魔法使いの嫁〜AnotherStory〜   作:ケニーF

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正に説明回です。
最後はちょっと動きがあります。


第五話『世界の秘密』

「まず魔法ってのは、、そうだな〜簡単に言うと【奇跡】ってやつかな。」

 

「奇跡・・・?」

 

「そう。世界には(ルール)がある。ちょうど、そのコンピュータのプログラムみたいな感じの。」

 

そう言ってジャックは机の上のパソコンを指した。

(魔法をコンピュータで例えるのか、、、)

 

「魔法使いってのは人間以外の、例えば妖精とか精霊、幽霊や悪魔の力を借りてその(ルール)に干渉して様々な【結果】を起こせるの。

逆に魔術ってのは一種の【科学】で、魔術師は(ルール)を理解し自分の持つ魔力でそれを組み替えたり書き換えたりして魔法使いと同じ様な【結果】を起こすの。」

 

「なんか、魔法使いのほうがいろいろ出来そうですね。」

 

 

「確かに、初めてこの説明を聞くとそう思うかもしれないけど実際は他人の力を借りるものだからそのコントロールは難しいの。ほら、これ見て。」

 

そう言って彼女はパソコンの画像を僕に見せてくてた。

そこには腕から鉱石がまるで生えているような、少し不気味な写真があった。

 

「こ、これは、、、」

 

「ある魔法使いの腕よ。その人は自分の力量以上の事をしてこうなってしまったの。分かった?これが魔法が難しいとされる理由よ。」

 

突然不安になってしまった。さっき僕にもその魔法使いの素質があるとか言ってたような、、、

 

「アハハハ。ダイジョブよ。そんな暗い顔しなくても。ちゃんとした師匠のもとで修行すればこんなの滅多にないわ。」

 

「そ、そうですか、、、」

 

「まあ、ちょっと脅しすぎたわ。ごめんなさいね。それで話を戻すんだけど、もう一つ夜の愛し仔(スレイベガ)についてなんだけど、まああれね特異体質ってやつよ。」

 

「特異体質ですか、なんか体に異変でも?」

 

「あるって言えばあるし、無いって言えばないわね。外見には出ないけど、スレイベガは妖精たちにとって、女王蜂みたいなものなの。」

 

「妖精は働き蜂なわけですね。」

 

「まあ、そういう事。スレイベガは魔力の吸収と生産が早くて、通常の魔法使いより多くの力を持っているの。その力に妖精達は惹かれるのよ。ただ、、、」

 

彼女が言葉を詰まらせた。

 

「ただ?」

 

 

「ただ、、、スレイベガはその驚異的な魔力の生産能力に体が追いつかないでほとんどが早死してしまうの。

更に、妖精に好かれも、彼らの好意が人にとっていいものとは限らない。辛い道を進むのが殆どよ。」

 

「魔力ってあればいいってものじゃないんですね。」

 

「そうよ。だから自分の力量を見極めることが必要なの」

 

「僕にもスレイベガのような力が、、、」

 

「あなたのは何か微妙に違うのよね。確かに魔力の量は下手な魔術師より多いんだけど、スレイベガみたいな感じはしないのよね。まあ比較的妖精もとい隣人達には好まれやすい匂いはするわ。ルーシィが拾ってきたわけだ。」

 

(拾われたのかァァァ!)

 

「感覚での違いですか、、、」

 

「私は魔術師でも魔法使いでもないから、そういうとこ感覚の話になっちゃうのよ。」

 

???僕の頭に疑問符が浮かぶ

 

「どっちでもないんですか?」

 

「ああ、言ってなかったわね。ちょっと特殊なのよ。」

 

言葉を濁されたので、それ以上は聞かなかった。

まあ、なんとなくだがわかってきた。あとは、、、

 

「僕ってこれからどうすればいいんですかね?今まで通りの生活を続ければいいのか、それとも何らかの処置が必要なのか、、、」

 

これが一番の問題だった。わかったところでどう動けばいいのか。他の三人はどうしたのか。気になっているところなわけだ。

しばらく考え込んだあとジャックは口を開いた。

 

「選択肢はいくつかあるけど、おすすめは更に詳しく調べるためにカレッジに行くか、魔法使いのもとを尋ねることね。治したいのであれば、なおさらね。まあ、今のところ害は無さそうだけど、知識は必要でしょ。」

 

「カレッジというのは?」

 

「ああ、魔術師養成学校よ。世界中の魔術師たちが所属していて、情報交換をしたり、弟子をとって教えたりしてるの。」

 

「魔術師養成学校、、、それって僕とはちょっとずれちゃってますよね。」

 

「まあ、そうだけど、魔法に関する情報もいっぱいあるからそこは気にしなくてもいいかも。」

 

迷っていた。確かにカレッジとやらに行けば情報は得られるかもしれない。情報は絶対に必要だ。前にルーシィが名前を聞いただけで相手を縛れる妖精が居るって言ってたしそういう者の対策もしたい。けどこれを治したいとは思わない。むしろもっと魔法を知りたいと思うほどだ。

それならやっぱり、、、

 

「ジャックさん。あなたの知ってる魔法使いの住所を教えてくれませんか?」

 

「分かったわ。それがあなたの決めた道ね。ちょっと待ってて。今渡すから。」

 

ジャックが隣の部屋の引き出しを漁りにいってくれた。

 

「ありがとうございます。」

 

すぐ彼女は戻ってきた。手には紙切れを持っていた。

 

「はい。これ。ずいぶん遠いところの人だけど、信頼に足る人物だわ。」

 

受けっ取った紙を見て僕は目を丸くした。

 

「えっ!イギリス!?」

 

「そう。イギリスの魔法使いの一人彩りの衣(カラーズ)のエルダよ。」




セトはジャックに紹介された女性カラーズのエルダのもとへ向かうため準備を進める。その中で
家にいる爺やにある相談を受ける。
次回 魔法使いの嫁〜AnotherStory〜
「出発」
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