「貴様はお守りがなければ用事も済ませられないのか」
副校長ミネルバ・マクゴナガルにホグワーツから追い出された私は何故か嫌味ったらしい蝙蝠と共に田舎町に来ていた。
「そのお守りに抜擢されるスネイプ教授はさぞお暇なようで」
「何か仰りましたかな?」
「…いいえ、空耳じゃないですか?耳鼻科へ行く事をお勧めします」
「フン、口ばかりよくまわる」
こちらも心外だとばかりに反撃に打って出る。嫌味には嫌味で返してやる。
添えられていた羊皮紙にキングズクロス駅へ行くようにとあったので言われた通りに向かった。そしてそこへやって来たのが魔法薬学担当であるセブルス・スネイプ教授だった。
こちらを一瞥して一言。冒頭の言葉を頂戴した。
「手紙って梟に届けてもらうものじゃないんですか?」
「少しはその無い脳みそで考えたまえ」
「これでも9月から教鞭をとる人間なんですがね〜」
少しは自分の雇い主である校長を信じようよ。私自身、なんで採用されたのかわからないけれども。
「梟に届けられなかったから我々が出向いているんだ」
「そんなことあるんですか?」
「あんな騒動を起こした人間が何を言うつもりですかな?」
「うっ…、それを言われると痛い。ですがあれは私にどうこうできる問題では無いんですよ」
思い返すだけでも申し訳なくなるのだが、フリットウィック先生とフクロウ小屋へと足を踏み入れ、中で眠っていた一羽の梟と目があった瞬間大きな翼をバタつかせ泣き喚きながら小屋の中を飛び回り初めたから、あら大変。
釣られて起きた他の梟達も大パニックで狭い小屋の中で逃げ惑い、隣にいたフリットウィック先生は目を回して倒れてしまったと思ったらそのまま死んだフリをしていた。なんとかその場を落ち着かせようと手短に近くにいた梟に声をかけよう物ならこの世の終わりの様な金切り声をあげて余計に暴れた。
昔から私は梟と相性が悪かった。それは認めよう。
子供の頃に誕生日にプレゼントされた梟は私に一切寄り付かなかったし、他所の家からの梟も私が近くにいると郵便物を届けてくれなかった。そんな事もあって私の家では梟便を使わず他の手段で手紙のやり取りをしていた。
「昔から梟だけは敵視されてしまうんです。私に敵意は一切ないのに」
「梟は賢い生き物ですからな」
「それどう言う意味です?」
ジト目で尋ねる私を鼻で笑うとスネイプ教授は1つの家の前で立ち止まる。手紙の住所を見るとここのようだが人が住んでいる気配はなかった。確かに人が居なければ届けられないなと、1人納得していると教授は何の戸惑いもなくノックをしていた。
「はい、どちら様でしょう?」
中から返答があった事に驚いている私に早く返事をしろと視線で訴えてくる教授に内心文句を言いつつ慌てて事情を説明した。慌てふためく私を見て薄っすらと笑っていた教授を私は確かに目撃した。この仕返しは必ずすると心に決めた。
スネイプ教授の口調難しいけど好きなので登場させない理由がない。
アリシアさんは梟にだけ異様に避けられてます。
本人は他の動物には寧ろ好かれる方なのに何故?と首を傾げてる。