「皆さん、おはこんばんわ。司会のオレンジペコです」
「…なにその挨拶」
「久しぶりのお茶会…と言いますか、現行での出番で、胸を撫で下ろしています」
「聞いて…」
「まずは、自己紹介をどうぞ」
「はぁ…もういい…。講師の島田 愛里寿です」
「…そうでした。愛里寿さん、講師でしたね」
「今更?」
「前回の100話記念は、特番ですので、数に数えません。ですので、今回が第三回の放送となりますね」
「また疲れる時間が始まる…。あ、でも…」
「なんです?」
「今回は、普通…白い……」
「白いって…なんの事ですか…」
「過去編が少しあったから、漂白された?」
「…あぁ。あの端折り方が、露骨なお話ですか?」
「そう。ブペ子の片鱗が垣間見える回」
「見えてません」
「…いや…真顔で返さないで」
「はぁぁい!! では、今回のゲストです!!!」
「…急にテンション上げないで…びっくりする」
「はい! では、どうぞ!!」
『 通常攻撃が一撃必殺で、多段攻撃のお母さんは好きですか? 尾形 弥生よっ!!! 』
「…人、それをオーバーキルと言う」
「は…はい。今回のゲストは、隆史様のお母様です」
「はぁぁい!! こんちゃー!!!」
「……お久ぶりです…お義母様」
「愛里寿さん。漢字が違いますよぉ?」
「違わない。確定事項だから」
「は?」
「はいはい、喧嘩しないの。…久しぶりねぇ愛里寿ちゃん。…チッ…13歳なのに出会う度に成長して…」
「え? 子供だから…段々と大人に…「尾形さんは、今回の大人枠のゲストになります!!!」」
「……何故、被せたんだろう」
「あぁ、ペコちゃん。弥生でいいわよぉ? 分かり辛いでしょう?」
「はい、ありがとうございます」
「ん? 大人枠?」
「そうです! 今回は、2名ゲストがいらっしゃいます。続いては、学生枠…」
「また…現場が荒れそう…はぁ…まぁ、もう今更、誰でも良いけど…」
「ランクSS+枠から、この方!!」
『 闇に煌めく一輪の花! ブラックサレナ・華! …この名乗りは、一体何でしょう? 』
「 帰 る !!!! 」
「はいは~い。早々に、逃げようとしないでくださぁい」
「 やだっ!!! 帰るのっ!!! 」
「可愛らしく駄々をこねないでくださいよ…」
「あら~…」
「今回は、中身がちゃんと17歳ですから、危険はないですよぉ? 安全ですよぉ?」
「扉がない!!??」
「無視して逃げようとしないで下さい…ここ、超不思議時空ですからね。逃げ場はありませんよ? ……無いのですよ…」
「私、何かしてしまったのでしょうか…」
「あら、隆史の好みドストライクの娘さん」
「隆史さんの…。こんにちは~♪」
「女神!! 女神!!! 出てこいっ!!!」
「…はい、そんな訳で、こんな状況からのスタートになりまぁぁす…。私…まとめられるかな…」
― この番組は、戦車の事なら、まかせんしゃい! 日本戦車道連盟の提供でお送りします―
「「「 ………… 」」」
「一気に、冷静になれた……」
「あの…弥生さん…」
「ハゲに、今度会った時に言っとくわ…」
「っっ!! っっっ!!!」
「「「 ………… 」」」
「五十鈴さんだけが、ウケている…」
「…あの…愛里寿ちゃん? なんで私の影に隠れてるの?」
「これぞ、最強の盾…」
「なんの事?」
「はぁぁい!! では、早速のランキングッ!!!」
「…ちょっと待って…切り替える」
「愛里寿さん?」
「……」
「…ふー…ふー…」
「五十鈴さん、やっと落ち着いたみたいですね」
「お腹が痛いです…」
「…笑いのツボが分からない。…ダージリン様と何となく似ていますね、この方」
「あ、愛里寿ちゃんが、切り替わったわよ?」
「……では、行く」
★ 愛里寿先生の脅威度ランキング ★
「…はい。では、久しぶりに発表」
「いえ…本当に久しぶりですね…では、どうぞ!」
【 ランク SS+ 】
1位 逸見 エリカ ( 覚醒 )
2位 五十鈴 華( 覚醒 )
3位 西住 まほ ( 仲間 )
「…順位変動はない。だけど…。ぅぅ…近づかないで…」
「私、本当に何かしたのでしょうか? えっと…愛里寿さん? に…」
「あ、この二人、本編でもまだ、面識がありませんでしたね」
「ふ~~む」
「弥生さん?」
「ん? いやいや。話の腰は折らないわよ? 次行って頂戴」
「分かった。説明…逸見 エリカ…さん。……完全に気がついた。…非常に不味い……手遅れになる前に何とかしないと…」
「手遅れって…」
「本心を自身で確認、そしてお兄ちゃんにバレた。…というか、ほぼ告白した。…そして今…暴走気味に開き直っている」
「…開き直り……」
「この人…甘えたいという願望が強すぎる。…後、もう一段階の変身を残していそう…」
「……」
「……」
「ふーん」
「五十鈴 華…さん」
「えっ? あ、はい?」
「…着々と、距離を縮めている…背後から…ゆっくりと…」
「……人を、お化けみたいに言うのは、やめてもらいたいのですが…」
「思いの他、欲望に忠実…エロインの座すら、西住 みほさんから、ほぼ奪っている状況…」
「エロッ…なんですか、それはっ!?」
「…………怖いから次」
「怖いからって…」
「西住 まほさん…仲間」
「……」
「……」
「お互い、母親で苦労している。同志…」
「遠い目で…」
「お義母様」
「……んっ? あ、私っ?」
「 二人の後輩を、本気でなんとかしてほしい 」
「えっと…え? しほと千代?」
「 切 実 に 」
「「「……」」」
「次」
「えっ!? もうですか?」
「この人については、語る事が、殆ど無い。強敵ではあるし、同志でもある…ただ……」
「ただ?」
「羞恥心を捨てて、なりふり構わない状態でお兄ちゃんに迫る……とか、考えるだけで恐ろしい」
「「 …… 」」
「SS+3位と位置付けてはいるけど…この「西住 まほ」さんの存在は、お兄ちゃんからすれば、ジョーカー的存在」
「……あの…愛里寿さん」
「…なに? 司会者」
「その話…五十鈴さんが、物凄く輝く笑みで聞いてますけど…」
「ほら…背後を取ろうと目論んでる…」
「背後って…」
「一度、お兄ちゃんにも宣言している。この人の場合、西住流家元だろうと何だろうと…強敵すら餌にするから…手に負えない」
「……」
「…ストッパーが、西住 みほさん。ある意味で自分で、それを外せないから、外してくれる人を本気で期待している」
「…………」
「言い換えれば、私達にとって、この人がジョーカー的存在」
「………………」
「以上、SS+ランクでした」
「…何故か不安感が、もの凄いです」
「では、次に行く…」
【 ランク S 】
1位 ノンナ(大)
2位 ケイ(大)
3位 ダペ子(小)
4位 小山 柚子(大)
5位 ミカ(大)
6位 秋山 優花里(V)
「…右カッコ書きが、単純化されて、余計に……くっ」
「あまり時系列は進行していないけど、大分動いた」
「……」
「……」
「あの…前回のお話で「ノーコメント」」
「…あ、はい」
「あら、ミカちゃん。なに? 隆史と会ってたんだ」
「「!!??」」
「そりゃ、私が知らないはずないでしょうよ。…小さい頃は、オシメも変えた事あんのよ?」
「お…お義母様。空気…読んで…」
「空気読む事が、一概に良い事とは言えないのよぉ?」
「…では、自重して下さい」
「んぁ? まぁ良いけど…子供には子供達の世界もあるかぁ…」
「ノンナさん…特に何もしてないけど、不動。弱点が見当たらない」
「…………」
「そして今でこそ話せるメタ発言」
「…何でしょう?」
「青森編…最後の一週間で、ノンナさんが本気動いていたら…未来は変わっていた」
「はい?」
「………あの人…思いの他に情熱的」
「え? あ…あぁ。準決勝の時の…とかですか?」
「…ロシア語だったけど…直接に的に言う事に、彼女は躊躇しない。あの頃のお兄ちゃんなら…多分…」
「…………え」
「隆史? あぁそうね。ぶっちゃけた話、あの頃なら、さっさと告白した者勝ちよね」
「「 っっ!? 」」
「あのバカ息子。好意を寄せてくれた娘が、好みって言っていたでしょ? 実際にその通りよ。それに、後出しだけど、みほちゃんが最初じゃない? 結局ちゃんと好きだって、告白したのって」
「「「 あっ 」」」
「だから華ちゃん? みほちゃんの前にアレ言っていたら、華ちゃんと真面目にお付き合いしようとか、思考が行ったと思うわよ? 目の前の好意しか見えない、馬鹿だからね」
「 」
「まぁもう、すでに遅いけどねぇ~あっはっはッ!」
「 」
「五十鈴さんが、微笑のまま固まった…」
「でも、五十鈴 華さんの場合は、大洗納涼祭の件があったからこそ…。一概にそうとは言えない」
「まぁねぇ」
「はい、では2位。何気にジワジワと、順位を上げているケイさん」
「はぁ………ついに追い抜かれました」
「ん…以外に冷静…取り乱さない」
「私…何もできていていない状態ですし…ケイさんは…」
「そう。愛してるゲームで、認識を再確認。ケイさんは、少し距離を置いて、お兄ちゃんと接する部分があるから、それが効果が高い」
「……」
「でも…そろそろケイさんも動きそう。…それがどう転ぶか…」
「……」
「……」
「取り敢えず、五十鈴さんが、すっごい真顔で、愛里寿さんの分析を聞いているのが、怖いのですが…」
「勉強になります!!」
「「……」」
「オレンジペコさんは、自覚症状があるようなので、飛ばす。そのままリタイアして」
「……御免被ります」
「ま…いいけど」
「小山 柚子さん。姉ポジションに固執し始めた。…はっ。お兄ちゃんに姉属性はないのにね」
「はっ! 涼香がいるからねぇ! …あの娘の事、一時…本気で…心配したわよ……アレ、真性じゃないのかしら? って…」
「「「 …… 」」」
「実際、まだ彼氏連れてきた事、信じられないわよ…。しかも学生結婚とか…」
「「「 !? 」」」
「…あの」
「なに? 華たん?」
「華たん…」
「あぁ、そうそう、ウチの娘が迷惑かけたわね。今度襲撃してきたら言ってね? …無力化するから」
「あ…いえ」
「んで?」
「…あの…本気で、ご結婚されるのですか?」
「そうねぇ…この前、挨拶にも行ったし……。ご実家が酒蔵の次男坊でね? …いやぁ…マジで存在してたわ……私達にだけ見える男性じゃなくて良かったわぁ…」
「「「……」」」
「そういや…そこの三男の子が、大洗学園に在学してるって聞いたわ」
「大洗学園に?」
「あ…でも、これは関係ない話よね? ごめんなしぃ」
「……」
「…………」
「酒蔵…何故でしょう? 愛里寿さん。嫌な鳥肌が立ちました…」
「……」
「次…」
「ふ~ん。ミカちゃんねぇ…どうなの? そこんとこ、愛里寿ちゃんからすると」
「 敵 」
「…い…言い切った…」
「母と変わらない。迷惑この上ない。以上、終了。次っ」
「…まぁ、ちょっと洒落にならないネタバレになりそうですしね…はい。では次行きましょう…か」
「「「「 ……………… 」」」」
「…今度…菓子折り持って、謝りに行かないと…」
「…優花里さん」
「「 …… 」」
「…もう、言わずもがな…。お兄ちゃんが、アソコまで悪ノリできる相手は、数が限られている…西住 みほさんと…冷泉 麻子さん…それと赤いの」
「あの…ダージリン様も、それなりに遊ばれてますよ?」
「…正直言っていい?」
「なんです?」
「愛してるゲームの罰ゲーム」
「…………はい」
「…阻止しないと、オレンジペコさん。……終わるよ?」
「なっ!?」
「流石に私も、無視出来なくなってきた。…蝶野教官、ありがとう」
「…………」
「…でもねぇ…隆史って、アレなのよねぇ…」
「なんでしょう!?」
「五十鈴さん!?」
「あぁいった、露出がすっごいのより…体の肌が隠れてる方が好きなのにねぇ…まほちゃんの私服見たでしょ?」
「………」
「だから、華ちゃんも、隆史に対しては、すっごい有利なのにねぇ。本当に好みの娘なのに…あの優花里ちゃんに対してだけは何で…」
「……」
「ギャップってヤツかしら…変な所、お父さんと似ちゃってまぁ…」
「「「 …… 」」」
「まっっ!! 息子も思春期、真っ盛りだしね!! しょうがないかっっ!!」
「…悩んでいた割に、即座に答えを出しましたね…」
「思春期の一言で片付けた…」
「…………」
「…五十鈴さんが、スマホを弄り始めた」
「隆史さんのお母様! これなんか、どうでしょう!?」
「…あら、大胆な水着。…隠す所、ほぼ無い。華ちゃんの場合、基本的に大人し目な服装が多いから、逆にいいのか…な?」
「「 …… 」」カタカタ
「しっかし、見た目の割に、スマホ使い慣れてるわね」
「はい?」
「すっごい、機械音痴に見えるのに…」
「あ…武部 沙織さんから、教えて貰ってるのでしょうか? あの方、そういったの詳しそうですし…」
「…あぁ、あの、お兄ちゃんが助けてあげた…」
「いえ、沙織さんには教えて貰っていませんよ?」
「え…」
「隆史さんに教えて貰いました! いんたーねっとと、カメラの使い方は、もう完璧です!!」
「「「 …… 」」」
「…次、行く…」
「はい…あっ! でも…」
「…最後」
「…はい」
【 ランク A + 】
1位 冷泉 麻子(ニャー)
2位 アンチョビ(ドリル)
3位 武部 沙織(眼鏡)
4位 角谷 杏(微ツイテ)
5位 アッサム(茶2)
ペパロニ(臭)
6位 カルパッチョ(怨)
7位 鶴姫 しずか(大)
8位 ダージリン(茶1)
【 ランク A 】
「なぁーー!!??」
「変動が大きい…」
「あら、麻子さんと沙織さん」
「ふ~むふむ」
「冷泉 麻子さん。Sランクにするか迷った…」
「ダダダ…」
「…完全に、お兄ちゃんの懐に潜り込んでいる…どうしよう」
「…」
「ツインドリルさんは、マイペースなのが強い…あの人…結構、胸もある。危険度が徐々に上がってきた」
「ダーッ!! ダダッ!!??」
「角谷 杏さんは、何もしない、本当にしない。黒子さんと一緒。赤いのも一緒。よって、揃って順位ダウン……が、まだ監視対象」
「ダダッダー様!!??」
「…先程、言った言葉」
「はい!?」
「…同じ番組をしている好み。武士の情け…まぁ何でもいいけど…だからの忠告。黒子は、少しは危機感を持ったほうがいい」
「 」
「………プラウダと聖グロリアーナ。特に、ダージリンさんが、エキシビジョンで、何か企んでいる…」
「な…なにか、そういえば会議の時に、言ってましたけど…」
「同じくして、アッサムさん。…どちらかといえば、こちらの方が驚異。怖い…カルパッチョさんと、同じ感じがする…」
「あと、未来編で呼ばれた後輩二人は、まだお兄ちゃんには知られていない…よってまだ、有象無象。脅威ではない」
「…どうしましょう。アッサム様に連絡…して…いえっ! それもそれで…」
「…ランクAは、まだ特出して言うべき事は無い。…よって以上となる」
「何か、対策を…何か…何かぁ……」
「聞いて…」
「以上、ランキング更新終了」
「…なんか、大幅に変わりましたね」
「時系列は、そんなに経っていないけれど」
「ん~…愛里寿ちゃん、終わったの?」
「はい、お義母様。整理が終わりました」
「…整理って」
「ふ~ん。…んじゃ、私の番ね!!」
「え…?」
「はい!?」
「……」
「いや、そういう趣旨ならって事で、依頼されていたのよっ」
「それで、大人枠…?」
「まぁ…ランキングが一種類しかないけどね…聞く?」
「あ…はい。では…なんか、嫌な予感しかしないですが、お願いします」
「怒らないでねっっ!?」
【 息子 嫁候補ランキング 】
1位 ノンナちゃん
ケイちゃん
2位 まほちゃん
3位 ダーちゃん
4位 かいちょーちゃん
「 」
「 」
「 」
「あ~ら、固まっちゃったっ!」
「ぇ…あ? えっ!? こ…こうにん? 公認ですか!?」
「ペコちゃん落ち着いて?」
「り……理由っ!? おば様! 理由はっ!?」
「愛里寿ちゃん、素に戻ってるわよ?」
「 か…いちょ……う… 」
「あ~うん。一度、話しただけだけどねぇ~」
「まずは、気になると思うけど…まほちゃん!! 西住姉妹だからって、無条件で~! …なんてしないわよ?」
「で…でも…愛里寿さんのランキングだと…」
「えっと、この番組って、他の子達も見るの?」
「え…えぇ、見る方は見ると思いますが…五十鈴さんは、ご覧に…?」
「……あ、はい…見ました…」
「じゃあ、内緒!!」
「ナァァっ!?」
「ペコちゃん? 女の子が出す声じゃ、ないわよ?」
「 会長…会長…… 」
「あら~…収まりつきそうにないわね…じゃっ! ヒントだけよ!!??」
「「「 お願いします!! 」」」
「この娘達にはね? 全員に共通点があるの。そこがポイントね。…初めは、ダーちゃんの方が、ケイちゃんより、上だったんだけどねぇ…」
「共通点…。胸でしょうか? でも…会長では、お話になりませんし…」
「結構、きついわね…華ちゃん」
「……」
「愛里寿さん?」
「私には、何となく分かった。…なる程、なら私も遠慮しない」
「えっ!? えっっ!!?? なんですか!? 教えてください」
「 嫌 」
「ここまで来て、それはないですっ!!」
「まぁまぁペコちゃん。あくまでこれは、私の好みでもあるの。基本的にはペコちゃん含めて、みんなウェルカムよ?」
「本当ですか!?」
「本当、本当。マジの内訳言っちゃうと、みんなの隆史に対する態度が、あからさまに変わりそうだから、内緒ってだけ。他の娘も個性があってみんな好きよ?」
「よ…よかった…」
「…涙目にならないで」
「……」
「ん…? 五十鈴さん?」
「あのぉ…島田 愛里寿さん」
「ヒィッ!!」
「五十鈴さん?」
「…怯えないで下さい」
「な…なに?」
「何故、隆史さんのお義母様のランキングでもそうですけど、何故いないのでしょう?」
「はい?」
「あの…みほさん…」
「……」
「はい、そうですよね…不自然です。先程は、最後と仰っていましたけど……何故ですか? 愛里寿さん」
「……」
「んっ~…みほちゃんねぇ。愛里寿ちゃん。難しいのよね? ちなみに私のランキングだと7位よ?」
「……」
「えっ? あの、でも…前回までは、ランク付いてましたよね?」
「正直に言う」
「あ…はい」
「彼女の事が、全く分からなくなった」
「えっと…え?」
「前回の話前までは、不安定すぎて、ランクBまで降格になりそうだった…。けど、お兄ちゃんが前回の告白をしたお陰で、その危険度が跳ね上がった」
「…………」
「涼香さんとの出会いで、完全に終わると思ったのに…。あの状態が続けば、確実に破局へと流れていったのにっ…なんで…」
「あ…愛里寿さん?」
「現在、測定が不能…。彼女の行動で、これからどう転ぶか、全く分からなくなった…よって…」
「よって…?」
「保留…。本来なら、問題の後回しは、好む所ではない…けど、どうしようも無い」
「保留ですか…」
「…あの分家」
「え…?」
「分家の男。……あの臭いの…アレのセイだ…。お兄ちゃんが、本気で動く…」
「あ…あの、愛里寿さん?」
「ただでさえ、西住姉妹に対して、度が過ぎる程、心配性のお兄ちゃん…」
「愛里寿さん? 愛里寿さん!?」
「お兄ちゃんの好意とか…保護欲とか…色々な感情が、一気に「西住 みほ」さんに…注がれ始める…」
「弥生さんッ!? どうしましょう!? こんな愛里寿さん、始めてです!」
「あら~。流石、実の娘。変なスイッチ入ると、まっくろねぇ…若い頃の千代に似てる、似てる!」
「ほのぼの言わないでください!!」
「…良いですねぇ~」
「なんで五十鈴さんは、楽しそうなんですかっ!?」
「西住流の分家……邪魔だ」
【 ランク Z 】 西住 みほ
▼
「…そんな訳で、ランキング更新、終了」
「いえぇ…やぁ…なんて言っていいのか…」
「アレが、お兄ちゃんに危害を加える可能性が出てきている…ベコの調整を急ぐ」
「ベコって、あの着ぐるみですか? 調整?」
「お兄ちゃんは、自身の危険より、他者の危険回避を優先する。それこそ、自分を顧みない…危険」
「…カ…カルパッチョさんの時みたいにですか?」
「西住姉妹の…文字通り、人生が掛かっていると判断している為に……それ以上」
「………」
「現在、再調整中。今、お兄ちゃんの所にあるのとは別で、一から作成中。…ベコMk,Ⅳ」
「ベコって、私が着た奴のもそうよね?」
「そう。現在、試験的に学習型、人口知能を搭載予定」
「AI!?」
「発展型論理…非論理認識装置。お兄ちゃんの感情的な行動等から、機械に学習させる。最終的には、自己が危険だと判断した場合、即座にベコの主導権を奪い、安全な対応、行動に移る様にするのが目的」
「えっと…え?」
「ただ現在、自己犠牲が過ぎるお兄ちゃんの感情等、人間のソレらを理解、学習させていくには、まだCPが大型過ぎる。改良の余地がある」
「あの…ただの着ぐるみ何ですけど…主導権って…」
「違う。今度のベコは、ただの着ぐるみじゃない。ちなみに、このAIは一番硬度が高い、特殊カーボン仕様の頭部に内蔵予定」
「あの……愛里寿の分野て…そっち系でしたっけ?」
「…違う。違うけど、私はまだ子供…学習中。何にでもなれるし、どこにでも行ける……って、お兄ちゃんが言ってくれた」
「多分…意味が違うと思うのですが…」
「現行で開発段階。システムが稼働した場合、どう動くか予想がつかない為に通常状態と差別化……システム稼動時は、目部が赤く点灯させる予定」
「聞いてませんね…愛里寿さんが、今度は生き生きと輝き始めました…」
「愛里寿ちゃんって、勉強自体は好きだからねぇ…説明も好き。だから、たまぁぁに、この状態になるのよぉ」
「お腹空きましたぁぁ…」
「五十鈴さんっ!? 飽きてませんか?」
「ただ…」
「えっと…ただ? なんです?」
「私は、このシステム名を装置名の頭文字と、私の名前から取って命名…」
「はぁ…そうですか…」
「命名……しようとしたら…お兄ちゃんに止められた…」
「止められた?」
「…なぜか、それは不味いって…」
「そうですか…名前で止められるって、そっちですか? って、思いましたけど…」
「…制作も止められている。開発費の明細見せたら、白目になっちゃった…」
「……」
「ちょっと、悲しい…ただ、これ作る位なら自立型ボコにしろって言われて、ちょっと別のやる気がでた。…楽しみ」
「…………」
「だから、現在、ベコは別の方向で制作・調整を行っている状態」
「…ちょっと、愛里寿さんの別の顔を見た気がします…」
▼
「はぁい! では、そろそろお別れの時間となりました!」
「…あれ?」
「何故でしょうっ!? 今回、終わる事への開放感が、凄いです!!」
「あの…オレンジペコさん。お兄ちゃんは?」
「はい?」
「大体、新たなゲストって、お兄ちゃんが…それで、違うコーナーが…」
「今回は、ありませんよ? これで終わりです」
「…………来るんじゃなかった」
「では、尾形 弥生さんっ!」
「はぁいはい」
「どうでした? 感想と…何か最後に、ござますか?」
「んぁ~…若い子と話せるのは、結構面白かったわねっ!! あと、そ~ねぇ~…」
「? どうしました? 空見上げて…真っ黒ですよ?」
「…そう、誰かさんと一緒」
「ダージリン様ですか?」
「……」
「ねぇー!! 青い方の女神さんいるぅ!?」
「青い方?」
《 ………… 》
《 先輩、呼んでますよ? 》
「お~~い! …どっか、適当にぶっ壊せば、出てくるかしら?」
《 やっ! 止めてっ!! 》
「あら、いるんじゃない」
《 …先輩、五十鈴 華さんがいたから、大人しくしていたみたいです 》
《 … 》カタカタ
「…気持ちは理解する」
「愛里寿さん…」
《 な…なんの御用でしょう? 》
「う~ん…まぁ、色々あるんだけどね? 貴女のセイで、息子が死にかけたって聞いて…」
《 》
《 あ、私が言っておきました。転生云々は、ちゃんと理解が及ばない様にしましたよ? 隆史さんには、ご迷惑にはなりません 》
《 私が迷惑よっ!! 》
「あ~あ~っ!! 責任をちゃんと取ったて聞いたから、私はもう良いけどね?」
《 フォローもしておきました 》
《 黙っててくれれば、よかったじゃない!! 》
《 嫌ですよ。あの方、普通に怖いですから 》
《 …… 》
「この番組って、まだ続けるんでしょ? んならさぁ…」
《 あ、はい… 》
「涼香だけは、ゲストに呼ぶの止めておきなさいねぇ」
《 …え 》
「貴女、普通に殺されるわよ? この世界なら、それも可能なんでしょ?」
《 》
「昔さぁ、隆史、いじめられていた事があってね? 本人、気づいてなかったけど…」
「「「 っ!!?? 」」」
「熊本の頃ね? ほらぁ…みほちゃんと……まほちゃん。特に、まほちゃんファンの子からねぇ…」
「「「 ………… 」」」
「まぁ…それで、その事をしった涼香がねぇ…そのいじめてた相手、文字通り半殺しにしちゃって…まぁ…大変だったのよぉ…。あ、私が気づいて止めたから半ね? 気づかなかったら、首へし折ってたかもしれないし!!」
《 ……………… 》
「相手の心をへし折ってからが本番って……教え通りってのは、良いんだけど…」
「…流石、車外の血暴者の後継……」
「普通に言ってますね…」
「私、流石にもう年だし、本気のアレは、止められないからね? 涼香、本気にさせちゃ駄目よ?」
《 わ…分かったわ!!! 》
《 …次回、呼びましょう 》
《 何て事いうのよっ!! さっすが、隆史の雌犬ねっ!! どうせ、尻尾振って、媚び売ってんでしょ!!??》
《 めっ!? 止めてください!!》
「んな所ねっ!!」
「……軽く、意外なエピソードが聞けましたね…」
「気づかない辺り、お兄ちゃんっぽい…」
「はっ…はいっ! では五十鈴 華さんっ!! 何かございますか!?」
「……」
「あの…」
「……お腹…空きました…」
「……」
「…何しに来たの? ローズヒップさんと同じ?」
「早く
「「 ………… 」」
「あ、ソレが言いたくて来ましたぁ」
「「 ………… 」」
「もう、いいですよ?」
「「 ……………… 」」
「で…では、この辺で…」
「はぁい、締めてくださぁい」
「……」
「短いセリフで全て持っていった…」
「お相手はっ!! 隆史様の癒し役!! オレンジペコとっ!!」
「お兄ちゃんの婚約者…島田 愛里寿でした…」
「元が抜けてますよぉぉ???」
「近づかないで!! 抜けてないっ!」
「若い子っていいわぁ…」
「はぁ……次回…どうしましょう……」
……。
…………。
「…お姉ちゃん」
「……なんだ、みほ」
「私達…なんで、こんなソファーに座ってるの?」
「分からないが……すでに終わっている…のか? 誰もいないな…隆史は、何か聞いているか? 番組のだろう? このソファーは」
「番組? …隆史君?」
「おぉぉらっ! 駄女神っっ!! 出てこいっ!!!」
「隆史君が、本気で焦ってる…」
「……」
『 うっさいわね、隆史 』
『 お待ちしておりました 』
「エリス様っ!?」
『 なんで、私を呼んでおいて、無視するのよっ!! 』
「あ、女神様」
「ん…やはり、女神達か…」
『はぁいっ! んな訳で、独断で新コーナー!』
「おい、青いの」
『司会者交代っ! 短いコーナーだけど、お付き合いしてねっ!!』
「聞けよ!! 駄女神っ!!!」
『 あ、隆史さん 』
「っっ!? っと、エリス様?」
『 これは貴方への、お詫びだと思ってください 』
「…は? お詫び?」
『 そして、西住姉妹は…御免なさい 』
「…え?」
「なに?」
【 女神達の戯れ 】
『 はぁいっ! んな訳でっ!! どうせ番組なら、私達のチカラで、常軌を逸したコーナーにしようって、出張って来たのよぉ!! 』
『 まぁ、今回は、ストッパー役で西住姉妹に来て頂きました 』
「どういう事だろう…」
「ストッパー? 訳が分からないが…」
「なんか、俺に対するお詫びとか言っていたのに…おい、駄女神」
『 んな訳で、最初のゲストォォ!! 』
「聞け。だから、俺の話を聞け」
「……………なんですか? ここは」
「 」
「 」
「 」
「…ん? みほ? まほ? …と、隆史君?」
「 」
「 」
「 」
「あの……どうしました? 三人揃って…なんて顔しているのですか?」
『 はぁぁいっ! 記念すべき第一回のゲストォっ 』
『 …はい、すみません。これを読んでいただけますか? 』
「え…まぁ…はい」
「 諸悪の根源 西住 しほ …って、なんですかコレは」
「 」
「 」
「 」
『 のぉぉぉ!! …17歳バージョン!! 』
『 はい…若返らせて見ました…この空間限定ですが… 』
「…は? なにを言って……隆史君? この娘達は…」
「 」
「帰ろうっ!! 隆史君っ!!」
「帰るぞっ!! 隆史っっ!!」
「 」