艦これ × HALO ~それゆけ!スパルタン提督~   作:漬けまぐろ

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1ヶ月のフレッド

フレデリックが横須賀鎮守府の提督となり早一ヶ月を迎える夜に艦娘達からお祝いとして手巻き寿司でちょっとしたパーティーが催される事となった

食事では担当の艦娘達が調理に勤しんでいる、電話が終わったら手伝いにいこう、フレッドは電話相手との会話の最中自室で支度をしていた

 

フレッド

「今夜?いきなりだな、構わないが。」

 

フレッド

「・・・あぁ、そうだ、丁度一ヶ月でな、皆が歓迎会をしてくれるとさ。」

 

フレッド

「そうだな、お前を紹介したい連中もいるからな、来るなら、それまでにサインの練習でもしとけよ?」

 

フレッド

「・・・わかった、待ってるよ。」

 

 

フレッドはまるで旧友と会話を楽しむように椅子の背凭れに背中を預けていた

丁度電話を切ろうとしたときに自室の扉をノックする音が聞こえた

 

 

長門(改)→以下長門

「司令、今大丈夫か?」コンコン

 

フレッド

「長門か?ちょっと待ってくれ!・・・じゃあ待ってるからな?」ピッ

 

フレッド

「いいぞ。」

 

 

長門は失礼する。と言いフレッドの自室に入ると丁度着替えの最中に赴いてしまったようだ

結局未だに戦艦を建造できていないのを哀れみを感じたのかフレデリック率いる横須賀鎮守府に中央司令部の重鎮の一人が「孫娘にサインをねだられたのだ。」とフレッドが察してサインを書き渡す事で秘書艦として傍らに置いていた長門(改)をフレッドが鎮守府を廻している間サポートしてあげなさいと長門はフレッドの元に着いたのだ

 

 

長門

「もうすぐ夕食の支度が完了するぞ、今日の主役は司令だ、準備はいいか?」

 

フレッド

「問題ない、後ろを向いててくれないか?」

 

 

フレッドは背広を脱ぎネクタイ、ワイシャツを手際よくハンガーに掛ける、UNSCと印されたグレーのTシャツを長門が居るのも気にせず脱ぎ初めると長門は「おわっ・・・」と手で顔を隠す仕草をするが隙間からガン見している

初めこそは異性の上半身を恥じるように見ていた長門だが次第にフレッドの体に遺された傷痕を食い入るように見つめていた

 

 

長門

「司令、その傷は・・・」

 

フレッド

「あぁ、これか?・・・これは俺がスパルタンである証明の1つかな。」

 

 

その傷は体に左右対称でまるで意図的に切り開らこうとでもした痕跡が見えた、背中、脇腹、腹部、肩、首、二の腕、手首、普段は意識していなかったから気づかなかったが後頭部や手袋で見えなかった両手にも痛々しい痕が残されている間違いなく下半身にもこの切り開らいた痕がある、長門の表情は次第に険しく変わってゆく

 

 

長門

「・・・戦いによる傷じゃない、間違いなく、意図的に何かされたんだろう?・・・何故だ?何故、そんな体になろうとも戦い続けるんだ?」

 

 

長門はフレッドに問いただすがフレッドは誤魔化すように笑いながら仕方ない事だし、誰かがやらなくちゃいけなかったんだ。と長門に顔を見せずに言い放った、フレッドの切り開いた傷痕の'理由'を知らなくともきっとロクな事ではないと長門はその傷の'意味'を理解した

 

 

長門

「・・・仕方ないから体を、同胞に改造されたのか?」

 

フレッド

「・・・さぁ、食堂に行くぞ、皆が待ってる。」

 

 

Tシャツの上にUNSCから配布されているフード付きのジャージを羽織ると携帯端末をジャージのポケットに押し込んで自室を後にする

 

 

長門

「そんなの・・・絶対間違ってる・・・。」

 

 

深海悽艦やコヴナントでさえ仲間を解剖していじくり廻して改造しようなんて事はしない

しかし人間はその禁忌を犯し、核兵器を作り出し、反逆する開拓者に対し惑星ごと破壊し、子供を誘拐し、産みの親である神への冒涜に等しい行為を行ってきた

まるでルールを破るという楽しさに気が付いてしまった幼子のように

 

 

長門

「ヤツらとUNSC、どちらが・・・本当の悪なんだ・・・」

 

 

長門の声は暗く冷たいフレッドの自室の壁に静かに吸い込まれ一切響き渡る事は無かった

 

 

 

 

 

     食堂

 

 

 

食堂では先程との暗い雰囲気を一切感じさせない明るさがあった、厨房に立つのは横須賀鎮守府において食事を美味しく作れる大鯨、龍驤(呉とは別人)、神威、お手伝いに駆逐艦ズが忙しそうに、しかしとても楽しそうに厨房を右往左往していた

 

間宮さん?知らんな。

比叡?やめろォ!(建前)やめろォ!(本音)

 

 

 

 

朝霜

「あ、司令!来るの遅いぞ!」

 

フレッド

「みんな、遅くなった、何か手伝うか?」

 

金剛

「No‼今日の主役は提督デース!椅子に座ってて下サーイ!」

 

 

フレッドは金剛と明石の凸凹コンビに背中をぐいぐい押されていつも使用している大きめの椅子に着席させられる

 

 

天龍

「よう、司令官殿。」

 

 

席の正面には天龍が左腕の肘をテーブルに付いて着席していた

 

 

フレッド

「どうだ?ここでの生活には慣れたか?」

 

天龍

「まだ数日しか経ってないし何とも言い難いけどなぁ、提督自身が現状地球での最強戦力ってのには退屈しねぇな。」

 

フレッド

「出会って数秒で試合挑んできたのもお前が最初だったな。」

 

天龍

「おっと!その話は思い出したくねぇ、ちょっくら厨房手伝いに行ってくるわ!」

 

フレッド

「頼んだ。」

 

 

天龍が厨房へ水雷戦隊、助太刀だ!と厨房の暖簾を潜り消えてゆく、どうやら試合の結果は天龍にとってバツの悪い結果だったようだ

 

 

神威

「あっ!司令何処に行ってたんですか!?」

 

フレッド

「さっきからいたぞ?どうしたんだ?」

 

神威

「お客様がいらっしゃってますよ?」

 

チーフ

「フレッド、来たぞ。」スゥー

 

 

フレッドは体が硬直した、戦闘時なら死にさえ繋がる間だがこの空間では遠慮はいらんとばかりに遠慮無くフレッドは茹で過ぎた卵のように固まった

朝霜が固まったフレッドの眼前で手を振るが悲しくも思考回路が思考していないフレッドには意味を成さなかった

 

 

朝霜

「駄目だこりゃ、ここまで動かなきゃナマケモノもビックリ。」

 

チーフ

「こいつ本当にフレッドなのか?」

 

 

チーフはあまり冗談を言わない、戦場での減らず口という意味であればともかくスパルタン2は「余計な一言を言わない」と彼らを産み出したハルゼイ博士に教育されてきたからだ

 

 

    

 

     どやどや  がやがや

 

天龍

「ん?なんだなんだ?」

 

大鯨

「どうしました?」

 

天龍

「なんか向こうが騒がしくてなぁ。」

 

大鯨

「はぁ、様子見てきますね。」

 

天龍

「わりぃ、頼むよ、今手が離せねぇんだ。」

 

 

天龍と大鯨はホール側が何やら騒がしくなっていたのに気が付くが天龍は巻き寿司に使う海鮮類を盛り付ける作業で手が離せない、龍驤は焼き物に集中している為余計に持ち場から離れてられないだろう

大鯨は様子を見るためにぱたぱたとスリッパを鳴らして区切りの暖簾を潜り・・・

 

 

大鯨

「皆さんどうしたん・・・」ファサッ

 

チーフ

「ん?」

 

大鯨

「」

 

チーフ

「」

 

 

目が合ってしまったのだ、顔を合わせてしまったのだ、知ってしまったのだ、犠牲になったのだ、古より続く犠牲、その犠牲の犠牲にな、犠牲にな(出張やめろォ!)

 

 

大鯨

「ぴゃああぁあぁぁあぁっ!」ドタドタ

 

チーフ

「?」

 

 

少女が走り去った方からビターン!と景気のよい音がしたがチーフは直ぐにフレッドをどうにかしなければ、そう考えた

 

 

明石

「もしかして司令とお知り合いなんですか?」

 

 

チーフは声のした方に顔を向けてそうだ、と重く静かだがはっきりとした声で答えた

私服でならば普通怪しまれるがチーフはUNSC海軍の制服を身に付けており、それ故に怪しまれるまではいかなかったのだ

 

 

明石

「良ければ、お名前をお伺いしても?」

 

チーフ

「シエラ117、こいつと同じ、スパルタン2だ。」

 

 

その名を告げた瞬間あたりが静まり返る

唯一音を出して勢い良く立ち上がった大鳳はガタン!と

椅子を鳴らして立ち上がった、しかし動かない

確かに左の胸元の建ち並ぶ勲章の中に一際目立つ純金のみで造り上げられたUNSCの中で最も栄えあるコロニアル名誉十字勲章がこれ見よがしに輝いていた

 

 

フレッド

「・・・チーフ、随分早かったじゃないか。」

 

チーフ

「フレッド、お前、大丈夫か?」

 

フレッド

「本当の話、まだ来ないと思ってた。」

 

チーフ

「あまり・・・時間を守れた事は無かったからな。」

 

 

フレッドは完全に硬直した艦娘達にチーフを紹介した

 

 

フレッド

「こいつはチーフ、俺のチームのリーダーだ。」

 

 

だがフレッドはチーフを英雄とは言わない、一般世間ではチーフは英雄として祭り上げられているが過去にチーフは「自分に出来ることをやっただけ」と答えた事がある、スパルタンだから、運がいいから、そうとは言わずただ「兵士の使命だ」とだけ

しかしそれ故にそれ以外の者達からはチーフが特別な存在として映ったのだ、使命や義務感でどうにかなるものじゃないことを理解しているからだ

 

 

チーフ

「・・・」

 

フレッド

「おい、少しくらい自分でしゃべれよ?」

 

チーフ

「ん・・・」

 

チーフ

「シエラ117、階級は最先任上級兵曹長。」

 

フレッド

「良くできました、ハイ、みんな拍手~。」パチパチ

 

 

フレッドの掛け声でやっとこさ体が動き出した艦娘達だがまだ少し何かが引っ掛かるようだ

 

 

龍驤

「おっしゃー!みんなできたでー!」

 

 

どうやら龍驤の声でやっと我に変えるとまたワイワイと動き出した

 

 

龍驤

「・・・?・・・??」

 

フレッド

「すまない龍驤、こいつの分の椅子を貰えないか?」

 

龍驤

「ん?ええで!」

 

 

龍驤はフレッドが使用する予備の椅子を取りに食堂から抜け出すと食堂の隣にある倉庫に向かった

 

 

フレッド

「チーフは俺と角席に行こう、目立つのは好みじゃないだろ?」

 

チーフ

「確かにな。」

 

フレッド

「後だな・・・大鳳。」

 

 

フレッドは大鳳を呼ぶと待ってましたと言わんばかりにテーブルの下から角に頭をガンッ!とぶつけながらニュッと現れた

 

 

大鳳

「ここに。」キリッ

 

チーフ

「」

 

フレッド

「痛かったか?どれ。」スリスリ

 

フレッド

「もう痛くないか?よし、いい子だ。」ポンポン

 

フレッド

「さぁ、喜べチーフ、お前の大ファンだ。」ドヤァ

 

チーフ

「・・・お前、変わったな。」

 

フレッド

「・・・そうだな。」

 

 

チーフはブルーチームにいた頃に比べ良くも悪くも柔らかくなったフレッドに対して人特有の暖かさなのだろうか、と存外悪くはないのかもしれないと表情を少し柔らかくした、もしUNSC海軍に強制拉致されずに一人のジョンとして生きていれば、妻と子がいたら、こんな感じなのだろうかと、

提督、か。俺も機会があればいい勉強になるかもしれない。と考えた

 

 

 

「司令官さん!玉子焼き上手に焼けたのです!」

 

フレッド

「へぇ、焦げ目も無く綺麗じゃないか。」

 

「細く切ったのは私だよ!」

 

フレッド

「凄いじゃな、怪我はしなかったか?」

 

金剛

「提督との愛(格闘訓練)を育んだのは私ネ~。」

 

フレッド

「・・・おっ、そうだな。」(白目)

 

明石

「司令・・・二菱から新しい建機が出たんだけど・・・」

 

フレッド

「ユンボはもう買っただろ?駄目だぞ?」

 

加賀

「提督、今日こそその耳を食べさせ頂きます。」ガブリ

 

フレッド

「痛い、言う前に噛むのはやめて。」

 

 

 

チーフは目を閉じてやっぱり辞めておこう。と考えを改めた

 

 

 

大鳳

「あ・・・あの・・・」そわそわ

 

チーフ

「ん」

 

大鳳

「サイン、頂いても・・・?」

 

チーフ

「・・・」

 

ギャーギャー‼ カガ!ビッグセブンヲサシオイテヌケガケハズルイゾ! ミミタブ~ アアアアアア↑‼ ワイワイチャーハン⁉(パーティー用) ヴヴヴヴヴ↓(ベネチャージ)

 

 

チーフ

「フッ・・・」

 

チーフ

「・・・いいぞ。」

 

大鳳

「!!」パァァァ

 

 

チーフはフレッドの貴重な場面を目にしコルタナを失って以来初めて安らぎというものを感じたとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍驤

「また!またウチサイン貰ってへんやんか!!」プンスコー




モンハンワールドが楽しすぎて少し投稿が遅くなってしまいましたね、インフルエンザにも掛かってました、許してスパルタンレーザー!

チーフ編をこれで終えるのは勿体ないので次話はUNSC製のスラスターユニットを使った実技演出回にしよう(提案)
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