ちなみにドラゴンの巣はアイスランドにあるんですってね。
「いやぁ、驚かせてすまなかったの。ハハハハハ!」
「ハハハハハじゃないわよ、リンデル!うちの弟子で遊ばないで!」
まったくその通り、笑い事ではない。人生で初めて腰を抜かした、、、なんとかルキアの背に乗りながら谷までやってきたが、かなりこっぱずかしい思いをしてしまった。まさかドラゴンの迎えが来るとは、、、
「まあそう怒るな。この間の事件以来来訪者には警戒気味なのじゃ。私から出向きでもしないとカレッジの連中もうるさくてな。」
ドラゴンが盗まれかけたとかいう一件のことだろう。あれのせいで10月まで待たされたんだ。寒くなってきたしほんとに参っちまう。
「災難だったわね。犯人は結局何だったの?」
会話に置いてけぼりでつまんなくなってきたなぁ、、、
そろそろ痛みも引いて立てるからなおさら手持ち無沙汰ってやつだ。
「セト。なんかつまんないね。」
傍に立っていたルキアも同意見。大人の世間話というのはえてして長いものなのだ、、、
「先生、、、少しあたりを見てきますね。」
「えっ?あ、うん。こっちの用が終わったら声かけるわ。」
あっ、、、これほんとに長いやつだ。
二人から離れてあたりを見物してみる。どこを見ても見事なまでに大自然だ。空気もきれいだし、都会とは大違いだ。
「ルキア見ろよ!この花見たことない種類だ。」
あちらこちらに図鑑では見たことない植物がある。これだけでも来た甲斐があったもんだ。
「セトってそういうのが好きなんだね。」
好き、確かにそうかも。動植物は結構好きなほうだ。
「う~ん、、、まあそうかもね。昔は、、、⁉」
話しながらあたりを見まわしていると、突然ぎゅっとコートの端を引っ張られた。
ルキアは視界の中にいるから今引っ張ったのは彼女じゃない。
足元へ目をやると、そこには小さいドラゴンたちがいた。
おそらく子供か。トカゲにしちゃデカいもんな。
「お兄ちゃんたち魔法使いなの?リンデルの仲間?」
ドラゴンって喋るのかぁぁ!
「ドラゴンってみんな喋るのよ。知らなかった?」
僕の驚きの表情に気付いたようでルキアがクスクス笑いながら言った。
知るわけなかろうが!
改めて子供ドラゴンに向き直ると目をキラキラさせて回答を待っていた。
「あ、あぁ。私の名前はセト。リンデルさんと同じく魔法使いだよ。それとこいつは使い魔のルキア。よろしく」
「うん!よろしくねセト!」
いきなり呼び捨て、、、まあいっか。
それにしてもこのドラゴンは何をしに来たんだ?わざわざ挨拶だけってわけでもないだろう。
「ねえねえセト。ルキア。なんか遊んでよ!」
答えはすぐ出た。やっぱり子供らしい。
「セト。どうする?遊んであげる?どうする?」
ルキアは遊ぶ気満々だ。まあ大人二人のほうはまだ終わりそうにないし、少しくらいはいいだろう。
「よし!いいぞ!何して遊ぶ?」
僕の返事を聞いて小さいドラゴンは小躍りをしている。ルキアも嬉しそうだ。
気づけば辺りには小さいドラゴンたちが集まってきていた。
そしてみんなが一斉に遊びたいことを言った。
「「かけっこ!!」」
なんか少しやな予感がした、、、、
やばい、、、投稿間隔空きすぎだぁ、、、、