君の名は。〜after story〜   作:ぽてとDA

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第11話「教室の窓の外に」

静寂な廊下に、ただ、足音だけが反射する。

 

 

 

俺は今、三年間通った高校の廊下をただ歩いている

 

 

 

その足音は、やがて1つの教室の前で止まると、そのドアを開け放った

 

 

 

窓から日が差して、幾ばくか幻想的な空間を作り出しているその教室の、窓際の席に、一人の女の子が座っている

 

 

座っているというか、寝ている。の方が正しい

 

「おい、三葉、起きろよ」

 

肩を揺すっても、三葉は一向に起きる気配がない

 

 

 

ふと、目の前に、女性の象徴とも言えるあの柔らかな膨らみが見えた

 

 

 

そういえば、俺たちって、付き合ってるんだよな…

 

 

 

じゃあ、いいよな

 

 

 

そう思って、その膨らみに手を伸ばし

 

 

揉む

 

 

 

その柔らかさは、あの頃と変わらない

 

 

 

いや、俺も三葉も、今は高校生のときの体なのだから変わるはずがない

 

 

「うっ、うぅん、はぁ」

 

 

三葉の顔が少しづつ赤くなってきて、吐息も荒くなってきた

 

 

俺はそこで少し楽しくなってきて、揉む力とスピードを強めた

 

 

そして、制服のボタンはずし、ブラの中に手を伸ばそうと…

 

「瀧君、何やっとるん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、グーは、酷いと思うんだ。せめて、パーにしないか?」

 

俺は完全に腫れている左頬をさすりながら、三葉に愚痴を漏らす

 

「うるさい、私の半径2メートル以内に近寄らんといて」

 

「なっ、そこまで言うかよ…」

 

「当たり前やろ!この変態!エッチ!スケベ!おっぱい星人!」

 

「べ、別に付き合ってるんだからいいだろ!」

 

「ちゃんと告白して付き合ってるのはあっちの二人やね!私はまだ瀧君から告白されてないもん!」

 

「すきだって書いたろ!」

 

「付き合ってとは言われてないでね!」

 

「うぅ、わかった、降参。俺が悪かったよ。三葉」

 

こりゃ勝てそうにないな、そう思い、手を合わせて三葉に謝る

 

「ほんとに、思っとる?」

 

三葉がジトーッとした目で見てくるので、俺は慌てて

 

「あぁ、もちろん」

 

そう言って三葉を抱き寄せる

 

「そういえば、まだ俺は言ってなかったっけな。三葉、お前がすきだ、俺と付き合ってくれ」

 

「…あんなことされた後に言われても、ロマンチックやないね…」

 

「で、返事は?」

 

「わかっとるやろ?」

 

三葉に、キスをする。あっちでしてるような、ただ唇を合わせるだけのキスじゃなくて

 

もっと深く、奥に届くような、熱いキスを

 

「あぁ、はぁ…たき…くん」

 

「三葉…」

 

声を漏らす三葉の唇から、銀の糸が垂れる

 

その糸を落とさないように、再び唇を合わせる

 

「もう…だめやよ…頭、変になる」

 

「そういうこと言うから、したくなるんだよ、バカ」

 

今度は、強く抱きしめる

離さないように、離れないように

 

「ねぇ瀧君」

 

「ん?」

 

「私たち、いつ会えるのかな?」

 

「そりゃ…俺たち次第だろ」

 

「迎えに来て、くれるよね?」

 

「当たり前だろ、俺も、三葉も、必ず来る、だから、もう少し待ってような」

 

「うん…」

 

「大丈夫だよ、俺がいるから」

 

「瀧君…」

 

今度は、三葉からキスをする、お互いを求め合うように、舌を交えて

 

長い長いキスを

 

「あぁ、はぁ…瀧君…すき」

 

「三葉…俺も…」

 

そっと、三葉の胸に手を当てる

 

三葉の体がビクッと跳ねるけど、舌を入れればそちらに気を取られてしまう

 

そのまま、ゆっくりと揉み出す

 

「あっ、あぅ、たきくん…」

 

俺が手を動かすのと同時に三葉の口から可愛い声が漏れ出す

 

「だめっ、あぁっ、だめやよ…もう、変になる…」

 

三葉の体から力が抜け、キスをしながら俺が支えてやる

 

三葉が、こんなに可愛いのが悪いんだ

 

 

今度こそ制服のボタンを外し、ブラの上から胸を揉む。そういえば、服の上からは揉んだことあるけど、ブラの上からは初めてだな

 

「た、たきくん…はぁんっ、恥ずかしいよ…」

 

「綺麗だよ…三葉」

 

そう言って、また優しく三葉の胸を揉みしだく

 

「はぅっ、も、もう、胸ばっかり…たきくんのエッチ…」

 

「でも、嫌じゃないだろ?」

 

「…うん」

 

 

では、今度は生で揉ませてもらおう。そう思い、三葉のピンク色のブラジャーを外そうとした瞬間、今まで明るい光を差し込ましていた太陽が陰った

 

もうすぐ、日が落ちる

 

「あー、タイミング、悪いな…」

 

「はぁ…はぁ…たきくんの、えっち…」

 

もう三葉はふらふらだ、俺が支えてあげてなかったら崩れ落ちているだろう

 

「可愛かったよ、三葉」

 

「も、もう、次こんなことしたら、怒るんやからね」

 

三葉を抱きしめる、最愛の人を

 

「離れたくないな…」

 

「私もやよ…でも、またすぐ会えるよね」

 

「あぁ、きっとすぐだろうな」

 

また、三葉にキスをする

 

 

俺たちは夢の中でしか会えない

 

 

だから、また会えるときまで

 

 

おやすみ、三葉

 

 

 

 

 

世界から、光が消えた


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