転生者は平穏を望む   作:白山葵

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第22話~思わぬ再会です!~✩

 あの地獄の様な食事会も終了した。

 送ってくれるはずの大学生達も飲酒をしていたので、俺の帰艦は翌日に変更された。

 ヘリの飲酒運転なんて命がいくらあっても足りないわな。

 

 結局その日は、ホテルに案内されて宿泊となった。

 ……でっけぇホテルだったけど。

 食事会前に、人数分の予約をしたのだろな。変に用意周到なのが気になった。

 

 ここ宿泊費いくらだろう……。

 支払いは、千代さん持ちだから気にするなとは言われたけど……。

 

 全員を、広いロビーのソファーに座らせておいた。

 唯一のシラフの俺が、全員を介抱しながら各部屋に運んで行く手はずとなった。

 家元達は、まだ元気だったが、大学生達は半分死んでいた。

 

 愛里寿は千代さんに、膝枕されて寝てしまっている。

 

 家元達は……おい。ラウンジにまだ飲み行くとか言ってるぞ……。

 

 最上階にラウンジがある。大学生達も引っ張っていく気配を見せていたので、勘弁してやってくれと助け舟を出しておく。

 横目で見たら、目が死んでいたからネ。俺に向かって、手のひらを目の前で、ブンブン縦にして振っていた。

 

 その大学生達は、三人部屋。

 

 しきりに「気持ち悪い」を、連呼していた。

 部屋に着くなりルミさんは、顔を手で押さえてトイレに直行していた……。

「さすが家元……私達が潰されるとは……」とか言っていたけど、聞こえなーい。

 

「うぅ……さすがに悪かったわ……。迷惑かけたわね」

 

「いえ、ナレテイマスノデ。 少し早いけど、さっさと寝てくださいね? 二日酔いになっても知りませんよ?」

 

「わかってるわ。……ありがとう。さすがに寝るわ……」

 

 はい。なれてます。

 青森のバイト先、「魚の目」食堂は、基本的に朝仕事を終わらせて、飲んで帰る漁師の店だった。

 

 よって、酔っ払いの扱いは慣れていた。ただ家元達が、規格外なだけだよ。

 いつ経験が役に立つか分からんなぁ……。

 

 まず3人は終了。次だ……あの規格外達だ……。

 

 エレベーターを使い、1階ロビーへ。

 下へのボタンを押す。

 こういったホテルは、廊下も豪華に見えて落ち着かない。

 さっさと来てくれ。

 

 暫くするとチーンとベルが鳴る。

 漸く来たエレベーター。……扉が開いたその中に知っている顔がいた。

 

「おや。奇遇ですね」

 

「……貴方」

 

 どこかで見た七三分けが立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何階でしょうか?」

 

「……一階でお願いします」

 

 目的階のボタンを押して上げるくらいしましょうか。

 押したボタンと連動して扉がしまる。

 さて……。

 

「……」

 

「……」

 

「尾形君……でしたか?」

 

「はい」

 

「私は、貴方達の件からすでに手を引きました。……ですから、そんなに睨まないで頂きたいのですが?」

 

「千代さんから……家元から聞いています。裏切ったと」

 

「そうですか。……まぁそうですね。裏切りましたねぇ」

 

 ……自然と笑みが溢れてしまいます。

 いいですね。彼は私の軽口に、付き合ってくれます。

 

「なんで、ここにいるんですかね?」

 

「いえ、私も役職柄、戦車道連盟本部に用がある時もあるんですよ。たまたま、本当に、ここに宿泊していただけですよ」

 

「……」

 

 えぇ、偶然ですね。

 3日程前から、宿泊先としてここを利用していただけで、多分君より早くチェックインしてましたよ?

 ストーカーを見る目で、見ないで頂きたい。

 

「でも……まぁちょっと緊急の仕事が入って、今から帰らなくてはならないのですけどねぇ」

 

 これも本当。

 

「陸と船、結構行ったり来たりで大変なんですよ」

 

 

 なんでしょうか?先程から睨まれるというか、探る感じで見られていますが。

 そこまで言った時、チーンとベルの音がした。

 目的階に到着した。さて、彼女はもう大丈夫でしょうかね。

 

 扉が開いた先、廊下にスーツ姿の女性が立っていた。

 幼い顔立ち。

 相変わらず、スーツを来ていなければ中学生にしか見えませんね。

 まぁそれも、リクルートスーツを着ているようにしか見えませんが。

 

「おや、早かったですね。」

 

「局長が遅いんです!」

 

 おや、そうでしょうかねぇ。

 約束の時間前ですのに。相変わらずせっかちな子ですね。

 ……まぁこれも何かの縁です。「お礼」も有りますしサービスしましょうか。

 彼のお陰で、次のポストが空きました。

 

「あぁ、折角の機会です。聞きたいことが、あればどうぞ。何かあるのでしょう?」

 

「開」のボタンを押している。

 その言葉に躊躇もせず食いついて来た。

 

「では、一つだけ」

 

「どうぞ」

 

「貴方、俺と各隊長達との関係を嗅ぎ回っていましたよね?」

 

「……そうですね」

 

 もっと別の事を聞いてくると思いましたが……私の事ですか?

 

「それは、「いつ」までですか?」

 

「どういう事でしょうか?」

 

「最後に聞いたのは?」

 

 ふむ。なにを聞きたいかわかりませんが……。

 

「私が聞いたのは、第一回戦が始まる前までですよ。君が嘘ついていないと確認が取れましたし、それ以上は意味が無いですから」

 

「……そうですか、わかりました」

 

「あれ? 素直に信じるのですか?」

 

「貴方は、もうこの件に関わる気が一切無いでしょ?デメリットしかないし」

 

「そうですね」

 

「ある意味、家元に汚職の証拠まで渡して、アレと完全に手を切っている」

 

「……そうですね」

 

「貴方、結局全て、俺の事調べたでしょ? 立場的にどうです? 俺って」

 

「……正直かなり、めんどくさいなぁと思いましたねぇ」

 

 彼の繋がりは、厄介でしたからね。

 

「でしょ? そんな時に、嘘ついて不信感持たれる様な事は言わないでしょ」

 

「……丁寧な解説どうも」

 

 ……なんだコイツは。

 

「局長?」

 

「あぁ、すいません。秘書を待たせているので……もういいですか?」

 

「はい。」

 

 いけない、彼女の事をすっかり忘れていた。

 エレベーターの部屋を出て、ゆっくりと扉が閉まる。

 あれ?止まってしまいましたね。

 

「……最後に一つだけ」

 

「なんでしょうか?」

 

「開」のボタンを押しているのでしょう。片手を上げた状態ですね。疲れないのでしょうか?

 

「大洗学園艦、廃校撤回の条件。……今俺らは、信じてやるしかないですけど」

 

「はい?」

 

「学園艦の廃艦。そんな大事、どうせ結果有りきで、現段階も話は進んでいるのでしょう?」

 

「……。」

 

「それに、いくら学園艦の学校の生徒会長だからって……女子高生の小娘一人との交渉でしょ?」

 

「それが?小娘って・・貴方も結構言いますねぇ……」

 

 

「……あんた。約束守る気、微塵も無いだろ」

 

 

「……いえいえ、口約束も約束ですよぉ」

 

 なる程、本題はこちらですか。

 

 すでに彼の両手は下がっている。

 無言で睨まれる時間が暫く続き、彼は吐き捨てるように言いました。

 

「見慣れてんだよ、あんたみたいな詐欺師の目」

 

 捨て台詞と言うのでしょうか?

 まぁ酷い事、言われてしまいましたね。

 時間が経過した為、エレベーターのドアが閉まり始めました。

 

 閉まり切る直前、ドアの間から彼の腕が伸びてきて私の腕を掴みました。

 結構痛いですね。握力いくつあるのでしょうか?

 

 異物を挟んだドア。

 センサーが反応したのか、ゆっくりと開こうとしています。

 しかし開ききる前に、彼に引き寄せられ、開く直前のドアにぶつかってしまいました。

 

 ……ふむ。そうですねぇ。

 

「……痛えな、小僧。何を調子に乗ってんだ?」

 

 おっと、いけません。少々、素が出てしまいました。

 

 ……なんだこの小僧。なに笑ってる。

 さらに引き寄せ、顔を近づけ。

 

「彼女達の思いを裏切るようなら、俺はどんな手を使ってでも、あんたを潰す」

 

 そう言って、ようやく俺の腕を離しやがっ……離しました。

 ……いやぁ。痛かったですねぇ。

 即座にこちらの目を睨みながら、謝罪をしてきました。

 

「……失礼。少し、感情的になりました」

 

「いえいえ・・。こちらこそ、失礼な物言いをしてしまいました。お恥ずかしい」

 

 

 

 それが最後に交わした言葉となった。

 ゆっくりとドアが再度、開閉をして今度こそドアが閉まる。

 締まり切るまで、お互いの目を睨み合っていました。

 

 上部の階数を示す、ランプが移動して行く。

 エレベーターが、下の階へ移動していくのを確認してからだろうか?

 今まで黙っていた彼女が、憤慨した様子で喋りだしました。

 

 

「……なんですか? あの男! 失礼な事言ってましたけど!」

 

「最初の質問。あれ全部分っていて、聞いてきましたねぇ。ほぼ確認してきたようなものですね」

 

 貴女、先ほどの雰囲気に怯えていませんでしたか?

 

「そうですか?」

 

「あれは、私に釘を刺したのですよ」

 

「釘?」

 

「……彼は、「自身の立場」を私に再確認させました。私としては、本当にもう、関わる気一切無いのですけどねぇ・・」

 

 一種の警告ですね。……手を出すなと。

 

「そうですかぁ……」

 

「……貴女、彼の資料見てませんね?」

 

「……で、でも! 最後の詐欺師は酷いと思うのですよ!」

 

「……官僚なんて皆、詐欺師の様なモノですよ。いけませんね。笑顔が崩れていましたかね」

 

 大方、口が笑っていても目が笑っていなかった所でしょう。

 意識して目も笑うようにしていたのですがね。口調も素に多少戻ってしまいましたし……私もまだまだですね。

 

「いやぁ……しっかし薄気味悪い子ですねぇ。私の啖呵に笑顔で返しましたよ。……とても、高校生と話している気がしませんでしたよ」

 

「高校生!? あの見た目で!?」

 

 貴女も結構、失礼な事言ってますよ?貴女見た目は中学生ですよ?もう20代中盤でしょうに。

 

「さて、どうしたものですかねぇ」

 

 確かに、人脈のみなら大したものですからね。

 

 ……あの小僧。

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

「……隆史さん。頭痛い……まだ気持ち悪い……」

 

 ホテルのバイキング形式の朝食。

 そのレストランの席で、愛里寿が嘆いていた。

 まぁ……うん。しょうがない。人生初の飲酒だったんだろう。

 普段、弱音は吐かないらしいが、俺の前では結構言っている様に感じる。

 

 朝6時頃、目が覚めたのだろう。あまりの気分の悪さに俺の部屋を訪ねて、助けを求めてきた。

 どうせ、誰かしらこの症状になるだろうと、夜の内に近くのコンビニでスポーツドリンクを購入しておいて正解だったな。

 

 まずは水分だ。

 

 ゆっくりとスポーツドリンクを飲ませ、その後、二日酔い用の液体薬用品を飲ませた。うん、キャ○ツーだ。

 

 多少楽になったのだろう、顔色は良くなった。が、まだまだらしい。

 

「尾形くん……私もそれ頂戴……。」

 

 「「私も……」」

 

 大学生達は、まだ死んでいた。まぁあれだけ飲めばなぁ……。

 

「はいはい。人数分買っておきましたよ。……まったく。その様子じゃ暫く、ヘリの運転は無理そうですね」

 

「う……ごめんねぇ。お姉さん達結局、2時頃まで飲んで……飲まされててねぇ……」

 

「……あ?」

 

 渡そうとした、液体薬を上にあげて渡さない。彼女達の目が泣きそうになった。

 もう一度言えや。なんつった今。

 

「……御免なさい。あの後、家元達が部屋に来てね……断るに断れなくてねぇ……」

 

 ……。

 

「……千代さん? しほさん?」

 

 ジロリと横を向くと、バッっと顔を逸らす。

 

「だ・・だって隆史君が相手にしてくれないからぁ」

 

「わ・・私は止めましたよ?」

 

 ……。

 

「アルハラって知ってるって言いましたよね? 理解していますよね? そろそろ本気で怒りますよ?」

 

「た・・隆史君が怖い」

 

「しほさん」

 

「な・・なんでしょう?」

 

「菊代さんに報告しておきます」

 

「」

 

 やめて下さい! お願いしますから! ……を連呼しているが、この人達ってそうそう怒られる事が無い立場だ。

 こういう時こそ、怒られて反省して下さい。

 

 なんだよ。この野戦病院みたいな席。

 

「でも、隆史君。愛里寿には優しいですね……私達にももう少し優しくしてくれても良いと思うのだけど……」

 

「愛里寿は今回被害者です。最優先で介抱します。さぁ愛里寿は、これも飲んでおきなさい」

 

「ありがとう、おにいち……」

 

 すまんな愛里寿。固まって感動してくれている所、悪いがこれを飲め。

 

 とまとじゅーす

 

 ボーイさんに頼んだら、持ってきてくれた。

 

「」

 

 うん。知ってる。

 トマト嫌いな事。でも飲め。飲むんだ。

 

「アノ・・私、トマトって苦手で……」

 

「そうだな。知ってる」

 

「え!?」

 

「でもな愛里寿。問答はしないよ?これは即効性のある飲み物だ。すぐ楽になるから、好き嫌いしないで、飲みなさい」

 

「え……でもちょt「ちゃんと飲んだら、ボコランド連れて行った時、なんか一つ買ってやる」」

 

「!!!!!」

 

 ガっと掴んで、グッと口をつけ、バっと天を仰いで一気に飲み干した。

 よしよし愛里寿。偉いぞぉ。

 

「あ・・愛里寿がトマトを口にした……」

 

「何、驚愕してんるんですか」

 

「いや……何を言っても食べたりしなかったのに……」

 

 ちゃんと飲み干しましたよ?貴女の娘さん。

 

「おにいちゃん! 約束! 約束だからね!」

 

「おー。約束だ」

 

「みほもこうすれば、ちゃんとピーマン食べるようになるかしら……?」

 

 ボソっと呟いた、しほさんの声を、俺はしっかり聞いた。

 

「……なんです? まだ、みほってピーマン食べれないのですか?」

 

「え?えぇ・・菊代さんが難儀していました」

 

 ……好き嫌いすんなって、昔から言ってたのに。

 

「わかりました。しほさん、帰ったら食べれる様にさせます……。俺の目の前で、好き嫌いは許さん」

 

「……え?」

 

 静かに目標が決まった。

 

「アズミさん。結局出発て、いつ頃できそうなんでしょうか?」

 

「え?……そうね、午後一番には何とか出来そうね……」

 

 まだ辛そうだけど、答えてくれた。

 

「午前中は空くのか……」

 

 そういえば、今回あまり学校の為に何も出来ていない。

 空いた時間で考えようかね?

 

「そういえば、大洗学園って次の相手、アンツィオ学園だったわね?」

 

「え?あぁそうですね」

 

「帰路の途中近く通るわよ?」

 

「そうなんですか?」

 

「えぇ。2回戦会場に向けて、現在移動中みたいだしね」

 

 ……ふむ。そっか。

 

 そうだな、やれる事やっとくか。

 

「アズミさん。ちょっとお願いがあるのですけど……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「秋山 優花里! 只今戻りました!」

 

 第二回戦、アンツィオ高校対策会議中。

 

 生徒会室のドアが開き、我が校の諜報員が戻ってきた。

 やっぱ情報は武器だからねぇ。

 ルール違反じゃないなら、やれる事はやっておかないとね。

 新しい戦車も見つかったし。戦力も補強できてきた。

 

 西住ちゃん達、あんこうチームの最後の一人が、対策会議に合流した。

 

「おかえり~」

 

「おぉ、まっていたぞ」

 

「お疲れ様~」

 

 生徒会役員で労いの声を掛ける。

 ただ、その生徒会役員が、まだ一人合流していない。

 

 隆史ちゃんが、出発してからもう2日は立っていた。

 正直、あんまりいい予感がしないねぇ。

 

 初日は、西住ちゃんが連絡を取ったそうだけど、次の日から連絡が取れなくなったそうだ。

 なにしてるのかなぁ。

 

「その格好!」

 

「優花里さん……ひょっとして、また?」

 

「はい!」

 

 格好?あぁ、コンビニ店員の制服の事ね。

 諜報活動は、自前でなんとかできるって言ってたけど……なるほどね。

 

「またそんな無茶して!」

 

「まぁまぁー。今回は、私達が頼んで行ってもらったんだぁ」

 

「新型戦車が、導入されたと聞いていたから依頼しておいたの」

 

「あー……。」

 

「ん?どったの?秋山ちゃん」

 

 SDカードを取り出した格好から、フリーズしていた。

 表情が若干困っている。

 

「ちょっと、意外な事というか・・今回トラブルがありまして……」

 

「意外な事? トラブル?」

 

「そうです。あの……まぁ実際に見てもらえば分かりますが、正直編集に困りました」

 

「そ?んじゃ早速見てみようじゃない」

 

 あの言い方は、相手にバレたとかじゃなさそうだけど。

 言い淀んでいるのは、なんでだろ?

 見れば分かるなら、見てみよう。

 

 かーしま達に上映の準備をしてもらっている中、ちょっと聞いておこうかな。

 

「西住ちゃーん」

 

「はい?」

 

「今回、正直どう思う?」

 

「そうですね。新しい戦車も見つかりましたけど、まだ実践に投入できないでしょうし……」

 

「そうだよねぇ……。人数も補強しないとね。誰にすっかなぁ」

 

「それも有りますけど‥・相手の戦力も気になりますし……」

 

「そうだね、結局映像見てみないと分からないか」

 

「はい。後は、皆さんの練度の向上ですね」

 

 やっぱ練習あるのみか。

 

 あ。あれも確認しておこう。

 

「あー後、結局隆史ちゃんから連絡来ないの?」

 

「え?えぇ。メールも返ってきませんね」

 

「ふーん。気になる?」

 

「い・・いえ、別に……」

 

「そ?私は気になるかなぁ……」

 

「……御免なさい。とても気になります」

 

 あらま。

 

「いいねぇ、西住ちゃんのそういう所、結構好きだよ~」

 

「ふぇ!?」

 

 赤くなっちゃって。まぁ……でもなぁ。

 

「ちょっと今回は異常かな?隆史ちゃんの所って島田流……だっけ?」

 

「はい。名家の家元ですね。……どうも隆史君は、その血筋らしいです。けど、ひどく遠縁みたいですけど……。」

 

「ふーん。なんの用だったんだろ」

 

「さぁ……?」

 

 西住ちゃんも想像つかないのかぁ。同じ家元だから何か心当たりあると思ったけど……名家ねぇ。

 

「案外……許婚とかいたりして……」

 

「え!?」

 

 ……。

 

 そうこうしている内にテレビから音楽が流れてきた。

 映し出されているのは、テロップ。

 集中しようか。

 

『秋山 優花里のアンツィオ高校 潜入大作戦』

 

 生徒会長室のテレビに映し出された潜入動画。

 いいねぇ凝ってるねぇ。

 

 秋山ちゃんが、コンビニ船に密航して行く所から始まったけど……。

 

 屋台の映像に差し掛かった辺りで、おかしい。

 平日より屋台が立ち並ぶ学園……。

 

 その立ち並ぶ屋台の一つで、よく見た男性の顔があった。

 

「これがトラブルでして……どうしたらいいか、正直わかりませんでした……。」

 

 まぁ……意外すぎるかぁ。

 そりゃビックリするだろうね、

 

「……何してるの。隆史君」

 

 屋台の中に、完全にテキ屋のおっちゃん化した、隆史ちゃんがいた。

 

「西住ちゃーん」

 

「……はい」

 

「なんだろう。彼、異様に似合うね」

 

「はぁ……はい」

 

 




はい、閲覧ありがとうございました。

今回中継ぎ用の話ですね。
始めアンツィオ高校飛ばそうかなと思っていたのですけど、ペパロニでちゃってますし
書く事にしました。
OVA見直さないと・・・。

ありがとうございました。
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