転生者は平穏を望む   作:白山葵

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閑話【 番外編 】オペ子のお茶会 第三回放送 Bパート

『 そんな訳で、一発目ッ! 某家元様を若返らせて見たわよッ! どぉぉよっ!? 隆史っ!』

『 はい、巻き込んでしまって、御免なさい… 』

「…若返らせたって…」

 

 

「うごかなぁぁいぃぃぃ!!!」

「みほっ! 同時に引っ張るぞっ! 取り敢えず、腕を…」

「    」

 

 

『 17歳の高校2年生ヴァージョンッ! 例のカードを参考にしたわ! 』

『 御免なさい。ほんとぉぉに、御免なさいっ!』

「…確かに、体が軽いですが。んっ…関節も…」

 

 

「あ…でも、どこから帰ればいいんだろ…」

「みほ! とにかく、アレから離そうっ! 話はそれからだっ!」

「う…うんっ!!」

「    」

 

 

『 何してんの、この人? なんで体捻ってんの? 』

『 …あの 』

「…筋力、関節部…本当に昔の状態ですね」

 

 

『 …なんで、身体機能で確認取るのかしらね 』

『 あ、今、鏡出しますから… 』

「あぁ…どうも」

 

 

「どうしよう、お姉ちゃんっ! お母さんが、思いのほかに脳筋だよっ!? 見た目より体の状態で確認するとかっ!」

「気にするな、みほっ! それが西住流だっ! そんな事より、隆史の身柄だ」

「やっぱり、西住流が心配になるよっ!!」

「    」

 

 

『 うっっわ。…でかいわ…この人。間近で見るとすっごいわねぇ…ねぇ? エリス? 』

『 ……………… 』

「むっ。本当に、昔の私ですね」

 

 

「隆史君っ! いい加減に動いてぇぇ!!」

「隆史ッ! いつまで呆けているっ!!」

「 …はっ!!! 」

 

 

『 ん? どうしたの? …固まっちゃったわね 』

『 さ…さぁ? 』

「…瑞々しい…肌の張り…小皺も無い…心無しか…胸も軽い…」

『 …なんで落胆してんの? この人 』

『 …… 』

「時というのは残酷ですね…こうも違いが、分かりやすなんて…若い…わか……」

『『 …… 』』

 

「若さとは…なんでしょう…」

 

『 振り向かない事じゃない? 』

『 …先輩 』

 

「な…え?」

「やっと、気づいたっ!!」

「隆史っ! 逃げるぞっ!」

「いや…あの…はい?」

 

 

『 あ、隆史が、やっと気づいた 』

『 アソコまでオカシクなるものなんですね… 』

「ん…? 隆史君?」

 

 

「お母さんが、こっち見たぁっ!!」

「くっ…。落ち着けみほ、まずは退路の確認だ!」

「…何故、私は娘達に化物みたいに、言われているのでしょう?」

 

「はぁーー…すごいな。戦車道カードと一緒だ…しほさん若っか…」

 

「「 ……………… 」」

 

「隆史君が、お母さんを視認した…」

「む…? 思いの他、はしゃがないな」

「うん。飛びついて行くと思ったのに…」

「一度、呆けたのが、良かったか?」

 

「はぁ…うん。落ち着いた。というか、酷いな、二人共…俺を何だと思ってるんだ…」

「あ…隆史君? 大丈夫? 息してる? お母さんでも、今は若いからね? 飛びついたら犯罪だよ?」

「……みほ。明日の朝昼晩の飯。みほだけ全部、ピーマンだけのサラダな?」

「  」

 

「まったく…」

「待て、隆史っ! 近づくなっ!! 危険だぞ!!」

「なんで!?」

「…まほ。お母さん、泣いちゃいますよ…」

 

 

『 あれ…隆史、普通に西住 しほさんに近づいたわね 』

『 …西住姉妹含め…先輩も、隆史さんに対する評価が酷いですね… 』

『 でも、その姉妹…まだ腕にしがみついてる… 』

『 普通に引きずりながら、近づきましたね… 』

 

「……」

「…あの…隆史君?」

 

「…見つめ合いだしたね…お姉ちゃん」

「……」ギリギリ

「お姉ちゃん…歯噛みは、止めて…」

 

 

「いや、しっかし…本当にすごいなぁ…」

「…あの…隆史君?」

 

「その感想も、どうかと思うよ…」

「…ま…まぁ、変に興奮しない分、良しとするか…大丈夫そうだ…」

 

 

「すごいなぁ…最近のVRは…」

 

 

「「 ………… 」」

『『 ………… 』』

 

 

「なに?」

 

「思いの他にダメだったよっ!!」

「完全に現実逃避をしているな…」

 

『 隆史っ! 私が若返らせたのよっ!! 褒めなさいよッ!! 感謝しなさいよっ!! なによ、その感想ッ!!』

「何言ってんだ? ファンタジーじゃねえんだぞ?」

『 ファンタジーなのよっ!! 私、命を司る女神だから、一時限定ならこういう事も出来るのよっ!! 』

「はっはーっ! 何言ってんだ、駄女神。お前、女神なんてガラじゃないだろう? 夢見るのは程々にしとけよぉ? 恥ずかしいだけだぞぉ?」

『 ぶっ殺すわよっ!? 今、不本意だけど「駄」が付いたけど、女神つったじゃないッ!! 』

「そもそもなぁ……しほさん、17歳バージョン? だったか?」

『 聞きなさいよっ!! たくっ! …そうよ! アンタが後生大事にしているカードから、その年齢まで遡らせたのよ!! 』

「…の、映像だろ? わかってるっ! わかってるってぇ」

『 違うっってんでしょうがぁぁ!!! 』

 

 

「…重症だね、お姉ちゃん」

「隆史…目の焦点がオカシイな…どこを見ているんだ…」

 

 

「っっ!?」

「お…すごい、映像なのに、触れる…」

 

「頭、撫でた…。躊躇しなかったねっ!!」

「…おかぁぁさまぁぁ………」

 

「おおぉ…感触もある…。すっげ、サラサラ…」

「 …… 」

 

「…お姉ちゃん。お母さん…黙って動かないけど。というかっ!! 隆史君も動かないっ!!」

「…それは私ですら、してもらってないぃ」

「…わ…私は、何度か」

「よし、みほ。少し、お姉ちゃんと話そうか?」

「冷静に私へ矛先向けたっ!?」

 

『 ほらっいい加減、認めなさいよっ!! 収集つかなくなってきたじゃない!! 』

「はっはー。いいか? 駄女神」

『 あぁ!? 』

「いくらなんでも、そりゃないだろ。若返り? んなら、娘のまほちゃんより、若いってのか?」

『 そう言って、いる……じゃ……ぅ… 』

「いやいや、そうなったら、しほさんじゃ、ないだろ」

『 いや……隆史、アンタ…本気で大丈夫? 目がすっごい怖いけど…どこ見てんのよ…西住 しほさんじゃなきゃ、誰だってんのよ… 』

 

「あー…………しほちゃん?」

 

「っっ!!」

 

「「 ………… 」」

 

 

『 エリス 』

『 …はい 』

『 素直に謝る……ゴメン 』

『 ………… 』

 

 

「…お…お母さんを…ちゃん付け……」

「……」

「お姉ちゃん!?」

「…………」ギリギリギリギリ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『 …セイクリッド・ブレイクスペルが、効果あるとは思わなかったわ…。あれ…混乱を治す効果は無いのに… 』

『 お疲れ様でした… 』

 

『『  …………  』』

 

「あの…隆史君? もう良いですから…もう良いですから、頭を上げてください! …ね?」

「死にますっ!! 死んで詫びますっっ!! というか、殺してくださいッ!!」

 

『 取り敢えず、綺麗な土下座するわね、アレ 』

『 あの姉妹…すっごい目で、見下ろしていますね… 』

 

「取り敢えず、母」

「な…なんでしょう? まほ」

「…先程、何故、隆史が接近したら大人しくしていたのですか?」

「特に意味はありませんが…この年に戻ると、隆史君との身長差も、大きくなってですねぇ…ちょっと見上げる状態が新鮮でしてね…」

「……下手な言い訳を…」

 

「…母」

「な…なんでしょう? みほ…」

「…………チッ」

「みほ!?」

 

『 …そうね。この空間って、感情の起伏が激しいから… 』

『 あの大人しい方が、母親に向かって舌打ち… 』

『 前話本編で、せっかく白くなる兆しを、見せたのに… 』

 

「しほさんっ!! 本当に17歳なんっすねっ!?」

「え…あ、はい?」

「しほさんの女子高校生時代っ!! まさにJK!!」

「あの…同じ意味ですよね?」

 

「 素晴らしいっ!!! 」

 

「「 …… 」」

 

「ボブカットッ!! 新鮮っ!! 黒森峰のパンツァージャケット姿っ! 可愛いっっ!!! カード写真が現実にィィ…」

「えっと…。あ…ありがとうございます? ジャケット姿を可愛いとは、初めて言われましたけど…」

「エェ!? 何故ですかっ!?」

「いえ…昔から、女性の後輩には、とてもモテましたけど…大体、格好良いとか…凛々しいとか…」

「なる程っ! テンプレッ!!」

「男性からは、キツそうとか…」

 

「……はっ。カス共が…」

 

 

『 …吐き捨てる様に言ったわね 』

『 侮蔑の表情…ですね… 』

 

「「 …… 」」

 

『 しかも…隆史。土下座姿で何ってんの? 引くわぁ… 』

『 …この世界の影響、全開ですね。での世界線でも見せなかった程の、はしゃぎっぷりですね… 』

 

「多少ッ! キツく見えるかも知れない顔に、まだ残る幼さを感じる表情っ!! それをキツそう? 死ねクズ共が!! 可愛い以外の感想が湧かぬわっ!!」

「あの…た…隆史君?」

「後輩達も見る目が無いッ!! 格好良い、凛々しいという印象から漏れる、甘さや優しさを何故感じ取れぬっ!! 恥を知れ俗物ッ!!」

「…ぅぅ……ぁ…」

「あぁぁぁ…あの表情に、幼さが入るという事が、これ程の破壊力と攻撃力を生むとは…まだ俺も甘い…っっ!!」

「…ぁの……ぇっと…」

 

「お姉ちゃん…」

「なんだ、妹」

「…お姉ちゃん」

「だから…いや、まぁ…うん」

 

『 うっわ…彼女の母親、口説き始めたわよ? 』

『 ……………… 』

『 エ、エリス? どしたの…眉間に皺… 』

『 いえ… 』

 

「しほさんが、しほちゃんに変わるだけで、ここまで別の色での、表現になるとはっっ!!」

「…た…隆史君…そ…その辺で……」

 

『 ついに、表現とか言い出した… 』

『 …… 』

 

「あの…隆史君?」

「なんすかっ!? しほちゃんっ!?」

 

『 ん…? 』

『 家元さん、表情が固まりましたね 』

 

 

 

 

「 結局…貴方 () 若い方が、良いのですね? 」

 

 

 

『 あぁ…旦那さん、若い子に夢中だからかしら 』

『 で、あの質問ですか… 』

『 あの姉妹が、すっごい笑顔になったわね 』

『 まぁ…もう…私には、何も言えません… 』

『 さぁ…あのオンナッ隆史。どうす… 』

 

 

 

「    は?   」

 

 

 

『 …… 』

『 …すごい、真顔になりましたね 』

『 あの姉妹が、焦りだした… 』

 

 

「はぁ…まったく…。いいですか? しほさん」

「はい?」

 

「きのこ・たけ○こ戦争と言うのをご存知ですか?」

「…は?」

 

『 今度は意味が分からない事、言い出したわよ? 』

『 …ストッパー役さん、仕事… 』

 

「しほさんと、しほちゃん。どちらが良いか? という質問は、戦争の引き金になりうる事案なんですよ?」

「はぁ…。ん? あの…意味がちょっと…」

「どちらが良いか? と、問われれば、どちらも良いと答えるに決まっているでしょう? 決まっている事を聞くのは、質問ではなく、確認というのですよ?」

「………………」

 

 

『 エリス。私、帰るわ 』

『 帰らないでくださいよっ!! 』

『 いえ…はっきり言いましょう。逃げるわ 』

『 逃がしませんよッ!! 』

 

 

「しほちゃんは、しほちゃんで、また素晴らしい。それもまた良し」

「いぇ…あの……そろそろ…」

 

俺は、しほさんが、良いんですよ

 

「っっ!?」

 

 

『 完全に口説いてるわ… 』

『 ……あ 』

 

 

 

「隆史君」

「隆史」

 

「みほっっ!? まほちゃんっっ!?」

 

「…嬉しそうだね、タカシクン? 何? その声」

「緩みきった顔だな、タカシ? 何だ? その声」

 

「そ…そんな事…ないよぉ?」

 

「……そうだね。殺し文句は、真顔だったね」

「そうだな。その最後の真顔が、特にタチが悪いな」

 

「 」

 

 

『 あの…。あのっ! 先輩っっ!! 』

『 …周りが全然、見えて無いわね 』

『 先輩っっ!! 』

『 何よ、うっさいわ……ひぃぃぃ!!?? 』

 

「…誰のセイダロウ?」

「……女神。お前達……」

「…………ダレノ、セダロウ?」

「今まで、隆史の事を見てきたのだろう? なら、こういった事態は考えられたハズだろう…にぃぃ」

 

『 ちょっ…ちょっと待ってっ!! なんで、私ばっかりぃぃ 』

『 でっ…ですから、貴女達をストッパー役にですねぇ!?』

 

「そもそも、そこがオカシイです。少なくとも。こんな茶番を見せられる事、前提のお話ですよね? ね? ね?」

 

『  』チカイチカイチカイッ!

『 いえ…まさか、あそこまでの状態になるとは、予想もしてなくて…ですね? 』

『 そ…そうそう。ただ、隆史が気持ち悪い照れ顔を、披露するってだけの話で、終わる予定…だったんだけど… 』

 

「 甘すぎます 」

「 話にならんな 」

 

『『  』』

 

「そもそも、なんで私達なんですか。人選が最悪です」

「そうだな。本当に話にならん」

 

『 だって、他にいないじゃないっ!! 逆に下手すると、隆史の息の根ストッパーに、なりそうじゃない!? 』

『 …約3名が、怖いですね…。と、いいますか…隆史さん 』

『 アンタ、なんで黙ってんの!!?? 』

 

「 こういう時は、黙って貝になるのが良いと、僕は学んでいるんです 」

 

『『 …… 』』 

 

「…なら、まったく関係ない人が良かったんじゃないのですか?」

「そうだな…。後、母にまったく動じない人物…」

 

『 い…いないじゃないの…そんな人 』

 

「いますよ?」

「そうだな、いるな」

 

『 誰よ… 』

 

 

 

「「 島田流家元 」」

 

 

『『 …………………… 』』

 

 

「島田さんなら、お母さんに変に張り合って、うやむやにしてくれそうだよね」

「そうだな。あの二人をぶつければ、大抵…なんだ?」

 

『『 …………………… 』』

 

「「?」」

 

「なに? なんで、俺を見るんだ?」

 

『 西住姉妹 』

『 西住 みほさん…まほさん… 』

 

「はい?」

「なんだ?」

 

 

 

『『  その人選が、一番最悪  』です』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ…なる程。いきなりの事で驚きましたが…まぁ良しとしましょう」

 

「「 ………… 」」

 

『 ま…まぁ、特に呼んだ所で、どうこうないのだけど…ね? 』

『 漸く、番組が再開ですね…長い…すっごい長い、前置きでした 』

 

「みほと、同学年の時ですね。…いえ…本当に体が軽い…」

「「 ………… 」」

 

『 17歳ね。ちなみに…娘さん達? 』

 

「…なんですか」

「……なんだ?」

 

『 に…睨まないで… 』

『 えっと、この頃ですね。当時整備士だった、旦那様とお知り合いになられたのは 』

 

「あぁ……そういえば…」

 

『 3年生に上がり、18歳になった時くらい? この人の猛アタックは 』

『 そうですね。それで、高校卒業後に、入籍ですか…凄いですね… 』

 

「……」

 

「え…そうなの? お母さんからっ!?」

「初耳だ…」

「なんだろう…常夫さん…に、初めて殺意を……いえっ!! 何でもないですッ!! 黙ってますっ!!」

 

『 …隆史。アンタ、綺麗な正座するわね 』

『 小さくなってますねぇ… 』

『 現状から、想像できないわよねぇ…。この人、奥手に見えて、すっごいわね… 』

『 そうですねぇ…思いの他…大胆…… 』

『 殆ど、押しかけ女房みたいな事まで、してるわね… 』

『 ま…まぁ。それで今に至るって訳ですけど…どうなんです? 西住 しほさん 』

 

「そうですね…。思えば私も若かった…としか…」

 

「お母さんが、照れてる…」

「そう言えば、初めてだな。そういった類の話は」

 

「……まぁ、今はソレも、若い娘に夢中ですがね」

 

『『 …… 』』

「「 …… 」」

 

「しかし今は、私も若い娘。…はっ。皮肉な話ですね…」

 

「……」

「お姉ちゃん?」

「…いや、この頃のお母様と、今の私。…試合をしたら、勝てるかどうか、気になってな」

「あ…うん」

「今の中身は年増だが、本当に若い頃のお母様なら…とな」

「と…年……」

「現代戦車道と、お母様の若い頃の戦車道とでは、少々違うらしくてな?」

「……ハイ」

「それに見ろ、みほ。若作りしたお母様を。パンツァージャケットも、少々デザインが違うだろう?」

「…そ…そうだね。襟元とか…」

「昔のデザイン……いや、古いデザインなのだろうな?」

「…せ…攻めるね、お姉ちゃん。お母さん、震えてるよ?」

 

「いいでしょうっ!!!」

 

「なんですか? いい年して、高校の制服姿のお母様」

「オ…オネエチャーン」

 

「コノ…。女神達っ!! 戦車出せますか!?」

 

『 止めて頂戴っ!! 一応、ここ神域の世界だからっ!! ドンパチしようとしないでっ!! 』

『 同じ目線の状態ですからね…。西住 まほさんの発言に遠慮がない… 』

 

「チッ…」

 

『 舌打ち…って。ほら、隆史、アンタもなんか言いなさいよ…というか、止めなさい 』

 

「 プリプリ怒ってる、しほちゃん可愛い… 」

 

『『 …… 』』

「「 …… 」」

 

 

「はっ! …そうですね」

 

「お母さん?」

 

「一時だけとはいえ、今はまほより若い状態…みほと同級生…」

 

「そうですね。白黒写真の世代から、脱している状態ですね」

「お姉ちゃんっ!?」

 

『 西住 まほさんの感情が、暴走状態になってるわね… 』

『 お陰で、一番怖かった西住 みほさんが、冷静になってくれてますね… 』

 

「青い女神さん」

 

『 あ、はい。なんでございましょう? 』

『 …先輩 』

 

「確か服装は、自由になるのでしたね?」

「……母」

「あ、呼び方が戻った」

 

『 え…ええ。それくらいなら… 』

 

 

「ならっ! 私の服装を、変えてくださいっ!!」

「…はっ。恥の上塗りですか?」

「……」

 

 

『 い…いいけど… 』

『 なんの服装ですか? 』

 

 

 

「 大洗の制服にっ!! 」

 

 

 

「ぶっっ!!」

「「 …… 」」

 

「そうですよ…えぇ…今なら…」

 

「私に飛び火した…」

「まったく…ん? どうした、隆史」

 

「……」

 

「隆史君?」

「何を呆然としている」

 

 

「…気にしてたのか」

 

「え? なに?」

 

 

『 え~と…はい。んじゃ…ちんからほいっ!』

『 …先輩 』

 

 

「…あ…本当に、制服に…」

「「 …… 」」

 

「セーラーしほさんっっ!!?? 否っ!! しほちゃんっっ!!!」

 

「「 …… 」」イラッ!

 

「…これは…みほの制服のサイズですか?」

「っっ!?」

『 えぇ。良くわかったわね…取り寄せみたいになっちゃったけど… 』

 

「いえ…胸周りがキツイ…。服が押し上げられて、お腹が…」

「……お母さん」

 

「後、腰周りが少し緩いですね…」

「お母さんっっ!!」

 

 

「さぁ、どうでしょう!? 隆史君っ!!」コンドハッ!!

 

 

「 素晴らしいぃ!!! 」

 

「「 …… 」」イラッ!

 

「…ふっ」

「…なんですか、母」

「いえ? 別にぃ? 隆史君が喜んでくれたみたいでぇ? 喜ばしぃと」

「……年相応の口調にしてください」

 

「 今は、まほの方が年増ですよぉ? 」

 

「っっのぉぉ!!」

 

「…一番の被害者は、多分私だよ」

 

「では、青い女神さん。オプションを」

『 …え。オプション? 』

 

 

「はい。メガネを」

 

 

「 !!!??? 」

「汚っっ!!」

「それは、ずるいよ、お母さん!!!」

 

 

『 んじゃあ…ぽぽぽぽ~ん 』

「「 あぁ!! 」」

 

 

………

 

 

 

「ふむ。伊達ですね」

 

 

「          」

 

 

 

『 隆史が…静かに咽び泣いてる……引くわ…本気で引くわぁ… 』

『 …先輩。分かってやったんじゃないんですか? 』

 

「や…やっぱり、しほさんは…フチなし…黒髪のフチなし…」

「隆史君…」

「何を泣いている…隆史っ!!」

 

「ふむ…少し、回ってみますか」

「つま先で回りだした…」

「母っ!! 年、考えてください!!!」

 

「今は17歳ですよぉ?」

 

「くぁぁぁぁ!!!」

「お姉ちゃん…」

 

「では、こんなのは…」

「前屈み!!!」

 

「母ぁ!!!」

 

 

『 満喫してるわね… 』

『 何よりですね 』

『 …… 』

『 …あ、はい。私も諦めました 』

 

「ふむ…隆史君?」

「なんでしょうっ!!??」

 

「…今度は、何を言うつもりだ」

「大洗のパンツァージャケットは遠慮してほしいなぁ…」

「…みほ」

 

「何か、リクエストはありますか?」

「ありますっ!!!」

 

「隆史君っ!!」

「…即答したな」

 

「ふむ…なんでしょう? 制服ですか? どこの…」

 

「青師だ…「「   は?    」」」

 

「……」

 

 

 

 

「…あの……なんでもないっす…なんでも素敵です…」

 

「ふむ…なら…片っ端から…。青い女神さん」

 

『 …… 』

 

「青い女神さん?」

 

『 …やけよ。もう、こうなったら、なんでもしたるわっっ!!! んじゃ行くわよっ!!! 』

『 先輩! 考えるのを諦めないでくださいっ!! 』

『 どうせなら、全員まとめて、変えてくれるわぁぁ!!! 』

 

「「 えっ!? 」」

 

「あ、駄女神。みほは、ボストンの黒フチ。まほちゃんは、スクエアの赤フチな」

 

「隆史君っ!?」

「隆史っ!?」

 

『 んでもっっ!! いいわよっ!!! ファンファ○ファイン ランランレ○ン プロミネ○スドレスアップ!! 』

『 もう、なんでもアリですね… 』

 

 

 

 

……。

 

…………。

 

………………。

 

 

 

 

「…お母様」

「あ…はい。冷静になりました…御免なさい…まほ」

「いえ…」

「ぅぅぅ…」

 

「まほちゃんの、アンツィオの制服は、大変! 素晴らしかったです。白っっ!! ニーソッ!!」

「…そ…そうか」

 

「みほの、聖グロ・パンツァージャケット…赤……素晴らしかったっっ!!」

「…す…素直に喜べないよぉ…」

 

「しほちゃんは……その…アンツィオの、パンツァージャケット姿のハマリ具合に…ちょっと、引きました…」

「…なんとも言えません…後、いい加減、ちゃん付けは…」

 

 

 

「NEXT」

「「「 うっ… 」」」

 

「メイド」

「「「 …っ! 」」」

 

「看護婦」

「「「 っっ!! 」」」

 

「大正小町」

「「「 っっっ!!! 」」」

 

「ウエイトレス」

「チア」

「婦警さん」

 

 

「そして…今はバニー……」

 

 

「「「「 … 」」」」

 

『 はぁ…はぁ…はぁ… 』

『 …先輩。なんで、私まで… 』

 

「いやぁ……母娘揃って、何してんの?」

 

「いきなり冷静にならないでくださいっ!!」

「誰のせいだッ!!」

 

「ぁう…もう、お嫁に行けな……あ、隆史君いるから大丈夫か」

「みほ? こっち向け、みほ」

 

『 どうよっ!! 隆史っ!! これが私の本気だァ!! 』

「はぁ…駄女神」

『 何よっ!! 』

 

 

「 ありがとうございました 」

 

 

 

『 …… 』

 

「エリス様も大変、素晴らしゅうございました」

 

『『 …… 』』

 

「もう、この世に未練はござんせん。如何様にも好きにして下さい」

 

『 …いや……もう…いいや…疲れた…… 』

 

 

「あ、まだあった。しほさんVer…」

 

『 勘弁してっ!! 』

『 …私も、そろそろ怒っていいですかね? 』

 

『 さっ!! んな訳で、そろそろお時間ねっ!! 』

『 軽い気持ちで始めたこのコーナー。思いの他……修羅の道でした 』

 

「強制的に、締めに掛かった…」

「終わる…この姿も終わりですか…」

「…終われ。……さっさと、終わってくれ…」

「心の底から、そう思うよ…」

 

「しほちゃん、可愛かったっっっ!!」

「「 …… 」」

 

『 …アンタ、実際の彼女の…その親で良く、そこまでハッキリ言えるわよね 』

 

「あん? そりゃ、言うだろ。みほとまほちゃんは、何だかんだ、俺の事わかっているしな」

「隆史君っ!?」

「隆史っ!?」

 

「怒っちゃいるけど、本気じゃないし…しほさんの事は、昔からだしな。ある意味で、二人の前だからこそ、ここまで燥げるというか、なんというか…」

「…ぐっ」

「その言い方は、ずるい…」

 

 

『『 ………… 』』

 

「なんだよ」

 

『 卑怯者が 』

『 姑息な 』

 

「!?」

 

『 まぁいいわ。西住 しほさん。最後、なんかある? …ございますでしょうか? 』

『 …先輩 』

 

 

 

「千代は、呼ばないようにして下さい」

 

 

 

『『 …… 』』

 

 

「駄女神…なんで、俺を見るんだよ」

 

 

『 に…西住姉妹は… 』

 

「 恨みます♪ 」

「 覚えておけよ? 」

 

 

『 …… 』

 

「…だから! なんで俺を見るんだよっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや…しっかし、即座に還したな、3人共…」

 

『 下手に話を伸ばすと、収集つかないのが目に見えてるからね 』

『 はぁ…流石に今回は、疲れました… 』

 

「んで? 結局、今回は何がしたかったんだよ」

 

『 意味なんかないわよ 』

 

「……」

 

『 せっかくだし、好き勝手したかっただけよ 』

『 まぁ…ほぼ、先輩の思いつきでしたね 』

 

「いや…まぁ、うん…」

 

『 そうよねぇ。あんだけ燥いでたんだし、何も言えないわよねぇ? 』

『 …… 』

 

「ぐっ……」

 

『 んじゃ、隆史もそろそろ還すわよ? 』

 

「いや、ちょっと待て。このコーナーって、まだ続くのか?」

 

『 まぁ…好評なら続くんじゃない? 』

 

「…いやな? 続いたとして、何すんだよ。ある意味で、切り札を出しちゃった状態だろ?」

 

『 若返りなら、島田 千代さんとか? 』

『 逆も有りでは? 』

『 え~…でも、年取りたい子いるの? …まぁ、この変態には有効かも知れないけど… 』

『 いえ、大人になった島田 愛里寿さんとか… 』

『 あぁ…なる程 』

 

「…結局、エリス様も楽しんでる…」

 

『 あと、隆史の言う、やんちゃ西住 みほさん(高校Ver)とか? 』

 

「やめろッ!! 本気でやめろっ!!!」

 

『 何にせよ、ストッパー役は必須ですね… 』

『 そうね…今回は、ちょっと失敗したわ… 』

 

「なぁ?」

 

『 なによ 』

 

「今回の事なんだけどさ。俺の事で、上手く言えないけどよ。ストッパー役って、他に適任いただろ」

 

『 …あの姉妹以外で、誰がいんのよ 』

『 失敗していたら、隆史さん刺されましたよ? 』

 

「……」

 

『 んで? 誰よ。思い当たるから、言うのでしょ? 』

『 そうですね。ちょっと気になりますね 』

 

「いや、いるだろ。ある意味で西住流最強の人」

 

『 は? 』

『 はい? 』

 

 

「菊代さん」

 

 

『『 ……………… 』』

 

「あの人、しほさんですら、怒らせると何も出来なくなるぞ?」

 

 

『『 ……………… 』』

 

 

「おーい」

 

 

『 ではッ!! お相手は!! 命を司る女神ッ!! アクア様とっ!? 』

『 幸運の女神っ!! エリスでしたぁっ!! 』

 

「おいっ! 誤魔化すなっ!! というか、駄女神! お前の名前、初めて聞いたぞ!?」

 

 

 

 

 

『 お疲れ様でしたぁぁ!! 』

『 お疲れ様でした! 』

 

 

 

 

 

「 誤魔化すな!! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

糸冬

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制作・著作 ZSR




閲覧ありがとうございました


しほちゃん…気が向いたら、絵に描きます。

なんぞ、女神達の戯れコーナーで、リクあったら活動報告に下さい。

ありがとうございました
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