艦これ × HALO ~それゆけ!スパルタン提督~   作:漬けまぐろ

6 / 53
エスコートは楽じゃない!?

フレッドはレンタカーショップで借りてきた大型のワゴン車の運転席にいた

左側の助手席には長門(改)が座っており後部座席には雷、明石、大鳳、そして先日新たな仲間として建造された金剛の合計6人が座っている、全員が私服姿だ

 

 

フレッド

「よし、ショッピングモールまでもう少しだ。」

 

長門(改)

「ほら、もうすぐ到着するらしいぞ、皆車から出る仕度をしとけよ?」

 

 

長門の声に長門以外の4名はハーイ!と実にとても元気な女の子らしい声を上げる

 

 

車から続々降りると晴天の下に地元民が愛して止まない巨大なショッピングモールが堂々と建っていた

 

 

長門(改)

「はしゃぐのを駄目とは言わないが羽目を外し過ぎては駄目だぞ?((さて、ぬいぐるみは何処にあるかな・・・))」

 

長門は司令なら大丈夫だろうが一人では面倒を見きれないだろう?と志願してくれたのだ、なんとも心強い

しかし心の中身が隠し切れていない

 

「えーと、電はノートと色鉛筆、暁姉ぇは折り紙、朝霜は消しゴムと定規、響は・・・ハラショー?なんのこっちゃ。」

 

雷は駆逐艦ズのトップバッターとして来ている、次は響

、次は電、暁の順番、朝霜はあまり人前に出たくはないらしい

 

大鳳

((今日はちょうど1人一冊限定!スパルタンのおまけカードが付くスパルタンパゥワァー!(雑誌)の発売日・・・こんどこそ司令殿かマスターチーフ殿のカードを・・・!))

 

大鳳は冷静かつ物静かに情熱を燃やすのはやはりマドセンのせいだろう、強い意気込みで拳を握り込んだ

 

明石

「司令!私バックホー(通称パワーショベル)見たいんだけどいい?いい!?」

 

明石は単純にフレッドにべったりだからはぐれないだろうと判断してフレッドが連れてきたが明らかに好みのカテゴリーとベクトルが皆と違う事をすっかり忘れていた

 

金剛

「ヘイ!明石サーン!司令は私とティーカップを見に行くんデース!!」

 

明石

「私は前から司令と約束してたんですぅー!」

 

金剛

「what!?司令!私という者がありながらひどいヨー!」

 

フレッド

((別に明石と約束はしてないし、金剛は昨日の夜に建造されて鎮守府案内しただけで消灯だったからないながらだし・・・さて、どうしたもんか・・・))

 

金剛は元は比叡の予定だったが比叡が是非お姉様を!と悲願した為仕方なく連れてきたのだが完全に裏目となってしまい呉提督が発言した、その・・・金剛型はいいぞ(白目)の意味をやっとこさ理解したのだった

 

 

長門(改)

「司令、まずは身の回りの物を見て回るのだな?」

 

フレッド

「あぁ、そしたら各自探索して集合、昼食を取ってから最後に食材だ。」

 

長門(改)

「わかった、では3人ずつに別れていこう、手早く済ませて空いている内に昼食にしよう。」

 

フレッド

「助かる、今は09:40だから・・・11:30にフードコートの正面広場で落ち合おう。」

 

長門(改)

「わかった、11時半にフードコートの正面広場だな、健闘を祈るぞ。」

 

 

長門はそういうと雷と大鳳の手を取りモールに向かって行った

 

 

フレッド

「ゑ?」

 

ながもん(改)

((許せ、司令ッ・・・!))

 

 

フレッドの疑問の声に振り向く事もなく、ながもんはモールの人混みに赤い液体をパタパタと一直線に垂らしながら消えてしまったのだ

スパルタンとして勇敢に戦ってきたが遂にフレッドも年貢の納め時、方向性の違う2人の少女の笑顔がまるで邪悪な悪魔のソレに見えたフレッドは提督生活で初めて戦果を覚えるのであった

 

 

 

 

  ショッピングモール 殺しのフロア

 

 

 

長門率いるちみっ子チームの最後の仕上げである雑貨エリアでの買い物も順調に進め、様々な凶器や銃器がところ狭しと並ぶ殺しのフロアを進む

 

 

長門(改)

「よし、雷、大鳳、買い忘れた物は無いな?」

 

 

二人は問題ないと言葉を返してフレッドと約束したフードコートへと向かった

モール内の時計を見ても充分時間はある、ゆっくり行こうと次第に人が増えつつあるモールを着実にはぐれないように進むと予定より10分程早く到着した

 

 

大鳳

「まだ司令達は来てないみたいですね。」

 

「まぁ、あの二人の世話してるから・・・」

 

長門(改)

「仕方ないな、空いてる店を見つけて先に入ってしまおう。」

 

 

長門はフードコートに隣接する入りがまだ少ない店を見つけて6人席を指定すると店員に予約が先にあるからと店の角にあるソファータイプの詰めれば9人は収まる席へと案内された後、長門は席を立ち上がった

 

 

「あれっ、長門さん何処に行くんですか?」

 

長門(改)

「二人はここで待っててくれ、司令達が来たら戻るさ。」

 

 

長門は店を出るとフードコートの広場に到着しフレッド達を見つけるため周囲を見渡し15分程経過した頃長門は見慣れた2人を見つけた

 

 

長門(改)

「あっ・・・」

 

金剛

「Oh!長門さんデース!」

 

 

金剛と明石は長門に近寄り雷と大鳳が居ない事に気が付いたが聞くより早く長門が空いてる店を見つけて先に待っていると伝えると今度は長門が2人に司令は何処に?と聞いた

 

 

明石

「あれですよ。」

 

 

明石が指を挿すとそこには梱包された大量の箱で両手が塞がったフレッドが人混の隙間をスイスイと縫いながら歩いて来た、長門は余りの箱の数に、うあっ!?と驚愕の声を漏らした

 

 

フレッド

「済まない長門、待たせたみたいだな。」

 

長門(改)

「司令、いくらなんでも多すぎやしないか!?」

 

フレッド

「いや、全部2人のなんだ・・・」

 

 

フレッドの言葉に長門は腕を組んで、お前ら・・・司令を駒使いにするとは・・・と言うと明石と金剛を細めた目で交互に見つめると2人は気まずそうな顔でアハハ・・・と笑った

 

 

長門(改)

「2人には色々言いたいことがあるが雷と大鳳を待たせたくないからまずは行くぞ、司令、手伝おう。」

 

フレッド

「ありがとう、先に店を見つけてくれたのか、流石はビッグ7だな。」

 

長門(改)

「ハハ・・・茶化しても無駄だぞ、さぁ行こう。」チラッ

 

 

フレッドの瞳に光が戻り雷と大鳳が待つ店に戻る時、長門が明石と金剛に対してしたり顔とどや顔が混ざった、どやした顔で金剛と明石の怒りと悔しさのボルテージはさらに加速するのであった

 

 

金剛・明石

「ムギャーーー!!」

 

 

 

 

  レストラン ~朝からラード~

 

 

 

 

フレッド達か戻ると既にこの店も満員御礼と化して実に30分待ちという長蛇の列が出来上がっていた

この"朝からラード"は店名通り朝7時から開店しておりラードが朝からがっつけるおデブの味方だ。

 

 

長門(改)

「あっ、店員さん、角席にいる子供2人の連れなんだが。」

 

 

丁寧なのかワイルドなのかイマイチ掴めない長門がホールスタッフに話しかけるとスタッフは元気よく、それでしたら入って、どうぞ!と声を張り上げた

よほど忙しいのかそのスタッフは直ぐに空いた席の片付けに勤しんだ

フレッド達が到着すると大鳳は購入した雑貨を読み耽り雷も体を傾けて大鳳の雑貨を眺めていた

 

 

フレッド

「2人共待たせて悪かった。」

 

大鳳

「いえ、そんな・・・ッ!?」

 

「何その量!?」

 

 

反応は予想した通り過ぎたのかフレッドが荷物を邪魔にならない場所に置いている内に艦娘勢が席に時計回りで座っていく

 

 

長門(改)

「ほら明石!金剛!早く詰めないか!」

 

 

明石と金剛はどちらが先かと譲り合いをしていたが先に座った長門の注意により、左から金剛、明石、長門、雷、大鳳の順だったがそのまさか、フレッドは逆時計回り、右側から席に着いて数分後スタッフがオーダーを受けに来た

 

 

フレッド

「さぁて、何にしますかね。」

 

「私オムライス!」

 

大鳳

「カキフライ定食で。」

 

金剛

「カルボナーラおねがいしマース!」

 

長門(改)

「塩鯖焼き定食を頼む。」

 

フレッド

「海老グラタンを。」

 

明石

「えーと、ステーキ御膳!」

 

 

各自が注文を済ませるとウエイトレスの女性は注文を復唱するとハンディを制服のポケットに手早く押し込み笑顔でカウンターの奥に消えていった

 

 

フレッド

「長門組の3人は目当ての品は買えたか?」

 

「おっけー!!」

 

大鳳

「満足です・・・!」

 

長門(改)

「あぁ、ばっちりだ。」

 

フレッド

「そりゃあよかった。」

 

長門(改)

「司令組は・・・見たまんまか・・・一体何をしたらこんなになるんだ?」

 

明石

「色々ありまして・・・」

 

長門(改)

「まぁ、街に出れる機会なんか滅多に無いから判らんでもないが・・・だが属する組織の司令官を荷物持ちにするのは些か見過ごせ・・・」

 

フレッド

「長門、それくらいにしてやっても良いだろう?現に俺自身は買いたい物も買えたんだ、それに金剛も明石もあくまでまだ年頃の女の子なんだ、

雑貨にしろ洋服とかにしろ、興味すら持たずに生きて気が付いたら置いてけ放りだなんて事よりもよっぽどいいと思うし、何よりショッピングはレディーの花道、なら傍で男がエスコートするもんさ。」

 

長門(改)

「・・・そうだな、司令の言いたい事は判ったよ・・・明石、金剛、少しキツく言い過ぎた、済まなかった。」

 

明石

「そんなこと無いです!私達が後先考えずに招いた結果ですから・・・」シューン

 

金剛

「そうデース・・・(便乗)ナガモーン、司令ぇ、ごめんなサーイ。」シューン

 

フレッド

「判ってもらえればいいさ・・・それにしてもまだ届かないのか?」

 

 

フレッドが呼び鈴を押そうとしたのと同じタイミングで先程言葉を交わした田所と名札に書かれた肌のどす黒いウエイターが逆に声を掛けてきたのだ

 

 

ウエイター

「お客様、こちらの空いているお席でまだ待ち合わせなどはございますか?」

 

長門(改)

「いや、これで全員だが?・・・もしかすると相席か?」

 

ウエイター

「はァい(ねっとり)男性が2名なんですが・・・」

 

フレッド

「じゃあこっち側に来て貰おう、金剛、もう少し通路側にいけないか?」

 

金剛

「はいネー!」

 

ウエイター

「ありがとナス!」

 

 

ウエイターは明るい笑顔で言うと直ぐに男性2人をフレッド側に案内した

二人とも高身長でかなり鍛え込まれた体をしていた、1人がスキンヘッドの黒人でもう1人が黒く刈り込まれた髪と瞳の白人だった

 

 

白人

「どうもすみません、席を分けて頂いて。」

 

黒人

「ありがとう、助かります。」

 

 

2人はその図体には似合わない笑顔で会釈すると鎮守府勢は良い印象に安心したのか笑顔で会釈を返した

 

 

少し経つと、お待たせしましたー!とウエイトレスが料理を次々運んで来る、全員に行き渡る頃には相席側も注文をウエイトレスに伝える

 

 

いただきますの合図で鎮守府勢の食事が始まる

2~3分経過した頃、雷は大鳳がまだ料理を口にしていないと気が付く

 

 

「あれ?ねぇ司令、大鳳、全然食べてないよ?」

 

 

雷の言葉にフレッドは隣り合わせの大鳳の顔を覗くと大鳳の何かを考えるような視線は相席の2人に向いていた

 

 

長門(改)

「どうしたんだ大鳳、人様の顔をずっと見続けるのは失礼だぞ。」

 

 

鎮守府勢の様子に気が付いた外国人2人組は大鳳と目を合わせるとニコッと笑うとその瞬間大鳳が両手を口に当て、そろりと聞いた

 

 

大鳳「ま・・・マジェスティック隊のソーンさんとホーヤさんですか?」

 

 

鎮守府勢の手も止まり大鳳に視線が集まった

外国人組は唖然とした顔をすると2人はまるでバレたか・・・という顔であぁ、そうだよ。と肯定した

 

 

フレッド

「マジェスティックのソーン?じゃあレクイエムでグラスマン博士をギリギリで救出したのはお前か。」

 

ソーン

「その事は訳ありでUNSCの中でも一部の者しか知らないはずですが。」

 

フレッド

「シエラ104、スパルタン2だ。」

 

 

ソレを聞いたソーンとホーヤは顔を引き釣らせたが地球の日本にある横須賀鎮守府という場所にスパルタン2がトップとして着任したとインフィニティではもはや誰もが知ることであり、なによりシエラ104と行動を共にしている少女達が艦娘という深海悽艦と戦っている戦士ならば今、ここで起こっている出来事は一大スペクタクルだ、そして彼が本物のシエラ104ならばソーンとホーヤは数少ないスパルタン2の素顔を知る人物になるのだ、呉提督のサボり気味な日記にもそう記されている

 

 

ホーヤ

「なら記事の見出しは最強のヒーロー、ここに集結!だな。」

 

 

ソーンは丁度届いたシーフードドリアをフォークで突きながら冷ましている、ホーヤは他人事のようにニコニコしながら注文した特盛天ぷらうどんの大葉(シソの葉)の天ぷらを天つゆと麺つゆ、どちらに浸して食べるかを決めあぐねていたが結局テーブルにあった食塩を少し振り掛けてから大葉天を口にした

シャクシャクした食感としっかり油が切れた衣の食感のダブルインパクトと塩の僅かな甘みがホーヤの頬を自然と緩ませる

大鳳は小さな口を必死に動かしカキフライをカジカジとかじりながらUNSC組の会話を聞き入っている

 

 

ホーヤ

「所で、このモールには何をしに?」

 

フレッド

「皆の日用品や順番制の息抜きみたいなもんさ、そっちは?」

 

ソーン

「休養、用は非番です。」

 

 

戦艦インフィニティはフレデリックが着任式を終えた後日に衛星軌道まで上昇しており物資の補給などはペリカンやインフィニティに搭載されているストライデント級重フリーゲート艦を10艦中3艦使用しUNSCの施設に何度も往復していた

インフィニティの規模ともなると1つの基地からの補給だけでは補給率が十数%にも満たないのだ

 

 

鎮守府勢が先に食事を終えると大鳳の小さな我が儘でソーンとホーヤと一緒に写真を撮ってもらったようだ

フレッドはきっと良い思いでになるだろう。

その後に一度車に戻り荷物を最後部に積み上げて大艦食の空母の事も考え大量過ぎる程の食材を買い上げて帰路についたのだった

 

 

 

 

大鳳の購入した雑誌のおまけはピントがずれて不自然に歪んだ顔のマドセンだった

 

 

 




3000文字数位にしようかと思ってたのに5000文字数を越えてしまった・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。