お楽しみに
工場区画
「あはは〜おもしろ〜い!3人で戦ってくれるなら私の楽しみも3倍だよ♪」
「相変わらず、火力が高いな!」
オルガの攻撃を防ぎながらエレオノーラは言った。
「私もエレンお姉ちゃんの技好きだよ♪風がビューってくるの〜」
「ほう…そうかなら…望みどおりにしてやろう!」
エレオノーラは、オルガの武器を弾き、剣を構え…
「大気ごと薙ぎ払え《レイ・アドモス》」
エレオノーラの剣の周りに竜巻が起こり、そしてその剣を振り下ろした。
そしてその竜巻はオルガの方へ一直線に放たれた。
「キタキタ!でも、それを弾かせるともっと楽しいんだよね♪」
そしてオルガは、斧を構え、
「翼飛の参《トライクリーロ》」
するとオルガの武器は巨大化し、エレオノーラの方へ投擲した。
そして、エレオノーラの出した風は消し去られ、巨大化した斧はエレオノーラに一直線に迫ってくる。
「任せてください!」
ヴァレンティナがエレオノーラの前に立ち、
「黒霞《ティンカー》」
すると、エレオノーラの前に黒い霧が立ちはだかった。
そしてその黒い霧は、オルガの武器を弾き返した。
「大丈夫ですか?」
「すまないん助かったぞ、ヴァレンティナ」
「僕もいくよ!」
「双焔旋《フランロート》」
アレクサンドラの持つ双剣が炎を帯び、輪状となった。
「あらら…」
オルガは珍しく慌てた様子を見せた。
「これで終わりだよ!」
アレクサンドラが双剣を内側に寄せると、オルガを囲む炎が少しずつ狭くなっていく。
「へぇ〜これは大変かもね〜どうしようかな〜?」
「もう懲りたらどうだ?」
「今降参すれば、その炎…止めてあげてもいいよ?」
炎の向こう側から、エレオノーラとアレクサンドラが言った。
「ちょっとやばいけど…降参は、しないよ?」
「まだ言うか!」
「仕方ない…さよならだ」
すると、炎はまた狭くなりついには、オルガが見えなくなるまで狭くなっていた。
そしてオルガは日の輪に隠れ、見えなくなった。
「倒したの?」
ヴァレンティナ言った。
「いや…まだだ!」
すると、炎の輪から光が見えた。
「全く…危機一髪だったわね…」
光は炎よりも増し、ついには消滅した。
その光を放ったのはリュドミラと戦っていたソフィーヤだった。
「まさか追いかけっこするとは思わなかったわ…」
「お前なぁあれほど逃すなと言っておいただろう!」
「ヴァレンティナのところに行けたんだからいいじゃない!」
「はいはい。喧嘩は後で…」
「良かったわ。間に合って…」
「ソフィーお姉ちゃん…」
「さぁ逆転劇といきましょう!」
「………………………そうだね♪」
ザシュッ
「えっ……」
ソフィーヤは何が起こったのか理解できなかった。
「あはは〜………さよなら、お姉ちゃん…」
次の瞬間、ソフィーヤは前に倒れた。
「ソフィー!!」
エレオノーラは、ソフィーヤの名を叫び、側に向かう。
「じゃあ今日はもう帰るね〜ばいばいお姉ちゃん達♪」
オルガは、工場の屋根に飛び移り、そのまま去っていった。
「ソフィー……」
エレオノーラは、ソフィーヤを抱き起こした。
エレオノーラの手には、ソフィーヤの背中から出た血が付いていた。
「本当は…分かってたわ。私が…殺されるのは…」
「なら何故、オルガとの共同戦線を解除しなかった!お前が陣地を預かっていたんだろう…」
「この間、聞いちゃったのよ…私は邪魔だから…次の戦闘後に殺すって…」
「だからなんだって言うのよ!全然理由になってないじゃない…」
リュドミラは、言った。
「何故だかね…どうしてだか…あの子から離れられなかったのよ………」
「それってどういう…………!」
ソフィーヤは、目を閉じていた。
それからソフィーヤが目覚めることはなかった。