「…ぅん、ここは?」
保健室?でも南十字学園じゃないよね
それに僕はあの時タウバーンから落ちて…それからどうなったんだろう、この部屋を見る限り日本なんだろうけど
周りを見渡していると、扉からスーツ姿の女の人と眼鏡をかけた女の人が中に入ってきた
「む、目が覚めたか」
「あなたは?」
「質問したいのはこちらなのだがな、まあいい私は織斑千冬、ここIS学園の教師だ」
「私は山田麻耶といいます」
IS学園?ということはやっぱりここは学校なんだ
「それじゃあお前の名前聞こうか」
「はい、僕はツナシタクト、南十字学園の一年生です」
「南十字学園…山田先生」
「はい」
織斑さんが山田さんに言うと、山田さんが機械を操作する
「あの、何故僕はここにいるんでしょう?」
「ああ、この学園近くの海岸に打ち上げられていたのを私と山田先生が見つけて、ここに運んだ」
「それはどうも、ありがとうございました」
「まあ、自分の事がはっきりわかるようなら問題ないだろう、目立った怪我もないようだし、これから「お、織斑先生」どうかしましたか?」
山田さんが織斑さんに耳打ちをする
「…ツナシ」
「はい?」
「南十字学園という学校は存在しないそうだ」
「…えっ?い、今なんて」
「お前の言っていた南十字学園という学校はこの日本にはないそうだ」
南十字学園がない…?
「改めて聞こうか、お前は何者だ?」
どうしよう、身分を証明するものなんて持ってないし、何より南十字学園がない?それじゃあ僕のスガタやワコとの半年間は何だったんだ
「何も言えないか、私にはお前が嘘をついているようには見えない、何もわからなければこちらもどうもする事が出来ない、何か話してくれないか」
何か話せって言われても、本当にどうしよう
再び部屋の中を見渡すと、カレンダーが目に入った、あれ?
「あの…今って何年ですか?」
「2×××年だが?」
「えっ?」
おかしい、僕が覚えている年から大分ずれてる
少しずつ状況を整理してみよう
「あとIS学園?でしたっけ、ここってどういった学校何ですか?」
「…お前、IS学園を知らないのか?」
ということは有名な場所なんだろうか
「IS学園はIS…インフィニットストラトスの操縦者を育成するための学園だ」
「インフィニットストラトス?」
「それも知らないのか?」
「はい」
「…インフィニットストラトス、通称ISは宇宙空間での活動を想定したマルチフォームスーツだ、現在は飛行用パワードスーツとして開発が続いている」
説明のあとに山田さんが動画を見せてくれた
これがIS…サイバディとはまったくの別物だ
織斑さんの話ではISが広まったのは十年ほど前で、世界大会もやっているみたいだ
でも、南十字学園にいた時はもとより、じいちゃんと住んでいた時にもISなんて見た事も聞いた事もない
「質問は終わりか?」
「織斑さん、山田さん、信じてもらえるかはわからないんですけど」
思い切って僕の事情を話してみよう
「僕はさっきまで宇宙にいたんですよ」
ツナシは祖父と2人暮らしだったのだが、高校は離島である南十字島で寮暮らしを始めたそうだ
そこでサイバディと呼ばれるロボットを駆り、敵勢力と戦い、最後に親友を救うために宇宙へと上がり、気が付いたらここで寝ていたという
「そして、お前はISの事をまったく知らないときたか」
「はあ、まるで漫画のようですね」
山田先生の言うとおりだ、到底信じられるものではない、だが
「山田先生、確か轡木さんが用務員を探していましたよね?」
「ええ、まさか織斑先生」
「ああ、放っても置んだろう、放置するくらいなら、近くに置いておいた方がいいだろう」
「えーっと、話が見えないんですけど…」
「喜べツナシ、仕事と寝る場所を用意してやろう」
あのバカのせいで、大抵のなら許容できるようになったな
翌日
IS学園の職員室にて
「今日から用務員としてお世話になるツナシタクトです。よろしくお願いします。」
タクトらしさが全然出せないorz
もっと精進せねば