明久が案内した翌日
「レナ・リヒテナウアーであります! 皆さん、よろしくお願いするであります!」
レナが、学院に編入してきた
まあ、一つしかない学院なのだから、自明の理だろう
すると、廉太郎が
「昨日、明久が案内したんだろ? いいなぁ! なんで俺に言わなかったんだ。お爺ちゃんは……」
と文句を溢した
すると、それを聞いた明久が
「お爺ちゃん、廉太郎は論外だって憤ってたよ? 宿泊客をナンパしたんだって? ダメでしょ」
と言った
それを聞いた廉太郎は、苦い表情を浮かべて
「うげ……もう半月以上前のことじゃねぇか……まだ覚えてたのかよ……」
と愚痴を溢した
すると、明久は
「忘れた? お爺ちゃん、記憶力は抜群だったでしょ? あれ、しばらく忘れないよ」
と言った
それを聞いた廉太郎は
「そうだった……」
と頭を抱えた
それを流して、明久はクラスメイトから質問責めにあってるレナに視線を向けた
「リヒテナウアーさん、上着を腰に巻いてるんだ?」
「あー……私も着たいでありますが、着ると胸が苦しいんであります……」
「あー……胸のサイズ、凄いもんね……」
どうやら、レナの制服の着方を話しているようだ
レナは、ワイシャツの二番目のボタンまで外していて、本来はその上に着る上着を腰に巻いてる
それはどうやら、着ると胸が苦しいのが理由らしい
「というか、どうやったらそんなサイズになるの!? 教えて!!」
「え? 普通に、ご飯食べて運動してただけでありますが……」
「あー、気にしないでいいよ。その子、胸が小さいの気にしてるだけだから……」
やはり年ごろ故か、そんな話も始まった
そもそも、日本人と欧州人は大分違うのだから、仕方ないだろう
「うがぁぁぁぁぁ! 大きいのが、そんなにいいんかぁぁぁぁぁ!?」
「あー、ドウドウ。あんなバカの言ったことなんか、忘れなさいよ」
胸のことを聞いた女子が暴れ始めると、もう一人が羽交い締めにしながら廉太郎を睨んだ
すると、明久が
「廉太郎……まさか……」
と軽く睨んだ
すると廉太郎は、何やら口笛を吹き始めた
「おい」
どうやら、廉太郎が失言したらしい
それを察した明久は、廉太郎の首根っこを掴み
「はーい、犯人を好きにしていいよー」
とその女子の前に、引っ張った
「ちょっ!? 待て、明久!? そんな殺生な!?」
「自分が原因なんだから、自分で後始末してこーい」
廉太郎は抗議するが、明久は聞く耳持たずに放置
その数秒後
「胸が小さくて悪いかぁぁぁ! これでも、料理や裁縫は得意なのよぉぉぉ!!」
「ギャァァァァァァァァ!?」
廉太郎の悲鳴が、学院に轟きわたったのだった
なお、誰も助けようとはしなかったりする