次の日の放課後、華乃、伊吹、鶴乃、ももこの4人は電車に数分揺られやってきた隣町に来ていた。
駅から数分地図を頼りに歩いた住宅街、そこにあったのは『七海』と書いてある表札だった。
「ここで、合ってるのか?」
「間違い無いと思います。地図ではそうかいてある」
そう言ってももこはインターホンを押した。
鳴らしてすぐ玄関の扉が開いた。
「……ももこ?それに…」
「やっちよししょー!!」
鶴乃は喜びのあまりやちよに抱きついた。
「うっ……ちょっと鶴乃、苦しいから…」
「えへへ〜やちよ、久しぶり〜」
「えぇ……そちらのお二人は?」
やちよは華乃と伊吹に気付き、問いかけた。
2人は軽く自己紹介をし、中に入れてもらった。
「…それで、なんでここにきたの?」
「あの…七海さん、結城小乃花の母方の親戚と聞きましたが…」
伊吹がやちよに問いかけた。
「えぇそうよ、まぁみたまから軽く話しは聞いていたけど…」
「それなら話は早いよししょー…マギウス達を倒すの…協力して!」
「私からも!」
「「お願いします!」」
4人は、向かい側に座るやちよに頭を下げた。
「それはいいけど……ここに来た理由、それだけじゃ無いでしょ?」
「あっはい…あの、小乃花について詳しく知りたくて…」
「そうね…マギウスと何か関係ありそうな……あっ、確か随分前に小乃花が入院した時に、物語を作るのが好きな小さな女の子と友達になったって話を聞いたかしら…」
「その子の名前とかは?」
伊吹が聞いた。
「確か………里見灯花って言ったかしら…」
マギウス達の仮拠点。そこにいるのは、上層部達以外のマギウスの2人…みふゆと火垂、そして天音姉妹の月夜と月咲の4人だった。
いまの時刻は夜…火垂は眠っており、残りの三人は今後について話し合っていた。
みふゆは、火垂が規則正しい寝息をたてていることを確認し、天音姉妹のいる広間へ向かった。
「火垂様…大丈夫でしょうか?」
「深い傷もありません…これならアリナさんに見せるほどではありませんよ」
その言葉を聞いた天音姉妹はホッと安心した。
「月夜ちゃん…足、大丈夫?」
「だいぶ痛みが引いてきました。もう心配いりません」
「それは良かったわ…さて、これからどうするか…」
みふゆは、天音姉妹も座る席の近くの椅子に腰を下ろした。
「敵のやつら…勘付いてる奴らがいました。そいつらはどうしますか?」
「大丈夫よ。アリナさんには報告済みよ…特に問題はないそうよ」
ーここは…どこでしょう。真っ暗な世界で私1人…ー
ー貴方は誰ですか?ここはどこですか?ー
ー何も…分からない…ー
火垂は重い瞼を開けた。そこにいたのは、涙目で火垂をみる天音姉妹だった。
「火垂様!大丈夫ですか?顔色が優れません…」
「うち…みふゆさん呼んでくる!」
そう言って月咲は火垂の自室を後にした。
「私は…」
「本当に大丈夫ですか?とても酷く魘されていましたが…」
それを聞いてハッと思った。
自分の体が汗ばんでいること、そして…体の震えが止まらないことに。
「……何も、分からない……だれか、教えてください…」