ソードアート・オンライン ~幻影の騎士~ 作:ELS@花園メルン
普段書いてる量の二倍か三倍はありますよ。
自分でもびっくりです
確かにログアウトボタンが消失していた。
バグか何かだと思い、試しにその空欄をタップしてみたが反応することは無かった。
「うがぁぁぁ!!俺の照り焼きチキンピザとジンジャーエールがぁぁぁ!!」
「叫んでも仕方ないだろ。それより早くGMコールしてみればいいだろ?」
「試してるけど反応無いんだよ…!ああ、後、五分しか無ぇ…」
と、我が従兄の遼太郎ことクラインは嘆いていた。
「なあ、キリト?他にログアウトする方法ってこのゲームに存在するのか?」
「いや、プレイヤーから自発的にログアウトするにはメニュー操作以外には存在しない」
「何だよ、それっ!?くそっ、戻れ!ログアウト!脱出ぅ!」
「無駄だ、クライン。マニュアルにだって緊急切断の方法なんて一切無かったんだから」
「けどよぉ!こんなの可笑しいだろ!?自分の体に戻れないんだぞ!?閉じ込められてるんだぞ!?」
と、クラインはいよいよ本当に勘弁してくれと言わんばかりにへたり込んでいた。
「こうなったらナーヴギアを外すか、運営がログアウトさせるしか無いってことか…。けど、俺一人暮らしだからなぁ。シキんとこは今日、おじさん達は仕事だったよな?」
「そうだな。母さんも父さんも今日は帰って来るの遅いかも。キリトは?」
「俺は母親と妹がいるけど…。まだまだ時間が掛かるようなら強制的に外されそうな気もするけど……」
「き、きき、キリトの妹さんっていくつ!?」
「ちょ、離れろっ!妹は根っからの部活っ子だから全然、俺たちと接点無いし!それよりシキ!クライン離すの手伝ってくれっ!」
クラインの腕を引っ張り、何とかキリトから引き離すことができた。
「…なあ、それにしても何か変じゃないか?」
「そりゃあ、変だろ?バグなんだからよ」
「違うぞ、クライン。キリトが言いたいのは、こんな事態は今後のゲーム運営において致命的な大問題だ。実際、こうやって待っている間にもクラインの頼んだピザは冷えてるんだぜ?それって現実世界での金銭的損害だろ?」
「……そうだな。冷めたピッツアなんて粘らない納豆みたいなもんだぜ………」
「いや、その例えは知らんけど」
「まあ、シキが言ったとおりだよ。本来ならバグが発覚した時点で運営がプレイヤーへアナウンスの一つでも送って強制ログアウトを行うべきなんだよ。なのに、それすら起こらないってことは奇妙すぎる…」
「ま、まあそうだわな」
俺はメニューを開き、現時刻を確認した。
時刻は≪17:30≫と表示されていた。その数字を見つつ、遠くに見える巨大な塔に隠れていく太陽らしきものを見ていると、突如、
リンゴーン、リンゴーンと警鐘のような大きな音が響き渡った。
「!?何だ!?」
「鐘の音?」
そして、更に俺たちのアバターは光、何処かへと飛ばされてしまった。
光の先に見えた光景は、最初俺がこの世界に訪れたときに見た≪はじまりの街≫だった。
隣にはキリトやクラインもおり、更に他のプレイヤーもどんどん此処へとやってきていた。
「今のは…?」
「転移だよ。本来なら専用のアイテムや転移門が無いと転移できないはずなんだけど」
「おいおい、これってもしかしたらログインしてる全プレイヤーが集まってるんじゃねぇか?まだまだ集まってるぜ?」
キリトが先ほどの転移現象について教えてくれ、クラインは周りの状況を見て、そう驚いていた。
辺りは徐々にざわつき始め、ボリュームが大きくなっていく。「どうなってるの?」「やっとログアウトができるのか?」「なんやねん!折角エエ感じに狩れてきたところやったのに!」と、困惑する人、やっとログアウトできると安堵している人、中には狩りの途中で飛ばされてきた人もいるみたいだった。そんな人たちの他にも、イライラが爆発しキレてしまった人もいた。
だがそんな時、一人のプレイヤーが他のプレイヤーの声を押しのけ叫んだ。
「上を見ろッ!!」
その言葉に反応し、俺やキリト、クラインを含めたプレイヤーたちは上を見上げた。見上げると、ある一点に赤いウィンドウが点滅していた。【Warning】と書かれているように見えた。
そしてそのウィンドウは空を覆いつくし、辺りは真っ赤に染まったように見えた。
その一部分から何かドロドロとしたものが流れ落ち、全長20メートル程のローブ姿の男?を形成した。
「なんだ、ありゃ?ようやくGMが来てくれたのか?」
と、クラインは疑問と安堵を同時に漏らすが、ローブの男が話し出そうとするのを察知し、それを聞く態勢になった。
『プレイヤー諸君、私の世界へようこそ』
『私の世界』?ローブの男の最初の言葉の意味が俺には良く分からなかった。GMだったら確かに神のような存在なので、自分の世界と言い切るのも分かるが、何故それを今になって言い出したんだ?
その疑問に答えるかのように、ローブの男は次の言葉を話し出した。
『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』
茅場晶彦?確か、このゲームの製作者だったよな。でも、メディアなんかには殆ど載らず、表に殆ど出てこないって話だったけど、それが何で急にこんな?しかも、≪唯一の人間≫ってのはどういうことだ?
『諸君らは今、メインメニューよりログアウトボタンが消失していることに気がついていると思う。そして、それが不具合なのでは?という疑問を抱いていることだろう。だが、これは不具合では無い。もう一度言おう。これは不具合では無く、ソードアート・オンラインの本来の仕様である』
「し、仕様だと?」
クラインは割れた声で、そう言った。そして、ローブの男はそれに続くかのように次の言葉を述べた。
『今後、君たちプレイヤー諸君はこの浮遊城の頂を極めるまで、自発的にログアウトすることはおろか、外部からの切断でもこのゲームから脱出することは出来ない。もし、仮に外部からの切断が試みられた場合―――諸君らの脳はナーヴギアから発せられる高出力マイクロウェーブにより、破壊され生命活動を停止する』
え……?死ぬってことか……?キリトやクラインは口をぽかんと開けて絶句していた。他のプレイヤーたちはポツリポツリと何か言っていたが、それは俺にはよく聞き取れなかった。そして、ようやくクラインが口を動かした。
「は、はは……何言ってんだよ、アイツ。頭おかしんじゃね?ナーヴギアはただのゲーム機だぞ。そんなんで人を、こ、殺せるかってんだ……な!キリト!!シキ!!」
クラインはそう言ったが、俺はそれに賛同できなかった。事前に読んだ説明書では、ナーヴギアはその重さの三割をバッテリーが埋め尽くしている。つまりそれ程の大容量のバッテリーがあるってことはそれだけ、高出力の電磁波を発生させられるってことだ。
俺がそう、色々と考えている間にも茅場は言葉を進めていき、とんでもない事実を俺たちに告げた。
『―――既に213名ものプレイヤーが、この浮遊城及び、現実世界から永久に退場している』
!?もう犠牲者が出てるって言うのか!?その言葉を聞き、脚が震えている。俺だけじゃない。キリトもふらつきそうな足で何とか堪えて立っている。クラインは尻もちをついてしまっていた。そんな状態でも、クラインは茅場へ向かって叫ぶ。
「信じねぇ!信じねぇぞ、俺は!!どうせ、ゲームのオープニング演出とかだろ!?下らねぇことばっか言ってないで、早くここから出しやがれってんだ!!」
「そうだ!!早く出せ!!」「そうよ!出しなさいよ!!」
と、クラインに賛同するかの様に、皆は茅場へと叫ぶ。しかし、茅場はそれに答える気は無いのか、事務的に淡々と言葉を放っていく。
『諸君らは現実の身体に関して心配する必要はない。現在、あらゆるメディアを通じて私が話している内容は全国へと届けられている。だから、ナーヴギアが外部から強制的に外される心配はほぼ無くなったと言っていいだろう。ナーヴギアを装着したまま回線切断猶予時間のうちに厳重な介護の行われる施設へと搬送されることだろう。―――だから、諸君らは安心してゲーム攻略に臨みたまえ』
「な……!?こんな状態でゲームを攻略しろ!?ログアウト不可の状態で呑気に遊べとでも言いたいのか!アンタは!!」
「こんなの、もうゲームでもなんでもないだろうが!!
俺は思わずそう叫んだ。それに追随するようにキリトも吼えるように叫んだ。
しかし、俺たちの言葉に意を返さず、茅場は俺たちへ【死の宣告】でもするかの様に、次の言葉を放った。
『しかし、諸君。十分に留意して欲しい。ログアウト不可の状態では今はここが諸君らの現実と言っても過言では無い。……今後、このゲームにおいてあらゆる蘇生手段は機能しない。君たちのヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君らのアバターはこの世界から消滅し、――――更に、諸君らの脳はナーヴギアによって破壊されるだろう』
HPが無くなったら、その時点で俺たちは死ぬ……?茅場の言葉を聞いたとたんに俺は咄嗟に自分の肩を抱いた。多分、俺は今、ものすごく震えていることだろう。茅場晶彦の言う通りなら、今、俺の視界の左上に表示されている298/298という数字は俺の≪命の残量≫と言うことになる。それがもし、ゼロになった瞬間、俺は――――死ぬ。
それならば、全員安全な圏内で引きこもっているに決まっている。そうすれば、Mobに襲われることなく、生きていられるんだから。…けれど、茅場はそれを許さないかの様に、この≪命がけのデスゲーム≫を終わらせる方法を述べた。
『諸君がこのゲームから抜け出せる術は、ただ一つ。アインクラッド最上部、第100層に辿り着き、そこで待つ最終ボスを倒せばいい。その瞬間、この世界で生存しているすべてのプレイヤーはログアウトすることができ、ゲームクリアとなるだろう』
さっき、茅場が言った≪浮遊城の頂を極める≫という言葉の意味が今ようやく理解できた。浮遊城を構成する俺たちがいる最下層≪第1層≫から最上層≪第100層≫まで踏破しろと茅場は言っているんだ。
「ひゃ、100層だぁ!?ふざけんな!βじゃ碌に上がれなかったって聞いたぞ!できるわけねぇだろうが!!」
そうだ。キリトが元ベータテスターだから、テストのときにどれだけ登れたのか聞いたが、6層が限界だったとキリトは言っていた。こんな死と隣り合わせのゲームで100層まで登るだなんて、そんなの不可能に近いはずだ。だからこそ、俺はまだこれが、ゲームのオープニングセレモニーなんかではないのかと、少し信じていた。
けれど、茅場は俺の僅かの希望を打ち砕くかのように、冷徹に言い放った。
『それでは諸君らに、最後にこの世界が君たちにとって唯一の現実であると認めさせるための証拠を見せよう。アイテムストレージに私からのプレゼントを贈っておいた。確認してくれたまえ』
そう言われ、俺たちは急ぎメニュー画面を開き、アイテム一覧を確認した。そこには昼間に倒したMobの素材の他に≪手鏡≫と記されたアイテムがあった。これが、茅場のいうプレゼントなのだろうと思い、俺はそれを実体化させた。キリトやクラインも同じようにそれを実体化させていた。手に現れたのは何の変哲もないただの手鏡だった。黒い縁の中に鏡があり、俺のアバターの顔を映し出していた。
しかし、その時だった。
「うぉ!?な、なんだ!?」
「クライン!?うわっ!!」
「鏡が、光って…!!」
突如、光った鏡に俺は思わず目を閉じた。数秒経つと光は収まり、恐る恐る目を開けた。すると、俺は、俺たちはとんでもない事実を見せつけられた。
「だ、大丈夫か、キリト?」
「あ、ああ。シキは―――ってお前、誰?」
「は?何言ってんだよ、キリト。俺はシキだよ」
いきなりキリトは何を言ってるんだと思い、キリトの方を向くと、そこにはキリトと同じ服装をしているが、顔が中世的な俺より一つくらい年下の少年がいた。そして、その隣には俺の親戚である遼太郎本人がクラインが着ていた服を着ていた。
「な!?誰だ、お前は?それに、クライン!現実と同じ顔になってるぞ!?」
「ああ!?シキ、お前もリアルと同じ顔になってやがるぞ!」
「へ…?嘘だろ?俺じゃんか、この顔。―――ってことは、お前がキリトか!?」
俺は自分のアバターが現実の俺と同じ顔になっているのに、驚くが、それならこいつがキリトなのか、と少年に尋ねた。
「あ、ああ。じゃあ、お前がシキで、こっちの野武士面の方がクラインなんだな?」
「おう、って誰が野武士だ!?―――いや、そんなことはどうでもいい!俺たちがこんなことになってるなら、周りの奴らも……?」
クラインの言葉でハッとなり、俺は周りを見渡した。すると、さっきまでアバターだった顔が現実の自分の顔、体格、声に変わったことで、混乱が起こっていた。
先ほどまで高身長だったアバターが低身長になっていたり、女性アバターだった顔が現実では男だったらしく、女装した男みたくなっていたりと、元は男女比が均等近くだったはずが、今では圧倒的に女性が少なく、男性が多くなっていた。
一体、どうやって現実の顔や体格を再現できたんだ?
俺の心の中での疑問をクラインとキリトが答えてくれた。
キャリブレーションという、ナーヴギア起動時の動作で体格を、ヘルメット型のギアですっぽりと頭部を覆っていることから、信号素子によって顔を、それぞれ認識し、それをこっちへと出力してるらしい。
「―――けど、なんでこんなことを…?」
「どうせ、すぐに答えてくれるさ」
クラインが口に出した疑問にキリトは茅場が答えてくれると言いながら、指をさした。すると、茅場は再び話し出す。
『諸君は今、何故と思っているだろう?何故、SAO及びナーヴギアの開発者である茅場晶彦はこのようなテロまがいの行為に及んだのかと――――私は、テロや身代金を目的としてこのような行為に及んだのではない。何故なら、今、この現状こそが私が成し遂げたかった目的なのだから。ナーヴギアを、この世界を作ったのは君たちプレイヤーの可能性を観賞するためだ。―――――以上で、ソードアート・オンライン正式サービスのチュートリアルを終了する。諸君らの健闘を祈るよ』
そう言って、茅場は消え、真っ赤に染まっていた空は再び夕焼け空へと戻った。
突然の消失だったので、俺たちは固まっていたが、少ししてようやく認識した。今、起きていることがとんでもなく非情な現実だと。
「ふざけるな!出せ!ここから出せよ!!」「お母さーん!助けてーー!!」「嫌あァァァ!!」
悲鳴、怒号、懇願など様々な負の感情が入り混じった声が、≪はじまりの街≫の広場に響き渡る。少し前までは新世代のゲームに心躍らせていた俺たちは、たった数十分で囚人として、ゲームという檻に囚われたのだ。
「キリト?」
俯いていた仲間が少し、呼吸を整えてから、顔を上げた。
「シキ、クライン、こっちへ来てくれ」
「――ああ、分かった」
「……」
俺は動けたが、クラインは立ち尽くしたままで、動けそうに無かった。
だから、俺とキリトが片腕ずつ引っ張ることで、とぼとぼとだが、歩き出した。
他のプレイヤーたちがいる広場から狭い路地へ移動し、俺たちは止まった。
「で、どうしたキリト?」
「ああ。俺はこれから次の街へ向かう。だから、二人もついてきてくれ」
「!?フィールドへ出るのか?」
「そうだ。俺は攻略を進めようと思う。けど、このままだと≪はじまりの街≫周辺は狩りつくされる。そうすればリソースの奪い合いに巻き込まれるかもしれない。でも、俺なら最短かつ安全なルートで次の街へと行けるから、そこへ向かおうと思うんだ」
「分かった。俺はお前の指示に従うよ、キリト」
「クラインは――――クライン?」
キリトが、クラインに返事を聞こうとしたが、クラインの様子が変だったため、キリトはクラインの様子を確認した。俺もクラインの方を向いた。確かに、いきなりなことだったけど、いつもの遼兄らしからぬ様子だった。
途端、クラインは俺の肩を掴んできた。
「!ど、どうしたんだよ?」
「すまねぇ、一希!すまねぇ!!」
クラインは涙を流しながら、俺にそう言ってきた。
「ちょ、クライン?リアルネームは―――「俺がお前にナーヴギアなんか買わなきゃ、お前がこんなことに巻き込まれなかったかもしれないのにっ!!」……」
キリトが俺の本名を言ったクラインを止めようとしたが、事情を察したのか、何も言わなかった。俺は、遼兄の謝罪をただ受け入れた。
「すまん!俺のせいだ…!」
「……ああ、そうだな。確かに、遼兄が俺にナーヴギアを買わなければ、俺は巻き込まれなかったかもしれない。「なら…!」だけど!!だからって俺は、遼兄を恨んだりしないさ。アンタは俺が楽しめるようにと思って俺にナーヴギアを買ってくれたんだろ?」
「…ああ、そうだ」
「だからこそ、俺はこう言うよ―――ありがとう、遼兄。遼兄が俺のためを思って買ってくれたナーヴギア、ちゃんと大事にするよ。だけど、現実に戻ったら、その分、飯おごってくれよな?」
俺は俺ができる精一杯の笑顔で遼兄に対して笑っていった。
「ッッッ!!おうっ!いくらでも奢ってやる!だから、お前は!キリトもだ!ぜってぇに死ぬなよ!!」
「「おう!!」」
クラインは袖で涙をぬぐい、俺たちの方を向く。
「キリトの誘いは嬉しいんだけどよ。俺は一緒に買ったメンバーのことも心配なんだ。一緒にやろうって約束したのに、何も言わずに出ていくなんて真似はできねぇ。あいつ等は俺がいないとダメだからな、へへっ。―――だから、キリト。シキの事を頼む」
「…わかった。でも、お前も死ぬなよ、クライン?」
「そうだぜ、あんだけ言っといて死んだら奢ってもらえないじゃないかよ?」
「分かってらぁ!これでも、ギルドのトップ張ってんだぜ?お前から教わった技術で一気に強くなってみせらぁ!!」
クラインはそう、俺とキリトへ宣言した。
「そっか。なら、何かあったらすぐにメッセージを送ってくれ」
「そうだな。そしたらすぐに駆け付けるぜ!」
「おうよ!!」
キリトはクラインに背を向け、反対の道を歩いて行った。俺もそれを追いかけていく。それをクラインが最後に呼び止めた。
「キリト!おめぇ、案外かわいい顔してんな!アバターの顔よりも好みだぜ!」
「ッ!お前もその野武士面の方が十倍イカしてるよ!!」
「シキ、身体には気をつけろよ?」
「ああ!クラインこそな!」
クラインは来た道を戻り、俺とキリトは街の出口を目指して走り出す。
「なぁっ!最初はどの街なんだ!?」
「そうだなっ!まずは、序盤でも役立つ武器がもらえるクエストがある村へ向かおう!」
「了解ッ!行くぜ、キリトォ!!」
「ああッ!」
2022年11月6日
クソッたれなデスゲームが始まった。ゲームの中でヒットポイントが尽きれば現実でも死に至るというデスゲーム。
その名は≪ソードアート・オンライン≫