魔法使いの嫁〜AnotherStory〜   作:ケニーF

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因みに、この話の時期は本編の一年前です。


第三話『稲妻ジャック』

「ふ〜ん、、、」

 

「あ、あのー」

 

「ちょっと静かにしてくれる?」

 

「あっ、はい、、、ハァ〜」

 

探偵事務所についてからもう10分は立たされてジロジロ見られてる。ジャックの鋭い目線が痛いほどだ。どうしてこうなったか、順を追って説明しよう。

 

〜20分前〜

 

「ジャック、、、さんですか?」

 

自身たっぷりなルーシィに聞く。誰だか知らない人の名が出てたな。

 

「そう!優秀な探偵よ。場所は知ってるから早速行きましょう!」

 

僕が何か言う前にどんどん話が進んでいく。なんだか、出発前に疲れてしまいそうだ、、、

 

「で、行くってどうやってですか?まさか、タクシーに乗るわけじゃないでしょう?」

 

「皮肉言わないの。簡単よ、わたしの背中に乗ればいいのよ。大丈夫。今回は優しくするわ。」

 

何が何に優しいのだろうか? 

ん?なんだって?誰もそんなんこと言ってないぞ。期待したのは読者の君だけだ。大体、背中だって言ってたろ!

 

「背中って、馬みたいにですか?」

 

「まっそう言うこと。横から乗るのよ。優しく乗ってね。」

 

言われたとおりにルーシィの背中に乗る。ルーシィは僕が乗りやすいようにしゃがんでくれた。しゃがむというのか、膝を折って座ったというのか、、、馬なんか乗ったことないもんだからちょっと苦労したが、なんとか乗れた。すると、ルーシィがちょっと小馬鹿にした感じで言った。

 

「あなた、少しどんくさいわね。」

 

間髪入れずに、僕の大きな声が彼女の耳に届いた。

 

「初めて合う人にそれを言うのか!君は!」

 

若干キレてた。ルーシィは僕が言い返すとは思ってなかったようで、ビクッとして僕を見た。

ハッとして、言い過ぎた事を謝ろうと口を開こうとしたら、

 

「ごめんなさいね。言い過ぎたわ、、、」

 

「あ、、いえ、、、いいんです。ぼくも、、、言い過ぎましたから、、、」

 

謝るタイミングを完全に逃してしまった。ルーシィは暗い顔をしてる。気まずい空気が流れていた。なんとかしようと僕は口を開いた。

 

「そ、それにしても、これ」

 

僕は辺りを見回して言った。

 

「普通の人に貴女が見えないなら、不自然じゃないんですか?」

 

「大丈夫よ。目隠しの魔法があるから。」

 

以外に復活が早いタイプらしく、顔もさっきの明るさが戻っていた。僕はほっと胸を撫で下ろす。

 

「じゃあ、そろそろそのジャックとか言う人の所に行きましょうよ。」

 

「そうね。わかったわ。さあ!行くわよ。しっかり掴まってなさい!」

 

「えっ?掴まるってこのどうt」

 

ルーシィは僕が言い終わる前に地面を蹴って駆け出してしまった。そこから、ジャックの事務所まではあっという間だった。僕は凄い勢いで進む彼女の背に掴まりながら、心の中で

 

(優しい要素どこいったんだよ)

 

と毒づいていた。

 

風を切る音がする。ビル達が遥か遠くへ消えていく。その中で僕の目を引いたのは、光だった。ただの光じゃない、キラキラしてまるで星空のようだった。宙に浮くそれは、あちらこちらにあって、その先までは追えなかった。だってさ、早いんだもん。

 

(あれも魔法なのかな?あとで聞いてみよう。)

 

そんなことを考えていたら、突然流れていた風景がぴたっと止まった。

 

「ついたよ。ここがジャックの探偵事務所のあるアパートよ。」

 

見上げると、、、いたって普通のアパートだった。

てっきり、、、

 

「てっきり田舎の外れの一軒家にでも住んでると思った?」

 

見事的中 彼女は心が読めるらしい。

 

「心が読めるとかじゃないのよ。ただ、あなたがそんな顔してたってだけ。」

 

しっかり心読めてるじゃないですか、やだ~。若干引き攣った顔を元に戻してルーシィの方を見る。

 

「で、どの部屋にその探偵さんがいるんですか?」

 

「彼女に合うにはちょっとコツがいるの。アポなしは特にね。」

 

そう言うとルーシィは、1つの窓の方へ向かっていった。

僕はあたりを見回した。マンハッタンの何処かのようだ。

窓へ向かったルーシィは、

 

「ジャック!いる?」

 

と聞きながら、窓を叩いた。

しばらくすると、ガラッと窓があき、中から人が顔を出した。

 

「はいはい、どなた?ってルーシィじゃない。どうしたの?」

 

「お客さんよ。ほらセト、こっち来て」

 

ご指名を受け急いで窓の方へ行く。

近づいてみてわかった事だが、ジャックと言う人はルーシィとは違ったタイプの美人で、何処か可愛らしさがあった。

ただ、ちょっとガサツに見えた、、、

 

「この子がどうしたの?」

 

子! 子ときたか、、、そんなに子供に見えるか19の僕は!

 

「それがね、ちょっと不思議なのよ。」

 

思い当たる節があるかのようにジャックの顔が曇った

 

「まさか、見えないやつが突然見える様になった。とか?」

 

「そう!さすが探偵ね!そういうの分かるもんなのね〜」

 

呑気にルーシィが感心してるが、そうじゃないのくらい僕でもわかる。ジャックも呆れ気味だった。

 

「違うわルーシィ。」

 

「ヘ?」

 

流石のルーシィも彼女のジャックの顔色が悪いのに気づいたようだ。

 

「今日だけで3人よ。」

 

「誰が、、、!まさか」

 

「そう!見える関係の相談。今日だけで3人!そこの子で4人目よ!」




驚愕の事実が発覚!
待て次回!
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