かなりの期間更新できていませんでした……恐らく、これからもこのような事がちょくちょくあると思いますが、待っていてくださると嬉しいです。
では、本編です。
「ふう……」
父様の直属部隊から逃げていたら、お日様が既に落ちかけていた。
いくら俺が強くても複数いる大人の天狗、しかもちゃんとした訓練を受けている天狗を短時間で撒くことはできないだろう。
まあ、今は充分撒けているだろうから、やっと文の家に行ける。…………タ方だけど。
今から行ったら絶対迷惑だよな。でも、今から戻ったらここまで来た意味がない。
「行くしかない、か。」
そうと決まればすぐ出発だ。
ここから文の家までは……そう遠くないな。全速力で行けば日が完全に落ちる前には着くだろう。
そして俺は、気が付かなかった。後ろから追って来ている者がいることに。
遠くから急接近している気配を感じた。
それは紛れもなく、今朝からずっと私の待っていた人のもので。
「あ…………桐。……あれ?」
その後ろに他の気配も感じた。……それも複数。
その気配は少しずつ桐に近付いている。丁度、追い着くのは私の家のあたりになりそうだ。
もしかして、家の場所を知っている?
そうだとしたら……嫌な予感がする。
こうしている間にも、2つの気配は家へと近付いて来ている。
とりあえず、外に出ておこうかな。そうすれば、それが誰なのかはっきり分かるし。
外に出てみたら、桐がこちらに向かって来ているのが見えた。
……気付いてないみたいだ。どうやって報せよう……
大声を出すのは無理だと思う。だったら、風の声に頼るしかないけれど……上手く扱う自信がない。
まあ、試してみるべきでしょう。
『桐、きこえますか?』
『うん、聞こえる。……文だよな。』
よかった。聞こえたみたいだ。それなら……
『はい、そうですよ。……桐、あなたの後ろにちかづいてきている人がいます。知り合いですか?』
『後ろ?…………いや、知らない。というか見えない。すごいな、文。』
桐が私の家に着いた。あらかじめ塀の上に私はいたから、入ってくる桐が見えた。よし。
「桐、少し私の後ろでふせていてください!」
「?……分かった。」
体を家の外へ向け、風を集める。うん、このくらいでいいかな。それじゃあ。
風よ吹け……とは言っても、触ると何処にいるのか、こっちにバレるけどね。
相手に聞かれるとまずいから、風の声を使おうかな。
『桐、私の家の西がわの手まえから8本目の木の上に人がたの生ぶつがいます。』
『人型……父様からの追手かも知れないから、放っておこう。』
『はい、分かりました。』
桐のお父様って偉い人なのかな。まあ、桐は私のお友達だけどね。
色々あって、文の家に泊まることになった。
まあ、その色々っていうのは、時間が遅いっていうのと、ずっと森の中を逃げていたから、俺の体力が限界っていうことだ。
でも、これで明日は朝から文と一緒にいられるから、かなり嬉しい。
今日はもう寝て、明日たくさん遊ぼう。
「おやすみ、文。」
「おやすみなさい、桐。」
うん、文はかわいいなぁ。今夜はよく眠れそうだ。
文ちゃんは可愛い。この小説を見てくださっているということは、皆さん異論はないはずですよね。はい。