バカと千恋万花   作:京勇樹

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レナのお願い

時は経ち、昼休み

 

「さてと、お昼だ」

 

明久はそう言って、背伸びした

そこに、レナがやってきて

 

「明久、お昼にしましょう!」

 

と言ってきた

それを聞いた明久は

 

「ん、いいよ。けど、ちょっと待ってね」

 

と言って、茉子と芳乃に視線を向けた

そして、片手を上げて

 

「常陸さん、芳乃さん」

 

と呼んだ

すると、二人は近寄り

 

「どうしました?」

 

「なんでしょう?」

 

と首を傾げた

すると、明久は

 

「主目的は、一緒にお昼を食べようってこと。もう1つが、レナさんへの紹介」

 

と言った

すると、先に茉子が

 

「昨日に名乗りましたが、改めて……常陸茉子です。よろしくお願いしますね」

 

と名乗った

すると、レナは

 

「よろしくです!」

 

と挨拶した

その後、芳乃が

 

「私は、朝武芳乃と言います。よろしくお願いします」

 

と名乗った

 

「はい、よろしくです! ……って、朝武? もしかして、巫女姫でありますか!?」

 

芳乃の名前を聞いて、レナは目を見開いた

すると、それを聞いた芳乃が

 

「私のことを、知ってるんですか?」

 

と問い掛けた

すると、レナは

 

「はい! お爺ちゃんから、聞かされてました!」

 

と言った

 

「レナさんのお爺さんから?」

 

なぜレナの祖父が知ってるのか不思議になり、芳乃は首を傾げた

すると、明久が

 

「レナさんのお爺さんは、穂織の出身なんだってさ」

 

と教えた

それを聞いた芳乃は

 

「穂織の方が、お爺さんなんですか」

 

と驚きながらも、納得していた

驚いているのは、穂織の人間が海外の人と結婚していることだろう

穂織は閉鎖的な土地であり、外の人間と結婚するのは非常に珍しい

特に、お爺さんという年齢を考えると戦後すぐの時期

その時期に海外の人と結婚するのは、かなり珍しいだろうことは明白だ

 

「はい! それで、朝武家のことはよく聞いてました……はっ! 失礼とか、してないでしょうか!?」

 

とレナが問い掛けると、芳乃は手を振りながら

 

「大丈夫ですよ。学院に居る時は、一人の学生ですから。普通に話してください」

 

と言った

それを聞いたレナは

 

「は、はい。わかりました……では、握手です!」

 

と右手を差し出した

それに応じて、芳乃がレナの手を握った

その瞬間

 

「きゃっ!?」

 

「ひゃう!?」

 

芳乃とレナの二人が、同時に悲鳴を上げた

 

「芳乃様!?」

 

「二人共、大丈夫!?」

 

茉子と明久が問い掛けると、二人は

 

「だ、大丈夫であります……」

 

「多分、静電気かと……」

 

と答えた

そして再度、握手を交わした

今度は大丈夫だったらしい

そして、お弁当を食べ始めた

 

「そのお弁当は、どなたが作ったんですか?」

 

「板長さんであります! 板長さんの料理は、絶品です!」

 

「あー……あの板長さん、凄い美味しいよね」

 

話題は、レナが持ってきたお弁当になっていた

レナのお弁当は和食なのだが、バランス良く作られていた

その中を見た明久は

 

(流石は、板長さん……見た目の調和も見事)

 

と内心で賞賛していた

そして、お弁当を食べ終わると

 

「実は、一つお願いがあるのですが……」

 

とレナが言った

そのレナに、全員の視線が集まると

 

「休日に、買い物に付き合ってほしいのであります」

 

と言ったのだった

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