艦これ × HALO ~それゆけ!スパルタン提督~   作:漬けまぐろ

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粉々の食堂、伸びる艦娘、平然な龍田、行方不明の呉提督、様々な想いは冷蔵庫に集まる!!


昼食とはティータイムであると見つけたり

 

 

       戦艦インフィニティ 

 

 

 

ラスキー

「失礼しますよ博士。」

 

グラスマン

「おや、ラスキー艦長、どうしたんです?」

 

ラスキー

「3日前に頼んだ例の物はいかがですか?」

 

グラスマン

「あぁ、アレですね、出来てますよ!」

 

 

グラスマン博士はUNSCインフィニティに配属されている研究員のリーダーのような存在で日々キテレツなアイテムを開発してはスパルタン達に試験運用させている謂わば変態の一人である

だがスパルタン2や戦術AIコルタナなどを作り上げたハルゼイ博士が時代を先行しすぎていただけでありグラスマンやインフィニティに配属されている職員は皆かつての世であれば何かしらの賞を受賞されていてもおかしくはない実力者揃だ

 

グラスマンは机にあるリモコンを押すと小型のクレーンとその下に吊るされた艦娘が装備する艦装に近い脚部のユニットと背面に取り付けるのだろうか4つのスラスターが覗くユニットが吊るされていた

 

 

グラスマン

「先ずは脚部スラスター、背面ユニットから動力を供給します、通常出力での運用且つ使用者がマスターチーフ率いるブルーチームならば250ktを維持できるでしょう、そして通常の船舶同様波を切り裂く形状にしつつ可能な限り波を立てないように形状が変化します、その際にスラスター自体も角度を変え、ある程度ならば自動でスラスターが高精度バランサーとして働きます、2~3mの高波でも大丈夫!極めつけは背面ユニット!4機のスラスターを水素燃料で加速させます、背面ユニットと脚部スラスターを同時に使用すれば理論上650ノット!音速突破が可能です!最後に脚部と背面ユニットの正面側にはエア・インテークから空気を大量に取り込む事柄できます!音速航海中に展開することにより理論上、海面でマッハ2を越えられるやもしれません!!」

 

 

グラスマンは両腕をバッ!と広げラスキーに振り向く

しかしラスキーは目を開けたまま鼻提灯を作り出し意識を手放している姿はまるで直立不動の人形の鼻にシャボン玉を付けたような姿だった

 

 

グラスマン

「最近艦長は忙しいみたいだしなぁ、しかたないか。」

 

 

グラスマンは立ったままお眠なラスキーに埃がかからないように白色のシーツを被せて研究室を後にした、ローランドによってラスキーが発見されたのは数時間後であった

 

 

 

 

 

    横須賀鎮守府 ~執務室~

 

 

 

先日の一件から一日過ぎた鎮守府では遂に空腹に耐えかねた艦娘達がフレッドの自室に集まりフレッドがインフィニティから離れる際に餞別に、と仲間たちから渡された菓子や果物、建造された金剛型の比叡が淹れる紅茶で腹を満たしていた

強制的に解放された食堂は食材はおろか冷蔵庫のコンセントすら刺さっておらず無駄な浪費のみであった

尚それを知ったフッド卿は通信の後にケタケタと笑っていたそうな

 

 

「うーん、紅茶に海苔煎餅は合わないなぁ・・・」ボリボリ

 

大鯨

「すいません司令官、新造の私達まで頂いてしまって・・・」

 

フレッド

「いや、いいさ、どのみち菓子はあまり食べない質だったし、皆で食えばおいしいだろう?」

 

大鯨

「しれぇ・・・」ホロリ

 

明石

「司令太っ腹!」サクサク

 

「大鯨さんは涙腺緩過ぎなのです。」モグモク

 

長門(改)

「泣く程じゃないだろうに」ハハハ

 

比叡

「司令、如何です?私の淹れた紅茶は。」

 

フレッド

「紅茶はあまり飲んだことないが間違いなく美味いよ、インフィニティで飲んだコーヒーと違ってスイスイ入るよ。」クイーッ

 

比叡

「感謝の極み。」キリッ

 

朝霜

「そういえば司令はあの有名なスパルタン2なんでしょ?普段は何してたん?」クイーッ

 

大鳳

「私も知りたいです。」シャクシャク

 

「ハラショー」ハラショー

 

フレッド

「いや?普通に任務だが?」クイーッ

 

朝霜

「任務って・・・そうじゃなくて、私生活ってやつ、スパルタンだって私達同様人間なんだし。」

 

 

朝霜の言葉にフレッドは一瞬目線を左上に向けて朝霜を見直し口を開いた

 

 

フレッド

「朝霜、コールドスリープは知ってるか?」

 

朝霜

「知ってる、確かUNSCでFTLジャンプする時とかに使うんだっけ?」

 

フレッド

「そうだ、まぁ俺達スパルタン2は戦闘時にのみコールドスリープが解除されるんだ、スパルタン2はスパルタン4のように替えを用意出来ないから出撃する直前まで今か今かと待つんだ、解凍待ちの高級な冷凍肉団子みたいにな。」

 

神威

「肉団子なら甘辛いタレと卵の黄身で白米と一緒に頂きたいですね。」

 

加賀

「・・・」じゅるり・・・

 

 

神威と加賀は肉団子に意識が向いている中、一部は苦笑いで一瞬の間が空いた

 

 

フレッド

「要はスパルタン2は戦いから戻ると直ぐに凍り付けになって解凍、戦闘、冷凍、解凍、戦闘の繰り返しなんだ、もう慣れたからいいがスパルタンになってからは戦ってるほうが日常生活みたいなもんさ。」

 

朝霜

「そっかー・・・司令も大変だな。」

 

 

想像もできない苛烈な戦いに身を投じ生きて帰ればまたコールドスリープで凍り付けにされ、また戦いになれば解凍され戦場に馳せ参じる

艦娘達も深海悽艦と戦う戦士ではあるが自分達には戦いの最中にも疲れを癒し、腹を満たし、家族と呼べるもの達と笑いあう、しかしそのような時間スパルタン2にあるのだろうか

 

 

フレッド

「そんなに思い詰める程か?俺は俺、お前達はお前達だろ?ほらっ、もっと気楽にいこうぜ?」

 

 

フレッドは艦娘達のスパルタンに対する考えなどまるで気に止めず一番近くにいた長門と加賀の肩を軽くポンポンと叩き上半身を前に乗り出すとテーブルから1つずつ小分けにされたミニドーナツを取り袋をピッと開けてドーナツを取り出すと加賀は先程までの小さかった口をぐわっ!と開けるとフレッドのミニドーナツを取った手ごと食い付いた

フレッドは仮にもスパルタンだ、一般的な成人男性よりも大きいはずの手を一口でくわえた加賀の口にフレッドは鎮守府に来て初めて驚いた顔をしている

 

フレッド

「おいおい・・・」

 

長門(改)

「こら加賀、さすがに司令も怒るぞ?」

 

蒼龍

「もう加賀さんったら、はしたないですよ。」

 

フレッド

「最後のミニドーナツだから俺の分も残しといてくれよ?」

 

長門(改)

「そっちか・・・」

 

 

蒼龍が加賀を引き離すとフレッドの手には加賀のべったりとしたよだれとミニドーナツの小さな欠片しか残っていなかった

明石がうへぇ、と言うとフレッドは「加賀のやつ、器用に喰うな。」と言いながらパクっと口にミニドーナツの欠片を放り込み用意されていたウェットティッシュで手を拭いた

 

 

朝霜

「喰うのか・・・(困惑)」

 

「そういえば司令、今日は建造してるの?」

 

フレッド

「あぁ、早い奴はもうすぐ建造完了するだろう、あとは戦艦級が1艦だから夕方過ぎになるだろうな。」

 

長門(改)

「ほぅ、順調じゃないか、予想はどうだ?」

 

フレッド

「いや、全くわからないな、呉提督がいれば判るだろうが丸2日も居てもらう訳にはいかないし何より行方不明だからな。」

 

 

フレッドはドーナツの代わりにウエハースを口に放り込もうとしたとき加賀がまた飛び付くも蒼龍が加賀の首ににリード付きの首輪を装着する事によってその陰謀は打ち砕かれた

 

 

加賀

「・・・!!」ガーン!

 

 

加賀が絶望に暮れている間にフレッドは蒼龍に耳打ちした

 

 

フレッド

「・・・加賀のやつ、大丈夫なのか?」

 

蒼龍

「心配しなくても大丈夫ですよ司令、加賀さんがやってるのは猫が構って欲しくて主人の食事を邪魔するのと同じ事ですから。」

 

フレッド

「そうなのか?加賀。」

 

加賀

「にゃん。」ゴロゴロ

 

フレッド

「なるほどな。」(驚愕)

 

大鯨

((絶対に違うと思います・・・))

 

 

大鯨はフレッドに加賀さんはただの食いしん坊だという真相に気がついて欲しいという視線を送ったが当のフレッドは一切大鯨の視線に気付く事は無かったという

 

 

 

     






次話は必需品や食糧を買いに街へ繰り出す話しです、
全員連れてく訳にはいかないからメンバーチョイスに迷いますね?

ゲストキャラは街で非番を楽しむマジェスティック隊のソーンとホーヤです。
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