俺がフェルトになっていた 作:YAYOI@小説書き始めました
同僚を家に泊まらせるという約束をした俺だが、今考えると、俺が寝ている際に、痴漢まがいなことをされないかが一番心配である。
まぁ、この体だし何かあってもすぐ抜け出せるだろ。
なんせフェルトなんだしぶっ飛ばすぐらい容易でしょ。
「そんでさ、やっぱりフェルトの体に、朝起きたらなってたって話、何か心当たりはないの?」
「心当たりと言われてもなぁ...前の日の夜にリゼロの小説を読んでたくらいしか考えられないんだが、そんなことで体が変わるなんてそんな君の◯はみたいな展開あるはずないでしょ」
「まぁ、そうだよな、大体実在しない人物だし架空のキャラだからなぁ、なんでそのキャラが現実に来てしかも自分の体になってるんだって話だし...」
「第一、高林もそんなことあったら流石に喜びより恐怖と戸惑いの方が勝つだろ?」
「いいや、俺は喜びの方が大きいね!」
「実際に体験してないだけで、体験したらそうも思えんからな?」
「ハイハイワカリマシタ」
「(うっわ...こいつなんもわかってねぇ)」
ちなみに同僚の名前は「高林浩介」。
こいつがアニオタというのは昔からわかっていたが、ここまで重症患者だったことは長いこと付き合いのあった俺でさえ初めて聞いた。
こいつ今までどんだけ隠してたんだ...むしろよくバレなかったな。と思うほどである。
「今日はアタシの家に泊まらせてやるけど、アタシに変なことするなよ?したら絶対ぶっ飛ばすから!」
どうだ、フェルトっぽく言ってみたぞ。
これでこいつには大ダメージのはず。
「あぁ...今俺、フェルトに怒られてるんだ...夢じゃないよな?...」
「おい(コツン)」
「いてっ!痛みがあるってことはやっぱ夢じゃねえんだな...」
「高林まだボケてんのか、ここは現実で、俺は東島龍太だ、フェルトじゃねぇぞ」
「っぷwwwwwwwおめぇフェルトの見た目で名前喋ったら違和感しかねぇwwwwwww」
「っっっるせぇなぁ!この名前自分でも恥ずかしいんだっつーの!右フックくらわせんぞ!」
「フェルトの右フックをくらえるなら本望ですわグヘヘ」
「うわっ、オメェ気持ち悪りぃ!」
「何を言うか!お前もフェルトになってから、どうせフェルトの裸見放題なんだろ?羨ましいぞこのやろう!」
「それは男の時に見たときの感想であって、まさか自分がフェルトになるなんて思ってなかったし、自分の体になったら話は別だ!!!!...まぁ、フェルトの貧乳具合とか色々みてムラムラしなかったと言えば嘘になるけど...」
「ほらやっぱりそうじゃねぇか!オメェも気持ち悪りぃ!」
「っっるせぇ!フェルトの超速右ストレートくらわせるぞ!」
「あぁ、フェルトの超速右ストレートくらうとか本望...」
「うわっ気持ち悪りぃ!」
「うるせぇ!」
......
「「あはははははははは!!!!!」」
二人して、仲良く大笑いをする。
「お前、やっぱ龍太なんだな、フェルトが真似てるんだと思ってたぜ」
「当たり前だろ?俺は東島龍太だ、それ以上でもそれ以下でもねぇよ!」
「やっぱ俺たちはこうじゃなきゃな!」
「ああ、そうだ!俺たちの本来の姿はこれだからな!」
俺たち二人は同僚でもあり親友でもある。それが垣間見えた。
「ただ、やっぱりフェルトが目の前にいるとなるとクラクラするな...」
「お前もういい加減それ言うのやめてくれ俺もいろんな意味でまずくなるからよ...」
少し照れ顔で、伝える。
「ウッ......尊みを感じる...」
「いや、中身俺だぞ!尊みを感じるんじゃねぇ!」
「フェルトの見た目だけで十分だ...」
「あーもう!!!早よ行くぞ!」プンプン
この行動が、高林をさらに尊さの高みに上り詰める行動だったと言うことを東島は気づかない...
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「ただいまー」
誰もいない部屋にフェルトの可愛げのある声だけが木霊する。
「お前、一人でいつもこんなことしてたのか?」
「まぁな...誰もいない部屋で静かに入るよりかは、まだ一言言って入る方がマシだろ」
「いや、それ逆だと思うんすけどね...」
「それじゃあ上がっていいぞー」
「お邪魔しまーす」
「まぁ、見ての通り汚い部屋だけど、それでいいならゆっくりしてってくれよ」
「あ、ああ...予想以上に汚いな...」
「そりゃ、男の一人暮らしだぞ?汚くなかったらどんだけ女子力高いんだよ」
「いや、フェルトの見た目で言われも説得力ないし...」
「おい、龍太、その服...」
「ん?その服...って、うわぁぁぁぁぁ!!!!!!」
しまった!!!!フェルトに着させたら可愛いと思って買っといたメイド服とかいろんな服、なおしとくの忘れてた!
「お前、そう言う趣味が...」
「違う!!!!断じて違う!!!!この服をフェルトに着させたら可愛いだろうなって思って買ってたんだよ!」
「なるほどなー...で、それを自分で着て、写真を撮って楽しむと。」
「そ、そんなつもりじゃねぇよ!!!!写真は撮らねぇよ!楽しむつもりではあったけど...」
「ふーん...」
「俺のことは嫌いになってもフェルトのことは嫌いにならないでください!」
「いや冗談冗談、俺もフェルトの見た目になったらそう言う服着て楽しみたくなるから。一緒一緒」
「ほっ...良かったー...」
「てことでその服着てください」
「へっ!?今!?」
「そう、今」
「ま、まって心の準備が」
「だめだ今やれ!」
「今じゃなきゃ...ダメ?(上目遣い涙目)」
どうだ、フェルトの上目遣い攻撃だ、くらえ!
「おいそれはずるいわ...わかったよやりたくなったら言ってくれ!」
「マジかありがとう!(キラキラ目)」
うわー...コイツめっちゃチョロいわぁ...フェルトのことを好きと相まって、チョロリコンだわぁ....
「くそぉいちいち表情が尊い...」
「(フェルトっぽく演じたのは大成功だったみたいだな、効いてる効いてるwww)」
「そういえば、お前の体はどこにあるんだ?」
「あ、俺の体、今ベッドで寝かしてるぜ」
「ちょっと見に行っていいか?」
「いいけど、別にいつもの俺と変わらんぞ?」
「いいから頼むぜ」
「おっけーわかった」
俺は、高林を俺の元の体を寝かせているベッド前まで案内した。
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「...うん、いつもの東島と変わらんな」
「そうだろ?だから別に意味ないって言ったんだよ」
「(でも、朝見たときより心なしか場所が移動してる気がするんだよなぁ...)」
ピクッ
「ん?なんか今動かんかったか?」
高林が呟く。
「確かに動いたな、俺も見たぞ」
確かに動いた、少しだけだが。
その後、俺たちは信じられない光景を目にする。
「う...うぅん...ここはどこだ、アタシに何があったんだ...?」
「俺の体が、起きただと...」
「おい、この言葉遣い聞き覚えないか?」
「高林何言って...」
そうだ、この言葉遣いは...
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「アタシ?アタシはここの貧民街に住むフェルトってんだ、よろしくな兄ちゃん!」
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「「あぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」」
「(これは面白くなってきたぞ...!?)」
高林が心の中で呟き、笑みをこぼすのであった。
お久しぶりです。11ヶ月ぶりの投稿です。
無事に就職でき、社畜生活を送っています。
今までよりかは書くかもしれませんが書かないかもしれませんが書くこともあるかもしれません。
相も変わらず不定期なのでゆったりと待っててください。ではでは