巡る世界の白金少女   作:雪解け餅 

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ダイジェストっぽくなりました。
大して戦闘描写もないため全部事細かに書く必要もなかったのでこうなってしまいました。

まだ微妙に忙しい時期なので次回更新も遅れると思います。
ただ次回こそは一週間以内に更新したいです。




あと、全話を通して改稿を行います。
心情描写などの追加を行っていく予定です。
それと評価や感想で指摘された部分も直していきたいです。

ただ主人公の性格については、アリスって愛称や念空間の能力名から察している人もいると思いますが、小さな子供(不思議の国のアリス)をイメージして書いています。
ですので作者的には「傲慢に見える」とか「性格が悪い」だとか感想を貰ったのがかなり驚きでした。
主人公の根っこの性格は、遊ぶことやイタズラが好きな子供ですので正直この性格から変えるつもりは一切ありません。
むしろ私からすると子供アピールが弱い気がするので、読者視点からすると傲慢に見える行動をもっと取らせる予定です。
ハンゾーにイタズラして遊んだように、これからも主人公には自由に行動してもらうので、そういう自分勝手な子供らしい行動が苦手な方は気を付けてください。





第11話 最終試験トーナメント

 

 

今現在、私達ハンター試験受験者は、最終試験が行われる会場に向かう飛行船の中にいる。

ハンゾーはあれっきり私に絡んでくるのをやめた。おそらく周りの視線を気にしてのことだろう。

私は飛行船からのんびりと外の景色を眺めながら、これまでのハンター試験の内容を思い起こす。

 

『あれ?私、大したことしてなくない?』

 

ハンター試験を受けたはずなのに、ご飯を食べたことや寝たこと、ゲームをしたことばかりが頭の中をめぐっていく。

そんな時、飛行船内にアナウンスが流れた。

 

『えーこれより会長が面談を行います。

番号を呼ばれた方は2階の第一応接室までお越しください。

受験番号44番の方、44番の方お越しください』

 

 

 

 

とうとう私の番が来たので飛行船内、2階第一応接室に向かう。

部屋に入ると中は和室になっており、ネテロ会長1人が座布団に腰かけていた。

 

「まあ、すわりなされ」

 

私はネテロ会長に促されるままに座布団に腰かける。

 

「さっそくだが、何故ハンターになりたいのかな?」

 

別に普通に答えて問題なさそうなので正直に答えることにする。

それに私は嘘が苦手なので、嘘をつくにしても本当が混ざった嘘じゃないと上手につけ(=吐け)ないのだ。

 

「探したいものがあるからかな」

 

「なるほどのぉ。では、お主以外の8人の中で一番注目している選手は?」

 

「ヒソカとハンゾーが同じくらい? えっと44番とハンゾーは何番だっけ?」

 

ヒソカは普通にヤバいし、ハンゾーは特に理由はないな。強いて挙げるなら面白いから。

 

「ハンゾーは…294番じゃな。ふむ、では最後の質問じゃ8人の中で今一番戦いたくないのは?」

 

「44番と頭に針がいっぱい刺さってる人が同じくらい戦いたくないかな」

 

「うむ、ご苦労じゃったな。もう下がってくれて構わんぞ」

 

「はーい、じゃあお疲れ様でしたー」

 

 

これってどういう法則でトーナメントが決まるんだろうか?

ヒソカとイルミだけはやめてくれ。

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

他の受験者の場合

 

・ヒソカ

一番注目している選手は?

『99番♥ 405番も捨てがたいけど一番は彼だね♠』

 

今一番戦いたくないのは?

『それは405番……だね♣ 99番もそうだけど……』

 

 

・キルア

一番注目している選手は?

『ゴンだね、あ405番のさ。あと406番もかな』

 

今一番戦いたくないのは?

『406番かな?借りがあるし』

 

 

・ボドロ

一番注目している選手は?

『44番だな。いやでも目に付く』

 

今一番戦いたくないのは?

『99番、405番、406番だ。子供と戦うなど考えられぬ』

 

 

・ギタラクル(イルミ)

一番注目している選手は?

『99番』

 

今一番戦いたくないのは?

『44番』

 

 

・ゴン

一番注目している選手は?

『44番のヒソカが一番気になってる、色々あって。』

 

今一番戦いたくないのは?

『う~ん、99・403・404・406番の4人は選べないや』

 

 

・ハンゾー

一番注目している選手は?

『406番だ。オレの頭をこんなことにしやがってぜってぇぶっ殺すっ!!』

 

今一番戦いたくないのは?

『もちろん44番だ』

 

 

・クラピカ

一番注目している選手は?

『いい意味で405番。悪い意味で44番だ』

 

今一番戦いたくないのは?

『理由があれば誰とでも戦うしなければだれとも争いたくはない』

 

 

・レオリオ

一番注目している選手は?

『405番だな。恩もあるし合格してほしいと思うぜ』

 

今一番戦いたくないのは?

『そんなわけで405番とは戦いたくねーな』

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

そして四次試験終了から3日後。

最終試験が行われることとなった。

場所は体育館ぐらいの広さのある建物だ。

すでに私は何が行われるか知っているからトーナメントの組み合わせのみが気になるところだ。

 

「最終試験は1対1のトーナメント形式で行う。その組み合わせはこうじゃ」

 

トーナメント表が発表され、たった負け上がり形式のトーナメントで一勝すれば合格するということが知らされる。

多分原作通りだと思う。ゴンの試合回数が一番多いし。

私は最大で4回戦えるみたいだ。おそらく影の薄い弓使いが抜けた分に入ったのだろう。

トーナメント表を見たが全員の番号を覚えているわけじゃないのでいちいちハッキリとは分からない。

 

 

第一試合はゴン対ハンゾーだ。

原作でも確かこの試合はそれなりに印象に残っている。

アニメで見てて、ハンゾーにゴンの腕が折られるシーンは背筋がヒヤッとした記憶がある。

それは現実になっても変わらずゴンもかなり粘ったが、結局ゴンはハンゾーに手も足も出ずにボコボコにされてしまった。

しかし、ゴンはめちゃくちゃ頑固だったため、ハンゾーが負けを認める形で試合が終わった。

多分だいたい原作通りなのだが、ただ一つ違うところがあるとすればハンゾーが頭に防災頭巾のような物を被って顔にお面をつけているということだ。

おそらくまだ油性ペンと接着剤が取れないのだろう。南無南無。

 

第2試合はクラピカ対ヒソカはヒソカが降参したためクラピカの勝ちに終わった。

 

そして、私の試合の番が来た。

第3試合で私対ハンゾーだ。

私とハンゾーは部屋の中央付近で向かい合う。

 

「こんなに早く四次試験の借りを返せるときがくるとは思わなかったぜ!!」

 

ハンゾーは何故か1人で急に熱く語り出した。

マジでハンゾー面白いなぁ。

 

「良かったね」

 

私は正直な感想を返してあげる。

 

「てめっ!! オレの顔をこんなにしておいてよくも抜け抜けとぉっ!!!」

 

ハンゾーは頭に被っていた防災頭巾と顔につけていたお面を勢いよく地面に投げ捨てた。

 

「ぷっ、んんんっ」

 

私はその相変わらずの面白い顔に思わず笑いが吹き出してしまいそうになるも必死で耐える。

周囲の人達はハンゾーの顔を見て、声を出して笑っている。

 

「テメェが四次試験のときオレにしたことは今でも忘れてねえぞ!! テメェに気絶させられた後に目が覚めてみたら縛られた受験者の男が何故か俺の足にロープで結び付けてあるわ! 顔に落書きされてるし、枯れ草を接着剤で頭にくっつけられてるし!! あの後どれだけオレが大変な目に遭いながらプレートを集めたと思ってるんだ……」

 

少しやり過ぎたかもしれない。

だけど、今更謝っても遅いだろうし、私がハンゾーに掛けてあげられる言葉はない。

仕方ないので正論で煽ることにする。

 

「まあ大変だったんだろうね。でも、それもこれも貴方が私に負けたのが悪いんだよ? 逆に倒したのにプレートを奪わずにイタズラして放置するだけにしてあげたんだから感謝してほしいところかな」

 

「……チッ!! この試合でぜってぇ借りは返すからな!! おい、審判早く試合開始の合図をくれ!!」

 

「えーと…プフッ……試合、始めっ!!」

 

審判は少し笑いながら試合開始の合図を出した。

 

瞬殺してもいいのだが、ハンゾーの気が収まらないだろうから満足するまで付き合うことにする。

ハンゾーは普通に強い。ただ所詮普通に強いだけじゃ相手にならない。

 

試合開始と同時にハンゾーは全力で駆けてくる。

流石に一度負けた相手を侮ったりはしないようだ。

そして、一瞬で私の背後を取って首筋を狙ってくる。

私は少しだけ前に踏み出すことでその攻撃を躱す。

 

ハンゾーと私の素の身体能力はハンゾーが上だ。

格闘センスはほぼ互角だが、やや私の方が上くらい。

だが念能力は私が圧倒的に格上。

だから総合的に見て私の方が圧倒的に強い。

私のオーラ量は一般的な念能力者と比べても圧倒的に多い。

オーラを纏ってしまえば重鎧型のパワードスーツを着ているようなものだ。

 

ハンゾーも私の方が格上なことは分かっていたのだろう。

一切動揺することなく私に襲い掛かってくる。

暗器のほとんどは私が奪ったので全て素手での格闘戦だ。

 

【纏】の状態で攻撃するときは手や足などの部分をオーラを纏わない状態にして手加減して対応する。

すべての攻撃を躱し、いなしていく。

時折、隙を見つけては拳を叩き込む。

 

30分くらい続いただろうか。ハンゾーは息が上がっている。

試合を見ていた人達は誰一人として言葉を発さない。

ここまでハンゾーは私に一撃も入れられていない。

逆に私の攻撃は何発もヒットしているので、ハンゾーはそれなりにダメージを負っている。

 

「そろそろ降参する?」

 

「くっそー!! まだオレは負けてねえぞっ!!」

 

今度は立場が逆だが、まるでゴン対ハンゾーのような展開だ。

いい加減飽きてきたので、次で決めようと思う。

 

私は足にオーラを込めて地を蹴る。

そして、高速でハンゾーの前まで移動したら、そのまま震脚を行う。

それにより地面に放射状のひびが広がった。

私はそのまま右ストレートを放ち、ハンゾーの顔の前で止める。

ハンゾーはそのことに今気付いたのかハッとした顔で後ろに一歩後ずさった。

 

「もう十分でしょ?」

 

「……あぁ…オレの負けでいい……」

 

ハンゾーの降参で試合は終わった。これで私もめでたくハンターになったのだ。

しかし、反面、ハンゾーは暗い顔をして、かなり落ち込んでしまった。

面白いからからかってたのに、こんなに暗い顔をされたら本末転倒だ。

私はなんか申し訳なくなってきたので素直に謝ることにする。

 

「あー……あのね…貴方にイタズラしたのはほんの出来心だったんだよ。襲ってきたから倒したはいいけど、結構強かったからこんなところで落ちたら可哀想だなって思ってプレートを奪わないことにしたの。でも、倒したのに何も貰えないのは癪だったからつい顔に落書きしてイタズラしちゃったんだ…」

 

 

(((コイツ、試験中に何やってんの!?)))

会場にいた受験者と試験官達の心の声が一致した。

 

 

私はそんなことには一切気付かずにそのまま話を続ける。

 

「だから、その…えーと……そんなに落ち込む必要はないよ。少なくとも貴方はハンターになるべき人だと私が思ったからプレートを奪わなかったんだし。落書きは貴方の頭を見ていたらついしたくなって止められなかったんだ…」

 

「…あぁー、なんか分からんが本気で慰めようとしてくれてることだけは分かった……」

 

ハンゾーは納得してくれたのか少しだけ明るい顔になった。

良かったぁー

私のせいでハンゾーがハンター試験を合格する気がなくなってしまったらどうしようかと思ったよ。

ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ、ハンゾーはそれなりに強いしいい人達だから、ハンターになるべき人だと思う。

イルミとヒソカが合格して、才能ある善良な者が落ちるのはおかしい。

こう考えると私がヒソカとイルミを試験中に再起不能にしておいた方が世界のためだったのかもしれない。

四次試験で地雷原を作って、おびき寄せて一網打尽にすればよかった。

イルミは実家に帰ったら殺すのがほぼ不可能になるから今回が最後のチャンスだったかもしれないな。

天空闘技場にいたときにネタで考えてたヒソカ暗殺計画がまた日の目を見るときが来たようだ。

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

そこからはかなり平凡な試合が続いた。

第4試合はヒソカ対ボドロだ。結果はボドロの惨敗。

まあこれはどうしようもない。

ヒソカが身動きの取れない状況で、ボドロが重火器で武装でもしていない限り、勝つのは不可能だ。

動けないヒソカをロケットランチャーで打ち抜けば多分ボドロでも勝てると思う。

 

第5試合はキルア対ハンゾーだ。

これはかなりいい試合だった。

多分、今回のハンター試験の非念能力者頂上決戦だ。

結果は僅差でキルアが敗北した。

キルアは強いが、ハンゾーの方が安定性がある。

 

第6試合はレオリオ対ボドロだったが、レオリオがボドロの怪我を理由に延期を要求したため、先に第7試合を行うことになった。

そして、ここで問題が起こった。

 

 

 

第7試合はキルア対ギタラクル(中身はイルミ)だ。

暗殺一家の兄弟だから逆に問題が起こらない方が不自然と言える。

試合が始まって早々にイルミは自身の顔に刺していた針を抜いて擬態を解いた。

対戦相手が自身の兄であることにキルアは驚いてた様子だ。

ちなみにだが私はこの試合に介入する気はない。

私が介入したって話がこじれるだけだし、それに私の合格も不意になってしまうかもしれない。

ただボドロさんが刺されるのだけは阻止する予定だ。

 

キルアの『ゴンと友達になりたい』という発言をイルミが『殺し屋に友達は要らない』と一蹴する。

その発言にキレたレオリオが試合中のイルミを怒鳴りつける。

自身より格上であると分かっているはずなのに、他人のために怒れるのは一種の才能だと思う。

私なら自分の命が脅かされでもしない限り、格上とはできる限り戦わないだろう。

私の念能力は逃げることに特化し過ぎている。

要するに、私は壁を壊すより乗り越えたり、避けて通ったりする派なのだ。

言い換えれば、弱虫で腰抜けなのだ。

まあ誰だって自分の命が一番大切だから普通だと思うが。

 

そしてゴンを邪魔に感じた「イルミがゴンを殺す」と宣言して勝手に試合を放棄してゴンを殺しに行こうとする。

レオリオやクラピカ、ハンゾーが扉の前に立ち、それを阻止しようとする。

受験者も試験官もそれぞれ反応を示している中で、私だけは静観を決める。

冷たいと思われるかもしれないが、この先の展開は知っている。

万が一、殺されそうになったら簡単に逃がすくらいのことはできるので問題ない。

 

正直、私も内心では凄くイライラしている。

この世界は前世の世界と比べて殺伐としすぎだ。

確かに効率を考えたら、殺し屋には友達がいない方がいいだろうが、別に友達とその関係者を殺す依頼は断ればいいだけのことだ。

イルミは【操作系】だから何でも自分の思い通りに操作しないと気が済まないのかもしれないが束縛が酷過ぎると思う。

思い込みで念は強くなると聞いたことがあるが、イルミの生き方は【操作系】の典型そのもののようだ。

思い返すと私の念能力も思いや願いで生み出されたものばかりだ。

だが、それならどうして『世界を越えるための念能力』を生み出さなかったのか。

多分これは生み出すためのメモリが不足していたのだろう。途轍もない制約を付ければ可能だったかもしれないが、おそらく無意識に不可能だと断じた可能性が高い。

だから、次点の願いとして懐かしい前世の実家を生み出したのだ。

 

 

 

私の思考が脱線している間に、キルアは負けを宣言した。

そのためキルア対ギタラクル(イルミ)の対決はギタラクルの勝利に終わった。

そしてキルアは試験会場の壁際で塞ぎ込んでしまって動かない。

強者に弱者が挑むのは無謀でしかないから、キルアの選択は間違いではない。

キルアは最終試験まではきっとハンター試験を楽しんでいただろうに最後の最後で邪魔が入った感じだ。

ちょっと可哀想だけど、私が無理に介入することは状況を悪化させかねない。

直前まで楽しそうにしていたキルアの顔が曇ったのは非常に悲しく感じるが私にできることはない。

今からイルミを殺したからって解決する問題でもない。

下手すると逆に状況が悪化してしまうだろう。

 

 

そして、第8試合のレオリオ対ボドロの試合が始まる直前にキルアが壁際から立ち上がった。

確かこの時のキルアはイルミの針によって思考を誘導されていたか、身体を操作されていたはずだ。

私は【凝】を行ってキルアの頭部を見る。

少しオーラがおかしい気はするが、大して違和感を感じない。

ビスケやウィングさんですら違和感を感じないレベルだったのだから、このくらいの隠蔽効果があっても不思議ではないか。

ネテロ会長ならこのときのキルアを止めるのなんて朝飯前だったろうに原作ではスルーを決め込んだ。

おそらくこの程度で死ぬ奴にハンターは務まらないとでも言いたいのだろう。

まあ私には関係がないことなので普通に止めるとする。

 

キルアがボドロの背後に近寄っていったのを見て行動を開始する。

私はキルアに気付かれないように接近して、ボドロを刺し貫かんとしたキルアの腕を取りそのまま勢いを利用してキルアを地面に叩き付ける。

ただ止めるだけでも良かったんだが、目を覚ましてあげた方がいいだろう。

キルアを地面に叩き付けた瞬間、イルミから濃密な殺気の乗ったオーラが立ち昇る。

……正直イルミの顔はホラー染みていてかなり怖い。

 

 

「ねぇ、何やってるの?」

 

私は少し念に威圧を込めて問いかける。

問いかける相手はキルアだけでなく、イルミやネテロ会長も含めてだ。

イルミがこの程度の威圧でどうにかなるわけないが、イライラした気持ちを全てオーラに乗せる。

この世界では、本当に命の価値がちっぽけだ。

私はこちらの世界に来て誘拐犯以外の人間を殺したことがない。

だから命を奪わずにどうとでもできる癖に、どうして無闇に殺しを行うのか理解できない。

今回の件は私が止めなければ、何の意味もなくボドロは殺されていただろう。

止められるのに止めようとしなかったネテロ会長に対しても腹が立つし、ただのトバッチリで殺そうとしたイルミにも腹が立つ。

そういう世界だと分かっているが前世での考えが完全に抜けない私からすれば理解不能でしかない。

 

 

「ねぇ?」

 

再度問いかけるが誰も反応しない。

まあ主語も目的語も存在しない疑問に答えるのは無理だろうから最初から期待していないが。

そうこうしている内にキルアは私の手を払いのけて速足で試験会場から出て行った。

私のモヤモヤした気持ちは拭えない。

もうやることもないので私は最初にいた壁際の位置まで戻る。

私がキルアを地面に叩き付けたせいで止まっていた試合が再開される。

テンションだだ下がりの私は上の空で虚空を眺める。

 

 

 

こうしてハンター試験は終了した。

最終試験はキルアが試合を放棄した扱いになり、レオリオもボドロも合格になった。

ちなみにレオリオとボドロの試合はレオリオが勝った。辛勝だったが。

 

 






評価についてのお願いです。
評価に感想を付けてくださるのは文章を書くときの参考になるのでとても有難いのですが、
「作品に対する愛や敬意が足りない」とかいう評価を付けるのは止めてください。

「自分の方がハンターハンターを愛してるアピール」がしたいなら他所でやってください。
愛や敬意なんて尺度の存在しない項目で評価されても困ります。
「愛が足りない」って言われても何を直せばいいのか分かりません。
正直ハンターハンターは作者的にかなり好きな作品で、NARUTOと並ぶほどに長い付き合いをしています。もうかれこれ10年近く購読してます。
めちゃくちゃ好きな作品なのに「愛が足りない」って言われて、迷惑メール以外で初めて他人をブロックしました。

というわけで、「ここの文章がおかしい」とか「ここの表現は間違ってる」とかそんな感じの評価や感想だと非常に有難いです。
冗談でも「愛や敬意が足りない」などというどこか宗教染みた評価は止めてください。


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