「ふ〜ん、、、」
「あ、あのー」
「ちょっと静かにしてくれる?」
「あっ、はい、、、ハァ〜」
探偵事務所についてからもう10分は立たされてジロジロ見られてる。ジャックの鋭い目線が痛いほどだ。どうしてこうなったか、順を追って説明しよう。
〜20分前〜
「ジャック、、、さんですか?」
自身たっぷりなルーシィに聞く。誰だか知らない人の名が出てたな。
「そう!優秀な探偵よ。場所は知ってるから早速行きましょう!」
僕が何か言う前にどんどん話が進んでいく。なんだか、出発前に疲れてしまいそうだ、、、
「で、行くってどうやってですか?まさか、タクシーに乗るわけじゃないでしょう?」
「皮肉言わないの。簡単よ、わたしの背中に乗ればいいのよ。大丈夫。今回は優しくするわ。」
何が何に優しいのだろうか?
ん?なんだって?誰もそんなんこと言ってないぞ。期待したのは読者の君だけだ。大体、背中だって言ってたろ!
「背中って、馬みたいにですか?」
「まっそう言うこと。横から乗るのよ。優しく乗ってね。」
言われたとおりにルーシィの背中に乗る。ルーシィは僕が乗りやすいようにしゃがんでくれた。しゃがむというのか、膝を折って座ったというのか、、、馬なんか乗ったことないもんだからちょっと苦労したが、なんとか乗れた。すると、ルーシィがちょっと小馬鹿にした感じで言った。
「あなた、少しどんくさいわね。」
間髪入れずに、僕の大きな声が彼女の耳に届いた。
「初めて合う人にそれを言うのか!君は!」
若干キレてた。ルーシィは僕が言い返すとは思ってなかったようで、ビクッとして僕を見た。
ハッとして、言い過ぎた事を謝ろうと口を開こうとしたら、
「ごめんなさいね。言い過ぎたわ、、、」
「あ、、いえ、、、いいんです。ぼくも、、、言い過ぎましたから、、、」
謝るタイミングを完全に逃してしまった。ルーシィは暗い顔をしてる。気まずい空気が流れていた。なんとかしようと僕は口を開いた。
「そ、それにしても、これ」
僕は辺りを見回して言った。
「普通の人に貴女が見えないなら、不自然じゃないんですか?」
「大丈夫よ。目隠しの魔法があるから。」
以外に復活が早いタイプらしく、顔もさっきの明るさが戻っていた。僕はほっと胸を撫で下ろす。
「じゃあ、そろそろそのジャックとか言う人の所に行きましょうよ。」
「そうね。わかったわ。さあ!行くわよ。しっかり掴まってなさい!」
「えっ?掴まるってこのどうt」
ルーシィは僕が言い終わる前に地面を蹴って駆け出してしまった。そこから、ジャックの事務所まではあっという間だった。僕は凄い勢いで進む彼女の背に掴まりながら、心の中で
(優しい要素どこいったんだよ)
と毒づいていた。
風を切る音がする。ビル達が遥か遠くへ消えていく。その中で僕の目を引いたのは、光だった。ただの光じゃない、キラキラしてまるで星空のようだった。宙に浮くそれは、あちらこちらにあって、その先までは追えなかった。だってさ、早いんだもん。
(あれも魔法なのかな?あとで聞いてみよう。)
そんなことを考えていたら、突然流れていた風景がぴたっと止まった。
「ついたよ。ここがジャックの探偵事務所のあるアパートよ。」
見上げると、、、いたって普通のアパートだった。
てっきり、、、
「てっきり田舎の外れの一軒家にでも住んでると思った?」
見事的中 彼女は心が読めるらしい。
「心が読めるとかじゃないのよ。ただ、あなたがそんな顔してたってだけ。」
しっかり心読めてるじゃないですか、やだ~。若干引き攣った顔を元に戻してルーシィの方を見る。
「で、どの部屋にその探偵さんがいるんですか?」
「彼女に合うにはちょっとコツがいるの。アポなしは特にね。」
そう言うとルーシィは、1つの窓の方へ向かっていった。
僕はあたりを見回した。マンハッタンの何処かのようだ。
窓へ向かったルーシィは、
「ジャック!いる?」
と聞きながら、窓を叩いた。
しばらくすると、ガラッと窓があき、中から人が顔を出した。
「はいはい、どなた?ってルーシィじゃない。どうしたの?」
「お客さんよ。ほらセト、こっち来て」
ご指名を受け急いで窓の方へ行く。
近づいてみてわかった事だが、ジャックと言う人はルーシィとは違ったタイプの美人で、何処か可愛らしさがあった。
ただ、ちょっとガサツに見えた、、、
「この子がどうしたの?」
子! 子ときたか、、、そんなに子供に見えるか19の僕は!
「それがね、ちょっと不思議なのよ。」
思い当たる節があるかのようにジャックの顔が曇った
「まさか、見えないやつが突然見える様になった。とか?」
「そう!さすが探偵ね!そういうの分かるもんなのね〜」
呑気にルーシィが感心してるが、そうじゃないのくらい僕でもわかる。ジャックも呆れ気味だった。
「違うわルーシィ。」
「ヘ?」
流石のルーシィも彼女のジャックの顔色が悪いのに気づいたようだ。
「今日だけで3人よ。」
「誰が、、、!まさか」
「そう!見える関係の相談。今日だけで3人!そこの子で4人目よ!」
驚愕の事実が発覚!
待て次回!