恋と選挙とマックスコーヒー   作:火成岩

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7:こうして彼らは一同に集い決意を抱く

大島が家を飛び出した次の日の部活。彼は昨日と違い、決意を抱いた顔をして部室に現れた。

 

「比企谷先生、昨日はありがとうございます。」

「だから、何もやってねえよ。俺は。」

 

俺は何もしていない。どうするか決めたのは大島自信であり、俺は選択肢を提示しただけだ。

いや、マッ缶はあげたか。それならお礼も受け取っておこうかな、うん。

 

「何?祐樹と比企谷先生、昨日話したの?」

「まあ、大したことは言ってないんだけどな。」

「ふーん、まあそれより祐樹。何か考えがあるって昨日言ってなかった?」

「ああ、そうだったな。」

 

大島たちは、部員達に面と向き合い演説の如く言葉を紡ぎ出した。

部員の意見として、この部活は守り抜きたいこと、総務部の候補にも投票はしたくないこと。この部活から候補を出すことにも賛成していること。

 

「俺は、この選挙に真剣に挑みたい。だから軽い気持ちで誰かを候補に立てるなんてことはしたくないんだ。みんなで真剣に考えて、落ちたとしても悔いの残らないようにしたい。」

 

ここまで切れ目なく話し、深呼吸をした。

 

「だから、まず部内選挙をして候補を決めよう。部員全員の考えを元に候補を立てよう。そうすれば、みんながその人についていけるはずだ。」

「つまり、私達も候補になるかもしれないってこと~?」

「それは、ちょっと~・・・。」

 

猿コンビはやっぱり少しためらうか。

 

「もちろん嫌だって意見もあるはずだし、この話は全員一致が前提だ。一人でも反対意見がでるならこの話はなかったことにする。」

「あー、せっかくいい案が出たのに、猿二人のせいでおじゃんかー。このまま廃部を待つしか無いのね・・・。」

 

さすが住吉、なかなかの演技力だ。これじゃあ猿コンビは居心地が悪いだろう。

 

「「わ、わかったわよ!それで良いわよそれで。ウキーー!」」

「よし、これで満場一致だな?」

 

部室を見渡し他の意見を仰ぐが、誰も意義を唱えない。

これで決まったな。

 

「なら、早いうちに部内選挙を始めようか。」

 

そこらにあった紙を10枚に切りそれぞれに渡す。

各々が部員の顔を見渡し、チープな投票用紙に書き込み始め菓子箱に放り込む。

 

 

「全員書き終わったか。なら俺が開票するぞ。」

 

一枚、一枚と紙を取り出し広げ読み上げる。

 

「住吉千里」

 

これは大島だろう。人望もあり学校内での知名度も抜群だ。

 

「祐樹」

「ゆうちゃん後輩なのです」

「おーしま、おーしま」

「ちょ、ちょっと待て!のんちゃん先輩!?猿!?なんで俺に投票したんだよ!」

「いやー、さっきのおーしまの演説に不覚にも感動しちゃったわ~。」

「これはもうおーしまに頑張ってもらうしかないわよ!」

「のんちゃんはゆうくん後輩を信じてるのですよ!」

「そ、そんな・・・。」

 

まあ、こうなるか。

 

「ゆうくん、ゆうくん、祐樹先輩」

「オージマ、大島」

 

「先生、みーちゃん!森下さんまで!」

 

まさか自分が指名されるとは思っていなかったのか、死んだ魚の様な目をしている。もしかして俺から大島にこの目が移ったのかも。俺の代わりにその目を背負って生きてくれ。

ま、くだらないこと考えるのはこのくらいにするか。

 

「ほら、大島。晴れて生徒会候補認定だぞ。」

「比企谷先生も俺に入れましたよね。」

「ああ、言っただろ?向いているって。さっきの演説もなかなかのものだったぞ。」

「よーし、できた!」

 

隅でゴソゴソとしていた住吉が長い紙の様なものを持ってドアをくぐる。

俺たちが外に出ると、ドアの横には立派な紙が下げられていた。

 

「今日からここはただの部室じゃないわ。選挙対策本部よ!みんなで当選まで頑張りましょう!オー!!」

「「「オー!!」」」

「おー」

「結局こうなるのか・・・。」

 

三者三様な反応をしながらも、この日から本格的に選挙活動を始めることとなった。




なかなか皆さんの反響がよろしく無く、どこを手直ししたら良いのか分からない火成岩です。
まあ、頑張ってほそぼそ書いていきたいと思います。
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