その1、人体に害を及ぼす薬品は入念な調査を行い混入していないことは確認済みである事。』
『その2、投与対象には事前に確認と承諾を得て投与した事。』
『その3、"試験"であるため効果は5時間から6時間程で切れるが薬品の効能により限定的に一部の効能が24時間程持続し私生活に支障がない程度に続く事。』
『その4、効果は対象により異なり横須賀鎮守府所属 当試験責任者工作艦明石への投与結果は"跳躍力の微向上"※測定では概ね1m50cm程と観られる。
副次効能・若干腹部の痛みを確認、御手洗いで確認したところ下着に少し血が混ざったおりものが確認された、それにより"痛みがかなり少ない生理"と判明、今のところ行動に支障はないが今夜あたり提督の部屋に夜這いに行こうと思う、互いに初めてなら相性は間違いなく破壊力ばつ牛ンだろう。』
そう細かく記されていた
「・・・生々しい内容だが・・・悪影響がなければ悪くないな・・・本人が投与して安全を証明してるし身体能力が向上するならこれからの戦いを有利に進められるかもしない、といっても副次効能次第だがな・・・あと龍驤、また今夜部屋に避難させてもらってもいいか?(逃走準備)」
「別にええよ(快諾)、そんかわりにいつも宜しく旨い酒と
フレデリックは少し考えてブランデーと肉野菜炒めをつまみに持っていこうと決める
そんな考えを終えていたら龍驤が椅子から立ち上がり両手を広げる、フレデリックは顎を指で触りながら龍驤を見るもいまいち意味が理解できなかったがそれを感じ取った龍驤は「続き見てみぃ?」とフレデリックに続きを読むように言う
「え~っと、なになに・・・」
『投与対象者──アブルッツィ・コロラド・翔鶴・龍驤・港湾棲姫・伊19・天龍・那智・ポーラ・駆逐古鬼──・・・』
「お前も受けてたのか?」
フレデリックは多少の驚きを見せ龍驤を改めてもう一度よく観察してみた、特に変わったところは見受けられないが龍驤は両手を腰に当てまるで"ふんす"と自身を誇示しているようにも見える
なら龍驤の"変化"は第三者からでもわかる投与対象自身の変化の類いなのかもしれない
しかし毎日隣にいるのにどこが変化したのかどうもよくわからない
「ダメみたいだな(静観)」ウーン...
それを聞いた龍驤は"ムッ"と途端に不機嫌そうな顔をしフレデリックにずんずんと近寄ってきた
物事はそう単純ではない、虫眼鏡はあれば目を凝らさないと見えないものが見えてくるため非常に便利だ、しかし近くから見れる分集中力が虫眼鏡のレンズにフォーカスされ虫眼鏡の外枠は意外と見落としができるものだ
「ホラ、よう見てや!いつもと違うシルエットでしょ?」
龍驤は先程と同じように腰に両手を当て胸を張った
それが指し示す意味をなんとなくだがフレデリックは徐々に把握できてきた
「・・・男の俺が言うのもあれだが・・・"胸"が心なしかサイズアップ、され・・・てるのか・・・?」
男が女性の胸をどうこう言うのは些か気が引けるが龍驤本人はそれを言われたかったのだろうか、遠慮気味に答えたフレデリックに対して龍驤は屈託のない明るい笑顔を見せた
「ご名答や!正直あんな薬を信用しとらんかったし遊び半分程度に乗らされてみたんや、頭の回転速度や身体能力が上がればキミをもっと手伝えるやろうし悪い影響が無いなら──と思ったんや。
因みに副次効能はたんぱく質と炭水化物の摂取効率の僅かな低下やったで、むしろそれなら食事量を少し増やして体型維持すればウチも世の男達から持て
龍驤はそう言うと自身の膨らんだ胸を触りだした・・・フレデリックは自身の胸を揉む事に夢中な龍驤を見つつ「お~い、(意識)帰ってこーい」と呟く
「流石にDはあらへんけどDとCの合間よりちょこっと小さいくらいや、こんなら・・・今後ウチが出資して本格的に実用化して貰いたいくらいやな!
龍驤が気分よさげに笑いながら相変わらず自身の胸を揉み続ける──が、龍驤は小さな声で
「ふぅ、ふぅ、ふぅ・・・」モミモミモミモミモミモミ...
「はんっ」ビクン
と声をあげると顔を紅く染め一度咳払いをすると龍驤は何事も無かったように机に戻った、さすがに何か思うところがあったのだろう
((Hmm...そっとしておくか・・・))
触らぬ乳になんとやら、フレデリックは引き続き書類を読み耽り1ページ目を
2ページ目には投与した対象の効能を記録した文書がぎっしりと書き込まれていた、普段工廠から出歩いている際はボケが独り歩きしているような明石だがこういった工廠仕事の書類に記録を纏める事に関しては割りと侮れないと感じさせる
普段からキッチリカッチリしていてくれれば
『投与対象者の効能内容について』
『長門・筋力の増強による身体能力全般の向上が認められる。
副次効能・肉体の逆行化を確認、記憶は投与時の承諾と投与時の薬の味を覚えている事から肉体自体が若返ったと見られる。通称ちびもん。』
『アブルッツィ・艤装適合率の著しい上昇を確認。
副次効能・アルコールに対する執着が見られるようになった、ワインよりもワンカップ
『コロラド・視力の向上、検査の結果両目とも5.5を記録、現人類において最も視力の優れたマサイ族に勝る事が判明。
副次効能・英語訛りと米国人の持つ観点が完全に解消し約4時間程日本に染まった模様、畳部屋でゴロゴロしつつ煎餅と緑茶を貪りながらドラマ番組"3643648104545回イッたMUR猫"を視聴している姿は正午に休憩しているコロコロした主婦そのものであった。』
『翔鶴・警戒心が向上すると共に聴力も向上を確認、猫の耳としっぽが生えるようになり行動にも猫の生態に近しいものが見られる、生魚を与えたところ興味を示し食べ始めた、試しに倉庫棟の脇で自然繁殖していたメンダコ・タチャンカを与えると猫のように遊び始めた事から猫の習性を持った人間、ファンタジーでいう所の猫人としてみるのが解釈として良いと思われる。
副次効能・上記の点から任務に支障をきたす恐れ有り、副次効能が切れるまで任務編成に組み込む事は不推奨。メンダコ・タチャンカについてだが『ア°ッーーーー!!』という断末魔をあげながら臨床的に死亡した。』
「ふむ・・・この資料を俺に提出したってことは副次効能も"切れ"てるってことだよな、確かに投与対象になった奴らは少し前に非番申請してたから出撃枠から外してたが・・・こういう事か」
それにしても思いっきり悪影響が発生しているではないか・・・とても行く先が不安である
個人的に気になる点は1つの薬で個人各員に現れる効果が相違するというところだ
仮の話しだが銃火器=艦娘に例えるとしよう、銃自体が違う物であっても弾薬──つまり弾薬=薬だ、弾薬が同じならバレルの長さやガスピストン機構の作動効率によっては"多少"の違いはあるが威力自体はほぼ同じになる
同じ狙撃銃でもバレルの全長が違うだけで飛距離や
・・・いやまて、まさかではあるが・・・その"多少"が艦娘に及ぼしている"効果の違い"なのだろうか・・・どうも釈然としないが信憑性がある説明をするならもうこの例えしかないだろう、むしろそんな適当な理由付けでもなければ納得できなくなってしまった、ここ数年人並みの生活をしていたからだろうか?
「・・・いや、深く考えるのはよしておこう、キリがないし・・・」
更にページを捲り読み
『龍驤・胸部装甲(比喩表現)が増大、龍驤型にとってこれ程喜ばしい効能は他に類を見ないと思われる・・・が、効能はそれだけであり期待値はキュウリの構成要素と同等。』
「キュウリと同等って・・・キュウリの別名は確か"世界一栄養の無い果物"だったよな・・・直接戦闘面のアドバンテージにならないとはいえ、あんまりな言い方だな・・・」ズズッ・・・
龍驤に関する内容の文面を見ながら飲み忘れていたコーヒーを
しかし誰が淹れたかわからないコーヒーを一杯分だけ拝借したがすっかり冷めてしまっていた、かといって捨てる訳にもいかないと一気に飲み干した
『副次効能・たんぱく質及び炭水化物の摂取効率が低下、今になってから記載するのも忍びないが体質変化薬は個人で用意するには少しばかり高価な薬品を用いている、恐らく龍驤は"薬の追加"を頼みにくるであろうがその値段故に量産化はかなり困難な物と予想される。』
あゞ龍驤よ、どうか安らかに成仏してクレメンス。
龍驤本人は金の糸目は付けないと豪語していたが心の中でフレデリックは合掌する、近い内に秋月と初月も呼び出して鳳翔亭で何かご馳走してやろう・・・余りにも哀れすぎる
「なら駅前に最近できた岩牡蠣料理専門店がええなぁ、舞鶴の"おもてなし"で牡蠣にハマってもうたわ~」
「心を普通に読むんじゃないよ...まぁ、牡蠣か・・・そっちでもいいけども」
そしてあることに気がついた投与対象の欄に良く見ればフレデリック自身の名が記されていた
思考が停止し目線だけがあっちこっちに泳いでいることに自身の事ながら気が付けなかったフレデリックはページを急いで捲り自身の"投与結果"を嘗め回すように見始めた
『提督・本人に話しても恐らくこの試験には乗らないことは明白である、それを鑑みた結果"提督が飲みそうなコーヒーに予め変化薬を混ぜておいた"。上官にこのような事をするのは本来許されざる行為だが元を返せばこの体質変化薬は"危険な薬剤を使用せず戦力の増強を確保する"事にある、スパルタンⅡに投与するのはこれと言っておかしい話ではない。フッド卿・ラスキー大佐・マスターチーフ・野澤准将には許可を得ていますのでどうか許して下さい。(・ω<)てへぺろ☆』
「・・・そんな無闇に人を騙すなんて、許されないんDA☆(CYA-KN)もう許せるぞ!・・・もう許さないからな~」
フレデリックは混乱しながら独り言を言いつつも立ち上がり行動を開始した、勿論行き先は明石のいる工廠である、薬を作ったのが彼女ならきっと解除方法もあるハズだ。
そう疑うこともなくフレデリックは龍驤に後を任せて早歩きで工廠へ向かうことにした
「いざ鎌倉──ってやつやな~ウチはどうも嫌な予感しかせぇへんわ・・・占守を偵察に送ったろ。カモン占守ッ!」パチン!
「ヘイ、ムッしゅ!」しゅたっ
龍驤が指パッチン(クッソ貧弱なボキャブラリー)で占守を呼び出す、何処に居たかは語るべからずだが髪からローファーまで埃が付いているあたり屋上に居ましたと誰からも解ってしまう姿をしている
「ちょっと司令が心配や、こっそり偵察したってや」
「かしこまり!」
占守はピシッと敬礼をすると早速フレデリックを追うべく行動を開始した・・・T.○. Rvolutionよろしく"身体を夏にして過激に最高"と言わんばかりに執務室の窓ガラスをぶち破って飛び出して行く
──────
────
──
─ 工廠 ─
「(治療薬は)ないです。」
「あっ、無い・・・ふぅ~ん・・・(唖然)」
やはりというべきか、工廠に赴き体質変化薬の製作者に問いただすも無慈悲な返答にフレデリックは絶望に打ちひしがれた
「そもそもな、俺に薬を飲ませた理由は?」
「それは報告書に記載した通りです、提督は特別なので・・・UNSCと野澤准将に許可は得ましたから大丈夫ですよ~」
「そこは普通に考えて本人の意思を尊重しようぜ・・・それで本題だ、薬の効果は何なんだ?筋力の向上とかがわかるなら時間がかかるって訳でもないんだろ?」
フレデリックが項垂れながら椅子に座り半ば無気力に明石と会話を進めてゆく
明石はというと机に向かって配線と数本のアンテナと異空間からの謎の手が蠢くヘルメットのような何かを調整していた。数は2つある、スペアか何かだろうか
「──364364倍です」
「36・・・何だって?」
「性感帯感度36万4364倍です、所謂対魔艦ってやつですね」
「おぉう・・・もぉう・・・(戦慄)」
「先ほどコーヒーを飲んだのなら効果は間もなく発現するハズです、あぁもう・・・もう逃げられないですよぉ・・・」チラリ...
明石のしたり顔と何が恥ずかしいのか僅かに紅潮した病んでそうな顔を目の当たりにし生唾をゴクリと呑み込むフレデリック
その目には不安と後悔が込められていた、いっそのこと効果を聞きに来ない方が幸せだったかもしれない──そんな考えだった
「けど、1つだけ薬の効果を回避する方法があります」
突如として舞い降りた歓喜
だが話が美味すぎる、そんな都合の良いことあるはずがないのである
「・・・却下と言いたいが──、一応聞いておく」
明石はクルリと此方を向き先ほどまで弄くっていたヘルメットを指した
このちんぷんかんぷんな出来損ないのウニの片割れに見えるヘルメットは一体何に使用する物なのだろうか・・・
「まぁ、話の流れ的にお察しかもしれませんがこれは"
おまたせ。
フレデリックは明らかな嫌悪感丸出しな表情で渋る
ロープからヘルメットへ変わったが前回登場したワードが今回登場するのは何らおかしい事ではない、むしろ早く構想と余興を済ませてしまえばさっさと次の段階に移れるというものだ
「・・・それを使ってどうするんだ?」
「コーヒーに忍ばせた薬を飲用したのは提督です、私も副次効能はまだ残っていますがそれも切れるのは時間の問題です、性感帯感度364364倍は自制心のある人間でも理性の
机の前を教壇で室勉をとる教師のように往復する明石からは『自尊心ある教師』というよりは『マッドな科学者』のそれに近しい雰囲気を感じた
それにまだ"問題"が幾つか残されている
「仮に──だ、俺とお前が入れ替わったとする、俺にはその感度
「私は正直提督を襲うつもりでしたよ、感度364364倍になればそよ風が触れる感触ですら"鞭を待ちかねた競走馬"みたいなHEAVEN状態になるでしょう。です──が!少なくとも提督はその感度を肌で感じることはありませんし
さめざめとした表情で弱々しく語る明石をフレデリックは神妙な顔つきで聞いていた
「何か色々語ってるがそれじゃまるで俺が悪者みたいになってるからな?」
それにしても明石が言う事には一理ある
いや、一理もクソも元は
後の要介護これくしょんである
あとは映画鑑賞するなり執務室の書類を持ち込んで時間を潰し身体が返ってくるのを待てば良いのだ、アイテム屋も工廠も夕張に出来ない訳でもないし精々1日そこいらの立て籠りならスパルタンの身体でなくともなんとかなるだろう
「あっ、そうだ(唐突)ちゃんと食堂で食事取ってお風呂も浴場でしっかり入って下さいね?ジャッキ達の散歩もありますし今日は非番というのもあって横須賀モールに注文した工具を受け取りに行かなきゃいけないのでそれもお願いします♡」
「こんなの絶対おかしいよ・・・」
「
今日は非番、そうか・・・だから黒のワイシャツにベージュのセータードレス、ショートブーツと黒のタイツという出で立ちなのか・・・
それにしたって震源地という例えはおかしくないだろうか?
それはさておきその入れ替えヘルメットなるものを万を満たして使う事となった
いや、本音を言えば使いたくないのだがコーヒーに薬を仕込んだ自称震源地のせいで丸1日悶えるのも御免である、やはり本人に責任を取らせるべきだがそしたらそしたで明石は人様の身体を使って色々しでかす腹積もりらしい
悪を野放しにする
そこらへんの詳しい要所はまた後で話すとしよう
「さぁさぁ提督、準備はいいですか?」
「いいけどよくない、我ながらどっちなのだよ・・・」
互いにヘルメットを被り配線だらけの椅子に座る
フレデリックは天井の隙間から視線を感じ取りそちらに顔を向けるとそこには占守がこちらを観察して目線が交差すると占守も子供らしく笑顔になり手を小さく振っていた
「なにやってんだあいつ・・・(困惑)」
「ンモ~提督ってば余所見しちゃだめですよ~」テレテレ
「なぁんで照れてるんだお前はァ・・・」イライラ
「それよりこれ!嗅いで下さい!いい香りですから落ち着きますよ?」スッ
差し出されたアロマディフューザーに使用する原液が受け皿に注がれていたのを見てフレデリックはとある疑問を浮かべた
((こいつ、
明石だけでなく天龍、最上や摩耶だって女の子だ、甘い食べ物は大好物だし摩耶は女の子らしく
天龍もUNSCの採用銃器を模したBB弾を射てる電動ガンを幾つも所有しながらもパッチワークなどを嗜んでいる
最上は普通にワンピースとか着たりするしパーカー+半ズボンだって着たりする
ならば明石だって工具や重機以外にもアロマディフューザーの1つや2つ所有していてもおかしくはない、ディフューザーといっても様々で加湿器のアロマ版やお灸のような物から陶器の受け皿に原液を垂らして蝋燭で焚くなど様々だ、差し出してきたこれは液体を焚くタイプの物を嗅がせようとしているらしい
女性に対して少々失礼な事を考えながら受け皿に注がれていた液体に顔を近付けて嗅いだ
そんな儚い想いに幻想を抱いていたフレデリックは物の見事に裏切られる事となった、その陶器の受け皿に注がれていたのは・・・
化学式: NH3
モル質量: 17.031 g/mol
沸点: -33.34°C
密度: 0.73 kg/m³
融点: -77.73°C
IUPAC名: Azane
詳しい人に語ればこれでわかるだろう
アンモニアの原液なのだから・・・
「エンッ!」コテリヌス...
「やったぜ。(英雄の
何やらバックで聞こえる力強いBGMがサビを迎えた瞬間、目を閉じ右手を握り締めて高く掲げている明石、アンモニアの原液から発生する刺激の強い臭いをそこそこ良い勢いで嗅いでしまったフレデリックは物の見事に大ダメージを受け朦朧とする意識の中、決断力は曖昧になり邪険の判断ですら一瞬揺らいでしまう
例えるならグラビティ・ハンマーが頭に直撃したような感覚だろうか
「すみません、この
とんでもねぇ条件があったものだ
そこでフレデリックはふと思い出す、天井に占守が居たことを
焦点が合わない眼で先ほどの場所を見ると未だに同じ場所から偵察を行っていた、こんな目に遭うなら自身で感度364364倍を味わった方がマシだ!
ヘルメットを被り対面の椅子に座る明石は眼からハイライトが消えているにもかかわらず『ユッ○ーは私が守るンゴwwww』とでも言いたげな恍惚とした表情をしている、この表情を目の当たりにしてやはりこの計画は中止にしようと決心した
だが意識が遠退く現状自力で脱出するのは不可能、機械がバチバチと火花と電撃を放ちながら異様な音を唸らせている
・・・あまりやりたくはないが、他に手立ても見つからない、仕方ない・・・
「占守ーッ!しゅークリーム毎日2個1ヶ月分だッッッ!!!」
「おっすお願いしまーしゅ」ザンッ!
工廠の天井から舞い降りた守護天使
海防艦占守が今ここに降臨する
成すべきは司令官の命を守る為
「守護天使は
「
「ホいつのまに!?占守ちゃん何をする気?!」
両手を使い物凄い早さで陰を結びだす占守、一体何をしでかすするつもりなのだろうか
フレデリックはもはや自身の声に反応しアクションを起こした占守に全て委ねるしかなかった
「しゅしゅしゅーー!
いつの間にそんな術を取得したのだろうか?
色々と激アツ演出みたいな突っ込み処満載の効果音や言い違いなどがあるがこの際何でもいいから助けて欲しいフレデリックはただただ見守っていた
瞬間、眩い光に3人の視界が塞がれた、こんな超常現象は類を見ないだろう
「・・・なにやってんだあの3人・・・(驚愕)」
「クゥーン...」
2人がヘルメットを被る少し前からここまで沈黙を通してこのやり取りを見ていた夕張は3匹の犬にオヤツとして口臭対策用骨ガムを与えながら3人が繰り広げる茶番を生暖かい目で見ていた
「あと私、改二になって制服変わったからよろしくぅ☆」
「ワウ?」
どうでもよい情報を垂れ流しつつ眩い光が晴れる
「しゅ~~・・・って、あれ?」
「けほけほ、・・・え?何で私床に座って・・・」
「おい・・・これ・・・どういうこったよ・・・」
まるでフレデリックのように喋る占守と占守のように喋るフレデリック、占守がいた場所に尻餅をつく明石がいた──
「えぇ・・・(困惑)」(夕張)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「つまり、占守は″俺″と″占守″の位置を入れ替えようとして変わり身の術を使った──違いないな?」
「その通りっしゅよ」コリコリ
「ところが術の″陰″を
「そうっしゅ」ポクポク
「「スゥーーー・・・(静かなため息)」」
「私の計画が・・・納得いかない・・・!(絶望)」ガックシ
「やめてくれよ・・・(絶望)」ぐったり・・・
「本当に申し訳ない(BRIKHKS)」
「その台詞は二度と戻れない状態になるからやめろ!(迫真)」
「え?なになに?一体何をしてたの??」
遂に我慢が出来ずに話に乱入した夕張は事情を聞き出そうとする、明石が立てた投薬計画から占守が明石と位置が入れ替わっていたこと、フレデリックと占守が入れ替わったこと、全てこと細かく説明された
夕張は口に出さずに((
「事情はわかったわ。それで提督はどうするの?本体の方、薬でヤバいんでしょ?」
「それに関しては手配済みだから問題ない、いや問題だらけか・・・」ハァ...
パイプ椅子に座ったまま項垂れる
いつものスパルタンⅡの威厳は無くなり、そこにいるのはただの″グレた占守″だった・・・今回俺は犠牲者だ、
手配通りならそろそろインフィニティからケリーが
「もちろん明石はお仕置きだ、おやつ抜き2週間と今月と来月の給料を半分に減俸だな」
「・・・・・・何故ですか?」ぬらぁ
納得いかないような、まるで
「
「そ、そんなぁ・・・(;‘Д‘)」
「諦めなよ明石、流石に今回は明石が悪いよ?」
「提督~お慈悲^~」
「占守はどうなるっしゅか?(CV:土田 大)」
「あー、それは後で迎えが来るから付いていってくれ、グラスマン博士の言うことちゃんと聞けよ?身体が戻れたら約束通りシュークリーム買ってやるから(CV:佐々木 瞳)」
「もちろん若本堂の超ビッグカスタード&カラメルソースしゅークリームっしゅよね?ありがたや~提督最高っす」
「ぐっ・・・足元見たな・・・。1日だけだが・・・かなり荒療治になるかもしれん、気張れよ?」
「いやーキツイっす(
「・・・夜にありて迷わず、血に塗れて酔わず...名誉ある教会の狩人よ...獣は呪い、呪いは車厄...そして君たちは、教会の剣とならん...」ブツブツ...ゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴッ
「ねぇ提督。明石さ、壁に頭当てて顔ヤバいよ?」
「おい明石、そのブツブツ前回使った文はネタの乱用になるからやめてくれ(無慈悲)」
「・・・やめてくれ(念押し)」
「・・・・・・最近横須賀モールにできた″しょっぱな♨ステーキ″・・・連れて行ってくれたら・・・機嫌治します・・・今日に」
「
まだ機嫌を取る為にステーキハウスに連れていくのはわかる、しかしどうして″今日″というワードが出てきたのだろうか
変な憶測──いや、確信と言っていい、多分
「・・・今日じゃなくてもいいだろ」
「・・・実は今日までしか使えないクーポン券があるんですよ・・・これです」ゴソゴソ
セータードレスの裾に手を突っ込んだ明石は何処からともなくクーポン券を取り出した・・・一体あのスカートの内側はどうなっているのだろう?聞いた話ではスリットから重機関銃を取り出したり大型レンチなどを取り出す事が多々あったと噂が絶えない、ましてや制服だけでなく私服状態でもその珍妙な技が使えるのはその都度敵から武器を拝借しそれを使用するスパルタンにとって少し羨ましいと少し思わされた
そして差し出されたクーポン券はたしかに今日が使用できる最後の日のようだ
・・・むっ!オニオンコンソメスープ1組様無料券と10%割引券、あとこいつは・・・ジョッキビール1杯無料券!
ステーキをビールで流し込むのも悪くない、とよく考えてみれば今俺の体は占守の体になっている、酒なんて飲みたくても飲めないだろう
「くそっ・・・目の前のアルコールを断つのがこんなにもツライものだとは・・・」
ポーラや那智の酒好きが毎日酒保からアルコールを引っ張り出す理由が今になってわかるような気がする
こうなったら
本題を差し置いているがフレデリック本人は1日経過しなければどうにもならないという事をしっかり把握した上での行動である、とりあえずこの埃まみれの制服を脱いで着替えなければなるまい
「たしか
「しゅっしゅっしゅっしゅ~・・・ん?」テクテク
「提督ー?龍驤さんが提督は
そこにやってきたのは蒼龍だった、彼女も今日は非番なので髪を下ろし白い八部丈のチュニックとダークブラウンのスカートを着た私服姿である
「おっいたいた~・・・って、なにやってるの?そんな所さんで?」
蒼龍が見た光景はまさに地獄絵図といったところ、ヤマムラをキメた工作艦となんだかポヨポヨしたフレデリックと神妙な顔で考え事をする占守、そして困り果てた顔の夕張と三匹の犬と哀れにも犬にオモチャにされ
「蒼龍か、何だ?」
「え?占守一体どうしたの?まるで″提督″みたいに喋ってるけど」
「おっとっとー、蒼龍さん実は″ミウミウキムキム″で・・・」
「なるほど、″タドタドコロコロレプリティア″っと・・・ウケる~提督ぅ草生やしていいですか~?(笑)」ケテケテ
夕張から状況を簡潔に聞きそれらを飲み込んだ蒼龍はカラカラと笑っていた、フレデリックもはやそれを却下する余力さえ残ってはいない
「もう・・・笑いたきゃ笑えよ・・・そんで一体何の用だ?」
「おっと、そうだった。ケリーさんが『フレッドを迎えに来た』ってドックに来てるんだけど」
「そうか、今行く・・・占守、行くぞー」
「了解っすー」
パイプ椅子から降りたフレデリックは
それもそうだろう、普段からポワポワした海防艦があからさまに不機嫌な
・・・目が合うだけでいきなり抱きついて「ああ^~占守ちゃ~ん!今日も細い脚線と幼い体躯にプニプニ頬っぺが可愛いでちゅね~♨」と呂律の回りきっていない口調の長門を除いてだが・・・
「やめろ!離せっ!離れろっ!」ベシベシ
「あぅん♡ありがとうございます!!もっと強く!!!」デレデレ
「そんなら!御望み通り・・・セイ──ヤッ!」ゴキッ☆
「バーン・ガニアッッ!!」ゴトリ
「な・・・長門さんが占守ちゃんのチョーク・スリーパーで瞬撃・・・?!」ガクガク
変な現場を数人の艦娘に見られた、ブラックホールがあったら入りたい・・・そんな衝動に
──────
────
──
「──それでグラスマン博士に話を通したのね」プルプル
「・・・なぜ笑いを堪えてる?こっちは大変なんだ、人の気も知らずに・・・」
笑いを何とか我慢し続けるケリーに対して珍しくキレ気味に
「嫌ねぇ、そんなに怒ること無いじゃない?可愛い顔が台無しよ?若い内から眉間に皺を寄せてたら跡が付いちゃうんだから」
「・・・そうやってわざわざ気に触れる事を言うからこっちも機嫌が悪くなるってもんだ、知ってるか?日本には″触らぬ神に祟り無し″って言葉があるんだよ」
「でもフレッドは神様ってわけでもないじゃない」
「″
「あぁ・・・苛ついてる人物に注意しろってことね、把握したわ・・・なんとなくだけど。それで、本体の方はありとあらゆる検査が必要になるはずよ、一体どういう説明をしたの?期待と絶望に満ちた顔でペリカンに乗って行ったけど」
「″飴と鞭″って言えば手っ取り早いな・・・」
「フレッド、私が言うことじゃないでしょうけど財布の紐はもう少し固くした方がいいわよ?あなた正直なところ艦娘の子達に対して″飴と飴、ついでにケーキ、オマケでパフェ″状態になってるじゃない」
ケリーの言葉に隙を付かれ一瞬
それが1日2個の1ヶ月、消費税込みならば大体だが約25000円となる、決して安いとは言い難いが占守に助けを求めたのはこちらという事実、そして
「艦娘ってのは子供に見えて
「それもいいけど、女の子は″スリルや興奮″にも
「俺らみたいな
そこまでフレデリックが言い終えると占守の部屋を漁り見つけた服を着替え始めた
さっさとファー付きの上着とセーラー服を脱ぎ払い白色のトレーナーを着てスカートとタイツを同様に脱ぎ捨てると間髪入れずに半ズボンと
「どうだ?」ニヤッ
「いいんじゃないかしら?随分
「下界の民に想い馳せ人に混ざって生活する神様かよ・・・俺は神様じゃなかったんじゃないのか?」
「″言葉の綾″ってやつよ、私もそろそろ行くわ・・・じゃあまた」ギィ・・・バタン
「・・・はぁ・・・ケリーのヤツ、言い逃れする時は上手く日本語を使いやがる」
その後、各々支度を済ませ横須賀モールへ出撃する面々はいつもとは違う雰囲気であったのは言うまでもない──
☆
最近またアイスボーンにはまってるゾ
モンハンと艦これクロスssを書きたい衝動に駈られてる