転生者は平穏を望む   作:白山葵

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今更ですけど、15禁ってどこまでが許容範囲なんでしょ…


第 3 話~続・男子会です! サンダースの場合~✩

『このテンションで!!! 次はサンダース付属高校だ!!』

『 怖い 』

『…尾形』

『 …怖い 』

『だから、なんで中村まで!?』

 

『…前回も言ったけどな、下手にふざけると怒られそう』

『……コワイ』

『……』

『でもよぉ、基本的になんでも、ショーにするアメリカ式なら、こういった事も基本的にいいんじゃね?』

『……』

『……コワイ』

『お前ら…』

 

 

 >

 

 

 画面の中では、何故かタカシ君コンビが震えていた。

 何となく分かるんだけど、ケイさんがそれを、少し寂しそうに眺めている。

 椅子の上に片足を乗せて、膝を抱えていた。

 

「…隊長? 尾形との話は、ついたんじゃないんですか?」

 

「……」

 

「試合会場とかじゃあ…あいつ、特に気にしてる感じじゃなかったですけど」

 

「……」

 

 隆史君を、殴ってしまった事に対してのお詫び。

 本人同士で、話し合っているとは聞いていたけど、もう終わった事だと思っていた。

 

「実際、試合会場に行って、何度かアタックして見たけどね」

 

「……」

 

「実際に私の事を、どんな風に思ってくれているのかも分からない」

 

「それは、大丈夫じゃあ…」

 

「何度か、体も重ねてみたわ…」

 

「隊長!? スキンシップの事ですよね!? 如何わしい言い方しないで下さい!!」

 

「私はね、ハッキリと言葉にして欲しいの。『なぁなぁの関係』じゃ嫌なの」

 

「隊長!!??」

 

「…でも、彼の私への気持ちを聞くのが怖いのよ」

 

「隊長!? 許してくれてるか! ってことですよね!? そうですよね!!」

 

「……」

 

「黙らないで下さい! そんな言い方じゃ、別の意味に取られますよ!!」

 

「……」

 

「黙らないで!! 本気でやめて下さい!! 私が睨まれてます!! ヒィ!!」

 

 うん! アリサさん! なんで私を見て、顔を青くしてるのかな!?

 あ、援軍が周りにいっぱいいる!♪

 

 

 

 >

 

 

 

『そういや、尾形。あれからどうなったんだ?』

『なにが?』

『ケイさんと。俺に間違われて、殴られた後の話』

『んぁ? もう終わったよ?』

『そっか? ん~…』

 

 

 

 >

 

 

「…そっか。彼の中では、私は終わった女なのね…」

 

「やめて下さい!! 本気で!! 本当に!! ワザとですか!? ワザとですね!!??」

 

「……」

 

「やめっ!! まっ! 待ちなさい、西住流!! あんた達、母娘揃ってそれかぁ!!」

 

 キョロキョロしないで下さい。

 落ち着きが無いですヨ?

 

『俺も関与してるから、気になってな』

『あ~…まぁなんだ。気にするな』

 

 

 テレビ画面では、まだ会話が続いている。

 林田君も、事あらましは聞いているのか、邪魔をしないように黙っている…空気読めたんだ…あの人。

 

 

『本人、めちゃくちゃ気にしてる感じが、まだあったぞ?』

『そうか? …すげぇスキンシップしてくるけど』

『不安なんじゃねぇの? 決勝戦の時のテントでも、なんかボヤいてたけど…』

『そうなのか? ふむ…』

『でもさぁ、実際どうなの?』

『何がだよ、林田』

『許してんの? その人の事』

『初っから気にしてないなぁ…。侘びもいらないって言い切ったし』

『だからじゃねえの?』

『『 林田!? 』』

 

 …あれ?

 

『その人…ケイさんか? お前が中途半端にして、はっきりしないから、何時までも気にしてんだろ』

『……は…林田』

『尾形が、気にしてないって言っても、加害者側の彼女がハイそうですかって、なる訳ねぇだろ』

『……』

『侘びを受け取るってのも、彼女の為だろ。ケジメを取らせてやれば?』

 

『『  』』

 

『…は…………林田が…壊れた』

『なんでだよ!!』

『いや…お前、そんなキャラじゃねぇだろ…え? 酔ってる?』

『……泣くぞ』

 

 

 ……本当に空気読んでる。

 的確に隆史君にアドバイスしてる…。

 

 

『実際にどうなんよ。尾形からすると、そのケイさんって人』

『んぁ? そうだなぁ…』

 

 

 あ…ケイさんが、またテレビ画面を眺めた。

 話し始めようとする、隆史君の発言を不安げに待っている。

 

 

『無駄に、って言っちゃ悪いけど…明るいし…。大胆すぎるスキンシップは、少し困るけどな…』

 

 少なくとも、悪印象は持っていないと、少し目に力が入った。

 

『あぁ…そういや、準決勝の時、愛里寿にも気を使ってくれてたな。ありゃ正直助かった』

 

 ぼーっと、口を閉じて眺めている。

 

『俺の状態見て、すぐにシャワー車を手配してくれたり…。すげぇ気が利く人だよなぁ…』

 

 …ケイさんの口が半開きになった…。

 

『あぁ、そうそう。一回戦の時でも見たけど、あのサッパリとした性格も好みだし…。ん? 気立てが良くて、真っ直ぐで…他人の為に怒れる……』

 

 あ…顔が段々、赤くなっていく…。

 

『…こういった言い方って、あまり好きじゃないけどさ』

『なんだよ』

 

『ケイさんって、すげぇいい女じゃないか?』

 

 あ。ケイさんが固まった…。

 顔が上気し、涙目になった。

 

 …私、ある意味リアルタイムで、初めて見た気がする。

 

『おぉ! 改めて考えてみると、すげぇ好きだわ、あの人の事!』

 

「!!!」

 

 あのケイさんが、顔を両手で隠して、机に突っ伏した。

 耳が…真っ赤だ。

 

「oh…」

 

 頭を机にガンガンぶつけてるね…。

 

 …なるほど。

 

 これが、タラシ殿…。

 

 

 >

 

 

『尾形…お前…』

『なんだよ』

『お前…それ、ケイさん本人の前で言えるか?』

『普通に言えるな』

『やめとけよ!! 絶対にやめとけよ!?』

『なんで??』

『……』

『……』

『え…なんだよ』

 

『中村。こいつすげぇな。俺でも分かるわ、このタラシ殿』

『…恥も外聞も無く、ストレートによく言えると思うわ…。西住さんが、ちょっと不憫だ…』

『…だから、何がだよ!』

『尾形…友人として忠告しておく…』

『…目がマジになった……』

『そういう事はな! 彼女の西住さんにだけ言っとけ!』

『…ぉ?』

『……お前、本当にその内、マジで女に刺されるぞ…』

 

『……』

 

『で。もういいか?』

『…なにが?』

『はよ、衣装を選ぼうや』

『……』

『…この空気の読めなさ』

『いつもの林田に戻ったな…』

 

 

 

 >

 

 

 

 はい。

 

 会場の空気が、殺伐としてまいりました。

 中央で一人はしゃいでいる、ケイさんだけが異様に明るい…。

 

「OK!! なんでもウェルカムよ!! なんでも着てあげるぅ!!」

 

 

 イラッ

 

 

 

 >

 

 

『…まぁ本題だし…やるか』

『……あぁ』

『どうする? やっぱり、ケイさんからか?』

『アンケートは…戦士…盗賊職が結構多いな』

『……』

『サンダースって物量で押すイメージが強いから、制服みたいに3人統一とか?』

『……』

『…なんだよ。だから、でかい図体でモジモジするなよ! 気持ちわるいなぁ!!』

『言いたい事があるなら言えよ、尾形』

『……引かない?』

『『 多分引く 』』

 

『……』

 

『すでに経験済だ。言ってみろ尾形』

『…三人統一で…』

『で?』

 

『ニンジャ』

 

『……』

『なぁ…ファンタジー路線だろ? 確かにRPGゲームじゃ、多々でるけど』

『だろ!?』

『…まぁ引くほどじゃないな。どんなの?』

『あの容姿だろ!? よくある、外人がやるエセニンジャ!』

『……エセって』

『鉢金!、篭手! 足当てをやたらと豪華に! そして意味不明に、軽装な胴体装備!!』

『……』

『素肌に、鎖帷子着て欲しい…』

『……』

『ほら!丈下が、不思議とミニスカみたいに短い着物!』

『……』

『そして、鎖帷子風のニーソ!!』

『太秦にいそうだな…』

『でも軍隊とかのイメージも強いから、そっち系はいいのか? お前好きそうだけど』

『なんか、サンダースって和装系統着て欲しいなぁ…って思ったんだ!』

『ふむ。分からんでもない』

『忍者衣装で、はしゃぐケイさん』

『……』

『……アリだな!』

『はい決定!!』

『ここに来て、すげぇ笑顔だな…尾形』

 

 

 >

 

 

「OK!! ニンジャね!!」

 

 …うれしそうだなぁ。

 

「あの…隊長」

 

「なに!?」

 

「…衣装写真が」

 

 テレビに映し出された衣装。

 あれ…スカートとかも下に履くのないよね?

 前に、着物が垂れ下がってるだけだよね!!

 太ももとか、根元から見えるんだけど!?

 

「問題ないわ!!」

 

「…あれ、私達も着るんですけど」

 

 アリサさんとナオミさんの顔が、若干赤い…。

 

 

 >

 

 

『色はどうすんの? 統一?』

『ケイさんが紺。アリサさんが濃い紫、ナオミさんは黒』

『……はえぇ』

『てっきり、ピンクとか赤とか選ぶと思ってた…』

『あんな見つけて下さいって、言ってるような色使うかよ…コスプレじゃねぇんだぞ?』

『いや、コスプレだよ…』

『ネットとかで見てみると…うわぁ…くノ一って検索するとよ。衣装が、基本如何わしい…』

『なんで露出こんなに高いんだろうな』

『……』

『尾形が選んだ衣装だと、太ももがスゲェ事になるけど…コレ、ぶっちゃけ下着が横から見えるぞ? 大丈夫なのか?』

『大丈夫!!』

『…こういう時のお前の大丈夫は、当てにならん』

 

 

 >

 

 

「…隊長」

 

「だ…大丈夫!! ほら!! 水着とかあるし!!」

 

 あ。若干、変なテンションの隆史君に気づいた。

 …今の彼は、オカシイと。

 

 

 >

 

『いや…しかし、これだと紐パンとかになるけど…はっ!!』

『さすが尾形(壊)!! それが狙いか!!』

『……は?』

『…なんだよ。その哀れみの目は…』

『お前ら、ニンジャだぞ? くノ一だぞ?』

『お…おぉ…』

『なら、一体なん『ふんどし』だよ』

 

『 ふ ん ど し 』

 

『『  』』

 

『祭りとかでも、普通にあるだろ!? それなら合法だろうが!!』

『…お前…すげぇな、普通思っても言えないぞ?』

『上が法被で、下がふんどしとかのケイさんも見てみたい!!』

『休め!! 無理すんな尾形!! 一度寝とくか!? な!?』

 

 

 >

 

 

「「「 …… 」」」

 

 あ。サンダース勢が、すこし頭を抱えてる。

 

「…隊長。ナオミが引くって、よっぽどですよ?」

 

「……」

 

「隊長?」

 

「まっ! タカシに見せる分なら、別にいっかな!!」

 

「!?」

 

 

 >

 

 

『アリサさんには…半ズボンみたいなの履かせるか…』

『…なんでだよ』

『いや…なんか、この人。……不憫で』

『……』

『……』

 

『ナオミさんは…あの人、スラッとしてるから、タイツっぽいの似合うよな』

『あぁ、結構無口な人か?』

『そうそう、ベリーショートの』

『この人は、露出は肩から腕だけだな』

『そうだな! この人、足も長いからさ。この方が栄えるんだ』

『……ケイさんだけ、やたらと露出が多いな』

 

 

 >

 

 

「不憫って言うなぁ!!」

 

 ナオミさんは、なんかもう…諦めた表情をしているなぁ…。

 

 …ケイさんの表情は…なんかもう…色々と吹っ切れた顔をしてる…。

 

 

 >

 

 

『こんな所だな!!』

『……』

『今回、中村が大人しい…』

『んぁ? そうか? あぁ…』

『なに? なんかあんの?』

『そういや、中村』

『なんだよ…』

『アリサさんとの事は、どうなったんだ?』

『特に何もないな』

『……』

『……』

『まぁ…いいや。一度、会ってやれ』

『…は?』

『その内、また試合か何かやる時もあるだろ。一度話してみれば?』

『……』

 

 

 >

 

 

「尾形ぁぁぁ!!」

 

「ちょっとアリサ。うるさいわよ?」

 

「もっと言ってやって!!!」

 

「はぁ…」

 

 

 >

 

 

 

『サンダース決定。くノ一!』

 

『あ、中村が誤魔化した』

『まぁ色々と複雑なんだろ』

 

『さてと、次はアンツィオか!!』

 

『そもそも、中村に間違えられたんだろ? 尾形って』

『そうだな』

 

『聞けよ!! お前ら!! 次!!!』

 

『そういやよ、話戻すけど…』

『なんだよ』

『ケイさんのお詫びって、どんなの言われたの?』

『ここに来て…』

『あ、それは俺も気になる』

『……中村』

『まぁまぁ! んで? なにがあったの?』

『いやぁ…』

『……』

 

『「なんでも言うこと聞く券」っての、もらった』

 

『『 …… 』』

 

『…お前』

『これな…しかも回数制限無いんだよ…』

『……』

 

『ん? とか、言わなかったぞ?』

 

『『 …… 』』

 

『…ジャン』

『林田?』

『それ使えば、いいじゃない!!』

『林田!?』

『なんだよもーー!!! エロい事、頼めばいいじゃねぇかよ!!』

『んな事できるか!!』

『聖グロん時も思ったけどさぁーー!! 本当に尾形!! お前、モゲロ!!!』

『あ…林田が壊れた…』

『お前やっぱりホモじゃねえのか!? それとも不能か!? いくつチャンスがあんだよ!! 羨ましい!!』

『少しは、本音を隠せ』

 

 

 

 

 >

 

 

 

「…西住?」

 

「ナンデスカ?」

 

「」

 

 

 ……

 

 

「…大洗の副隊長」

 

「…な…なんだ」

 

「今のみほに、近づくな…そろそろマズイぞ」

 

 ……。

 

 …………。

 

 

 >

 

 

『…林田』

『な~ん~だ~よ~!!』

『そんな事ばっかり言ってるから、お前は童貞なんだ』

『はっきり言うなよ!!』

『実際にそれで、それこそ手を出してたら、多分…尾形は、この世にいない』

『怖いこと言うなよ…』

『それにな、そんな人間関係無視した様な…エロ漫画みたいな事、できるわけがねぇだろ』

『うっせ!! 妄想するしかねぇだろ!! しかも、そんな餌ぶら下げられたらよぉ!!』

『…これだから』

『童貞なんてそんなもんなんだよ!! そうだろ!? 尾形!!』

『……』

『……』

『…ん? あぁ、そうそう』

『……』

『…おい、尾形』

『ナンダネ?』

『お前…まさか…』

『……ウラ……ギッタ……』

『はい、次はアンツィオだねぇ~チヨミン達だねぇ~』

 

 

 >

 

 

「…みほ?」

 

「……」

 

「なぜ、下を向いている」

 

「……」

 

「なぜ、赤くなっている」

 

「……」

 

「ちょっと、お姉ちゃんと話そうか? ん?」

 

「……」

 

「……」

 

「つ…」

 

「つ?」

 

「次は、アンツィオだね!!!」

 

 

 

 

「よし。表に出ろ」

 

 




閲覧ありがとうございました

さて…どうすっかな。

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