今日は2話連続投稿です。
ちなみに、1話目は閑話ですので読まなくても本編には一切影響はありません。
第6話 ハンター試験会場へ
「……はぁ〜」
完全にミスった。
原作知識があるから余裕とか思っていたが、ザバン市とかいうところでハンター試験があることしか覚えてない。
ステーキ定食を頼む時に合言葉を言ったら会場に案内して貰えたことは覚えてるけど、漫画の細かいところまで覚えているわけがないので詰んだ。
こんなことならヒソカの奴にハンター試験のことを聞いておくんだったかも。
もう私に出来ることは原作キャラを探して一緒に行動するか尾行するかしかないだろう。
ヒソカに聞くのが早いんだけど本当のことを教えてくれるかも怪しい。
脅して身体に聞くって手もあるけど私は善人のつもりだから出来ればやりたくない。
やっぱり原作キャラと同行するのが無難だろう。
となると、お人好しのゴンが狙い目か。
キルアは自力で試験会場に辿り着いていたから、もしかしたら難易度はそれほど高くないのかもしれないけど、キルアなら身体に聞くとか平然とやりそうだし確実な手段を選んだ方がいいだろう。
というわけでゴンを探そう。
確か船に乗っていた気がするから港で待ち伏せて『あなた方もハンター試験を受けるなら一緒に行ってもいいですか?』とでも言えば多分OKしてくれるだろうし。
ハンター試験の受験者なのに丸腰で行くと侮られるかもしれないから一応ショートソードを佩剣して行こう。
スカートの下には右腿に拳銃を、左腿にはダガーを潜ませておく。拳銃はただの拳銃だけどダガーは特別製だ。
◆ ◆ ◆
ドーレ港は今、人がごった返している。
この大半がハンター試験の受験希望者なんだろうなぁ
私はここ数日港を張っている。
めちゃくちゃ面倒だが【円】で人物判定なんてできないから仕方がない。
日中は船が来る間だけ細心の注意を払って、夜はダラダラとしている。
私は数日間この港から全くと言っていいほど動いていない。
何日も食料や水が持つのかって思うかもしれないが、これは私の念能力が解決してくれる。
その名も【
これが新しく私が生み出した念能力。
能力は至ってシンプル。
前世の私の実家を模した念空間を魂の中に生み出すというものだ。
そして、その念空間に人や物を収納したり、逆に取り出したりできる。
家具や生活必需品以外では私が
キメラアント編のノヴさんの能力に似ているけど私のは色々と縛りが多い感じだ。
家具は天空闘技場にいるときに金にものを言わせて買い漁ったし、食料や飲料も箱買いしたので数カ月は持つ。
中庭に濾過装置とバッテリーを設置したので風呂もトイレも使える快適空間だ。
電気は自転車を漕いで蓄電してもいいし、自分の念能力で生み出してもいいから完璧だ。
元々この能力は望郷の念やらホームシックやらで前世の実家が恋しくなって、絶対に他人に害されることのない場所(魂の中)に念空間を作り出したものだ。
望郷の念やホームシックを少しでも解消するために生み出したはいいが、逆に色々と思い出してしまって余計寂しくなるという超悪循環を生み出した。
私の念能力は2つとも負の方面の思いで生み出されてるから使っててかなり複雑な気分になる。
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【
一戸建ての家(家具なし)の念空間を魂の中に創造し、その中に人や物を収納したり、逆に呼び出したりする能力。
念空間から外に物を呼び出す場合は家のどこに置いてあっても瞬時に呼び出すことが出来る。
逆に、物を収納する場合も家の中の好きな場所に収納出来る。収納先を指定しなかった場合は中庭に転移する。
人物を外から念空間に転移させる場合はすべて中庭に転移する。
逆に念空間から外に出る場合は基本的に念空間に入ったときの場所に出る。
物の出し入れは空間に穴を開けるようにして行う。
自身の周囲半径5m以内ならどこにでも開ける。
このとき、壁や床に手をつく必要はない。
基本的にこの念空間は1人用だが、8枚まで生み出せるキャラクターシールを身体の一部に貼った者はこの念空間に入ることが出来る。シールを貼るのは能力者本人にしか出来ず、奪って貼っても効果はない。
キャラクターシールは、念空間から外の出る時の目印にも使えて外に貼っておくとその場所を出口として使うことができる。
加えて、キャラクターシールには使用者の【円】の10分の1のサイズほどの効果がある。
キャラクターシールの柄は自由に選べる。
指定しない場合は、前世のモンスターをボールに入れて持ち歩くゲームのキャラクターの絵になる。
[制約]
・使用者が
・自分以外の生物は基本的にこの念空間に入ることができない。ただし、キャラクターシールを持つ場合は例外とする。
・この念空間内で生物の殺害やそれに繋がる行為は行えず、怪我を負うことはなく、寿命以外の理由で死ぬこともない。
部屋の構成は、
LDK[18畳]、子供部屋2部屋[6畳 × 2]、夫婦の寝室[10畳]、客室2部屋[6畳 × 2]、収納全般[10畳]、外庭・中庭[12畳×2]
となっている。
前世の実家には中庭が存在しなかったため、中庭が追加されて部屋の配置などが若干変わっている。
※ちなみにまだ追加で別の効果がある。
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ようやくゴン達を発見した。
何日も前から張っておいて良かった。
正直ドーレ港に着いた段階で一本杉のことは思い出していたんだが、自分が一本杉にたどり着いたタイミングで、ゴン達が来てしまったら一本杉の近くに住む魔獣が不在の状態になってしまってゴン達が試験を突破できなくなるのではないかとか考えてしまったため、全員が丸くおさまる方法としてゴン達と待つしかなかった。
「最後にワシからアドバイスだ。あの山の一本杉を目指せ。それが試験会場にたどり着く近道だ」
「分かった、ありがとー」
ちょうど船長さんから試験会場へのアドバイスを聞いたところのようだ。
とりあえず同行を願い出よう。
こういうとき幼女は得をすることが多い。
「すみませーん」
「あ、はい? 何か用なの?」
ゴンは普通だけど、レオリオとクラピカは不審なものを見るような表情をしている。
「私もハンター試験の受験者なんだけど今の近道の話が聞こえちゃって……他人が受けたアドバイスを盗み聞いて進むのも何か違う気がしたんですけど、どうやって会場に向かえばいいのかさっぱり分からないから」
「ふむ、それで?」
クラピカが先を促してくれる。
「だから出来れば同行させて貰えないかな? 正直一人だと会場にたどり着ける気もしなかったから」
「うーん、いいんじゃない?」
「おいおい、ゴン。流石に軽すぎだろ」
「私は反対だな。ハンター試験は命懸けなのだ。君みたいな幼い子供が受けるべきではない」
「えっと、私はこれでも今年で14歳になるのでそこまで幼くないよ?」
「「「え!?」」」
やっぱり全員に驚かれた。
130cmに届くか届かないかくらいの身長しかないので仕方がないが、最近では出るとこは出てきたんだぞ(上腕二頭筋とか腹筋とか)
「な、なら、問題ないのか?」
「いや、俺に聞くなよ……」
一応許可は出たってことでいいよね?
「あっえっと私の名前はアリーチェって言います。育ての親にはアリスって呼ばれてたんでアリスって呼んでください」
「俺はゴンっていうんだ。よろしくね、アリス」
「あ、あぁ私はクラピカという。よろしく頼む」
「おう、俺はレオリオだ」
「はい、皆さんよろしくお願いします」
自己紹介なんてしなくても全員の名前を知っているのだが自己紹介もしていないのに間違えて、知らないはずの名前を言ってしまうとマズいので先に自己紹介を済ませておいた方が安心できる。
それからはかなりスムーズに事が進んだ。
途中でレオリオが船長のアドバイスを無視してバスでザバン市に向かおうとしたが、私がさり気なく『試験会場に辿り着くのもハンター試験の内なので、ザバン市行きのバスは十中八九罠ですよ』って言ったら素直にアドバイスに従ってくれた。
そして、HUNTER×HUNTERの物語の中でもイライラする度合いが個人的には十指に数えられる名場面『ドキドキ2択クイ〜〜〜〜ズ!!』はめちゃくちゃ腹が立ったがちゃんと『沈黙』して正解を得た。
『どちらかしか助けられない場面で、母親と恋人のどちらを助けるか?』の答えが『沈黙』って『パンはパンはでも食べられないパンはな〜んだ? フライパン』みたいな質問でイライラがマッハだ。
『どちらかしか助からないならどちらとも殺せばいいじゃない』って答えればハンター試験ではなくサイコパス試験は満点突破できるだろう。
だいたい恋人は前世でも今世でもいたことはないし、今世の実母は私を捨てたクズだから私の場合は質問が成り立ってすらいない。いないはずの恋人を助けるという選択肢ははじめから存在しないのだ。
もし、これが恋人と母親が存在していると仮定した場合でも苦肉の策でどちらかを切り捨てるという非情な選択肢を選んだ者を失格にするのは間違いだ。
本当にどちらかしか助けられないのなら、どちらともを見殺しにするより、どちらかを助けた方が建設的だし常識的な思考と言える。だから、せめて時間いっぱい悩んだ末にどちらかを選択した者がいたなら、合格にしてあげるのが筋というものだ。
こんないやらしい問題を作るハンターはパリストンかネテロ会長くらいしか心当たりがない。というか大きくは外れていない気がする。
妖怪ドキドキクイズババアの試練を突破した私達は今、一本杉の下の家にいる。
扉を開けたら魔獣が夫婦を襲って奥さんを連れ去ろうとしている場面だった。
そして、家の玄関から出ようと突撃してきた魔獣に私は咄嗟に上段回し蹴りを放ってしまった。心の中で『あっ!?』と声を上げるももう遅い。
合格基準に達しないと試験会場に全員を運んでもらえない可能性があったから、できればさり気なく活躍して全員で突破するのを目指していたのに……
もう悔やんでも遅いので私一人で決めることにする。
「動かないで。少しでも動いたら首を刎ねるよ?」
私は魔獣の手から離れて地面に投げ出された奥さんに瞬時に歩み寄って腰に佩剣したショートソードを抜き放ち、喉元に突き付ける。
「おい、アリス!! いったい何やってんだよっ!!」
レオリオが大声で喚き出した。
説明しようと思ったのだが、別のところから助け舟が出た。
「落ち着け、レオリオ。おそらくだがこれも試験の内だ。そうなんだろ?」
クラピカはこれが試験だと理解してくれたのか壁から下半身を生やしてる魔獣と地に伏せるボロボロの夫婦に向かって話し掛ける。
「そこの壁から生えてる魔獣はキリコと言って人に化けることもできる類の魔獣だ。おそらくだがお前達夫婦も魔獣なのではないか?」
クラピカの名推理。
まさに『この中に犯人がいる!!』って感じだ。
「よく分かりましたね、なかなかの洞察力です。予想通り私たち夫婦は魔獣です。まさか私達も一瞬で鎮圧されてしまうとは思いませんでしたよ……」
「ご、ごめんなさい。いきなり突っ込んできたからビックリしてつい蹴り倒しちゃった……」
「は、反射で蹴り倒されたのですか? じゃあ私が魔獣だというのはどうして気付いたのですか?」
原作知識です。
曖昧な記憶だけど実際にその場面になれば朧気な記憶が鮮明になってくる。
魔獣と何かをする試練だった記憶はあったしそれに、
「魔獣に害意や悪意がなかったからかな? だから、これも試験なんだろうなぁって思って咄嗟に鎮圧することにしたの。もし間違ってたら謝れば済むことだし」
「なるほど……咄嗟にそこまで考えて動いたのですね。後ろの黒髪の少年も驚いた様子がないのでおそらく気付いていたのでしょう。そちらのスーツの方だけは気付かなかったようですが、魔獣を前にして怪我人に駆け寄り看病をしようと動いていたのが分かりました。この試験、4人とも突破ということにしましょう」
あぁ〜レオリオ良かったなぁ〜(感涙)
レオリオってハンター試験中ずっと良いとこ無しだった気がするし、活躍の場面をあげてほしいよ。
◆ ◆ ◆
やっとこさザバン市の定食屋に着いたぞな〜
ちなみに合言葉は『(ご注文は?)ステーキ定食。(焼き加減は?)弱火でじっくり(右の人差し指を立てて)』だった。
あっぶねぇ〜、これ絶対自力では分からないやつだった。
奥の個室に入ってステーキ定食を食べながらエレベーターが下に着くのを待つ。
結構美味しいけど所持金が数百億ジェニーはあるブルジョワな私からすれば、いつもの食事よりはかなりレベルが低い。念があると9割方天空闘技場の賭け試合で勝てるから2年かけてさんざん増やしまくった。
もういっそ美食ハンターにでもなろうかなぁ〜
私が下らないことを考えている間、ゴン達はハンター試験について話しているみたいだ。
クラピカ曰く、ハンター試験のルーキーの合格率は3年に1人らしい。
じゃあ今年は、奇跡の世代(5人) + 幻のシックスマンですね(笑)
ゴン、レオリオ、クラピカ、私、ベレー帽を被った弓使いのクルッポみたいな名前の人、ハゲちゃびん忍者の計6人で、クルッポが幻のシックスマンポジションってところか。
なんかキメラアント編のときに霊圧が消失した気がするけどあれはきっとミスディレクションだったんだろうなぁ(遠い目)
私は断然緑間くんか青峰くんポジを狙う。クラピカは赤司くんの担当だろうな。
『もうそれ写輪眼でいいだろ!?』って何回私が突っ込んだことか。
スポーツ漫画は大抵インフレし過ぎると相手を殺したら勝ちみたいな戦いになるからなぁ
HUNTER×HUNTERも最初は冒険漫画だったのに途中から殺し合ってたし。
「なんで、みんなそんな大変な目にあってまでハンターになりたいのかなぁ?」
エレベーターの中でゴンの天然発言が炸裂する。
「!? お前、ホント何も知らねえで試験受けに来たのか!?」
「……う」
「「ハンターはこの世で最も、もうかる(気高い)仕事、なんだぜ(なんだよ)!!」」
クラピカとレオリオは互いに睨み合い、ハンターの利点をペラペラと語り出した。
レオリオはどれだけハンターという仕事が儲かるのかを、クラピカは健全な心身だとか信念だとか誇りだとかを語り出した。
「「ゴンとアリスはどっちのハンターを目指すんだ!?」」
正直に言えばレオリオ派だ。
信念とか誇りなんてものは、あとから付いてくる付録であってそれが本題じゃない。
クラピカは『クルタ族の誇りにかけて!!』とか言って幻影旅団に勝ち目のない特攻をかければいいと思う。
誇りとか信念を頭に置いてる時点で狂信者一歩手前だということに気付いていないのが最も怖いところだろう。
原作でも闇堕ちしてサイコパスみたいになってたし、いつ爆発するか分からない危険物みたいなところがある。
そこで、ふと気付く。
あれ?
よく考えると原作キャラって危うい奴多すぎね?
ゴンは純粋すぎて危ういし、キルアは情緒不安定だし、クラピカは情念に囚われたモンスターだし。
レオリオしかまともな奴がいないじゃん……
「どっちって言われてもなぁ〜」
『チーン』
ゴンが迷っているとちょうど地下100階についたようだ。
答えずに済んだから内心ホッとする。
正直に伝えたら絶対クラピカが噛み付いてくるだろうし。
やっと本試験だ!!
この日のために努力し続けた8年間(涙目)
とうとう私の努力が結実するときが来たのか。
グリードアイランド(GI)のクリア後をどうするか非常に悩んでます。
・GIのゲーム自体が終了。←これは無しな方向で。
・全指定ポケットカード変更(イベント内容も)。
・一部指定ポケットカード変更(イベント内容も)。
グリードアイランドってかなり設定があやふやなんですよね。
大天使の息吹はゲーム内で使っても効果がありますけど、魔女の若返り薬はゲーム内で使っても効果が無いみたいですし(ビスケが使用しなかったため)。
ゲーム内で指定ポケットカードを使えるのか使えないのかハッキリしてほしいです。
使えるのなら態々クリアせずにゲーム内で使えば済むんですけどね。
あと、誰かがクリアした後にグリードアイランドが終了する説が間違いだと思われる理由は、ジンがゴンを意識してグリードアイランドを作ったからですね。
ゴンがグリードアイランドに挑む年齢はどんなに早くとも10代ですから、それまでにグリードアイランドがクリアされていない保証はないのでおそらく誰かがクリアしていても存続されたと思います。
グリードアイランドについて詳しい方の意見を募集しています。ご意見のある方は感想まで。