以前、他サイト様で投稿していました。
お世辞にも良い出来とは言えませんが、読んでいただけると嬉しいです。
第1話 二人の出会いは突然に
ここはとある山の中にある、ポツンと建った1軒の大きな家。その家の大きな庭で、黒い髪に大きな紅い瞳をした可愛らしい少女が遊んでいた。
『トン、トン、トトン、卜ン』、
規則正しいリズムで少女が毬をつく音だけが聞こえる。そんなときだった。
『ガサ』
葉が擦れるような音がした。少女は問いかけた。
「だれ?だれか、いるの……?」
問いかけて待ってみても返事はなく、ただ静まりかえるだけ。少女はホッとし、再び遊ぼうとした。
その瞬間、少女は後ろから何者かに抱きつかれていた。
「ひゃう!はなして!」
驚いた少女は思わず叫んだ。
すると、突如体が自由となり、謝罪の言葉が返ってきた。そこに立っていたのは、5、6歳くらいだと思われる少女と同じくらいの背丈の碧い瞳の少年だった。少年は少女に話しかける。
「ごめん!びっくりさせちゃった?おれは
少女は答える。
「わたしは射命丸 文です...あのっ!ど、どうしてこんなところに?」
「やまをあるいてたら、いえがあったから、きになって。」
少年には、言葉で言うのが難しい理由があるのかもしれない。少年は言った。
「おれと、ともだちになってくれる?」
少女はそれに答えた。
「ともだちってなんですか?」
「えーっと、いっしょにあそぶひとだって、とうさまがいってた。でも、そんなひと、いないから...…きみになってほしいんだ。」
少女は今まで、自分と母、世話係くらいにしか会ったことがなかった。だから、同じくらいの歳の少年に初めて出会い、とても嬉しかった。
「わ、わたしもです!わたしも、ともだちいないです!」
「じゃあ、おれとともだちになってくれる?」
「はい!よろしくおねがいします!桐さま!」
「文、とうさまが、ともだちは、よびすてでよぶものだっていってた。だから文も、よびすてでおれのことをよんでよ。」
「は、はい、わかりました。桐さ……ううん、桐!」
この時の時代背景だろうか、少女は少年に敬称や敬語を使ったが、少年は嘘をつき、少女に自分の名前を呼ばせた。
「これからよろしく!文!」
「こちらこそよろしくおねがいします!まず、なにをしますか?」
「うーんと、ともだちはいっしょにあそぶんだって。なにしてあそぶ?」
「あ、わたしこのいえからでたことないんです。だから、いえのそとであそぶのはどうでしょう!」
「いいね!じゃあ、とりあえずいえからでよう!」
この日は2人の笑い声が夕方まで山に響いていた…………らしい。
まだ1話なので何とも言えませんが、感想をいただけると嬉しいです。