バカと千恋万花   作:京勇樹

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因果応報

「なあ……そろそろ、解放してくれないか?」

 

「常陸さん?」

 

「ギルティです」

 

廉太郎の懇願を、茉子は即答で拒否した

茉子は笑顔なのだが、眼が笑っていない

そして、凄まじい気迫である

よほど、下着売り場に紛れていたのを怒っているようだ

 

「神は居ない……」

 

「自業自得だからね……」

 

なお、縛っている廉太郎は、スケートボートに乗せて引いている

もし、道中で変なことをしたら放置する算段のようだ

廉太郎を縛っている紐に、茉子は何時でも切れるようにと、袖の中にクナイを隠している

 

「あ、あの……茉子?」

 

と芳乃が恐る恐ると呼び掛けると、茉子は悟ったのか

 

「ダメですよ、芳乃様……年頃の女の子の肌は安くはありません」

 

と言った

すると、レナは

 

「あ、あの……私はそんなに気にしてないでありますから……」

 

と茉子に言った

しかし、茉子は

 

「彼は、許したら調子に乗ります。ですから、厳しくしないといけません」

 

と断言

それを聞いて、明久も同意するように頷いた

その時、茉子が

 

「それじゃあ、ここに入りましょう」

 

と一軒の店を指差した

それを見た廉太郎が

 

「ちょっ!? 今は勘弁してくれ!! 変な目で見られる!!」

 

と慌て始めた

すると、茉子が

 

「もう遅いです」

 

と言って、中に入った

すると

 

「いらっしゃいませ……って、巫女姫様!?」

 

と聞き覚えのある声

そこに居たのは、廉太郎の妹にして明久の従妹

小春だった

 

「って、廉兄……何かしました?」

 

そこで廉太郎に気付いた小春は、茉子に問い掛けた

すると茉子は

 

「下着売り場に混ざってました」

 

と簡潔に述べた

それを聞いた小春は

 

「廉兄……最低」

 

と蔑んだ目で、廉太郎を見下ろした

すると廉太郎は

 

「小春、頼むからお爺ちゃんにだけは言わないでくれ!!」

 

と懇願した

しかし、小春は

 

「お爺ちゃんから、廉兄が何かしたら言えって言われてるから、無理」

 

と拒否した

それを聞いた廉太郎は

 

「神は死んだっ!」

 

と俯いた

そこに

 

「あー……廉太郎がバカやったのは、分かったんで……店内ではほどいてあげてください」

 

と芦花が現れた

どうやら、話を聞いていたらしい

 

「このままじゃ、うちの店が変な店って思われるから」

 

「俺のためじゃないのかよ……」

 

芦花ですら、廉太郎を擁護するつもりは無いらしい

 

「む……確かに、お店の迷惑はしたくないですね……」

 

茉子はそう言うと、廉太郎を縛っていた縄をほどいた

久し振りに解放された廉太郎は、体を軽く動かして

 

「あー……キツかった……強く縛りすぎだっての」

 

とボヤいた

すると、芦花が

 

「あんたが悪いんでしょうが」

 

と廉太郎の頭を、お盆の角で叩いた

その間に、他のメンバーは席に座った

そして、メニューを見て注文を決めていった

すると、芦花が

 

「廉太郎の払いにしておくね」

 

と言った

それを聞いて、廉太郎は

 

「俺の財布が、死んだ……」

 

と机に突っ伏した

一連を見た明久が

 

「反省して、もうやらないようにね……」

 

と諭すように言ったのだった

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