転生者は平穏を望む   作:白山葵

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はい、久しぶりに思いました!!

何書いてんだろ…俺……


第33話~それは、いろいろなスタートでした~★

 ……朝食時、いつものように隆史君の所で食べた時、すっごく気まずかった…。

 ろくに顔も見れなかったよぉ…。

 終始、不思議そうな顔をしている隆史君が、ちょっと憎らしく思っちゃった。

 

「……」

 

 お姉ちゃんにいつ言おう…。

 隆史君が、言っておいてくれるって言っていた…ような気がするけど。

 

 なんか、変な返事しかできなかった気がする…。

 

 うぅ…。

 

 ……だから今朝の記憶がとても曖昧だった。

 

 それから朝、隆史君以外の皆で、揃っての登校。

 沙織さんの所に、登校する前に寄っていくという案だったけど、男はいない方がまだいいかもしれないって事で、隆史君は一人で登校するようだった。

 

 昨日、華さんと麻子さんは、沙織さんの所に泊まったようだった。

 誘拐なんてされた日だし、華さんも麻子さんもその夜は心配だった為…との事だった。

 

 優花里さんもやっぱり、心配していたようで、私と一緒に沙織さんの家の前で、鉢合わせた。

 あんこうチームが全員で登校なんて随分と珍しい。

 

「だから、もう大丈夫だってば!」

 

 その当人の沙織さんは、携帯で親と会話している。

 昨夜も掛かってきたようだけど、今現在の今日も心配して電話をしてきたようだった。

 

 …うん。当然だと思うよ?

 

 私のお母さんの場合は、どうなのだろうか?

 

 心配してくれるのだろうか?

 

 

 昨日はまさか、お母さんが大洗に来ているなんて思わなかった。

 

 少し、話す事はできた。食事をちゃんとしているかとか、元気でいるのか?とか聞かれた。

 

 どうなんだろうか?…アレは、心配してくれていたのかな?

 

 少しぎこちなかった…まぁ私もだけど。

 

 何を話していいか、まだ良くわからない。

 

 ただ……戦車道の話はしなかった。

 

「もう! 学校に着くから切るよ!! じゃあね!」

 

 ぶっきらぼうに電話の通話を切る沙織さん。

 少し恥ずかしそうだった。私達の前だからなのかな?

 

「うぅ~…今度は妹からだったよぉ…立て続けに家族から電話が来るぅ…」

 

 昨夜はどうも、お父さんとずっと電話で話していたようで、お母さん、妹と順に連絡が入ると、ちょっと恥ずかしそうにボヤいている。

 

 …素直に羨ましい。

 

「あれ? 武部殿? 携帯のストラップ変えました?」

 

「え? あーうん。せっかくだし、昨日一個、買っちゃったんだ」

 

 以前につけていた、ビーズで出来た四葉のクローバーみたいな、ストラップが取り替えられていた。

 

 その…黄色の熊に。

 

 

 昨日、隆史君が着ていた、着ぐるみだった。

 納涼祭の時の、大洗学園のテントで売っていたストラップ。

 

 売上は、コレ一つっぽいなぁ…。

 

「……け…結局、着ぐるみのお兄さんと会えなかったし…まぁ、うん。お守り?」

 

「そ、そうですかぁーー! お守りですかぁーー!!」

 

 何故だろう。

 

 華さんが、焦っている気がする。

 沙織さんが義理堅いだけだよね? なんでだろ?

 

「……それよりな、沙織。一つ気になるのだけどな」

 

「な…なに?」

 

 麻子さんは疑問に思ったようだ。

 うん。それは私も思った。

 

「なんで、メガネしているんだ? 普段、コンタクトだろ?」

 

「……き…気分転換……かな!!」

 

「……」

 

 ……気分転換かぁ…昨日の今日だし、しょうがないかな?

 華さんが、非常に複雑そうな顔をしてるけど…。

 

「それより、みぽりん」

 

「はい? なんですか?」

 

「私のせいで、ごめんね? せっかく隆史君とうまくいったのに…。一緒に登校とかしてみたかったでしょ?」

 

「……え」

 

「」

 

 え…。

 

「……相変わらず、書記は書記って感じだったがな」

 

「ちょっと、こっちが恥ずかしかったですね!」

 

「え!? え!!?? ちょっとまって!? まだ皆に私、言ってないよね!!?? なんで知ってるの!!??」

 

「えっと。うさぎさんチームから、実況メールが、みんなに送られてきたよ? あれ? 知らなかったの?」

 

 知らない! 知るわけないよ!!

 

 うぁ……一斉送信で私と隆史君以外に送られていたようだった。

 

「あ…あぅ…あぁぁぁ!!」

 

 恥ずかし恥ずかしい恥ずかしぃぃぃ!!

 え…何!? みんなに知られてるの!?

 

「うぅー!! ぅぅぅ!!! やだ! 学校行けないよぉ!!」

 

「はいはい。さっさと歩いて! 麻子みたいになってるよ!!」

 

 固まってしまった私は、沙織さんに引きずられながら渋々歩く……。

 隆史君と付き合う…こい…恋人って関係になったって、実感は実はまだ沸かなかった。

 けど、コレで実感がしてきた。周知されていたという現実に。

 

「ぅぅぅ…」

 

 ………やだもぉ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、急に呼び出して悪かったねぇ」

 

「いえ、大丈夫ですよ?」

 

 登校早々に、例のド派手な呼び出し校内放送で、生徒会室にお呼び出し。

 いつもの様に、指定席…というか、会長席に座っている会長。

 

 …この人が、俺に好意を持ってる…かもしれない?

 

 …………いやぁ…無いだろう。

 うん。無い無い。

 だって会長だよ? 好かれるような事してないよ?

 

「一度、沙織さんの顔を、見ておきたかったのもあったのですけど…まぁ遅刻ギリギリだったので、どちらにしろ無理でしたから…」

 

「ん。まぁ昨日の今日だしねぇ」

 

「それで? 俺に何の用ですかね?」

 

「いやぁー、ちょっとね。隆史ちゃんにお客さんが来てるんだよ」

 

「客?」

 

 誰だ? 昨日の家元コンビは、帰ったそうだから違うだろうし…。

 

「日本戦車道連盟理事長の児玉 七郎氏だ」

 

「……」

 

 大学に続いて、今度は日本戦車道連盟かよ…。

 なんだ? 例のガマ蛙の件についてでも聞かれるのか?

 でも、わざわざ朝一で高校生相手に訪ねてくる程か?

 

「もう応接間に居るそうだから、このまま向かってくれる? 私達は授業だし…何か隆史君だけを、ご指名みたいなの」

 

「…そうですか」

 

 本当に俺個人に会いに来たってのか? ……本当になんの用だ?

 

「…………ン?」

 

 少し考え込んでいると、会長の視線に気がついた。

 な…なんだろう……、怒っているって感じではないのだけど……。

 

「ねぇ隆史ちゃん、話は変わるんだけどさ」

 

「え? えぇはい、なんですか? 会長」

 

「その会長っての、もうやめて」

 

「…は?」

 

 あれ? 柚子先輩と桃センパ…桃先輩が完全に目線を壁に向けた。

 会長はメチャクチャ真っ直ぐ目を見てくるんですけど…。

 

「名前で呼んで」

 

 …え。

 

「ほらぁ。かーしまとか小山は、名前呼びなのにさ。私「だけ」役職呼びじゃぁねぇ…寂しいかなぁってね」

 

「はぁ…そ…そういうものですか?」

 

「そういうものだねぇ」

 

 柚子先輩と、桃先輩は完全に身体事、横を向いてしまった。

 な…なんで!?

 まぁ…別に御所望という事であればいいけど…。

 

「えー…と、じゃあ…角谷会長?」

 

 

 

「……………………は?」

 

 

 

「」

 

 

「隆史ちゃーん。ひょっとしてぇ、分かって言ってる? ん?」

【挿絵表示】

 

 

「」

 

 …会長のすっげぇ良い笑顔が、めちゃくちゃ怖い。

 

 下の名前で呼べって事か? 

 確かに前回、その場の勢いで、年下に話すみたいに言ってしまったけど……。

 え? なんで? 今更!?

 

 ジーーーーーーーーーーっと、めちゃくちゃいい笑顔で、見つめてくる。

 

 うぁぁぁ怖いこわいコワイ!!

 

 ぬぉ…まぁ…そんじゃ…。

 

「では、その…あ、杏…会長……?」

 

「…………」

 

「……あ…あの?」

 

 次は、顔が無っ表っ情ー!!

 

「まぁ、いっか。みんなの前ってのもあるしね。それで手を打とう」

 

「で、では! 尾形書記は、急いで応接間に行くように!!」

 

 よ、良かった…。

 

 手を打とうの言葉に即座に反応し、桃先輩が締めに掛かった。

 即座に、柚子先輩が荷物をまとめ、退室の準備を進める…。

 この二人が、慌てるって事は、やっぱりちょっと普通じゃなかったのかな? 

 

「そだね。私達も倉庫に行こっか」

 

 早々と、生徒会長室から3人揃って…つまり俺を残して、退室しようとする会長達。

 あれ? いつも最後に出るよね?

 

「後ね、隆史ちゃん」

 

「は、はい?」

 

 なんだろうか。悪寒がする。

 扉にに手を掛け、こちらを半身で見てくる。

 

「……隆史ちゃん」

 

「は、はい?」

 

「ちょっと、私も本気を出そうと思ってるんだぁ」

 

「えーと…なんにで…しょう?」

 

 

「あぷろーち♪」

 

 

 パタンと扉がしまった。

 

「………………ぇ」

 

 

 …一人取り残された生徒会長室。

 

 えーと。え? まじで?

 

 

 

 

 

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 ---

 

 

 

 

「失礼します」

 

 軽くドアをノックし、呼び出された応接間へ入室する。

 …正直、会長の件がメチャクチャ引っかかり、ここに来るのに臆劫だった。

 

 まぁでも一応、この呼び出された…というか、俺にわざわざ戦車道連盟のトップ…だよな?

 そんな人が会いに来たというのだから気にならないわけがない。

 まぁいいや。まずは目先の事だ。

 

「やぁ、おはよう。君が「尾形 隆史」君かね?」

 

 ……。

 

 知っとる。この顔は知っとる。

 散々殺意を持って睨んできたから。

 見た目はヤクザ。カードの写真もヤクザ。

 

「はい…そうです。俺に何か用があるそうですが…」

 

 例のカードで散々見させられたハゲ頭だ。

 全国から、一部の人達に恨みの念を一心に受けているハゲ頭だ。

 

 取り敢えず、挨拶もそこそこに着席を促されたので、対面に座る。

 

「さて…と、何から話していいものか…」

 

「……」

 

 気を使っているのか、中々話を切り出さない。

 いっそこちらから切り出すか? 

 しかしこの人が、俺の味方かどうかまだ分からないからな。

 迂闊に切り出すってのも…。

 

「まぁいい。…君は、コレを知っているかね?」

 

 迷っている内に先に切り出されてしまった。

 結局後手に回った。

 

 横に置かれた袋から、取り出したモノを目の前の机に置く。

 

 ……え?

 

 

「乙女の戦車道チョコ…」

 

 ボソっと呟いてしまった言葉に、嬉しそうに反応してきた。

 

「そーそー!そーだよ! 知っていてもらえたか!」

 

「……」

 

 …………うん、コレ真面目な話じゃないな。

 

「よかったよかった! 話がスムーズに進みそうだよ! コレを君は買ったことある!?」

 

 なんか知らんが、嬉しそうにしてるよ。

 

「……まぁ…はい、人並み程度には」

 

 ウソデス。

 

 しほさんのLR以外、全てコンプリートしました。はい。

 出ねぇんだよ!! くっそ!!

 

「うんうん。実はね、次回で9弾目になるんだがね? そろそろ用意をしないといけなくてね」

 

「はぁ……」

 

「大会も残す所、後二試合になったよね? 各高校に直接オファーを出さないといけなくてねぇ」

 

「はぁ……」

 

 

「それを君に頼みたいんだよ」

 

 

「は?」

 

「あぁ! もちろん全校じゃないよ。他校の戦車道に関わる、数少ない男子生徒にも頼んでいるんだよ。後は、次回の撮影のアイデアとかね」

 

「……」

 

「まだ、大会順位が全て確定していないから、他の子達に動いてもらうのは後になるけどね」

 

 …………思いの外、下らない話だった。

 俺のシリアス脳を返せ…。

 

 いや待て、ちょっと気になる発言があったぞ。

 

「他の子達は後って? というか、引き受けるなんて言ってないんですけど!?」

 

「正直な話、直接頼みに来たのは君だけなんだよ。君にはすぐに動いて欲しかったからね! この話の後にね!」

 

「嫌です (聞けよハゲ)」

 

「で、君に頼みたいのは、まずは確定している、次回のLR枠の二人にオファーを取って来て欲しいのだよ」

 

「……嫌な予感しか、しないですけど…ちなみに誰ですか? (正直、気になるな)」

 

 

 

「島田流家元と西住流家元だよ」

 

 

 

「…………」

 

 さて。俺もそろそろ授業に参加しないとな。

 

 

「待って!! 待ってくれ!! 頼むよ!! 君しかいないんだよ!!」

 

 無言で立ち上がり、退室しようとした俺の腕を、焦って掴んできた。

 

 

「次回から戦車道選手達の水着撮影が、関係各所からの苦情でダメになったんだよ!」

 

「…当たり前ですね。未成年の水着写真…まぁカードですけど、そんなの販売してたらね (よく逮捕されないよな…)」

 

「そうなんだよ!! 何か他にいい案無い!? 私服とかじゃ、つまらないだろ!?」

 

 …話が変わった。

 つまらないって…。

 このカードは、一体何を目指しているんだよ。

 知らねぇよ。正直、案をだして通ってしまったら、俺が白い目で見られるでしょうが!

 

 

「コスプレとか、どうっすか? (販売自体を中止にしたら、どうですか?)」

 

「……」

 

 

 んぁ? 

 

 ハゲが固まった…っていうか、俺今、何て言った!?

 

「それだ!!!」

 

「」

 

 しまった…。また考えてる事言っちゃったか…。

 

 何嬉しそうに、こっちに指向けてんだよ。

 

「いやー!! いい案が聞けた!! それなら露出も抑えられるかもしれないし、うん!!」

 

「」

 

 ……また、やってしまった…。

 ごめん。皆…。

 このハゲの嬉しそうな顔だと…多分……採用される…。

 

「いやぁーこの調子で、家元達にもオファー頼むよぉ!!」

 

「嫌ですよ!! 殺されますよ!! 特に、し…西住流家元に……コスプレして下さいなんて言えるか!!!」

 

 自分の彼女の母親に、そんな事言えるかよ!!

 

「あぁ…違うよ? 家元達は、未成年じゃないから水着撮影のオファーだよ?」

 

「よけいに言えるかぁ!! あの家元達に脱いでくれなんて、あんた言えるのかよ!!」

 

「無理だねぇ殺されちゃうよ。でも君、両家元達と仲いいからできるかなぁ…って思ってねぇ」

 

 限度があるわ!!

 

「嫌ですよ。俺にメリット無いじゃないですか…それ以前に命の保証も無い…『写真では、どうだろう?』」

 

「……は?」

 

「…君の事を調べさせてもらってね…随分と家元達にご執心の様だね」

 

 俺の発言に、被せてきたハゲの目がマジだった。

 何が言いたい!

 

「水着撮影には、数々の水着での撮影となる。よって本採用されない写真が、何枚も出てくるんだよ」

 

「……」

 

 ほ…本当に、何が言いたいんだ。

 

 

「それを、内緒で差し上げ『やります (やります)』」

 

 

「……ァ」

 

 ……即答しちゃった。

 

 

「本当に!? 助かるよぉ!!」

 

 くっそ! 頭と一緒にキラキラした目で見てきやがって!!

 

 みほにバレないようにしないと…。

 下手なエロDVDとかよりも、見つかったら死ぬ気がする…。

 

「ぐ…でも、聞くだけですよ!? 断ってきたら無理強いしませんよ!?」

 

 頭を押さえながら、携帯を取り出す…。

 まずは、千代さんからで…。

 

「分かってるよ!! …前回も断られたし…西住流家元に殺されそうになったけど……」

 

 ……なる程。それで、8弾は亜美姉ちゃんだけ水着で、しほさんは若い頃の写真か…。

 というか、その苦行を俺にやらせるなよ!

 

 呼び出し音が、プルルと携帯から響く。

 

「…いや。やっぱりすごいね君。普通、家元達のプライベート電話の番号なんて知らないよ?」

 

「……」

 

 中々、出ないな。

 

「あ、もしアレなら家元達もコスプレ写真でもいいよ?」

 

 うるせぇ!! だから死ぬだろうが!!

 

 

 

『はい。どうしました? 隆史君?』

 

 あ、出た。

 

 …………さて。今からこの人に「脱げ」と言わないといけないのか…。

 愛里寿にバレたらどうなるんだろう…。

 

「あ、忙しい所すいません…」

 

『いいえ。大丈夫ですよ?…………昨日の屑共の件ですか?』

 

 最後若干、声のトーンが下がった…。

 

 普通はそう思うよね?

 

「違います。あぁ! その件に関しては、助けてもらってありがとうございました! 折角来てもらっていたのに、ろくに話もできなくて、すいませんでした」

 

 一応、挨拶もそこそこに、沙織さんの事も言っておいた。

 千代さんにも迷惑かけっぱなしだなぁ…。

 

 ……この人に、脱げと言わないといけないのか…。

 覚悟を決めよう。

 では、本題に入ろう…。

 

「あ…あのですね……。ちょっとお願いがありまして…あぁ! 嫌なら断ってくれて一向に構いませんよ!?」

 

『あら、直接電話でお願いなんて珍しいですね? なんでしょうか?』

 

 深刻な話じゃないと分かったら、随分と明るい声になった。

 よ…よかった……あの声のトーンで話されたら、言い辛いなんてもんじゃねぇ……。

 

「あの…乙女の戦車道チョコってお菓子ご存知ですか?」

 

『あぁ…知ってますよ? あまり褒められたモノじゃない、カードが入ってるお菓子ですよね?』

 

「…………ハイ」

 

 スイマセン、めちゃくちゃ集めてます。

 

『それが?』

 

「そ、それの最高レアの…カードに、家元襲名された千代さんが、選ばれまして……」

 

『…ふむ』

 

「あ、あの……それで、千代さんに…」

 

『私に?』

 

「水着の写真撮影をお願いしたくオモイマシテ…」

 

『…………』

 

「……」

 

 何かの気配を感じたのだろうか…ハゲが部屋の隅っこに逃げていた。

 ……この野郎…。

 

『……あの、私が言うのもなんですけど』

 

「え? あ、はい」

 

『さすがに高校生達と比べると…そんなに若くないで「あ、俺がすごく見たいので、気にしないでください」』

 

 あ…すっごい素で言っちゃった…。

 

『……』

 

「」

 

 む…無言が痛い……。

 

『……その最高レアというカードに選ばれたのは、私だけですか?』

 

「ぃぇ…あの…後、しほさ『やりましょう』ん」

 

 え…マジで!?

 

『まぁ…他ならぬ隆史君が、御所望ですしねぇ』

 

「あ、ありがとうございます!!」

 

 言ってみるもんだなぁ…了解とれちゃったよ…。

 一応、手でOKのサインを…もう、ハゲでいいや。

 ハゲに送る。

 

『…でも、何というのでしょうか?』

 

「え? はい?」

 

『文字どおり、隆史君に脱がされちゃいますね♪』

 

「」

 

 え……え?

 

 

 

 

 

 

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 ---

 

 

 

 

 

 はい。私は今、熊本県にお邪魔しております。

 そして「一人」…「たった一人」で、西住流家元本家に来ております。

 もう、14時を回る頃ですねぇ。

 

 ……。

 

 くっそ! あのハゲ! 逃げやがった!!

 

 何が急用を思い出しただ!! 常套文句言いやがって!!

 今日、みほ達と学校で、顔すら合わせられなかったよ!!

 

 …千代さんには、何か後々ヤベェ事になりそうなお言葉と一緒に了承を頂けました。

 次にしほさんにお願いする番だったから、最初にハゲに連絡をさせた。

 

 千代さんはまだいい。

 

 あの人は何だかんだで、こういう事や冗談にも寛容だ。

 

 だけど、しほさんはダメだ。……めちゃくちゃ固い人だしな。

 だから一応、こういった企画の上司というか何というか…企画主から挨拶がてら、説明をしてもらおうと思ったからだ。

 

 …そしたら去年の事もあって、随分とお怒りになられたそうで…またアレを販売するのかと…。

 ちょっとこっちまで来い、説明をしなさい! と、結構なマジギレされたそうで……。

 そこまでになると、あの人は妥協しない…。

 

 何が、旅費と宿泊費は全てこちらで持つから! っだ!

 自分が乗ってきたヘリに俺を押し込んで、俺に説明をしてきてくれと押し付けやがって!

 

 …あのクソハゲ。もう名前じゃ絶対呼んでやらん。最悪な上司だよクソ!!

 ブラック企業に勤めていた事、思い出したよ!!

 

「……あー…どうすっかなぁ……コレ」

 

 はい。懐かしい日本家屋…。

 電話口の関係で、いることは分かっているんだけど……どうしよう。

 

『あら? 隆史君?』

 

「お久しぶりです」

 

 いつまでもグダグダしている訳にもいかないので、インターフォンをプッシュ。

 例の如く、菊代さんの声が聞こえた。

 もう逃げれないなぁ…。

 

 あ…みほとの事、言っておいた方がいいかな…。

 相談した手前、経過を言わないのもなぁ……。

 

 そのまま、奥の座敷…ではなく、仕事中なのか書斎に通された。

 その扉の前で、硬直する。

 ……どうしよう。まほちゃんと乗り込んだ時より緊張する……。

 

「奥様。お客様がお見えです」

 

「……通して下さい」

 

 菊代さんが、一言かけて襖を開く。

 声がめちゃくちゃ機嫌悪そうだった。

 少し、開いた所で身体半分を出してみる…。

 

「こ…こんにちは。しほさん………まほちゃん!?」

 

「隆史君!?」「隆史!?」

 

 はい、皆同時に叫びました。

 全員が全員意外だったのだろうね。

 

 しほさんの書斎って和室なんだぁ…畳の上に机乗せていいのかなぁ…。

 その机の横に、もう一人の幼馴染がいた。

 

 

 …やぁ……まぁ……どうしよう。

 

 というか菊代さん、まほちゃんがいるなんて一言も言って……あ。

 

 後ろで口を押さえている。

 

 …またか。

 

 この人、こういうイタズラ昔から好きだったものなぁ…。

 

「では、日本戦車連盟の狸ではなく、貴方がここに来たのか、説明をしてもらえますか? 隆史君?」

 

 一応、客間に通された。

 畳の上に正座をして…というか、なんで説教をくらうみたいな雰囲気なんでしょうか?

 机を挟んで、西住流そのもの二人と対座する。

 

 え…何? この拷問。

 

「えー……と……しほさんに会いたかったから……とか?」

 

 てへっ♪ とか、やってみた。

 

 「「 …… 」」

 

 あぁ! まほちゃんの目がコワイ!!

 

「な…何を馬鹿な事を…。昨日、会ったばかりではないですか」

 

 あぁー…しほさんは、目がやさしい…。

 

「……ちなみに私は、大会決勝戦前の練習の件で、ここにいる」

 

 まほちゃん、俺が聞きたい事を先行して言ってくれた。というか言い捨てた。

 ……うん。なんか怒っとる。

 この際だ。全部言っておこう。

 みほの件は…特に、まほちゃんには今日の夜にでも、電話を掛けようと思っていたしな…。

 ……後回しにしても良い事ないしな! 多分俺、下手すっと死ぬな!!

 

「あの…例のカードの件と……みほの件で、ちょっとご報告がありまして…お邪魔しました…」

 

 「「 みほ? 」」

 

 あ…ハモった…。

 

「……ではまず、本題を片付けましょう…で?」

 

「」

 

「例のチョコ菓子の件で、わざわざ来たのでしょう? そもそも貴方は、いつから日本戦車道連盟の一員になったのですか!?」

 

 おぉぅ…二人揃って目が怖い。

 

「一員っていうか…この企画に、ほぼ強制的に参加させられまして…」

 

 目の前に置かれた、麦茶を口に含んだ。

 …スッっと動くだけで、身構えてしまうなぁ…この人に言わないとイケナイノ?

 

「そもそも、あの様な如何わしいモノをまだ発売するだけでも、腹立たしいというのに…と、いいますか…」

 

「はい」

 

「貴方は、あの様な物を購入していないでしょうね?」

 

「」

 

 すっげぇ真っ直ぐに目を見てくるのですけど!?

 買ってますよ? 買ってますけど!

 

「…いえ、見たことも『嘘ついても、すぐに分かりますよ?』」

 

「」

 

 …無理だぁ。コレはバレる。

 

 こちらも、目の前に出された麦茶を飲む。

 はい、一気飲みですね。

 

「こ…購入した事ございます…」

 

 ガタッっと椅子も無いのに音がした気がした。

 やめて!! 二人揃って立ち上がらないで!!

 

「まったく…貴方も所詮、男ですからね…」「…隆史」

 

「」

 

 …菊代さんが、すっごい笑いをこらえながら、おかわりくれました。

 現実逃避もできやしねぇ…。

 

「で!?」

 

「で…と申されますと?」

 

「なぜあの様な如何わしいカードを購入したのですか? 年頃の娘の水着カードなんて!!」

 

 えー…正直に言ったほうがいいのかなぁ…。

 下手に隠すと怒られ…というか、もう怒られてるし…。

 もはや、お菓子ではなくカード購入と言われてますね。はい、概ね正しいので訂正しません。

 

 ……。

 

「あの…怒りません?」

 

「子供ですか!? 内容によります。怒られるだけで済む内に吐きなさい!」

 

 わー返しが、みほと一緒だぁ。

 生徒会歓迎会の次の日に、同じこと言われたなぁ…。

 …みほとしほさんって結構似ている所もあるんだよねぇ。

 

 でもなぁ…、アレ買っていたってだけで、怒られる筋合いも無いんだけどなぁ…。

 でもすっげぇ怒ってるしなぁ…。まぁ言ってみますか。

 もしかしたら、他の写真とか見せてくれる…かな?

 

「しほさんのLRのカードが、欲しかったからデス」

 

「は?」

 

 どストレートに言ってみた。

 

「……私のカードですか? 確か、若い頃の写真を提供したはずでしたが…そんなのが欲しかったのですか?」

 

「欲しかったです!! というか、出ません!! ですから買い続けました!!」

 

「いや…あの。…言ってくれれば見せました……よ?」

 

「それじゃ意味ねぇ!!」

 

 写真がカード化したのなら、そのカードに価値があるんだ!

 俺の叫びに、たじろいた…というかドン引きしてますね…でもここは引けない!

 

「カードが欲しかったんですよ!! カードが!! …他の写真はまぁ…それはそれで、すっげぇ見たいですけど…」

 

「そ…そういうものなんですか…?」

 

「……」イラッ

 

 

「いや…でも、私のカードなんて…そんな物、欲しいものなのです…か?」

 

 勢いが収まった! 良し!!

 

 

「はい!! しほさんが欲しいです!!」

 

 

 「「 」」

 

 

 …ゾクッ!! っとすごい悪寒が走った…。

 すごい近距離から声がした。

 

「タ カ シ」

 

「」

 

 いつの間にか、まほちゃんの顔が真横にあった。

 いつもだったら、赤面してしまいそうな距離ですね。はい。無理です。

 今は、悪寒しか走りません。

 すっげぇ目を開いているよ? はっはー…震えが止まらん…。

 

「タ カ シ」

 

「な…なに!?」

 

「タ カ シ」

 

「なんか言って!!」

 

 

 近い近い近い近い!!

 

「確かアレには、私のカードもあったな……」

 

「はい!! あるね!!」

 

 もはや、勢いだけでしゃべってますよ!!

 

「…隆史は、私のカードはいらないのだな?」

 

「え?」

 

「お母様のカードの為だけに、買い続けているのだな? そうなんだな!?」

 

「いやもう、持ってるよ。まほちゃんのカード。水着含め、2枚とも持ってるよ?」

 

「…………なに?」

 

 すごい疑いの目に変わりました。

 うん。怖い。

 

「ハッ! 嘘をつくな。私のカードは、それこそLR並みの数しか刷られていないと、買い続けているエリカが言っていたぞ? それを二枚ともなん…」

 

「いやいや…持ってるよ! 見る?」

 

「なに?」

 

 そう言って、前にエリリンに送った、携帯で撮影したトレード用の証拠写真を見せてみた。

 あの…俺の携帯を握り締めないでください…壊れます…。

 

「ほ…本当だ…。わざわざ写真にまで撮って…」

 

 アレ? ちょっと撮影意図を勘違いしてませんか?

 ……まぁいいけど。

 

「な? ちゃんと持っていただろ?」

 

「……そうだな。疑って済まなかった」

 

「そうだろ? もう、まほちゃんは俺のモノになってるんだよ」

 

「 !? 」

 

 

 あれ…固まった。

 

「タタタタ…タ……」

 

 まほちゃんがバグッた。

 ……珍しい。

 

「隆史!」

 

「え? な、なに?」

 

「もう一度言ってみてくれないか?」

 

「え…えっと…「そうだろ? もう、まほちゃんは俺のモノになってるんだよ」」

 

「」

 

 顔が真っ赤になって。空になった両手のまま硬直してしまった。

 

「あ…あの……」

 

 どうしたものかと、しほさんに助けを求めたところ、すっごい真顔で外を見て「どうしましょう…」と呟いていた…。

 

 いや…あの……俺がどうしましょう…なんですけど…。

 

 

 

 

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「…すいません、年甲斐もなく取り乱しました」

 

 …あれで、取り乱していたのか…。

 

「あ…あの、まほちゃん…」

 

「なんだ?」

 

「なんで腕組んでんの?」

 

 バグった後、終始この様子だ。

 しほさんは、それに対しては何も言わない。

 

 …なんでだよ。

 貴女の目の前で、貴女の娘さんが男と腕組んでいるんですよ!?

 

「?」

 

「相変わず、何言ってんだ? って顔やめて!!」

 

 ちょいちょいやわらかいもの当たるから色々困るんだよ!!

 

「…話が少々脱線しました。では、隆史君。本題に戻りましょう。貴方は何をしに来たのですか?」

 

 …いや、あの…娘さんを、なんとかしてくださいよ…。

 

「いや、しほさんにちょっとお願いが…」

 

「私に?」

 

「例のカード菓子の件で、選手達の水着撮影が取りやめになりました」

 

「……ふむ。まぁ当然といえば、当然ですね…で? その前フリで、私にお願いとは?」

 

 もういいや…本題も直接言っちゃおう…。どうせ死ぬんだ…。

 

「しほさん」

 

「はい?」

 

「脱いで下さい」

 

 

 「「…………」」

 

 

 無言でしほさんが、おもむろにスーツの上着を脱いだ。

 ……ワイシャツ姿になりましたね。

 

「…脱ぎましたが?」

 

「……すいません。言葉が足りなすぎでした」

 

「…でしょうね」

 

 痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!

 まほちゃん、腕を締めないで!! 関節決めないで!!

 

 …単刀直入過ぎたので、千代さんに言った事をそのまま、説明した。

 LRに選ばれましたぁー!ってね…。

 しほさんの答えは早かった。

 

「嫌ですね」

 

「ですよねー…」

 

「…まったく、島田流家元も何を考えているのか…まったく!」

 

 ……あ。一つ忘れていた。

 

「あの…しほさん…」

 

「なんですか!?」

 

 怒っとりますね。はい。

 

「この話を聞いたら、千代さんが…その…電話をくれと言っていました」

 

「…島田流が?」

 

 すごい不機嫌な顔で、そのまま退室していった。

 目の前でかけてもらってもよかったのだけど、聞かれたくない話かもしれないしなぁ…。

 それでも律儀に電話をかけにいく所、やはりあの人達仲いいよね。

 

「で…あの、まほちゃん」

 

 しほさんが、電話をかけに退室したので、まほちゃんと二人きりになった。

 相変わらず横にいる。

 

「…あの?」

 

「……」

 

 すっごい、無言で目を見てくる。というか近い。

 顔だけすっごい近い!! なんで迫って来るの!?

 体重をこちらに預けてくるってのは、なんていうか!!!

 

 この迫り方は、ノンナさんといい勝負「隆史」

 

「はい!?」

 

「……今、オマエ。こんな状況で、他の女の事を考えていたか?」

 

「 」

 

「…目が一瞬、泳いだからな…誰かまでは……分からんな」

 

 なんでそんな事までわかるの?

 

 ……俺。

 

 多分逃げてもいいよね? 

 

 

 

「隆史君!!!」

 

「うぉ!?」

 

 しほさんが、もう戻ってきた。

 スパーン! っと襖を開けて…。

 

 なんか、フーフー言っているんですけど!!

 

「しま…千代の奴は、撮影をやると言っていましたね!?」

 

「はい!!」

 

 千代の奴って…。

 

「やります…」

 

「え…」

 

「私もやります!! いいでしょう!!! 受けて立ちます!!! 西住流に後退の二文字は無い!!」

 

 えー…

 

「で!? 撮影はいつですか!!」

 

「ま…まだ未定です…多分、戦車道大会の終了後だと思われますけど…」

 

「分かりました!! それまでには…千代ぉ……」

 

 歯ぎしりの音が聞こえた…。何言ったの千代さん!!

 腕にまで力が入っているのがわかるよ!!

 そのまま俺を見下ろす。

 

 

 

「で、次!!!」

 

「え?」

 

「みほの事です!!」

 

 この状態で話すの!?

 まほちゃん離れてくれないし!!

 

「そうだ。今ので例のカードの件は終わりだろう? みほの事は、私も早く聞きたい」

 

 さっさと、カードの話を終わらせたいらしい。

 

 そうだった。 まほちゃんすっげぇシスコンだった!!

 …でもなぁ。

 

 なんて切り出していいか…。

 

「……なんだ? みほに何か悪い虫でもついたのか?」

 

 珍しく、冗談交じりに言ってくるまほちゃん。

 

 …悪い虫ねぇ。

 

「あー…そうだね。悪い虫ついたね…」

 

 

 「「 !! 」」

 

 

 うっぉ!! めちゃくちゃ殺気出てる!! 

 目元が暗い…そして目が赤い…。

 

「……どういう事だ、隆史…」

 

「貴方がいて…どういう事ですか? 隆史君」

 

「」

 

「説明しろ隆史…」

 

「説明して下さい…どこの馬の骨ですか……名前は?……身元は?……場合によっては処理シマスヨ?」

 

「」

 

 

 

 怖い…コワイコワイコワイコワイコワイコワイ!!! 冗談半分で言うんじゃなかったよ!!

 腕が痛い痛い!!

 

「あ…あの……どこの馬の骨…と言うならば…」

 

 「「 … 」」

 

「貴女方の目の前に、転がっている馬の骨デス…」

 

 

 「「え?」

 

 

「あの…みほと、付き合うことにナリマシタ…俺が『悪い虫』ですね…ハイ」

 

 

 「「    」」

 

 

 時が一瞬止まったかと思ったヨ。

 

 ペタンと、しほさんは座り込み、まほちゃんは呆然としていた…。

 

「え…あの……本当に? 隆史君が? みほと?」

 

「えぇ…はい…」

 

「…」

 

 

「…隆史…」

 

「はい」

 

「そうか…お前は、みほを選んだのだな…」

 

 ……

 

「そうか…そうか……お前か……」

 

「まほちゃ『確かにそれは、『悪い虫』だな』」

 

 え。

 

「みほに…『悪い虫』なら…フ……フフフ……」

 

 あの…え?

 

 下向いて、嗚咽…じゃない…笑ってる!?

 

「で? 隆史君?」

 

「え!? あ、はい!?」

 

 何!? まほちゃんの異常がすごい気になるんだけど!?

 

「式は、いつにしますか?」

 

「……は?」

 

「あ…いえ、それは早急過ぎますかね…まだ、隆史くんは17歳ですからねぇ」

 

「…………」

 

 そうですねぇまだ結婚は無理っすねぇ…とか、安心しない。

 

 ……これは多分、別のきっついのが来る。

 

 女は16歳からなのに、法律っておかしいですよねぇとか言ってるし。

 

 まほちゃん…ひたすら笑ってるし…。

 

「…そうですね。隆史君、まずは練習をしてみましょうか?」

 

「…………なんのでしょう」

 

 嫌な予感が、メーター振り切ってる。

 

 

「お義母さんと呼んでみましょう!」

 

 

 ……斜め下が来た。上じゃない下だ。

 

「イヤデス」

 

「なっ!! みほとは遊びなのですか!? 体が目当てだったのですか!!」

 

 あ…暴走シテル…目にシルエットさんがいねぇ。

 

「なに言ってるんですか!! 体も何も、そういった事はまだしてませんよ!!」

 

「……マダ?」

 

 痛いっす、超痛いっすまほさん!

 肩の骨握り潰されそうデス。

 

「し…しほさんはなんか、こう…名前で呼びの方が好きなんですよ」

 

「…」

 

「そ…それなら、仕方無い…ですかね?」

 

 よし! 機嫌がなぜか良くなったとのと、「お義母さん」呼び回避!!!

 

 

 

「では、隆史」

 

「!?」

 

 今度は、両手で顔を押さえられた。

 ギリギリ音がするのは何ででしょうかね!?

 

「今度は、私の番だな」

 

 ……あの…まほさん?

 

「…もう一度、言ってみてくれ」

 

「な…何が?」

 

「「そうだろ?」の後からだ」

 

 …えーとなんだっけ。

 

「たしか…「もう、まほちゃんは俺のモノにな」ってちょっとまって!!!」

 

 顔が近づいてくる……

 

 ノックか何か、したのだろうか?

 襖が開く。

 開いた先から…

 

 

 

「失礼します。隊長をお迎えに上がりました」

 

 




はい、閲覧ありがとうございました。

みなさんこぞって、本気になりはじめましたね

そして次回、あの二人が、やってきます

ありがとうございました
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