今回は、日常編となりました。
これを正式設定にするかは、考え中。
戦車道大会1回戦も勝利で終わり、初めての日曜日。
俺自身、色々ありすぎて混乱していた。
特に予定も無かった為、気分転換がてら車では無く、歩いて一週間分の食料を買いに出かけていた。
その帰り道。コンビニの前で、見知った人物を見つけた。
入口横に設置されていたゴミ箱の前で、何かしている。
えらく真剣な顔で、手元の何かを見つめていた。
あ、そういえば私服って見るの2回目だな。
イメージ通りといえば、その通りなのだろうな。
ボーイッシュなパンツルック。
現在俺の中で、髪の毛ワシャワシャしたいNo.1。
「何してんの? 優花里」
「うひゃあ!!」
……。
「脅かしたみたいで、すいません優花里さん」
突然後ろから、声をかけたみたいになってしまった。
目を見開いてこちらを振り向きましたね。
「た、隆史殿でしたか……びっくりさせないでくださいよぉ」
「すまん。脅かすつもりは無かったんだけど、何してるの? 買い物?」
「い……いえ!? 何も!?」
ガサッっと、手を後ろに隠す。
このコンビニの買い物袋を、体全体で隠していた。
……あぁそうか。男の俺に見られては、まずいものか。
ごまかしてやるのも優しさだろうて。うん。
「まぁコンビニになんて、買い物しに来たに決まってるわな。……では優花里さん、さようなら」
目をそらし、足早にそこを立ち去ろうとした。
「ま、待ってください!」
えっと、逃げるコマンドを入力っと。
しかし、優花里に回り込まれた!
「隆史殿……。今、最低な気の使い方しませんでした!?」
「ソンナコトナイ。ソンナコトナイヨォ?」
ジト目で見つめられる。
最近、優花里は俺に対しての遠慮が、無くなってきた。
正直うれしい。
でもいいの? 両手を広げて立ち往生した為、左手に持った買い物袋が丸見えになっていますよ?
……あれ?
「んぁ? お菓子?」
袋の中が薄く透けている為、何となく分かってしまった。
薄い長方形のお菓子袋。それがいくつか見えた。
「……あー。はい。そうです」
「それじゃ、別に隠すものでも無いだろうに……お?」
右手に開封されかかった、そのお菓子が握られていた。
「なんだ? 乙女の戦車道チョコ? なにそれ」
「あ!!」
手に持っているのに気がついたのだろう。バツの悪そうな顔をして呟いた。
「……すみません、西住殿」
みほ? なんでみほに、謝るんだろう。
「実はこのお菓子、おまけにカードがついていまして…いやウエハースが、おまけといいますか……」
「あぁ、なるほど。昔からよくあるね。優花里の事だから、戦車の写真カードでも入ってるの?」
「う~ん。これを西住殿から口止めされていたのですけど……、中途半端にバレると、隆史殿調べますよね? 納得いくまで……」
「まぁ、みほの名前出たし、そこまで隠すしね。少し興味は沸いた」
「ですよね~……」
「では、オッドボール三等軍曹! 説明したまえ」
「はっ!」
あ、悪ふざけに乗ってくれた。諦めたか。
「これ、戦車道全国大会出場校の生徒の写真が、カードになってるんです」
……は?
「なんだそれ……え? 如何わしいの?」
「違います! これ発売元が、日本戦車道連盟ですし!」
「ふーん、あれか? 雑誌でいえば、読者モデルがカードになってるようなものか?」
「んーまぁ、概ねその様なものですかねぇ。これの売上金が、戦車道連盟の資金にもなっているそうですし」
「……」
大丈夫か日本戦車道連盟。
喋っている内に、テンションが上がってきたのか、段々と饒舌になっていく軍曹殿。
「例えば、有名校になると何種類か撮影までしてカードになります。N(ノーマル)、R(レア)、SR(スーパーレア)って具合に何種類か作られます」
「ふ~ん」
「優勝校ともなると、PR(プレミアムレア)とか、特別撮影が行われますね! ですから、毎年カードが更新されていきます!」
「お…おう」
「一般的に学校の隊長、副隊長が撮影対象になるのですけど、人気ある方とかでも、カードになりますね!!」
「はい」
「大体は、その学園の制服とかパンツァージャケットとかですけど、ネットで行われる人気投票とかで、上位に来ると別衣装とかの撮影も……」
「わかった! わかったよ!!」
「あ……すみません……」
熱くなって語っている自身に気がついたのだろう。
恥ずかしくなったのか、小さくなった。
「どうも私、こういう好きな事になると、テンションが上がるというか、なんというか……」
「いいんじゃない? そういう優花里も可愛くて好きだけど?」
「ピッ!!」
「でもなんで、それを俺に隠したんだ?」
「……」
「優花里? 優花里さ~ん?」
手のひらを目の前で振ってみる。どうした? 帰ってこーい。
「ハッ!……なるほど、これが尾形 タラシ殿……」
……なにが?
どうも優花里が買い漁っていた理由は、今年の戦車道大会が始まってしまった為との事。
もうすぐ今年用に更新されて、古いカードは入手不可になる可能性があるそうだ。
「まだ私、黒森峰の西住殿のカードを持って無いのです!」
「あー、なるほど。みほが、転校しちゃったからそれも更新されるのか。あのみほが、よく撮影OKしたな……」
「まぁ、戦車道に関わってる方にとっては、恒例行事みたいなものですからね」
……諦めてんのかよ。とういうか行事?
ふーん。みほもカードになってるのね。んじゃ、まほちゃんもなってるな。
それで、俺には内緒か……。二人からは一言も聞いていねぇ。
スマホのネットで調べている。カードの画像は、モザイク処理されて分からない。
肖像権の問題で、ネット上にアップする事は、法律で処罰されるらしい。
結構徹底しているらしく、アップした奴は問答無用で、しょっぴかれるらしい。
それが原因ってのもあり、希少価値すら出てきてしまい、カードの写真の内容は噂とかで出回るらしい。昭和か?
というか、肖像権も何も無いだろうが。学生の写真を公式で販売すんなよ。
「私、お小遣いの問題で、少しずつ買っていたのですけど、なかなか出なくて……どうも黒森峰副隊長だった頃の西住殿は、RとSRの二種類あるみたいでして…あぁ期限ががが」
「ま…まぁ、お金の使い方は、人それぞれだから……でも、あんまり無駄使いするなよ?」
……これ、一個200円もすんのかよ。
あれ?ネット上に先ほど、優花里の説明には無い単語が出てきた。
「なぁ、優花里。このLRってなに?」
「え?あぁ、それはレジェンドレアって読むんです。過去の有名選手が、現役時代の時の写真がカードになったものですね!」
「へぇ……」
「ある意味、このお菓子の最高レアカードですね。えっと、今売られているのが第8弾ですので……」
「8弾って……」
「ネットの情報ですと、西住流次期家元になってますね。あぁ! これ西住殿のお母さんですね!へぇ、高校時代ですか!あ! 今回2種類ありますね!」
「……」
「あれ?隆史殿?」
「……」
無言でコンビニに入り、優花里が持っていたであろうお菓子を探す。
……あった。
結構売れている様で、一箱20個入り。残り3個か。
躊躇せず全て、カゴの中に入れる。
「隆史殿!?」
「店員さんすいません。在庫まだありますか?」
「隆史殿!!??」
「え? 後、2箱? 全て下さい」
「隆史殿!? どうしたんですか急に!?」
「ドウモシマセンヨ?」
「それにこれ、一箱四千円以上しますよ!? お金あるんですか!?」
「中学生の時からバイト三昧でな。貯金はある」
「え……」
「まぁ中学の時は、新聞配達しか、しちゃダメだったから、実入りは少なかったけどな」
「あの、それって結構、大事なお金じゃ?」
「それを全て投入しても構わない」
「」
俺の一点狙いが、始まった。
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「お…お邪魔します」
「どうぞ」
さすがに店頭で、箱買いしたのを開けるわけにはいかない為、自宅へ帰ってきた。
開封の時、説明とか優花里に手伝いを頼んでみたら、心よく引き受けてくれた。
人の物でもこういう物を開ける時は、おもしろいモノなのだろうな。
「うぅ、男の人の部屋に一人で来るのって、緊張します……というか、恥ずかしくなってきました」
テーブル前で、赤くなってキョロキョロしてますけど、めぼしい物無いよ?
取り敢えず、コンビニに寄る前に買っていた食材を冷蔵庫に入れる。
ついでに、その冷蔵庫からペットボトルのお茶を引き抜き、優花里に出してやる。
「粗茶ですが……。あ、そうか。前回来た時は、みほ達いたもんな。まぁ気にするな。友達の家に遊び来ているだけだろ?」
「全然違いますよ!」
「……信用ありませんか」
「そういう事でも、ありませんよ!! そもそも、隆史殿って、私をそういう対象で見れるんですか!? 見れませんよね!?」
顔真っ赤にして、なんか踊ってるようにパタパタ手を振っている。
見れる、見れないって言うならそりゃもちろん……
「え? 普通に見れるけど?」
「」
アワアワしている手が止まった。
「……」
「?」
「…………」
「あの?優花里さん?」
「……お菓子開けましょう」
「おぉ。そうだった、そうだった」
もう一つの買い物袋から、コンビニ購入の「乙女の戦車道チョコ」を取り出す。
取り敢えず、並べて置いてみた。
優花里は、下を向いて、両手で顔を押さえてブツブツ呟いている。
「ズルイデス、ズルイデス、ズルイデス……マッショウメンカラナンテ、ヒキョウデス……」
「あの、優花里さん。箱買いは確かに大人気なかったですけど……ずるいかなぁ?」
「そっちじゃありません!」
「じゃあどっちだよ。まぁいいや。それはそうと、もしカード被ったら上げるよ」
「さっきの事で……え!? 本当ですか!?」
真っ赤になっていた顔が急に輝きだした。
「あ、うん。後、欲しいのあったら言って。物によっては上げるよ。だから解説よろしくどうぞ」
「わっかりました! 頑張ります!!」
……狙っているものはさすがに上げられないけど。
まず一箱目。
箱を開けて、店頭に出されている様にしてみる。
なんだろう。普段店に並んでいる物が、部屋にそのまま有るのって結構違和感あるなぁ。
「いやぁー! テンション上がりますねぇ!!」
優花里が、いつもの優花里に戻ってくれた。
「んじゃ、一袋目~」
箱の中から適当に取り出した。
長方形の端、ギザギザになっている部分から破き開封をしていく。
ウエハースの下から、カードを抜き出した。
「……なぁ優花里?」
「……はい」
「これ、戦車道の選手のカードだろ?」
「……はい」
「なんで、オッサンが出てきたの?」
「この人、日本戦車道連盟理事長です。このお菓子の発案者らしいのです」
「……まぁいいや。次行こう」
……。
「……なぁ優花里さん?」
「……はい」
「これ、戦車道の選手のカードだろ?」
「……はい」
「なんで、ハゲのオッサン4回連続で出てくるの?」
「この人、一箱に4枚入っているんです」
「……これ、一つ200円するよな?」
「はい。ですので、この顔を見ると殺意を覚えます。……私のお小遣いがぁぁ」
うん。気持ちは分かる。
「でも! これが、4枚出揃ったってことは、もう大丈夫です!」
ヤケクソ気味に叫ばないでください。
「うん、じゃあ次行こうか」
「はい!」
今度は、6個連続で開けてみようか。
半分開けるのを手伝ってもらい、順にウエハースの下から抜いていく。
この作業が、地味にめんどくさい。
1枚目、2枚目は知らない人の黒森峰学園Nカードだった。
優花里が説明できないので、まぁ無名といえば無名なのか?
「3枚目……お! 頭にSRの文字がある!」
「え! いきなり来ましたか!?」
「えっと……あ」
【SR 聖グロリアーナ女学院 隊長 ダージリン】
ダージリンだった。
「聖グロリアーナの隊長さんですね!……どうしました?」
「いや……ちょっと。この前の事、思い出した……。まぁいいや。しっかし……」
「制服で紅茶飲んでいる所ですね。これはSRですし、撮影カードですね」
すごいドヤ顔で撮影されてるなぁ。
……ちょっと、青森の時の事を思い出しちゃった。
「これ裏って、どうなって……。なぁ優花里さん」
「なんです?」
「これ公式だよな?」
「そうですよ?」
「スリーサイズとか書いてあるけど、いいのか?」
「スポーツ選手みたいなものですし、いいのでは? まぁちょっと自分だったら、恥ずかしいから嫌ですけどねぇ」
「……」
なるほど。みほが、俺に教えない訳だ。
裏には、簡単なプロフィールとか書いてある。好きな物とか嫌いなものとか……スリーサイズとか。
すげぇなダー様。うん。でけぇ。
「隆史殿?」
「……次行こうか」
残り半分は、優花里のターンだ。
「1枚目と2枚目は、知らない人ですねぇ。コアラと継続の方でした」
「どれ? あー俺も知らないなぁ」
「あ、Rきましたね」
「誰だ?」
「」
「どうした?」
「……きました」
「キマシタ! キマシタ!!! 西住殿ォ!!」
[R 黒森峰学園 副隊長 西住 みほ]
「おー。そういえば俺、みほの黒森峰の時のパンツァージャケットって、見た事無かったなぁ」
「そうなんですか?」
「うん。その前に転校しちゃったから。応援行っても、表に出てくるのって、大体は姉の方だったから」
裏方で会ったりした時は、大体制服に着替えた後だったしな。
「まぁいいや、それ優花里に上げるよ」
「本当ですか!? ありがとうございます!! ありがとうございます!!!」
「喜びすぎだろ……まぁ、お礼と言うことで。次行こうか」
「はい!!」
一箱目、残り10袋。
一気に行こうか。
開ける作業をしながら聞いてみた。
「なぁこれって、一箱にどのくらいレア以上入ってるの?」
「SR3枚ですね。残りのR枠にLRとか入るそうです。ですから、LRの確率は一切知られていないのです」
「……ふーん。あと2枚かぁ」
正直、去年のデータのカードという事で、出てくるカードに、知り合いがあまりいない。
例えば、オペ子とかは、まだいなかっただろうし。
1、2、3、4枚……カードを抜いていくが、NカードとRカードでは、知らない人が多かった。
「あ! 来ましたよ!! 隆史殿! SRの文字です!!」
「お、どれどれ」
というか……
「なぁ優花里さんや」
「なんです?」
「なんで俺の幼馴染が、水着姿でカードになってんの?」
「……」
【SR 黒森峰女学園 隊長 西住 まほ Ver.水着】
姉妹が一箱に収められていました。
「見たことねぇよ! こんな破壊力ある画像!! うあーまじかー。グラビアモデルみてぇ……」
首前で紐が、クロスされたビキニタイプの水着。
黒森峰なのに白い。ティーガーⅠの前で撮影されている。
強い! 圧倒的破壊力!!
「しっかしこれよく、まほちゃん許したなぁ……」
「まぁ、これも恒例なので」
「これも!?」
「人気が上位に来ると、こういうカードも撮影されるようになりますね」
「……」
これ絶対購入層、男ばっかりだ。……来年度の買おう。
「残り一枚は、知らない方でしたね。隆史殿の方はどうです?」
「3枚までは、全部Nだった。あと2枚かぁ」
どちらかにはSRがあるのかな。
一枚はN。
もう一枚は……
【SR 知波単学園 隊長 西 絹代】
「知らねぇ……」
しかし、なかなかの戦闘力をお持ちだ。
黒いストレートの髪をした女性。
裏を見て確認したが、やはり俺の目に狂いは無かった。
うん。でけぇ。
「あぁ、その方は、私知ってますよ」
「そなの?」
「はい。62回戦車道大会後に隊長就任された方らしく、第8弾最後の加入SR枠の方みたいです」
「なるほど、就任祝いみたいなものね」
撮影カードらしいが、制服で敬礼している。
ただ、撮る角度が若干上からなのが、撮影者はわかってる。
絶対このお菓子、男の購入層狙いだ!!
「さて、取り敢えず一箱消化しました。お菓子はこの中に入れてください」
密封タイプのファスナー付きのビニール袋に入れる。
「隆史殿は、ちゃんと食べる人なのですね!」
ちょっと嬉しそうに聞いてくる。
「捨てる奴いるけど、あれはちょっとなぁ……これで別の菓子とかも作れるしな」
「そうなんですか?」
「あぁ、アイスとかティラミスとか……ケーキとか。作ったら食べるか?」
「いいんですか!?」
「まだ、いっぱいあるしな。いいよ。簡単なの後で、作ってやる」
さて、もう一箱ある。
一気に開けてしまうか。
これで最後だ。
「た…隆史殿」
今度は、優花里から一気に10袋。
3枚連続で、例のオヤジが出てきた。
ゴミを見る目をした優花里さんは、初めて見ました。
4枚目が。
「隆史殿…これ……」
袋の先から見えるのは、LRの文字。
「LR!!」
来たか!!? しほさん!!!
「私、初めてこの文字見ました……」
するすると、震えた指でカードを抜いてく。
できたのは……
【現 陸上自衛隊富士学校富士教導団戦車教導隊所属 蝶野 亜美 Ver.水着】
「なにやってんだ! あの行き遅れ!!!」
叫んだ。
心の叫びだった。
俺の興奮を返せ!!!
所属がクソ長いから文字小さくて読み辛い!!!
2種類の内もう一種類は、亜美姉ちゃんかよ!!!
「蝶野教官でありますね! ちょっと若い頃でしょうか?」
「どうでもええ」
「え?」
「それ、優花里にあげる」
「えぇ!! LRですよ!?」
「いい。上げる。いらない。いりません」
「」
「んな事ばっかりやってるから、行き遅れるんだよ!まったく!!」
見なかった事にしよう。うん。
次だ次。
「……」
「どうした?」
「今、6袋一気に出したのですけど……全てSRです」
「え? 3枚じゃなかったの?」
「……」
「優花里さん?」
「いえ、まぁ先に中身をみましょう」
「お…おぉ」
それはヨーグルト学園とワッフル学園の隊長。
知らない人だった為、優花里にあげようと思ったんだけど、戦闘力が高い水着Verだった為ちょっと考えた。
戦車道してる人って……何? この美人率。
BC学園副隊長と、青師団高校隊長。後、ダブったダージリン様。
……留年したみたいに言っちゃった。
お。
【SR 黒森峰女学園 隊長 西住 まほ】
制服姿のまほちゃんだった。
そういえば、中学時代からファンクラブあったなぁ。
「……これは、ちょっとおかしいです」
「ん?」
「隆史殿も一気に、いっちゃってください!」
「お?おぉ……」
盛り上げる為に、全部頭だけ少し引き抜いて見た。
N3枚、R0枚、SR6枚、PL1枚
「あ、初めてだ!PLって」
「……」
「優花里?」
「これは、まさか…ゴールドBOX!!」
「あの…説明を……」
「店頭用のSR専用の箱です!! まさか実在するとは……」
なんかすごい興奮してますけど、要はレア値が高い箱だったって事ね。
「隆史殿! これはすごいです!! これをお目にかかれるとは思いませんでした!!」
「ハイ」
「中身はなんですか!?」
「ハイ」
ごめんちょっと、その興奮に引いた。
まぁいいや。
……
「ダージリンが、2回ダブッた」
「もうちょっと言い方ありませんか? 隆史殿……」
悪気は無いよ? 悪気は無いのだけど……。
あ、でも。3枚目が。
【SR 聖グロリアーナ 隊長 ダージリン Ver.水着】
白のワンピースだった。
うん。これはイイモノだ!
……やっぱ基本美人だし、スタイルもいいものだから、写真映えするなぁ。
「隆史殿。若干鼻の下が、伸びている様に見えるのは、気のせいですか?」
「……優花里さん。結構、古い言い方しますね」
ジト目の優花里さん。ちょっと怒ってます? なんで?
「次」
「あ、はい」
【SR プラウダ高校 副隊長 ノンナ Ver.水着】
「あ、前回優勝校の副隊長さんですね。追加SR枠の一つです」
「」
「隆史殿?」
ノンナさん。
なんで貴女、旧・スク水着てるんですか?
マニアック過ぎるでしょうが。
「優勝が、決まった後の撮影らしいですね」
でかい。
もう一度言おう。
でっかい。
戦闘力が桁外れだ。
この水着で、大きさ分かるのって相当だと思ふ
……。
「ごめん……これ本当に大丈夫か?」
「何がです?」
「いや……スク水って」
「? ちょっと古いタイプの学校指定の水着ですよね? 何か問題あるのですか?」
分からない顔をしている優花里に、懇切丁寧に説明する度胸は、俺には無い。
ピュアな貴女のままでいてくださいね。
「……次行きますね」
「後、3枚ですね!」
【SR 継続高校 隊長 ミカ Ver.水着】
水着ばっかじゃねぇか!
「知らない方ですねぇ……」
……なんというか。
水着の上に、いつものジャージを羽織っているのだけど……。
ファスナーを胸元付近で、開けているので谷間が……。
ミカも何考えて、撮影に応じたから分からんし、水着にジャージのみだから……。
まぁ総じて言えば、エロいの一言につきる。
これの発案者と撮影者ってバカじゃねぇか?
これ、そのうち訴えらるんじゃないだろうか。
うん。グッジョブ! だ。
そして、最後のSRが……
【SR 黒森峰学園 副隊長 西住 みほ Ver.水着】
……
…………
「どうしよう、優花里」
「ヒャッホー!! 西住殿は最高だぜーーー!!」
「優花里さん」
「あ、はい」
「俺の気持ちを察してください」
「はぁ……」
「幼馴染が、二人共脱いでいたんですけど?」
「え? でも水着……」
「そうだね!! 水着だね!! でもな!?」
「ハイ」
「ビキニの上から、黒森峰の制服のワイシャツ! それを羽織ってるだけだよ!?」
「そ…そうでありますね」
「それをわざわざ濡らして、透けさせてるのってどうよ!? 普通にやべーよ、このカード!!」
「でも水着ですし……」
状況をまったく理解していないみたいですね。
赤いビキニを着た幼馴染が、黒い黒森峰の制服のワイシャツを上から着ている。
正確には、ビショッビッショの濡れたワイシャツだ。
透けた水着が艶かしく、異常にエロい。
すごく恥ずかしそう、なみほの顔も、またそれを彩っていた。
これは、ちょっとさすがに………ありがとう!!
「わかった。じゃあ今度、大洗学園の制服で、同じことを俺に見せてくれ。優花里が!」
「えぇ!! 私ですか!? 嫌ですよぉ……恥ずかしいですよ!」
「ナンデ? 戦車道デスヨ? コノ、カードト同ジデスヨ?」
「」
「えぇ!! そんなの誰も見たがりませんよ!!」
「俺が見たい。見たいですね。見たいですよ?ミセロ」
「」
「はい決定」
「えーーー!!」
「じゃ、PLいきますね」
「あ!ずるいです!!」
【PL プラウダ高校 隊長&副隊長 カチューシャ&ノンナ Ver.水着】
「」
「隆史殿?」
そこには、SRのノンナさんと、カチューシャがセットになった写真のカードだった。
要は、スク水のカチューシャとノンナさん。
なんというか……肩車はしていなかったけど、妙に絡み合っていて……。
「私、さすがにちょっと、おかしいと思い始めました」
「遅い」
異様に似合うカチューシャとヤバイビジュアルのノンナさんが、隣り合わせで撮影されていた。
カチューシャ元気かなぁ……。
「これ多分、優勝記念のやつですね」
「だな。カチューシャが隊長枠になってる」
「……隆史殿」
「はい」
「……ちょっと私。怖くなってきました」
「はっはー。そうだな! 優勝すれば、あんこうチームもカードになるかもしれないしね!!」
「そうなんですよ!! 隊長のチームって、なりやすいんですよ!!」
「楽しみだな!!」
「嫌ですよ!!」
ピンポーン
呼び鈴が鳴った。
「誰でしょう?」
「さぁ?」
腰を上げて、インターホンに対応する。
「はい、どちら様?」
『あ、隆史君?』
……みほだ。
「優花里!! みほだ!! それを全て隠してくれ!!」
「!?」
冷静を装い、インターホンの外部音声に対応する。
「あ、みほか? ちょっと待ってくれ」
声は冷静を装い、体は焦っている。
みほに内緒にしてくれと頼まれている分、バツが悪いのか、優花里もすぐに反応してくれた。
『……どうしたの?』
「いや、ちょっと立て込んでいて。ちょと待ってクダサイ」
『……』
「みほ?」
『だれか来てるの?』
ハイ。閲覧ありがとうございました
抱き枕ほしい
あれカードになってくれないかなぁ……
ありがとうございました