「隆史ちゃん。1年が砲弾積み忘れたみたいでさ、ちょーと持ってきてもらっていい?」
会長が携帯で隆史君に連絡を取っている。
珍しいなぁ。いつもだったら桃ちゃんか、私に頼んでくるのに。
今日は隆史君には裏方をずっとやってもらってる。
荷物運びから大会スタッフや各員らへの連絡とかも。
お陰で今のところ問題なく進んでいた。
「そーそー。うさぎさんチームのね。んじゃよろしく~。」
パタンと真新しい折り畳み携帯をしまいながら、こちらを向いた会長の顔がちょっと嬉しそうなのが気になった。
どうも戦車に乗る時用の携帯をみんなで買った。戦車内の衝撃が結構強いのでスマホだと割れてしまう恐れがあるんだって。
西住さんの携帯が折り畳み携帯だったので、理由を聞いたらそんな答えが帰ってきた。
「会長なんだかご機嫌ですね。」
「まぁね~♪」
なんだろう?今朝から本当に機嫌がいいなぁ。
「第63回 戦車道全国高校生大会 第一回戦」
その会場。
更に言えば、私達はサンダース大学付属高校の陣営場所にお呼ばれされていた。
1年生チーム・・・今は、うさぎさんチームか。
砲弾を積み忘れたと談笑している所に、サンダースの副隊長達が揃ってやってきて誘われた。
「試合前の交流を兼ねて食事でもどうかと思いまして」だって。
ちょっと嫌味言われちゃったけど、確かに砲弾積み忘れちゃったらダメだよね。
「ヘイ!アンジー!」
サンダースの隊長、ケイさんだっけ?
先程の副隊長2名と共にやってきました。
綺麗なウェーブ掛かった金髪の・・・随分と気さくな方ですね。
アンジー・・・。
「角谷 杏・・・だからアンジー?」
「馴れ馴れしい。」
「やぁやぁケイ。お招きどうも。」
「なんでも好きな物食べていって!OK?」
体全体で感情表現しているかのような人だなぁ。
「お~け~お~け。オケイだけに!!」
・・・会長。つまらないです。
・・・サンダースの隊長さんにはウケたみたいですけど。
何故そこまで爆笑できるのでしょう?
「あ!」
なんでしょう?西住さん達に近づいて行きましたが・・・。
そこで聴き慣れたメロディが聞こえました。
あれ?私の携帯鳴ってる。・・あ。隆史君だ。
「す・・すいません。」
一応会話の最中だったので、断ってから着信にでた。
「何?隆史君。今ちょっと・・・」
「タカシ?」
あれ?サンダースの長身の副隊長さんが反応した。「また」知り合いかな?
『あぁ、すいません。砲弾の積み込み終わりました。みほ達そっちにいるんですよね?』
こちらに私達がいる事は、うさぎさんチームから聞いたそうだ。
「隆史ちゃんから?どったの?」
「あ、いえ。砲弾の積込み作業が終わったそうです。西住さん達に用があるようで、こちらに来るみたいですよ?」
「おや、随分と早く終わったねぇ。」
長身のベリーショートの副隊長さんが、慌てて隊長さんの元に走って行きました。
取り残されたもう一人の副隊長さんがポツーンと取り残されてます。
あら、急いで二人揃って戻ってきましたね。
「アリサ!・・ここはもういいから隊に戻っていて。」
「え?隊長?」
「大丈夫だアリサ。隊長と私で十分だ。」
「はぁ・・。なんなの?」
トラブルでしょうか?一人の副隊長さんに戻るように言っていますね。
釈然としない様子でしたが、一人歩いて帰って行きました・・・あれ?
アリサさんと呼ばれた副隊長さんとすれ違いながら、キョロキョロしながら隆史君が歩いて来ました。
やっと私達に気がついた様で、こちらに向かって来ました。
「おつかれさんです。軽トラが役に立ちましたよ。思ったより早く終りました。」
「お疲れお疲れ。ありがとね♪」
・・・やはり会長の様子がちょっと変だ。
なんだろう?はっきり言えないのだけど・・・。う~ん。
「隆史君。」
西住さん達も彼に気づき、結局全員が集合しました。
そんな中、サンダースの隊長さん・・・ケイさんだっけ?彼女達がちょっと怖い顔してます。
隆史さんを凝視しながらボソボソと話してます。
「・・・確か大洗に転校したって話よね?」
「はい。クラスまでは確認取れましたが・・・顔までは、わかりませんでした。」
「いいわ。そこまでわかれば特定できるでしょ。」
なんでしょうね?先程と雰囲気が違いますね。
私達・・・では無いですね。隆史君を睨みながら近づいて来ます。
「ちょっといい?」
「え?俺ですか?」
やっぱり。
「貴方、「タカシ」っていうの?」
「そうですけど・・・。」
ケイさんが、隆史君と対面に見上げながら質問を続けます。
長身の副隊長さんは斜め後ろで、同じく隆史君を睨んでますね。
・・・何やったの隆史君。
「大洗の生徒だよね?学年とクラスは?」
「は?」
「ク・ラ・スは?」
強く聞かれて隆史君が困惑している。
まぁいきなり、初対面・・だよね?そんな人に学校のクラスまで聞かれたら困惑するか。
「・・・普通Ⅱ科2年C組ですけど。」
「・・・じゃあ、間違いないわね?」
後ろの長身の副隊長さんとアイコンタクトをとったのか、ゆっくり頷いた。
「ねぇ貴方。ウチの・・・サンダース大付属高校の副隊長、アリサを知ってるわよね?」
「アリサ・・さん?・・・アリ・・。」
随分と考え込んでいる隆史君。
それを段々とイライラしながら睨みつけているケイさん。
もう一度思う。・・・何やったの隆史君?
「知らないですね。」
「・・・本当に?」
「はい。まったく。」
「・・・OK。」
両手を上げて、降参みたいなポーズをとったと思ったら・・・。
バチィン!
乾いた音が響いた。
ケイさんが、フルスイングで隆史君をひっぱたいた。
結構な音がしたので、みんなが振り向いてしまった。
あ・・・会長が真顔になった。
「・・・俺が何か変な事、言いましたか?」
ひっぱたかれた本人は、特に怒るわけでも無く疑問を口にしている。
普通怒るよ?あ、私なら動揺しちゃうか。
「とぼける気?」
「いや、そう言われましても・・・。」
「もう用が済んだら、あの娘と一緒に記憶まで捨てるの!?貴方は!!」
「・・・。」
会話の内容が段々と人に聞かれてはまずい内容になっていってないかな・・。
今度は、腕を組んで考え込んでいる隆史君。
もう!三回目だよ。何やったの隆史君。
「アリサさん?だっけ。すいませんが本当に知らナブッ!!」
・・・殴られた。今度はグーで。
ガツンと。さっきは右手だったからか、今度は左手で。
ちょとこれは・・・。
「心も体も弄んでボロッボロにして捨てた娘なんて、もうどうでもいいってのね!?あんたは!!」
「た・・隊長。拳はまずいですって。」
凄い事叫んでいるけど、さすがに暴力行為は看過できないよ。
会長もそう思ったのかスっと前に出ようとした所、隆史君が手で制する。
「いいわ。もう二度とアリサには近づけさせないから。まぁ、あの娘を捨てたあんたが、近づく事は無いでしょうけどね。
・・・ごめんなさい。貴女達には関係ない話よね。でもこいつには気をつけた方がいいわよ。・・・サンダースでは有名だから。」
私達には、この件は関係ないと「私達」には謝罪して来た。そのまま隆史君には一瞥もしないで去っていった。
サンダースでは有名って隆史君が?
「た・・隆史君。大丈夫?」
「まいったなぁ。本当に知らないんだけど・・・。」
殴られた頬をさすりながら、ボヤいている。
結構、洒落にならない事言われてたけど・・・。
どうしよう。
大体こういう事の後、西住さんにただ怯える隆史君が出てくるのだけれど・・・。
西住さんは、いつもの通り・・というか普通疑問に思うよね?理由を聞いていた。
ただちょっと今回は雲行きが違った。
「隆史君。どういう事?」
「どういう事も何も知らない。言っただろ?顔見知りはいないって。」
「でも何も無ければあんなに怒らないよ?クラスも確認してたよね?」
「本当に面識も何も無いんだって。」
「本当に?」
「・・・またか。」
「え?」
隆史君は全然焦る様子も無く、ただ冷静に西住さんの問いに返しているだけでした。
明らかにいつもの隆史さんと違っていました。
西住さんのチーム・・・あんこうチームの皆さんもいつもの様に、はやし立てる事もなく西住さんとの会話を見守っていました。
あ・・・分かりました。
西住さんに声を掛けられたとき確かに怯えてはいましたが、すごく泣きそうな顔をしています。
困った様な顔ではなく、ただ悲しそうに。
隆史君が立ち去った後、呆然と西住さんが呟きました。
まるで、西住さんが怯える様に。
「あんな隆史君、初めて見た・・・。」
って・・・。
・・・。
・・・・・・。
胃が痛い。
喋っている最中にぶん殴られたから、歯で口の中が切れた。
あの場は、口を濯いでくると言って立ち去った。
そして今は、仮設トイレで胃の中の物を全て吐き戻した後だ。
・・・とにかく一人になりたかった。
、
仮設トイレを出て、会場に立ち並んでいる露店でペットボトルの水を買い、水を口に含み吐き捨てる。
血は止まっていた。でもまだ少し口の中が鉄の味がする。
幾分マシになったが、まだ気持ち悪い。
隅のベンチに座り考えてみる。
悪意を向けられるのは慣れていた。ノンナさんからの悪意や敵意も大丈夫だったから。
まぁ、最終的にその両方ともノンナさんからは消えていたけども。
サンダースの彼女達は多分、勘違いをしている。それはいい。大丈夫だ。
ここの所よく、みほに怒られるけど、それもいい。多分自業自得だと割り切れる。
ではなんだろう。この不快感は。
いつもとあまり変わらないと思うけど?
・・・。
そうか。分かった。やっぱり怖いからだ。
みほ達の反応が。
小さい事かもしれない。他人には分からないかもしれない。
みほ達の俺を見る目が、変わってしまうかも知れない事が怖いんだ。
サンダースの彼女からの言われた内容は俺には関係ない。・・・無いが、それが分かるのは俺だけだ。
人を軽蔑するに足りる十分な内容。
それが誤解とはいえ、あそこまで断言されて殴られてしまうほどの悪意を向けられた。
・・・それを、みほ達が信じてしまったら?
昔、何度かあった。いや。何度もあった。
俺は信じられていなかった。信用が皆無だ。
学生の時も社会に出てからも、お人好しと言われていた性格も有り、うまく使われていたのだろう。
何かにつけて俺のせいにされていた。名も知らない奴のせいにされていた時はさすがに笑った。誰だよそいつってな。
学生の時は、万引きや何やら軽犯罪。社会に出てからは、最悪不正行為を擦り付けられる。
何を言っても誰も信じてくれなかった。今まで友人だと思っていた奴にあっさり手の平を返されたりした。
・・・その内に言い返す気力も無くなった。
覚悟さえあれば大丈夫だろう・・そんな事昨日までは思ってた。
・・・まぁダメだったんだけど。だから呟いてしまったんだな。
「・・・またか。」って。
みんなの所に戻るのが怖い。
みほ達は、そんな子達では無いのは分かる・・が、理屈じゃないからなぁ。
もし違ったら俺はどんな反応をしてしまうのだろうか。
「トラウマになってるなぁ・・・。」
空を仰いでいたら声を掛けられた。よく見知った顔だった。
「よっ、尾形。」
「よう中村。何してんだ?」
「何してんだ?は、こっちのセリフだ。お前関係者だろうが?なにさぼってんだ?・・・って、すげぇ顔色悪いぞ?大丈夫か?」
クラスメイトの数少ない男友達だった。俺今そんなに顔色悪いか?心配されてしまった。
そうかこいつは、戦車道の男性ファンだったな。自分の学校が出るのだから見学にも来るか。
「・・・ちょっと、体調不良で休憩中。中村は見学か?」
「ん。まぁ自分の学校だし、お前も出るから見に来た。」
「そうか。ありがとよ。お前みたいなイケメン君に応援されるとキュンときちゃう。」
「・・・気持ち悪いからヤメロ。」
普段は、戦車道の関係で、基本女の子に囲まれているから、男同士の会話は非常に気が楽になる。
女の子に囲まれて男一人。ハーレムみたいで聞こえはいいが、当事者にとっては結構しんどい。
ある意味、地獄だと言ってもいいぞ。気を使ってばっかりで休まる時が無い。
「少し良いかい?君は大洗学園の戦車道チームの学生だね?」
今度は、知らない顔に声を掛けられた。服装からすると・・大会スタッフだな。
腕章で確信した。3人組の男女のスタッフ。
「なんですか?」
「先程、君がサンダース大学付属高校の生徒に暴行を受けたと通報があったのだけど。事実かい?」
真ん中の若い大学生くらいの男性に聞かれた。
・・・。
「いえ?何も。」
「・・・結構な目撃者がいるのだけど?」
今度は、左右の大学生くらいの女性に聞かれる。
「・・・あー。でも気にしないで下さい。あれは俺が悪いので。」
「君が?」
「お姉さん胸でっかいけど何食ったらそんなになるの?って聞いたらビンタされただけです。」
「「「・・・。」」」
わー。お姉さんにすっげぇ目で見られてる。
「そういう事にしておいて下さい。悪いのは俺ですので。」
「・・・分かった。事を大きくするつもりもこちらも無いのでね。セクハラ発言も訴えられるよ。」
「はい。」
そう言って彼らは仕事に戻っていった。お兄さんには何か優しい目で見られた。あの星の人かな?
「・・・尾形。お前・・・。」
「はぁ・・言うわけないだろうが。・・・俺もそろそろ戻るわ。」
ベンチから立ち上がる。正直大分楽になった。
いつまでも逃げていないで戻らないとな。
「お・・おう。まぁ頑張れよ?イロイロと。」
「・・・ありがとよ。」
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大洗学園の陣営場所。
皆、すでに全員集まっていた。・・・真新しいパンツァージャケットを着用して。
トボトボ歩いて到着した。
いつもだったら、一言感想くらい言ってやるのだけれど。
「・・・ただいま。」
そんな余裕が無い。
やはり怖い。・・・怖い。
顔に出ているだろうか?冷静でいられるだろうか?
何を言われるのだろうか?
・・・みほ達に早速声を掛けられた。
「隆史君。・・・なんかごめんね?大丈夫?」
「な・・何が?」
声が震える。どもる。噛みそうになる。
「あの・・・隆史殿。大丈夫ですよ?皆さん別に信じていませんから。」
・・・。
「そうですよ。隆史さんが、そんな事する方とは思っていませんよ?」
・・・。
「そうだよ。逆に私達が隆史君心配になっちゃったくらいだから!向こうが、なにか勘違いしてるんだよ!」
・・・。
「書記。やましい事が無いのなら堂々としてろ。」
・・・。
呆然とする。どうしよう。
初めての事でどうしたらいいか分からない。
詰られなかった。問い詰められると思っていた。蔑まされると思い込んでいたみたいだ。
・・・そうか。信じていなかったのは俺の方か。
どうしよう。わからない。
どうしたらいいんだろう。
お礼を言えばいいのか?
・・・泣いておけばいいのか?
「お、やっと帰ってきたね隆史ちゃん。」
「尾形書記。仕事しろ。」
「桃ちゃんがそれを言う?」
呆然としている俺に柚子先輩が駆け寄って来てくれた。
そういえばこの人、あの時ずっと見てくれていたな。
「大丈夫だよ隆史君。私は何となく分かったの。噂って怖いもんね。」
「柚子先輩?」
「あの後みんなで話したの。このままじゃ良くないから、試合が終わったらもう一度聞いてみようって。」
・・・。
「だ・・だから大丈夫!!みんな信じてるから!!隆史くんが女の子泣かすような男の子じゃないって!!」
・・・信じてる?
「そ・・そうだよ!隆史君ヘタレだし!」
・・・オイ。ゼク〇ィ。
「ヘタレだな。」
「ヘタレですね。」
「ハハ・・・。」
「武部殿・・・。」
・・・。
「だから、そんな怯えたり泣きそうな顔しなくていいよ?」
「・・・柚子先輩。」
「こ・・これでも私の方がお姉さんなんだよ!弟も4人いるし!実質的にもお姉さんだよ!!現場経験あるんだよ!?」
「・・ハ・・・・ハハッ。意味がわかりませんよ、柚子先輩。」
「えっとだから!えーと。えーーと!辛い時は、甘えてもいいの!!」
「柚子ちゃん!?」
バッと両手を広げる柚子先輩。
勢いでやってしまったと、もう全身で赤くなる。
・・・。
・・・・・・・・。
「な・・・なんちゃ・・てぇ!!!!」
抱きしめてた。
・・・何だろう。
何なんだろうか?
涙が出るわけでは無かった。
ただ。うれしかった。
無意識に抱きしめてしまった。
いい香りがした。妙に落ち着いた。
・・・あ。
「たぁ!たた!?たか!?」
「あ!すっすいません!」
すぐに肩に手を置き引き剥がす。
いかん。これはいかん!
前にオペ子にも言ったが、弱ってる時に優しくされるとヤバイ。
「いいいいいいや、いやいや!私が言った事だから!」
「いえ・・・。それでも・・・なんかすいません。ありがとうございました。落ち着きました。」
「なら・・・良かったんだけどぉ・・・。」
二人揃って真っ赤になって向かい合ってしまった。
・・・いかん。これはイケナイ。
「いえ。本当にすいまセベぇ!!」
顔面に衝撃が・・・痛い。
軽い音がするので、足元に目線をやると。
足元にポーンポーンとバレーボールが跳ねていた。
・・・。
「ア!スイマセンーン。オガタセンパーイ。」
・・・。
「こ・・近藤さん?」
「ハイ?ナンデショウ?」
・・・。
「ボール、トッテモラエマス?」
「・・・ハイ。取らせていただぁぁ!!」
脛!脛ぇ!!
「・・・・・・・・・・・・・隆史ちゃん?」
「か・・会ちょォォ!!?」
また蹴られた・・・。
「か・い・ち・ょ・う?」
・・・。
「あ・・・杏?」
小声で名前で呼んだらヨシヨシと頷いてから「っった!!」
・・・また蹴られた。
「さぁ時間だから、皆!戦車乗って行くよーー!」
はぁーい!って元気のいい返事が帰ってきた。
脛をさすっていたら5人の視線に気がついた。
みほさんや。睨まないで。
・・・優花里さん?どうしました優花里!!!あなたそんな目をする子じゃなかったでしょ!?
沙織さんは、なんで目を輝かせているの!?
華さん!あなたもうデフォルトになってますよ?その笑顔!!
マコニャン・・・。そのままの君でいて。
・・・。
ハッ。
・・・は。
ははは。
ハハハハハッ!!
よし。調子が戻ってきた。
「あの・・・隆史殿?」
「はい?」
「もう一人いましたよね?」
「何が?」
目の色戻った優花里が、自信なさげに確認してきた。
「その・・「タカシ」って名前の方が・・・。」
ハイ。閲覧ありがとうございました。