魔法使いの嫁〜AnotherStory〜   作:ケニーF

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魔法使いってのはどうも最初にやることが一緒のようです。(妄想)


第十四話『結晶の魔法』

人間いろいろな場面で緊張ってのをする。

試験を受けるとき。好きな人に告白するとき。小さい子供だったら注射を打つ時だって緊張する。

そして今、僕は人生最大の緊張を迎えている。

 

「さあ、これを持って。」

 

後を追って隣の部屋に行くと、先生は手にきれいな蒼の結晶を持ってまっていた。

結晶を受け取るとこれがただの石じゃないことが分かった。

「わかる?それは簡単な練習用の石だけど、使用者の魔力に反応して自在に形を変えるのよ。」

 

どういう性質かまでは知らなかったが、触れた瞬間。何かが石へ流れていくのを感じた。この’なにか’が魔力なんだろう。

使用者の魔力に反応する、か。それで…

 

「具体的にどうすればいいんですか?これ。」

 

確かに魔力の流れは感じたが結晶に変化はない…

 

「別段なにかするってわけじゃないんだけど、それを持ったまま好きなものでも思い浮かべてみなさい。その結晶ならその程度でも変化が起きるはずよ。空気は熱い水、自分は圧力、その中で水晶が成長するって感じよ」

 

好きなものって。んな…ちょっとテキトー過ぎやしませんかね?

 

(好きなもの)

 

「楽しかった思い出でもいいわよ。要は印象深い出来物事ってことよ。」

 

「印象深い、、、ですね。」

 

(印象深い、、、好きなこと。なんだっけ)

 

結晶の効果もあってか過去のことが鮮明によみがえっていく、、、

 

 

ずいぶん前だが、家族で旅行に行った。いつだったか覚えてないがまだ僕は小さかった。

 

「ほら。セト。きれいでしょ。」

 

「うん!ママ、これなあに?」

 

「その花はポピーっていうのよ。小さくて、可愛らしい、、、ほんとにきれい。ねぇ、あなた」

 

「ああ、来てよかったな」

 

とびとびの記憶だがそこだけははっきり覚えている。

そういえばあれ以来家族旅行なんて行かなかったな、、、

そう、あそこは、どこか、丘のような、、、アメリカのどこかの花畑での思い出。

最後の父の言葉がなぜかはっきりとよみがえったきた。

 

「そういえば、このポピーの花はヒナゲシとも言ってな、いたわり、思いやり、陽気で優しい、なんて花言葉があるらしいぞ。」

 

「フフッあなたにしては珍しいわね。そんなこと知ってるなんて。」

 

「これは心外だな。一体何だと思ってるのやら。」

 

「けどこの子がそんな風に育ってくれれば、、、」

 

『明るく、元気な子に、、、』

いい子に―――

 ――――――――――――

  ―――――――――――――――――……

 

ドンっ!

 

突然!体に衝撃が走った。

それと同時に何かが体の中へと大量に流れ込んでくる、次第に体が沈み込むような感覚に陥っていき。

何が起きたのか考える間もなく、ぼくは記憶の波の中にもまれて行く。そして、、、

 

―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―

様子を見ていたエルダは驚きを隠せなかった。確かに魔法は奇跡だ。だが決して万能ではない。

 

「まさか、これほどまでとは、、、」

 

目の前に立つセトの手にあったはずの結晶が、どんどん肥大化しているのだ。その上魔法の輝きも増している。

気づけば足元まで結晶が侵食しており、セトに近いところからポピーの形をした結晶が、生えてくる。

こんな異常事態なのにセトは目をつむったまま一向に気づかない。声も何度かかけているが反応がない。

 

「このままじゃ。セト!」

 

エルダは弟子の身の危険を察し、結晶の中心、もといセトのいるところへ慌てて飛び込んだ。

飛び込んだエルダの指先がセトに触れ、彼の体がバランスを崩したその瞬間。

 

「あっ!」

 

彼女の手に電気が流れるような痛みが走った、すさまじいスピードで体から何かが流れ出るような、、、

すると部屋は暗くなり、セトの魔力もパタンと止まって感じられなくなってしまった。

 

バタッ

 

セトの体が崩れ落ちる。急いで駆け寄ると気絶をしているようだ。

 

「こんなことになるなんて、、、」

 

(とりあえず片づけは後にして、セトを部屋に)

 

小柄とはいえもう20にもなる男を女性が運ぶのは重労働だが、

魔法を使おうにもさっきの電撃が原因なのか魔力が安定しない。

仕方なくエルダはセトを抱えてベッドの部屋まで運ぶのであった。

セトが気絶している間何を見ているのかも知らずに、、、、




全部一緒になるとこだった、、、
てかほぼ一緒だね。
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