ハイスクールD✕D 白銀の姉を持つ世界を変える男 作:ニャン吉
sideリアス
森の入口へ行き受付の人に地図を貰い私は森の中へ入る。
2匹の超危険級大型モンスターを倒して3時間以内に中央の建物に入らないとならない。
超危険級大型モンスターと言っても防御力はそこまで無いらしく攻撃さえ当たれば簡単に倒せるとの事らしい
やる事は1つ。
とにかくモンスターを倒す事。
と思って森の中を進んでいくとすぐに大きな蛇と当たった。
「随分早いお出ましね。地図を見た限り中央の建物までは普通に行って15分程度で着くかしら。」
と私が独り言を呟いていると突然蛇が尾で襲って来た。
がその攻撃の思わぬ速さに私は交わしきれず体に当たってしまう。
何メートル飛ばされただろうか。
攻撃が当たった時に私も攻撃はしたけどどれだけダメージを与えられたか。
何とか地面に着地して私は再び魔力を溜め始める。
私の魔力は消滅の特性を持つ。
直撃させれば倒せる自信はある。
そう思いながら私は近付いてくる蛇に一撃を喰らわせようと近づくもなかなか一撃を入れられずにいた。
あの長い尾は厄介ね。
時間をかけると他のモンスターも集まって来そうだし早く決めたいのだけど。
何とかして飛ばした魔力を速いスピードで当てられないかしら。
と考えながら魔力を溜めているとまた蛇が突っ込んできた。
その時に考えた何とかこの蛇の動きを交わしながら当てられないかという事。
槍のように鋭く早い速度で近づく蛇のタイミングは何度も飛ばされて掴んだ。後はこの魔力を当てるのみ。
私に当てられるのかわからないけどやるしか無いわ。
そう意気込んで再び蛇が私に突っ込んでくるのを待つ。
「本当に私は今まで甘えていたのね。身体がこういう時に思ったように動かないなんて。」
口に出して自覚していると蛇が突っ込んできた。
タイミングを合わせて飛ぶ!
3
まだよ!
2
あと少し!
1
今よ!
このタイミングで飛び上がり魔力を出来る限り私の掌に集めて蛇にぶつける!
私の消滅の魔力が蛇の背中に直撃!
クロスの出した黒炎をイメージして作り出した私の消滅の魔力がやっと・・・やっと当たったわ。
クロスが言っていたわね。
才能は努力で超えてアイディアで突き放して経験で圧倒する。
今のでわかったわ。
私には何もかもが足りなかった。
本当に何もかも。
と思っていると蛇が私の魔力で消滅していた。
「私はやっと私の1歩を進める。これからもっと色々と見つめていかないといけないわ。」
そう言って私は時計を確認すると1時間が経っていた。
「早く進んでもう1匹を倒さないと行けないわね。・・・すごく疲れたわ。少し休みたいけどそう上手くは行かないわね。」
疲労している私の背後に今度は巨大なカマキリがやって来た。
「恐らくあの鎌で切り付けるのが攻撃手段だと思うけど交わしながら様子見かしら。」
と独り言を呟くとカマキリが私を切り裂こうと近付いてくる。
何度かギリギリで交わしていると分かってくることがある。それは言うのは簡単でも交わしながらの攻撃は難しいわね。
「毎回リズムが違うなんて遠距離で攻撃するしか無いわね。」
そう考えて距離を取る。
未完成のアレを使うしかないわね。
昔ソーナと少しだけ練習をして未だに未完成の技を
そして今までの私の技の中で最高威力の技を
やるしか無いね。
私は目の前に私の体と同等の大きさ位の魔力の玉を両手から魔力を放出する事で作り出した後右手の拳を魔力で覆って思いっきり魔力玉を叩き付ける!
すると魔力玉が飛んで行きカマキリに直撃!
「上手く言ったわ!」
そう言うとカマキリが最後に抗おうと片腕の鎌を投げ飛ばして来る。
それは私にとって予想外の事で魔力も殆ど尽きている私はすぐに反応出来ずに動けなかったのだが私に刺さる直前で地面に刺さり私は左腕の皮膚を少し切るだけで済み安堵のあまり腰が抜けて少し立てなくなってしまった。
「このカマキリが見せたのか最後の足掻きというものなのかしら。・・・そうよね。ここの生物達も生きるのに・・・生き抜くのに必死のはずだものね。」
その後少ししてから立ち上がり残り5分のところで建物に辿り着いたのだった。