ソードアート・オンライン ~幻影の騎士~   作:ELS@花園メルン

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以前もSAOのssは書いてたんですけど、中途半端でやめてたので、今回はちゃんと書こうと思います。
アリシゼーション編もアニメ化するので、振り返る意味も込めて気長に書いていきます。

他作品も続けますよ…!よろしくお願いします


SAO編
剣の世界


「今日は午前で終わりだぞ~。

中間試験の採点をしないといけないからな~」

 

 

俺のクラスの担任が試験が終わり、どこか気の緩んだクラス内に周知し、教室から出ていった。

 

 

「なぁなぁ!一希!折角、試験が終わったんだしどっかで飯でも食って帰ろうぜ!!」

 

 

先生がいなくなった途端に真っ先に俺の元へとやって来たのは、クラスのお調子者の蓮だ。

 

 

「悪い、今日は用事があるから飯は家で食うことにしてるんだ」

「用事?ああ、そういや今日はソードアート・オンラインの正式サービスだったな!

お前、手に入れた時相当、嬉しそうにしてたもんな!」

「ま。そういうことだよ、んじゃな!」

「ゲームもいいけど、勉強しろよ~」

「その言葉、俺を抜いてから言うんだな!」

 

 

蓮と軽口を叩きあい、俺は教室を出て、真っ直ぐ家へと帰る。

 

そういえば、俺のことについてまだ話してなかったな。

東雲 一希(しののめ かずき)。15歳だ。

今日は待ちに待ったソードアート・オンライン、通称SAOの公式サービススタートの日である。

SAOとは、次世代型ゲーム機ナーヴギアを用いたフルダイブ式の大規模なオンラインゲームのことで、俺はそのゲームをプレイするために急いで家に帰っているのである。

SAOは多大な人気を呼び、多くの人が前日から並んで買うほどだった。

しかし、正式版のソフトは1万本しか製作されておらず、本来なら俺は入手することすら出来なかった。

 

しかし、俺の従兄が並んで2本ソフトを手に入れてくれて、つい先日の誕生日にプレゼントとして、ナーヴギアとセットで渡してくれたのだ。

 

っと、噂をしたらなんとやらってことか?

その従兄からメールが来たな。

 

 

『今日が待ちに待ったSAOの正式サービスだぞ?

13:00からだからサッサと飯食って準備しとけよ 遼太郎』

 

 

そのメールを見終えると俺はまた、家に向かって走り出した。

先のメールの差出人が従兄の壺井 遼太郎(つぼい りょうたろう)

俺は遼兄と呼んでいる。

わざわざ、SAOとナーヴギアを買うために仕事を休んでまで店に並んでくれたんだ。

他にも、コソッと小遣いとかを差し入れしてくれたり、ととてもできた人間ではあるのだが、顔?なのだろうか…未だに彼女が出来た試しが無い。

今回のSAOでも、何かいい出会いを求めているのだろう...

最も、そういう男らしさのせいで男ばかりが寄ってきてるんだけどな

 

ちなみに、遼兄は別のゲームでギルド《風林火山》のギルドリーダーも務めている。

SAOにも、ギルドメンバーが全員参加するので、新風林火山を設立するつもりらしい。

スローガンは【女性大歓迎】だそうだ...。

 

 

 

そんなこんなで時間が来たからそろそろログインの準備をしないとな。

部屋のベッド近くにある有線ケーブルとナーヴギアを接続し、最初にキャリブレーションという最適化?のようなものを行って時間が来たら、ログインのための合言葉を口にする。

 

時刻は12時59分。

後、一分経ったらSAOの公式サービスの開始となる。

この開始までの一秒一秒が今の俺には煩わしく感じてしまう。

 

後、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1

 

俺は息を吸い込む

 

0。

 

 

「リンクスタート!」

 

 

すると俺はゲームの世界に入り込んでいく。

IDやパスワードなんかを入力し、キャラ名を入力する。

うーん、名前から取って【shiki】でいいか。

 

次に、キャラメイクを行うんだが俺はアニメのキャラ風の見た目にして、ソードアート・オンラインの世界へと飛び込んだ。

 

一瞬、目に光が入り思わず目を瞑ったが恐る恐る開くとそこには自分の部屋の天井なんかじゃなく、広大な街の情景が存在していた。

 

ここが、今、目の前に映っているこの景色がゲームの世界?

とてもじゃないけど全然そんな風には見えない。

周りを見渡してみると、現実世界の太陽とはまた違う紋章の様な形の太陽が見え、そこから光を放ち、俺がいる街を照らしていた。

他にもどんどんログインしてくる人が増えてきて、徐々に俺のいる≪はじまりの街≫は人で溢れてきていた。

 

俺は邪魔にならない様にとさっさと移動し、一通りの動きを試してみた。

拳を握ったり、ジャンプしてみたり、このゲームでメニュー画面を開くために右手の人差し指、中指をそろえて真下に振ってみたり、一通りの動きをすることで自分が本当にゲームの世界にいるのだということを実感した。

 

もう一度、メニュー画面を開き、ステータス画面を確認してみると、【shiki】という名前の下にレベルとHPが表示されていた。

当然ながらレベルは1で、HPも如何にも駆け出しという数字だった。

 

俺は≪はじまりの街≫をぶらぶらと歩いてみて、初期金額の許す程度で武器、道具を買い、余ったお金で露店の黒いパンを買ってみた。

パン…とは言い難い黒色で硬さもフランスパンとさほど変わらない感じだった。

試しにかじってみると、噛み切るのでさえ苦労し、食べても不味いという何とも微妙なパンだった。

 

俺は、パンを食べ終えた後、装備覧から武器の≪短剣カテゴリ≫にある≪ショートダガー≫を装備した。

 

 

「良し、それじゃあ街から出て練習してみるか!」

 

 

俺は、≪はじまりの街≫を出て、最初に存在するMob≪フレンジーボア≫を見つけ、戦闘を行ってみた。

こうやって実際に腕を振ってやるゲームなんてひと昔前に出てたゲームとかを遼兄にやらせてもらって以来だろうか?

 

俺は草原をのそのそと歩いている青イノシシに短剣用基本技≪アーマーピアース≫という≪ソードスキル≫を練習で放ってみた。

 

≪ソードスキル≫

というのは、魔法や銃が存在しない、このソードアート・オンラインで用いられる必殺技のようなもので、武器ごとに多数存在している。

スキルは戦闘経験を積むことでポイントが増え、その一定ポイントを超えると新しいスキルが解除され使えるようになる。

スキルには≪剣≫、≪曲刀≫、≪短剣≫なんかの武器スキルと、≪隠蔽≫、≪索敵≫のような戦闘スキル、または≪鍛治≫や≪料理≫の生活スキルが存在している。

 

 

≪ソードスキル≫を力を少し溜めるような感覚で少し待ってから放つと、俺の持っている武器が光り、敵へ向けてスキルを放つようにアシストしてくれた。

これが、≪ソードスキル≫!すげぇ!ホントに必殺技みたいだ!

 

と、俺が内心興奮していると、

 

 

「おめでとう、いい感じの動きだったぜ」

 

 

と、声を掛けられ、振り向くと黒髪の少年が俺に向けて拍手を贈ってくれていた。

その後ろにはワインレッドのロングヘアの男性もいた。

 

 

「見てたのか。何か、照れるな。そんな風に褒められたら」

「イヤイヤ、お前さん、俺なんかよりも筋がいいぜ、な?キリト」

「そうだな、クライン。最初のお前の動きを見てたらこっちの彼のは本当にきれいだったよ」

「そ、そんなこと言うなよ…。あ、俺は【クライン】、よろしくな?」

「俺は【キリト】だ。それで、君は――」

 

 

と、そうキリトとクラインが話しかけてくる。

ん?クライン?確か、遼兄のゲームキャラはいつも【クライン】だったような…。

とりあえず、自己紹介を返した。

 

 

「俺はシキ。よろしく、キリト、クライン。

それで、聞きたいんだけど、クラインって他のゲームでもクラインて名前を使ってたりする?」

「ん?おお、そうだぜ?

俺、結構色んなゲームしてるけど、基本名前はクラインにしてるぜ。それがどうかしたか?」

「いや、それなら確信できたよ。

サンキュー、クラインがソフトとハードを送ってくれたお陰で、俺もこうしてSAOができたぜ」

 

 

そう俺が言うと、当然、キリトは何のことか分かっていなかったが、クラインは少し間を置き驚いた。

 

 

「…へ?どぇぇぇぇ!?お前、まさか、一希か!?」

「そうだよ、遼兄。

っと、キリトには分からないか。

クラインと俺、現実だと親戚なんだよ。現実の話持ち出して悪かったな」

「へぇ、そうなのか。

凄い偶然もあるんだな。にしても、他人の為にゲーム買ってやるってクライン、良い奴だな!」

 

 

と、キリトが遼兄、クラインに肘打ちを入れた。

 

 

「って!?ま、まあシキが楽しんでくれるってなら俺も嬉しいぜ。

それじゃあ、キリト、もいっちょ狩りをやるか!

シキもやるか?」

「そうだな、俺も混ざっていいか?」

「ああ、いいよ。

クライン、負けないようにな?」

「分かってるって!見てろよ、今度は一発で仕留めて見せるぜ!」

 

 

キリトの軽口にクラインは肩を回しながらやる気を出す。

俺もその後について行って狩りに参加したけど、クラインはまたボアに吹き飛ばされていた。

 

まさか、早速、遼兄に会えるとは思わなかった。

それから狩りを続け、周囲は時刻に合わせて夕焼け色に染まってきていた。

 

 

「どうする?まだ続けるのか?」

「俺は一旦、落ちることにするさ。

五時半にアツアツのピザを予約済みなんでね!」

 

 

クラインはガッツポーズをしてみせた。

 

 

「シキはどうするんだ?」

「俺はキリトがやるんだったらもう少しやろうかな」

「そっか。じゃあ、クラインは一度ここでお別れだな。

一応、フレンド登録しておくか?」

「そうだな、ほらシキもやるぞ!」

「分かってるよ!」

 

 

俺たちはメニュー画面のフレンド覧に互いの名前を追加した。

俺のフレンドリストには二人の名前が登録された。

クラインは別れの挨拶を告げ、メニューからログアウトをしようとしたが、そこから、いや、もっと前から狂っていたのかもしれない。

 

 

「あれ?ログアウトボタンが無ぇ?」

 

「「へ?」」

 

 

クラインがそう言った。

それを確かめるために俺もキリトもメニューを開き、ログアウトボタンを確認すると、そこにはボタンはあったが、空欄で何も書かれてなかった。

 




とりあえず、最初の投稿は二話同時にしようと思います!!
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