俺がフェルトになっていた 作:YAYOI@小説書き始めました
ちまちまとまた書いていくかもしれないしないかもしれないし気まぐれですが書き続けるかもしれません。
今回は6話です、どぞっ。
さて、現状をフェルトと俺で把握したわけだが、もちろんこれから先の計画は何も決まっていない。
「とりあえず高林、どうすりゃいいだろうか???」
「いやそれ俺に聞くなよ!当事者である東島とフェルトの二人で話すべきでは?」
「待て待て高林の兄ちゃん、やっぱり俺たち二人だけじゃ個人的な意見しかでねぇし、やっぱここは客観的に見れる当事者じゃない高林の兄ちゃんの意見も借りたい!」
「フェルトの言う通りだ。俺たちだけじゃ思い浮かばないかもしれないけど高林がいると心強いんだよ!」
「そ、そこまで言うなら...」
そういうと高林は顔を赤くして照れる。
「おいおい高林なにニヤけてるんだよ?w」
「いやだってさ、フェルトの体で頼まれたらにやけるのも無理ないやん???」
「いや、お前それ相当頭いかれてるよ。中身俺だよ???」
「それでも見た目がそれだから惑わされるんだよ〜、ったく、調子狂うわ...」
「俺もだよ...」
まぁでも俺だって目の前で友達が自分の好きなキャラクターと入れ替わってたら冷静に保てる自信はないけどな。
「とにかく、俺はどうすればいいんだ?」
フェルトが俺に質問をしてきた。
「うーん、そう言われてもな〜...俺の肉体はフェルトだし、元々仕事してたけどその仕事してる俺の肉体にはフェルトが入ってるから仕事も行けないしなー...」
そう言い、悩んでいた俺に高林はこんな提案をしてきた。
「じゃあ、東島が会社に連絡して仕事辞めるって言ったら?」
「いや待て待てやめるはさすがに...」
「なぁ東島の兄ちゃん、兄ちゃんが仕事とか辞めるとか色々やってるけどそれってなんだ?」
「あぁ、フェルトは細かいところはわからないんだよな」
そう言い、俺はフェルトに話を始めた。
「俺は「会社」って言う、いわばフェルトの世界でいう王様の組織に所属してる兵士みたいな感じなんだよ。んで、それをこの世界では「サラリーマン」っていうんだけど、そこで王様が出す指示をこなして、それに応じた報酬をもらって、その報酬を使って生活をしている感じなんだ」
「ふむふむ、なるほどな...要は、俺がやってた盗みみたいなもんか?」
「ま、まぁそれに近いっちゃ近いが、この世界でも盗みをすると罰則があるから、この世界で生きるならそういうことはやるなよ。」
「や、やるわけねえじゃん!この世界の雰囲気とかその他なにもわからないんだし、兄ちゃんたちが守ってくれるしな!」
「そ、そうか...」
「どうしたんだ?兄ちゃん」
「いや、まさかフェルトからそう言われると思わなくてな。」
「当たり前だ!俺だってちゃんと恩義はあるんだ。あっちの世界での恩義はロム爺だけど、こっちの世界じゃ高林の兄ちゃんとと東島の兄ちゃんだ!」
「あ、ありがとう...そう言ってもらえてとても嬉しいよ!」
フェルトからかなり期待されてしまっているみたいだな...でも悪い気は全くしない。むしろ嬉しさが勝っている。
「で、話を戻すんだけど、仕事を辞めるっていうことは、兵士をやめるってことになるから、当然報酬とかも全部なくなるわけで、簡単に言えば生活するのに必要なお金を稼げなくなっちゃうってことなんだ。」
「なるほどなぁ、にいちゃんも色々苦労してるんだな」
「ああ、まぁな。」
「だから辞めるかどうかの話をされたんだけど、今この現状だと、一応連絡してるとは言えどずっと仕事を休み続けることができるわけではないし、いつ戻れるかもわからないからなー。フェルトが仕事に行けるわけないし...」
ずっと悩んでいると、また高林がこう俺に提案してきた。
「それだったら、東島とフェルトの二人の生活費をしばらくは俺が出してやるから、それでどうだ?んで、東島は会社を辞めてフェルトと色々と探してみるっていうのは」
高林に言われたことをしっかりと考えてみると、確かにそれが一番合理的かつ負担はかからないことだろうが、高林に負担がかからないかが心配だ。
だって二人分の生活費よ?
「うーん、それが一番いいんだけど高林に迷惑をかけてしまわないかとても心配なんだが大丈夫なのか?」
「その辺は心配しなくていい!何かのために貯金してたからな、オタク舐めるな」
「ならお言葉に甘えてそうしようかな。」
「了解!んじゃそういう感じでしばらくは過ごして行こうか!」
「おう!それとフェルトなんだが、」
「ん?なんだ東島の兄ちゃん」
「お前は、俺の家か高林の家、どっちに住む?」
「いやいやそりゃ東島の兄ちゃんの家に決まってるじゃんか。この肉体も兄ちゃんのものだし、兄ちゃんの体が今俺の体になってるから、一人にさせたらなにするかわかんねえじゃん?」
「いや待てよ!俺がいつそんなことする奴に見えたんだよ!?」
「「出会った時から!」」
「ちくしょー!!!!!!!フェルトならまだ百歩譲ってわかるけど高林ぃぃぃぃぃぃ!!!!お前あとでぶっ叩く!」
「やったぜ!フェルトに叩かれるとか本望!!!!」
「うわっ!お前気持ち悪りぃ!」
「「「アハハハハハハハハハハ!!!!!!!」」」
そんなこんなで、俺、東島龍太は仕事を辞め、高林が俺たち二人の生活費をしばらくの間負担してくれることとなった。
その間に入れ替わった原因を探せとのこと。
これは入れ替わりが元に戻ったときにはいっぱい高林には礼をしないとな。