「はーい、分かった?」
「……」
撮影の準備ができた為と、先程まで締め出されていた部屋に呼ばれた…。
なんで…今度は呼ばれたんだろ?
いや、呼ばれたのはいいよ…。
なんで俺、カメラ操作の説明受けてんの?
ハイテンションのカメラマンの女性に、部屋に入った早々にカメラを渡された。
先程まで使っていたカメラとは別だけども、一眼フレームのごっつい奴。
あ、これ昨日、優花里を撮影していたカメラだ。
今のデジカメって、こんなのもあんのかよ…。
これ絶対にいい値段するだろ。
うん…。
いや…それはまぁ…百歩譲って良いのだけど…。
色々と思う所はあったのだけど、睨み合っている二人の家元と…。
ハイテンションのカメラマンとは違い、もう一人のスタッフの方は、顔を青くして…。
「すいません! すいません! すいません! すいません!」
ガウンを羽織った、家元達に腰から上が取れるんじゃねぇか? と思えるほどのお辞儀を繰り返していた。
なにがあったんだろ…。
そんな4人を眺めて、少し呆然としています。
「これは、カードにならない用のカメラだから、好きに撮ってね!」
予備のカメラらしい。
最後の水着撮影…なんでかソレを、俺が撮るという事で決まっているそうだ。
「家元達の着替えは、すでに完了しているからね! 私達は隣の君の部屋で待機させて?」
「…は?」
「今から、順番に撮影してもらいます! 制限時間は30分。んじゃ、よろしく~」
「はぁ!? まって! 待ってください! どういう事ですか!」
言うだけ言って、部屋を出ていこうとするカメラマン。
なにいきなり言ってんの!?
俺が撮影する事に承諾はしていない。
後、あんた、撮影には俺は、邪魔みたいな事言っていたよね!?
「つまり~…」
…今回は、男目線が必要。
先程の撮影と違い、この撮影の場合、第三者がいると逆に集中できないから、お邪魔虫の私達は退散しますぅ。
家元達を恋人か何かだと思って、シャッターを切るのがコツね!
それこそ脱がす位の勢いで~…って、素晴らしく楽しそうに説明をされました。
…いや、恋人って…あんた。
「なに淡々と説明してんすか!! は!? どういう事!?」
「言った通りの意味だけど…家元達からの了承は得てるわよ?」
「俺は、承諾してねぇ!!」
しほさんと…千代さん…さっきから一言も発しないと思ったら…。
すげぇ笑顔で、睨み合いが継続中…。
いつもの事だけど、一体何があったの!?
「んじゃ、まずは島田さんからだから! 健闘を祈る!!」
「なんの!?」
「もう全体的に時間がないからさぁ。さっさと取り掛かってね!!」
もう、聞く耳は持たないと…テーブルに置いてあった、隣の部屋のカードキーを持って出て行ってしまった。
終始、無言のしほさん…。
流し目の様に、こちらを振り向き…そのまま一緒に出て行ってしまった。
いや…いくら隣の部屋だからって…その姿で…。
最後…手を合わせて、顔面の前に祈るように出している…もう一人のスタッフさん…。
後ずさりしながら、そのまま…部屋を出て行ってしまった…。
俺の前に出した腕が、虚しく宙に浮いている…。
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パタン…。
ドアが閉まった音がした…。
まじか…。
いきなりかよ!!
呼ばれた早々に、ガウン姿の千代さんと二人きりにされた…。
「さ、隆史君?」
「ち…千代さん?」
俺の後ろ…。
真後ろからの声に、弱冠の恐怖を覚えた…。
ゆっくりと振り向くと…。
「時間もありませんから…さっさと始めましょうか? どこで撮ればよろしいですか?」
「」
ごく普通の声で…。
なんで、そんなに冷静なんですか!?
ちょっ!? ベ…ベットの前!?
そのベットに視線を投げていた…。
って、そこかよ!!
「そうですねぇ…。こんな恥ずかしい格好をさせたのですから、しっかりと責任を取ってくださいねぇ?」
「」
えっと…本当に?
ほんっっとに、アレを着たの!?
二人共!?
ガウンの下って…あの…。
「仕方がありませんねぇ…。少しリードしましょうか? これからガウンを脱ぎますので…」
そ…そりゃ、水着撮影だから…ガウン姿を撮っても…。
いや、そうじゃなくて!
「そこから、隆史君のタイミングで撮り始めてくださいね?」
「…え」
そう発言し、背中を見せた。
先程と同じ様に、こちらに視線を向けて…見せつけるようにガウンを脱ぎ始めた…。
少し肩を露出した辺り…ガウンを肘関節に掛けて動きが止まる。
急かすように、目線をこちらに送り…。
「時間がありませんからねぇ。早くしてください」
「!?」
くっ…仕方ない…。
そうだよ…。
あんなの着てくれたんだから、恥ずかしくない訳がない。
急かされるまま、カメラを構えた。
ファインダーを取り敢えず覗いてみると、その先には白い背中が見える。
「……」
マジかよ…。
本当に着たんですか!?
あの水着を着ていると確信できる物が見えた…。
背中には、紐しか見えない。
白い背中に赤い線…。
両肩からVの時になっている…紐…。
「……」
ちょっと…すげぇ…見てしまう…。
俺マジデ、ナニヤッテンダロ…。
いや…でもなぁ…いくら大人とはいえ…こんな水着。
ある程度の覚悟がなきゃ着れないだろうし…。
いつまでも狼狽えていちゃ…それこそ、千代さんに失礼すぎるだろ…。
「さて…どうしますか?」
少し頬を赤らめて、半身にこちらを振り向いて…。
ぎゃ…逆三角形…。
胸を起点として…それは見事な横乳…じゃない!!
逆三角形を作り出していた!
ガウンが邪魔!!
「千代さん…」
「…あら、なんでしょう?」
えっと…先程の少し見た撮影と、昨日の優花里を撮影した時のカメラマンを思い出す。
確か、会話をして…褒めながら…。
「背中…すげぇ綺麗ですね」
「っ!?」
と…取り敢えず褒めてみた。
「肌も、すごい綺麗ですし…」
「…」
何か、おかしかったのだろうか?
余裕の表情が消えた。
取り敢えず、一度シャッターを切ってみる。
カシャッと機械音が響く…。
「う…嬉しい事を、言ってくれますね…」
「そう…ですか?」
あぁ、これで正解だったのか…。
くっそ! 顔が熱い!!
女性を真面目に…それこそ露骨に褒めるのって…こんなに恥ずかしいのか!!
「普段なら、隆史君…そんな事言わないですからね。素直に嬉しいですよ? …少し、恥ずかしいですけどね」
「こっちも恥ずかしいのですけど…!?」
「あ、でも酔っている時に似たような事を言われましたかね?」
「ぐっ…」
何か、少し怪しい笑みを浮かべている。
狼狽えている俺が、何が可笑しいのだろうか?
それとも、今の会話が、良かったのか…。
その状態が少し続いた…。
2、3度シャッターを切るのだけど…背中しか撮っていない気がする…。
いかん…時間だけが過ぎて行く。
「…少しお話をしましょう」
「え…あぁ! はい!」
気…気を使われてる…。
無言を貫くのもどうかと思うし…まぁお互い気が楽になるのなら…。
「…決勝戦、お疲れ様でした」
ガウンを肘関節に掛けながら…後ろをこちらに見せ、一昨日の事を話題に出した。
まぁ、迷惑を一番かけてしまったのが、千代さんだと思う。
「いえ、大変ご迷惑を…」
またシャッターを切る。
先程から、上はほぼ裸。下はガウン…そんな千代さんしか撮っていないなぁ…。
まぁ、これはこれで…すげぇエロいけど。
「それで、ですねぇ…今回の事で、改めて思いまして…」
「え? 何がですか?」
手を、お腹の前で組み…こちらを向いた…ぁぁああ!!
胸が凄い事になってる!!
まっ白な肌に、赤い線がぁぁ!!
ガウンが邪魔をしているが、それでも分かるスレンダーな体の線…。
それに少しアンバランスかとも思える程の胸!!
い…いかん…。
昨日の優花里が着た、スリングショットよりも、布面積が弱冠広いが…そういうことじゃない!。
つか…ガウンが、下半身……要は、全体を顕にしない為、チラリズムとも違うけど…これはこれで…すげぇ…事に…。
無意識に顔を逸らし、カメラを少し下げてしまった。
そりゃそうだろ!!
直視出来なかった!!
一瞬見た、大人の女性のスリングショット!!
胸の形が完全に分かり、尚且つ最低限の場所しか隠さない水着!
殆ど見なかったけど、一瞬で目に焼き付いた…。
「ふふ…」
なに!?
なんか近づいてきた!!
「隆史君」
「はっ! はい!?」
密っ着!! 密着されたぁ!!
真正面から、寄りかかるみたいに、上半身を押し付け…ぇ!?
胸になんかすっげぇー! やわら……あぁぁ!! もう!!!
顔が熱い…。
ここまで、自分が赤面していると自覚できたのは、久しぶりだ!!
密着し、下から上へ…上目使いで見上げてくる!!
そんな彼女からの、言葉が。
「やはり、愛里寿と一緒になる気は、有りませんか?」
「はい!?」
少し、頭の熱が下がった気がした…。
な…なんで今! このタイミングで、そんな話!?
愛里寿!?
え!? 少なくとも千代さんは、俺とみほが付き合ってるの知ってるよね!!
意外な問いに、思わず下を向いてしまう。
目に入る…。
…押しつぶされた様に…丸みを更に強化された胸が…。
谷間が…。
「…あぁ、将来のお話ですよ? 最終的には…って、事でぇ…」
手っ!!
下を無ていた顔を、両手で掴まれて、強制的に正面…つまりは、千代さんの目線に合わせられた。
なに!? そのすっげぇエロい顔!!
そして、すっげぇエロい声!!
熱を帯びたような…なんで? 愛里寿の…えぇ!?
「今現在…そうですねぇ…。高校卒業までは、お好きにしてもらって、結構ですから…」
か…顔が…近い!! 近づいてくる!!
背中に硬い感触がした…。
いつの間にか壁際に追いやられていた…。
お好きにって…どういう…。
「愛里寿と一緒になる前…。それなら浮気じゃありませんし…そうでしょう?」
「ちょ!? え!?」
彼女の親指が、俺の両顎に添えられている。
顔を固定された!?
その為に背伸びをしたのか、俺の胸に当たっている、千代さんの胸が…さらに丸みを帯びた。
丸みを帯びた事によって、肩に掛かっている水着の紐が…少し浮く…。
ぐ…ぁ……。
絶対に擬音はムニッ! か、ムニュッ!! だ!!
「……」
…何言ってんだ俺…。
自己ツッコミに、ちょっと冷静になれた…。
「そうそう…しほさんに何か色々と、プレゼントをしてもらったみたいですね」
なんでまたそれ!? なんか話題を戻された!?
しほさんの名前が出ましたね!? 冷静になったと思った頭がまた混乱し始めた!
「では、私も何か…。隆史君は、何か今欲しい物とか…あります?」
「そりゃ、ありますけどね! なんで今、こんな時にそんな話をするんですか!!」
「…何故?」
「そうですよ!!」
随分と不思議そうな顔をしている。
というか! 完全に、壁際に追い詰められていた…。
この言い方は、しほさんに対抗して何か俺に買うつもりだ!!
いいよもう!
「!?」
ここまで露骨に近づいてくる千代さんは、初めてだ!!
気がついたら…ガウンから伸びた…白い脚が、俺の脚の間に差し込まれていた…。
おい…おいおいおい!!
あんた今、すげぇ格好してんだよ!?
つか、さっきからなんなの!?
言動がまるで…
「言ったでしょう? 愛里寿と一緒になる前なら、浮気では無い…と」
「なっ!?」
「それまでなら…私も少しくらい……若い子囲っても、よろしいかと思いまして…」
「なぁ!!??」
顔が…近づいて来る…。
本気か!? え!?
薄目で、何か熱を帯びた顔…。
顎を上げて…口を…。
こ…これは……。
いくらなんでも分かる…。
千代さん…え!?
「っ!!」
流石にまずい…。
本気かどうかなんて、この際置いておく…。
女性に恥を…とかも、どうでもいい…。
おかしい…。
千代さんの熱を帯びた、本気の目もそうだけど…言っている事が、滅茶苦茶だ。
そんな事を愛里寿が、認めるはずなんてないし…。
何よりも、みほが…。
「…隆史君」
熱を帯びた目が、近づいてくる…。
「……」
千代さんの肩に手を置いた。
…その手に、力を込める。
その手を…。
多少乱暴でも…引き剥がすように、本気の力で前に押し………
『 ピピピッ! ピピピッ! 』
突然、テーブルの上。
スタッフが置いていった、置時計のアラームが鳴った。
なんだ…。
あっ! 30分経ったのか!!
…。
電子音を皮切りに、俺の顔から千代さんの手が離れた。
アラームに驚きでもしたのか、それこそ素早く…もう終わりとばかりに。
いや…もう離れたとしても、先程までのは、流石にないだろう。
冗談だとしても…愛里寿の名前まで出して…。
一言言ってやろうと、視線をまた向けると、その目の前には…。
すでにガウンを完全に着て、何か少し申し訳無い様な、そんな笑顔をした千代さんが目の前にいた…。
違う…これは…。
「ご…ごめんなさいね? 隆史君」
……。
「ちょ…ちょっと、私も熱が入っちゃったけど…」
手を先程のスタッフの方と同じように…目の前で合わせて…。
「30分経ったし…これで、私の撮影は終わりねっ♪」
…じ…時間稼ぎ…。
そういう事か…。
ただ、からかってきたダケカ…。
「……」
やはり千代さんも、こんな水着での、しかも写真を撮られる事には、抵抗があったのだろう…。
そうだよな…なんか。背中ばかり見せてたものな…。
そういえば……撮る時も…なんか…誘導…。
「いえ…なんか、隆史君の狼狽ぶり見てたら…ちょっと嬉しくなっちゃって、悪ノリしちゃいましたね!」
「……」
「わ…私も、まだまだ、いけそうですかねぇ?」
冗談めいた言葉を発している…。
女性として意識された事が、嬉しかったそうだ。
うん…。
なんだろう…。
これは…。
ちょっと…。
「あ…あらぁ…隆史君? 大丈夫?」
いつもの千代さんに戻っていた…。
「……」
「どう!? もういいかしらっ!!」
部屋を開けて…隣の部屋から、カメラマンの方々がお越しになりましたね…。
弱冠不機嫌そうな、しほさんと一緒に…。
部屋に入り、早速と…カメラマンの姉ちゃんが、近づいてきた。
カメラマンは、俯いている俺の肩をバンバンと叩きながら…嬉しそうに…。
「どうだった!!??」
非常に楽しそうに…まだ、顔が赤かったのか…。
変に勘ぐって茶化してきている。
……ふ…ふふ…。
アレだ…。
亜美姉ちゃんを…思い出した…。
叩かれる…まだ、肩を叩かれる…。
それに反応して、顔を上げた。
うん…比較的に笑顔を意識して。
「どう!? 本格的なさつ……え……」
顔を上げた俺を見て、何か言い淀み始めたカメ姉。
何、目を逸らしてる。
こっち見ろ。
……。
「ダメですね」
「…………え」
カメ姉の後ろにいた、しほさんと目が合った。
何かあったと察したのか…一瞬目を見開き…。
思いっきり…顔ごと目線を逸らしたネ。
「 カメラマンサン 」
「…な…なに?」
「 延長 」
「「 え!? 」」
カメ姉と千代さんの声が、綺麗に被った。
すでに終えたと思っていたのか…安心していたのか…。
この状態からは見えないが、声から焦りを感じましたネ。
「…はい、操作間違えて何もしてないんですよ。先程、漸く開始できたと思ったら、終っちゃいましたネ」
…はい。
振り向きました。
千代さんの顔が、段々と青ざめていきますね。
カメ姉さんも、何故か青い顔してますね…。
すぐに置き時計へと移動。
無言で、もう一度置時計のアラームをセットする。
はい、もう30分。
「え…あの……」
「はい。では、もう30分したら来てください」
決定事項の様に言い切った。
しほさんは、複雑な顔をしたまま…無言で部屋を出て行った…。
今度は俺が、しほさんの後を追わせる様に…カメ姉の背中を押す…。
「え!? ちょっ!! 今日、そんなに時間無い…」
「カメラマンさん」
その行動に、少し現実に戻ったのか…焦った様な声が聞こえる。
部屋から出る直前、思い出したかの様にそんな事を言い出した。
それに対し…自分でも分かるくらい…恐ろしく冷たい声で対応した。
「アンタ。俺の人間関係、かなり微妙なバランスなの…知っているだろ…」
「!?」
どうせ、家元達が話したか…それともハゲから聞いたのか…何にせよ…。
知っている事を前提に、話を切り出したら肩が跳ね上がった。
…それを見逃さない。
「 それをおもしろがって、そんな俺に撮影なんて……サセマシタネ? 」
「 」
図星なのか…今度は、体が硬直した。
ぐっ…と今度は、手を両肩に乗せ…軽く…掴む。
「 ソウソウ、カードの特別枠でも増やしますかぁ? …俺が責任者らしので、どうとでもナルデショウ? 」
「え…」
意外なのか…怯えた声がした。
まぁ…うん、察しろ。
だから言う。
「 マ イ ク ロ ビ キ ニ 」
「!!??」
「ね? ある意味、貴女も戦車道の関係者デショ?」
振り向いたその顔は…蒼白になっていた。
特別枠の事は、適当に言ったけど…ある程度の決定権は、本当に俺にあるのだろう。
…マジでやりそう………そんな顔を頂きました。
「30分の撮影延長…対象は…貴女でも構いませんヨォ…?」
「わかったわ!! 了解!!! 承りました!! もう30分したらまた来るから!!!」
はい…快く許可を頂きました。
…その後、逃げるように部屋を出て行ったな。
最後、延長の許可から問題を変えたのに、気がついていなかったな。
ア ッ ハ ッ ハ ッ ハ
閉められたドアから、振り向く。
うん…後ろを振り向く。
一人残された、千代さんに向かって。
「 千 代 さ ん 」
「な…なにかしら!?」
俯いき、千代さんの名前を呼ぶ。
名前を呼ばれて返事をした千代さんを無視し…おもむろに近づいていく。
近づくに従い、一歩一歩後退する千代さん。
「」
それでも逃がさない様に近づき…彼女の目の前に立つと…怯えた様な顔で見上げられた。
「た…隆史君…その延長って…え?」
「……」
無表情で見下ろす…。
その態度で、流石に察したのだろう…。
「お…怒ってる?」
うん…目が泳ぎだした。
まぁ、年下とは言え…俺みたいな男に迫られたら、怖いのだろう。
部屋には、二人きりだしね。
ですから、安心させる意味でも、言っておこう。
― 笑顔で。
「 激 怒 っ て 奴 で す ね 」
「」
肩を掴む。
ガウンの柔らかい手触りを感じた。
そのガウンを掴み…。
「流れとはいえ、こんな水着を着せたんです。千代さんが嫌なら、それでやめました」
「…え」
「俺を囲むとか…度が過ぎた冗談も…まぁ、100歩譲って良しとしましょう…」
「そ…それならぁ…」
そこまで言って、掴んだガウンを強引に肩からずり下げる。
「!?」
腰に縛っていた、ガウンの紐を引き解き…。
背後に周り、呆然とした千代さんの隙を突いて、ガウンを脱がした。
「!!??」
脱がした際、水着がズレたのだろう…前かがみになって、胸元を隠す仕草をした。
その事を計算し、態々背後に回った…。
これならズレた時に、見えないだろうと。
千代さんは、焦りながら…ズレた水着を直しながら、顔だけでこちらを振り向いた。
大人の余裕も無く…何か言いたそうに、口を開いので…。
「からかうのと同時に…保身の為に、愛里寿の事を出しましたね?」
「」
一番俺が、怒っている理由を口にした。
「いえ…あれは…その、リアリティを…」
「 は? 」
「」
もっともらしいといえば、らしい言い訳。
そうだな、リアリティとやらを出すのには、最適だろうな。
最近妙に艶っぽいというか、艶かしかった千代さん。
俺も本当の事かと思って、変に焦ってしまった。
冷静になれば、冗談かと思うだろうが…冗談でも言っちゃダメだろ。
…愛里寿の事は。
はい、顔が青いですね。
はい、手にあるガウンは、邪魔ですねぇ…後ろにほおり投げておこうかね。
振り向いた時、彼女は前屈みのままだった。
はい、腕を入れます…脚の下に。
「隆史君!? ちょ!? えぇ!!??」
彼女を抱き抱え上げ、そのままベットの上にまで連れて行く。
少し暴れたが、問題ない。
「…千代さん」
「なっ!? ベッ!?」
ベットの上に、彼女を乗せて…なにを狼狽えているかしらねぇが……一言…。
「 正 座 」
ベットの上に、スリングショットの水着を着た女性を正座させた。
悪いとは思っているのか、素直に…綺麗に正座した千代さん。
半裸とも言える…というか、ほぼ全裸の彼女を見下ろしている俺。
正座の為、体が密着している。
視界が、ほぼ肌色一色…。
「あ…あの……隆史君?」
彼女の呼びかけを無視。
「本当なら説教の一つもくれてやるのですが、それよりも、撮影が恥ずかしくて嫌なご様子ですのでね?」
「あ…当たり前です! しほさんの手前、今更言いませんでしたが……さ…流石に、この格好は私も恥ずかしいですし…写真に残るという…の……は……」
はい、言い訳を始めましたね。
無駄にエロい体を、くねらせながら…そんな事を言い始めました。
お仕置き…とも違うがまぁ…。
「…ですから、利害が一致しました」
「え…」
利害。
「撮影が嫌なら撮影します。その為の…延長。千代さんは反省をする意味でも、少し痛い目にあった方がいい」
「……え…」
一方的な利害。
「一つ思い出したのですが…俺はですね……」
正座している千代さんの肩を押した。
強めに押された彼女は、ベットの上に座ったまま横たわった。
仰向けになった彼女を、立ったままベットの上に乗り…カメラを構えた。
乱れた水着。
少しずれただけで、色々と見えてしまう…。
それが分かっているのか、狼狽しだし体を縮こませ様とする。
―が。
「女性のそういった赤面した顔が、好きでなんすよねぇ?」
利…俺。
害…千代さん
「ほら、一致した」
「い…意味が違います!」
「 ダ カ ラ ?」
冷たく言い放つ。
所詮言葉遊びだ。
露出された骨盤を指でなぞると、こそばゆかったのか…悲鳴に近い声を上げて、肢体をくねらせた。
連射。
バシャバシャとした音が響く。
変な体の動きと、ポーズもあり、撮られた!? みたいな顔をこちらに向けてきた。
大きく体を動かした為、水着の乱れを手で確認しながら…目を見開いていますね。
「…本来なら、恩人とも言える千代さんに、辱める様な事はしたくないですけど…」
流石に恥ずかしいのか…裸同然の格好で正座してモジモジしていた千代さん。
「ボクモ、ツライ」
「な…なら!」
俺の言葉に少し顔を輝かせた。
その輝きを無視。
「今回は騙し方が、最低でしたねぇ…。愛里寿の件を出して…更に俺を囲むとか…」
「」
冷たく言い放った言葉に、顔を凍らせた。
「 モラルを無視した千代さんには、モラルを無視した痛い目に、あってもらいます 」
「」
はい。逃がしませんし、やめません。
あわあわし始め、今更遠くに投げ飛ばされたガウンを探し始めた。
「今回の事…愛里寿が知ったら…」
ビクッと体を完全に硬直されましたね。
卑怯な真似されたので、卑怯な真似で返します。
千代さんの弱点…突かれたく無い所なんぞ知り尽くしてる。
「呼び方が、今度はどう変わるでショウカネ?」
「 」
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部屋にシャッターを切る音が響く。
いつもなら、今の彼女を見て、本来ならエロいなぁ…とかしか思わず、狼狽えるだけだろう。
―が。
現在は思っていても、表情にすらでない。
はい。怒ってます。
昨日、しほさんに正座させた並にキテます。
「そうそう…」
「な…なにかしら!?」
愛里寿の名前を出したら、完全に諦めたのか…。
大人しく写真を撮られている。
よくある、グラビア写真のポーズとか…寝そべってるとか…。
適当に指示を出すと、無言だけど大人しく従った。
はい、胸を強調してぇ…脚組んでぇ…。
「…………」
30代後半の体じゃねぇ…。
ジムに通いだしたとか言っていたから、その効果もあるのだろう。
しかし…適度に引き締まった体は、十分に20代でも通用する。
―が、言わない。
千代さんも、そんな事を言えば、多少は喜んだり、照れたりしてくれるかもしれない。
だが、今回は目的が違う…もう違う。
しかし本来なら、リラックスさせたりして、撮影をするのだろう。
無表情でカメラを構える俺を見て、弱冠顔を強ばらせている千代さん。
それでも恥ずかしいのか、赤みが差したその顔。
それはそれで、良いのだけど…。
―だが。
これじゃあ、ダメダヨネェ。
「!?」
撮影を中断し…背中を向ける。
そのまま、部屋備え付けの冷蔵庫へ向かう。
その時、彼女は俺の横顔をでも見たのだろう。
「た…隆史君!? な…っ! なんで急に、笑いだしたの!?」
別に笑ったつもりは、ありせんよ?
そのまま無言で移動する際、昨日使ったであろう、霧吹きをテーブルの上から取り上げる。
「」
そのまま冷蔵庫を開けて…あぁ、あったあった。
…水が入ったペットボトル。
霧吹きは、よく100均とかにある奴だからさぁ…。
ペットボトルの蓋を開け、霧吹きの頭を…あぁ、やっぱりサイズが合ったな。
ミネラルウォーターが入ったペットボトルの口に、霧吹きの頭を取り付けた。
はい、完成。
ふむ…後、15分程しかないな。
「…さて、千代さん」
「え…な…なに? なんでそんな…」
カメラを片手で構え、霧吹きを後ろへ隠して…千代さんの元に戻る。
その乗っているベットへ、膝を掛ける。
俺の重みで、少しベットが傾いた。
…別に、気取った感じの写真じゃなくても…イイデスヨネェ?
「…え……え!!??」
千代さんは、仰向けに寝ていた体の上半身を、肘で支えて少し起こした。
いや…本当に、ほぼ裸だなぁ…。
俺を見上げている顔が、すげぇ不安気に眉を潜めている。
素早く、後ろ手に隠していた霧吹きを、至近距離から千代さんのおヘソへ噴いた。
バシュッとした音と共に、冷蔵庫で冷やされた水が噴出された。
「ふっ!!??」
敢えての冷水。
不意打ちと驚きで、無駄な肉も付いていてない、白いお腹をくねらせた。
はい、写真写真。
「たっ!? たかっ!!??」
顔を赤くしていますね。
いやぁ…。
体を回し、うつ伏せになり逃げる。
はい、背中の中心にまた冷水を…。
「ひゃぁ!!」
今度は背を反らせた。
その瞬間にまた、片手でカメラのシャッターを切る。
カシャカシャと何度機械音が響く。
今度は仰向けに体を回転させ…逃げようとしたので…。
横腹…いや、アバラ横付近に冷水を…。
「んん!!」
……。
体を動かす度に冷水を掛け続けると、千代さんは変な声を上げて体を曲げる。
曲げる度に、いろんなポーズを取る事となるので、写真を取るこちらは非常に…タノシ……いや、助かる。
ぬ…いかん。
あまり掛け続けると、ベットがえらい事になりそうだ。
さて…あぁこうしよう。
霧吹きを、横のベットに放り投げた。
まだ水が入っていた為に、重りがある様な物なので、綺麗にベットへ着地した。
さて…。
はぁはぁ息を切らしている千代さん。
仰向けになってぐったりとしている。
中途半端に水分を含んだ体が、妙に艶かしいが…。
小さな水玉が、幾つも体の上に乗っていた。
だが、そんな感想はアトマワシダ。
「ぐ…うぅ…さ…流石に私も、怒りますよ!」
羞恥の為か、顔を真っ赤にした千代さんが、睨んでくる。
まぁ、ほぼ裸の体を、勢い良くくねらせ…散々いろんなポーズ…。
それこそ、変な格好の姿まで、全て撮られていた本人にすれば、分からないでもない。
「!?」
そんな千代さんを、冷たい目で見下ろすと、今度は何かに怯えてた目をした。
まぁ、この人に睨まれれば…大概の人は、萎縮して固まるだろう。
ちょっと本気の目をしていたからな。
ま、無視だ。
アラームをセットした時計を見ると…残り5分。
ラストスパートだな。
うつ伏せから上半身だけを起こし、こちらをまた睨み直した。
「っ!?」
カシャっともう一度シャッターを切る。
重力に引かれた胸が、ベットの上に素晴らし谷間を作り出していました。
いやね、その格好もひどくエロかったから、取り敢えず撮った。
その淡々と行動した俺に、何を感じたのか…。
「あの…隆史君?」
おもむろにまた、近づく…。
「わ…私が悪かったから…その…」
何が怖いのか…先程とは違い、完全に怯えた顔と声になった。
ま、知らんけど。
今度は、手を使う為に…千代さんに近づく。
「ひゃぅ!!」
突く。
横腹を突く。
また体をくねらせた為に、更にカメラのシャッターを切る。
俺の体の正面に、人体急所や神経が集中した箇所が来た時…。
躊躇なく…やさ~~しく、指先で撫でる。
撫でる。
シャッターを切る。
撫でる。
シャッターを切る。
たまにツツク。
シャッターを切る。
撫でまくる。
シャッターを切りまくる。
最終的には連写だ、連写。
「やぁ! んっ!! はっ!!」
……たまに、何とも言えない声を上げるけど…。
顔を真っ赤にし、涙目に…いや、もう泣いてるななぁ…。
最後には体を、ベットの上で暴れさせていた。
太股を上げ、上半身だけを回す…とか、非常にキワどい格好にもなったり…。
要は…くすぐった。
くすぐりまくった。
人体急所もそうだけど、神経が集中している所には、軽い刺激は擽ったいだけ。
この人も、この歳で…って言い方は失礼だけど、大人になってから、ここまで…それこそ逆撫でするかの様に、くすぐられた事なんてないだろうよ。
思い出してもらいましょうか? その刺激を。
ウ フ フ フ フ
「ひゃう!!」
最後、グリッとまた横腹付近を突っついた。
大きく胸を反らし、海老反りみたいな形になった姿に、シャッターを切った所で……電子音が鳴り響いた。
はい、アラームが鳴りました。
撮影が終了となります。
短時間だけど、散々くすぐられた後だった為…全身の体の力が抜けたのか…。
くすぐるのを止めたら、脱力し仰向けになって動かなくなりましたね。
はい、胸で息を繰り返してますね…。
「……ぁ……は……」
くたぁ…って、してますね。
両手にも力が入らないのか…半開きにした手を、腕ごと投げ出している。
…正直、溢れた時もあったけど、ほぼ無心でシャッターを切っていたので…その時は何も思わなかった…。
まぁ、あんだけ体をくねらせて…ここまで際どい水着だからね…。
ナニとは言わないが!!
まっ! 全てファインダーに収めたがな!!
「……」
冷静になってきた…。
……流石にそれは、後で消そう…。
みほに…見つかったりしたら、洒落にならん…。
あ、後。
しほさんとまほちゃんと…華さんと……優花里と……沙織さんと……杏会長と……柚子せんぱ…………。
……。
なんだ、これ。
自分で自分を追い詰めてないか? コレ。
……ま、いいや…
さてと。
部屋の隅に、投げ捨てられたガウンを拾いに行く…。
拾い上げたガウンを千代さんに掛けると、ゆっくりと…赤い顔をした千代さんがそれを羽織った。
「う…うぅ……」
「さて、千代さん」
「!?」
こちらをバッと振り向き、完全に及び腰になっている。
そんな千代さんに、ちゃんと笑顔で問いかける。
「 反 省 し ま し た か ? 」
その問い掛けに、首が取れるんじゃないかと思うほど…何度も縦に振った。
◆
「どう…? 終わった?」
先程とは違い、ちゃんとドアをノックした後に入室をしたカメラマンのスタッフ。
…一体何があったか知りませんが…随分と変わりましたね。
隣の部屋で待機している時も、何故かずっと青い顔をしていましたしね…。
「えぇ、今度はちゃんと終わりましたよ?」
それに対して、笑顔で対応している隆史君。
…先程…あれ絶対に、千代さんに対して怒っていましたよね?
結構な怒り方と感じましたが…大丈夫でしたでしょうか?
私にも飛び火なんて、冗談じゃありませんよ…。
……。
「ぅ…」
き…昨日の事を思い出しました…。
一回りも年下の子に…あぁも一方的に怒られるなんて…。
隆史君の怒り方って、こちらの逃げ道、全て壊して来ますから…どうしようもなくなるのですよね。
正論ですべて潰されます…。
こちらは感情的になって言い返そうとすると…その前に、それも潰されますからね…。
『いい大人が! 感情的になって言い訳ですか!?』でしたっけ? こちらが、まだ冷静な内に言われてしまいました…。
とにかく、終始こちらが感情的にならない様に牽制して怒るというか、何というか…。
みほ位の年頃の娘には、通用しないでしょうが…何というか…大人に対しての怒り方とでも言うのでしょうか?
ま…忘れましょう。胃が痛くなりますから。
さて、今回怒られたと思われる、その千代さんですが…。
「……」
カメラマンの方も、もう一人のスッタフの方も…呆然となって見つめていますね。
…ベットの上の千代さんを。
ガウンを着てはいるものの、自身の体を抱きしめる様にしていますね…。
顔が完全に怯えてます…。
近づいて、声を掛けようとしましたら…近づいてから気がついたとでも言う様に、縋ってきました。
……え。
縋ってきた!?
千代さんが!?
「しほさん!!」
「ど…どうしました?」
私のガウンを掴みました。
やめなさい。
脱げてしまいます。
「怖い! 怒った隆史君、怖い!!」
「……」
やっぱり怒られましたか…。
「も…もう…淡々とカメラを切るというか…感情が無いみたいで…」
「そうなのですか? 私の時とは全然違いますね」
「頭から言い訳すらさせない様に…逃げ道塞がれましたし…」
それは一緒ですが…。
人の話を聞かないで、取り乱した様に喋ってますね…。
「も…もう…撮影中なんて、一言も喋りませんし…すっごい悪い笑顔するし…」
…。
…チラッと視線を隆史君に向けると……普通にしか見えませんが…。
「この歳で、あんな……あんな……っ!」
……どんなですか。
…ん?
ベットが湿ってる?。
指で軽く触ってみると、やはり少し湿っていました。
「…隆史君?」
少し疑う様な目線を送ると…もう一つのベットを指差してます。
…あれはペットボトル?
飲み口に何か付いてますが…。
「……」
いや…やはり隆史君が、いつもと違いましたね。
ただ私は目線を送っただけですのに…妙に察し良く、あのペットボトルを指さしましたね。
「延々と、恥ずかしい写真を撮られ続け…」
「…自業自得でしょうよ」
「…しほさんなら兎も角………もう私、お嫁に行けません…」
「おい、子持ち」
まったく…。
この様子なら大丈夫でしょうよ。
私もさっさと終わらせましょう。
そもそも、この女に張り合ってしまい、水着撮影なんて許可……挙句…。
こんな水着…。
……さ……流石に娘達には言えない…。
「さ、ラスト! 西住さんですね!!」
カメラマンの方が…って、なんで声が裏返っていたのでしょうか?
ま…今更…撮影を中止になんて…。
正直、こんな恥ずかし水着姿…写真になんて撮られたくないですし…。
あ!
でも隆史君なら、事情を言えば撮ったフリで済ませてくれるかもしれませんね!!
これはカード用では、ありませんからね!
そもそも、いつもの隆史君なら、ひょっとしたら上手く撮影進行が出来そうにありませんし!!
先程の…まぁ……許容範囲ギリッギリの水着も、恥ずかしがって見てましたからね!!
それを自分で撮るなんて……できるはず…。
「しほさん…」
「……なんですか」
隆史君の方向へ顔を向けたら…目の前が千代さんでした。
…邪魔。
「貴女の魂胆なんてぇ、見え見えなんですよぉ?」
「その喋り方はやめなさいと…散々…」
「隆史君なら、恥ずかしがって撮影が中々進まないとかぁ…言えば中止にしてくれるとかぁ…そんな事考えてるでしょぉ?」
「……」
この…女……。
「…でも」
「な…なんですか…」
貴女の魂胆もバレバレですよ。
道連れにしようとしないで下さい。
急に真顔になって、なにを企んで…
「今の隆史君…しほさんの撮影を中止にしないでしょう…」
「…」
「そして躊躇無く、しほさんの痴態を撮影するでしょね…」
「なっ!?」
「私は、ちゃんと撮影しましたよぉぉ!!??」
こ…この女…ヤケになってる…。
「ご息女…次期後継者が言っていましたね……決勝戦の最後、言っていましたね?」
な…なんですか! いきなり!!
決勝戦…? 最後?
「西住流が、逃げるんでぇすかぁぁ???」
閲覧ありがとうございました
PINKにならない様にガンバリマシタ。
ケンゼンデスヨ?