火垂は今、とある病室にいる。
病院服を着て、ベッドの横にある椅子に座っている。
「………アリナさん」
今彼女のいる病室は、アリナの入院しているところだった。
火垂も今別室にて入院している。
(でも……もう私、火垂じゃないんだよね。あの時は何がなんだかよく分かってなかったけど、新規アカウントを作ったんだよね…)
火垂は先日起こったことがまだあまり理解出来ておらず、あれから考えているがイストワールが言ったことは納得がいってた。
「でも…どうしよう、入院してるってことは…私の本名で登録されてるよね…だとすると学校とかにも………色々説明するの大変そうだな…」
火垂が今後のことについてブツブツと考えていると、
「うるさいんですケド……」
「!?アリナさん……どこか痛いところとかありますか?」
「見ればわかるでショ…いろんなとこ怪我してるんですケド」
「あっ………そうですよね…」
しばらくの沈黙が続き、互いにただそこにいるだけだった。
最初に口を開いたのは、アリナだった。
「………やめるヨ。」
「へ?」
「……マギウスも、自分をを傷付けて作る作品モ」
アリナからそのような話が出てくるとは思わず、火垂はとても嬉しかった反面不安になった。
「どうしたんですか急に!」
「なんていうカ…あんときあなたに言われテ、改心したっていうカ…まぁあんなに言われちゃ揺るがない方がおかしいケドネ…」
アリナは今までとは違う雰囲気で火垂に微笑んだ。
火垂はそれをみて納得したのか、笑顔で返した。
「そーいえば、なんか学校がなんとかいってたケド。」
「あっ……えっと、実は…」
火垂は、先程まで考えていたことをアリナに話した。
するとアリナは人差し指を出し、
「偽名にすれバ?」
「偽名……ですか?」
「イエス。名前を変えて学校に行けばいろんな説明しなくてもオッケーじゃナイ?」
火垂はそう言われてふと考えたが、納得したのか
「それの方がいいのかな……でも名前なんて自分で考えたこともないし…」
「じゃ、アリナが決めちゃってもイイ?」
そういうとアリナは、考え始めた。
すると、部屋の扉が開いた。
「あーーー火垂ちゃんいた!」
「ちょっと鶴乃静かに、火垂も入院患者なんだから大人しくしてなさい。」
「あっ鶴乃ちゃん、やちよさん」
鶴乃とやちよが火垂を探していたのか、とても慌てていた。
「二人で何話してたの?」
「あ、えっとね。」
火垂は二人にも同じように話した。
「そういうことね、たしかにそれは今後ちょっと面倒よね」
「ちょっとそこの最強ガールこっちに来て耳貸してくれナイ?」
「?ほいさーー」
アリナは鶴乃を『最強ガール』と呼び、彼女の耳になにかを伝えた。
火垂とやちよにはなにを言っているのか分からず、二人の方を見ていた。
「いろはちゃん!」
鶴乃はそう火垂に向かって叫んだ。
火垂はなにを言っているのか分からず、一度沈黙したが後から自分のことだと思った。
「えっと…それが私の名前ですか?」
「イエス!あなたは今日から『環 いろは』ヨ。」
「環………いろは」
「それ、なにか意味とかあったりするの?」
隣にいたやちよがアリナと鶴乃に聞いた。
「えっとね…環は…火垂ちゃん、自分の意思を持って、自分の殻を破ったじゃん!それって円環の理を火垂ちゃん自身で変えたんだよ!そっから『環』をとって……いろはは……この間まで真っ黒だった自分の世界に新しい色を探し始めたから!」
「……ちょっと安直じゃないかしら?……まぁいいんじゃないかしら?」
やちよも一度は考えたが、納得したのか、笑顔で答えた。
「それじゃあこれからよろしくね!いろはちゃん!!」
「………うん!」
なんか……急すぎてすんません。
でも、後悔はしてません!