魔法少女物語   作:すぴてぁ

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8話 激戦!リップルVSカラミティメアリ

病室

 

(ふぅ。昨日は2人に夜明け近くまで教えてもらっちゃった…これであの鎌の使い方は覚えた)

 

私はベッドから立ち上がり、窓の景色を眺めた。

 

その窓から少し遠くには、多数のビルがそびえ立っていた

 

「確かあそこのあたりで戦うんだよね…カラミティメアリと」

 

 

コンッコンッ

 

「失礼するよ。結城くん」

 

「あっ先生。おはようございます」

 

「おはよう。それとね、まだ退院とまではいかないけど外出許可が降りたよ。少し散歩でも行ってきたらどうだい?」

 

「はい。じゃあ両親に会いに行ってもいいですか?」

 

「わかったよ。それじゃあ外出許可書はこっちで出しておくよ。気をつけてね」

 

「はい…」

 

 

 

 

 

私は近くの花屋によって花束を買い、両親が眠っている墓へ足を踏み入れた。

 

「…………お父さん、お母さん久しぶり。ごめんね最近忙しくてなかなか来れなかった」

 

私は独り言のように最近起こった出来事を話した

 

 

 

 

 

「……………あっもうこんな時間、もう直ぐ門限だから私行くね」

 

両親が眠っている墓に向かって手を振り、その場を後にした

 

 

 

 

病院に戻った私は、病院服に着替え窓からの景色を見ていた。

 

(うーん……やっぱり気になって見ちゃうな…)

 

そう思いながら私はしばし景色を眺めていた。

 

すると、

 

 

(……あれ?高速道路の近くにあるあのビル…何か小さく光ってる…)

 

私はベッドから立ち上がり、窓に顔を近づけた…

 

「…!!カラミティメアリ…あそこで、戦うつもりなんだ…でもなんで、銃口は高速道路に向かってる…」

 

次の瞬間…

一台の車から火がつき、次々に他の車を巻き込んで行く。

 

そして高速道路は一気に火の海に近づいた…

 

(誘き出すんだ…リップルを…)

 

 

すると、マジカルフォンから連絡が来た。

 

ラ・ピュセルからだった。

 

「ラ・ピュセル?どうしたの?」

 

『今、何が起こってるか分かる?』

 

「うん。高速道路で大火事が起こってる、今入院してる病院から見えるの」

 

『そっか…私と、スノーホワイト…それとアリスは民間人の救助に行く』

 

「?アリスって…」

 

『あっあぁ…この間きた新しい魔法少女だよ』

 

「そうなんだ…えっと私は…」

 

『休んでていいよ。ルーラ達も来るらしいから、民間人の救助は大丈夫だ』

 

「うん。分かった…気をつけてね」

 

私は通話を切り、窓からの光景を眺めていた。

 

「……………待ってるだけは、嫌!!」

 

私は変身し、窓を開け病院を飛び出した。

 

 

 

 

 

リップルside

 

「メアリ姉さんのやついかれちまったか?」

 

箒を操縦しているトップスピードがカラミティメアリを見ながら言った。

 

カラミティメアリは、銃撃をやめる様子はない。

 

「狙いは私か…」

 

そう言って、リップルはビルの屋上へと降りて行った

 

「おい!リップル!!」

 

 

 

 

「ふっ遅ェよ、お嬢ちゃん……今日はいないのか?あの大鎌使いのお嬢ちゃんは」

 

「あいつは関係ない…」

 

「まぁいいか…それじゃあ行くぜ!!」

 

 

 

 

 

銃声が鳴り響く中、高速道路では救助が行われていた。

 

「…!!ラ・ピュセル向こうから声が!!」

 

「分かった!!」

 

「こちらの救助、終わりました…」

 

スノーホワイト、ラ・ピュセル、ハードゴアアリスは協力して民間人の救助をしていた

 

「まだこんなに…」

 

「別の通りはルーラ達がやってるみたいだけど……民間人の数が多すぎる!」

 

「シスターナナ達にも連絡入れたよ!…でも間に合うかどうか…」

 

すると、ラ・ピュセルのマジカルフォンに連絡がきた。

 

「どうした?スイムスイム」

 

『今、ルーラ達と救助中にヴァレンティナがビルに飛び移ってるのが見えた』

 

「はぁ!?さっき連絡したら、病院で大人しくしてるって…」

 

『大人しくしてると思う?』

 

「……ないな」

 

『とりあえず、トップスピードに連絡して…』

 

「あぁ分かったよ…」

 

 

 

スイムスイムに言われた通りトップスピードに連絡をした

 

『ん?どした』

 

「あぁ実はさ、今そっちにヴァレンティナが向かってるんだ。なんとか追い帰してくれないか?一応入院患者だ」

 

『え〜っとあ〜』

 

「どうかしたのか?」

 

『いや〜あの…目の前にいる場合はどうしたらいいかな?』

 

「はぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァレンティナside

 

トップスピードさんと、ラ・ピュセルが会話をしている。多分私が無断で病院から出て行ったからだろう

 

「だから今目の前にいるんだって!!」

 

ラ・ピュセルに現状を伝えているらしい

私は、トップスピードさんのマジカルフォンを取り、

 

「大丈夫だから!カラミティメアリを倒したらちゃんと戻るから!!じゃあね」

 

『あっちょまt』

 

ツーツーツーツー

 

無理やり通話を切った。

 

「おいおい、ヴァレンティナ…」

 

「トップスピードさん。リップルがいるビルに連れてってください!」

 

「いや待て待て!お前なぁ…」

 

「私だって戦いたいんです!……初めてなんです…誰かのために何かしてあげたいと思ったのは…」

 

「……………」

 

「両親の時は、何もできなかった……もう、守られてるだけは嫌なんです!!」

 

「ヴァレンティナ…………ふぅ。よっしゃ!しっかり掴まってろよ!!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

リップルside

 

無数の銃撃を受け、手足や頬に傷ができ、息切れをし始めた。

 

「なんだ?もう終わりかぁ」

 

「くっ……まだだ…」

 

「そんなんじゃもう戦えねぇよな……今ここで、楽にしてやるよ!!」

 

(……………ごめん…小乃花…)

 

リップルが目を瞑り、死を悟った。

 

 

 

 

 

 

 

(……あれ…)

 

痛みを感じず、意識があることが分かった。

カラミティメアリの方を見ると…メアリが銃を持っていた右手に切り傷があった。

 

「なんだ……」

 

カラミティメアリにも何があったのか分かっていなかった

左側の方へ視点を移すと…

 

 

「はぁ…はぁ……今度は、私が相手になります!!!」

 

 

 

 

 

ヴァレンティナside

 

「よかった…間に合って…」

 

「ヴァレンティナ……」

 

「よぉ大鎌のお嬢ちゃん…なんだ?今度はお嬢ちゃんが相手か?」

 

「私があなたを倒します!!」

 

「やって見やがれ!!」

 

私とカラミティメアリの決闘が始まった。

 

 

 

 

 

スイムスイムside

 

高速道路の民間人の救助は殆どが完了に近いほどになった。

 

「スイムスイム…」

 

ルーラがスイムスイムに

 

「ヴァレンティナが心配なんでしょ?」

 

「うん…でも、救助が大事…」

 

「行きなさい…」

 

「!?……ルーラ…」

 

「貴方にとって彼女は大事なんでしょ?…なら、行きなさい」

 

「スイムちゃん、後は私達に任せて…」

 

タマもスイムスイムに言った。

 

「うん。行ってくる…」

 

そう言って、スイムスイムは走り出して行った。

 

 

 

 

「ラ・ピュセル…」

 

「スイムスイム!救助は?」

 

「ルーラ達がやってくれてる…ヴァレンティナの所に行こう!」

 

「……でも…」

 

「ラ・ピュセル…行ってきて。後は、アリスと2人で頑張るから…」

 

「スノーホワイト……うん!!行こうスイムスイム!」

 

 

 

 

 

 

ヴァレンティナside

 

「オラオラッ!!さっきの威勢はどうした?」

 

「ッ!!」

 

私は、ガードしつつ反撃の時を伺っていた。

 

「遅いっ!!」

 

「いっ…!」

 

銃弾の数発が額に当たった。

 

「これで終わりだ!!」

 

 

グサッ

 

何かが刺さる音がした。

目を開けると、カラミティメアリの方に手裏剣が刺さっていた。

 

「リップル……!今だっ」

 

私はカラミティメアリに向かい走り出し、鎌を振り上げる。

 

「たぁ!!」

 

グサァッ!!

 

「アアアア!!」

 

カラミティメアリの腹部に深く傷をつけた。

その時、カラミティメアリの叫びが上がった。

 

腹部から血が吹き出し、私の顔にも拭き掛かった。

 

「あ……………」

 

後ろから、リップルとトップスピードさんが駆け寄ってきた。

 

「ヴァレンティナ!!」

 

私は立ち上がり、顔を伏せながら

 

「私が……殺しちゃったんだよね…」

 

「ヴァレンティナ…」

 

「…………………………」

 

リップルは、ヴァレンティナを抱き

 

「大丈夫だ……もう…」

 

「あっあっ……うぅ…」

 

 

私は、リップルの胸を借り泣き叫んだ

 

 

 

 

 




いやぁ

なんとか難所を越えた気がした。

では、次回を気長に待っていてください。
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