情報屋にきたみふゆと火垂。2人は、先程火垂が見た夢についてみたまに相談しに行ったのだった。
扉を開けると情報屋のみたまは、笑顔で出迎えた。
みふゆは早速みたまにこれまでの経緯を説明した。
「そうねぇ……火垂ちゃんはちょっと席を外してもらえるかしら?」
「……わかりました」
そう言って火垂は別室へと移動した。
みたまが何を考えているのか、みふゆには分からなかった。
「なぜ火垂さんに席を外させたのですか?」
「今から話す内容が……彼女の耳に入ってはいけないからかしら?」
それを聞いたみふゆには心当たりがあった。
「それは、ヴァレンティナさんについてだからですよね?」
「えぇ……きっと、わずかに残っているヴァレンティナの記憶が今の彼女の脳に入ってしまったのね」
「始まってしまったのですね……彼女を改造してからまもなく四ヶ月…今まで何もなかったことに驚いています」
火垂という存在が生まれて四ヶ月が経とうとしていた今、これまでなかった不調に不安を持つ天音姉妹とは真逆に、前から聞かされたいたみふゆはどこか納得のいく表情をしていた。
「あの子をアリナに一度引き渡して直すこともできるわよね?なぜ渡さないの…」
「アリナさんにこれ以上の改変をされたら、あの子が保ちません…アリナさんは今この状況を知りません。みたまさん…どうにかできませんか?」
「そうねぇ…じゃあちょっと火垂ちゃんと交代〜すこし、ゆっくりお話しさせてもらってもいいかしら?」
「わかりました…」
そう言ってみふゆは席を立ち、部屋の外にいる火垂に声をかけた。
すると、警戒もせず部屋へ入ってきた火垂。
「早速で悪いのだけれど…見た夢について聞かせてもらえるかしら?」
「………誰かに、呼ばれる………」
火垂は顔を伏せながら、そう答えた。
その声はとても小さく…みたまも聞くのがやっとだった。
「だれか…見覚えがある人?」
「わかりません……でも、絶対とは言えません」
「ねぇ…もしかしてだけど、アリナさんにもらった手帳に載ってる子達じゃない?」
その言葉を聞いた途端、火垂の表情が変わった。
きっと当たったのだろうと、みたまは思った。
「ですが……何も思い出せません…」
「すこし…いいかしら?」
そう言ってみたまは、火垂の額に手を乗せた。
みたまの魔法
ー手を触れた人の記憶を見ることができるよー
「あの…みたまさん…貴方は、敵なんですか?味方なのですか?」
火垂は、自分の額に手を乗せ魔法を使っているみたまにそう問いかけた。
「私はねぇ魔法少女みんなの味方よ…だから、いつでもきていいからね?」
みたまは、額に当てる手の位置をちょっとずつ移動させて火垂の記憶を見ていた。
すると彼女の手が止まった。
「ねぇ火垂ちゃん…貴方、何か隠しているんじゃない?」
「……はい。アリナ様にも、みふゆさんにも言っておりません」
「そう、今話してみたらどうかしら?」
「わかりました……みふゆさんを呼んでもらえますか?」
みたまは、火垂の言葉に頷き…外で待機しているみふゆを呼んだ。
みふゆは、火垂の向かい側の席へ座り…火垂をまっすぐ見つめている。
「みふゆさん……私は、先日の任務を全て完遂していません……先日殺した魔法少女の人数は、7名ではありません…」
「………殺さなかったんですね?」
「はい………2名います…
ルーラ……たま……この2名です…」
新キャラ プロフィール
梓 みふゆ
マギウスの重層とまではいかないが、マギウスの翼達に指示を出すほどの位ではある。
火垂のことを密かに戻そうと様々な情報を得るが今のところ不明のまま。
やちよとは同じ大学で、会話で小乃花のことを聞いたことがあった。
七海 やちよ
小乃花の母方の親戚。
彼女の両親が生きていた頃はよくあっていたが、ここ数年はあってはいないようだ。
みふゆとは同じ大学に通っている。
鶴乃とももこの良き魔法少女の先輩である。
由比 鶴乃
小乃花達と同じ高校の一年生。
とにかくいつも元気いっぱいで、実家の中華屋を継ぐつもりでいる。
自称『最強魔法少女』
十咎 ももこ
小乃花達と同じ高校の一年生。
鶴乃の勢いのブレーキ係。
やちよのことを尊敬しているが、本人には伝えられないらしい