ハイスクールD✕D 白銀の姉を持つ世界を変える男 作:ニャン吉
side朱乃
私は彼の・・・クロス君の夢を聞いてそんな世界があれば幸せだなと思いましたわ。
争いの無い
血を流すことの無い
種族ごとのいざこざの無い
そんな世界が。
クロス君はまず悪魔側の上層部から変えようとしているらしい。
なんでも全ての元凶は古い時代を生きた老害なんだとか。
上層部の悪魔のよく使う言葉が
「偉大なる悪魔である」
「~~~如きに」
「~~~風情が」
と言った他の種族を明らかに見下す言葉の数々。
悪魔が3大勢力の中で強い訳では無い。
かと言って弱い訳でもない。
だが悪魔の上層部の強すぎる選民意識が今も根強く生きている事も確かである。
だからクロス君はそんな3大勢力の秩序を変える為に必要な物はと幼い時に考えた。
その結果が
同じ志を持った多くの仲間達であり
協力する事によって出来上がるチームの力であり
1対1でも勝ち抜く事の出来る戦闘においての個の戦闘力であり
世界の秩序を壊す為の様々な知識と頭の回転速度であり
そして恐らく最も大切なのが
カリスマである
とクロス君ははっきりと言っていた。
そんなクロス君の話を聞いて私ははっきりと思ったことがある。
私に今、クロス君の組織に入れるだけの力は無い
秩序を壊す為の知識も回転速度も無い
そして仲間として足を引っ張らないレベルの戦闘力も圧倒的に足りていない
私には彼の・・・クロス君の作り上げた組織である葬儀社に入るには何もかもが足りていない。
でも私は彼のこの話を聞いてこら思う事がある。
彼の都合のいい駒でいい
彼にとっての捨て駒でもいい
どんな形でもいいから彼の力になりたいと
数日が経ちリアスから連絡が入った。
「婚約の話を無しにしたいから助けて欲しい。」と
これと同じような事を確かソーナさんも言っていましたわね。
・・・クロス君に。
ソーナさんはクロス君の婚約者ですもの。
お互い仲が悪いと言う話でしたが今までお互いに婚約を解消しようという話を1度も聞きませんでしたわ。
と思っているとまたソーナさんとクロス君が2人て昼食を屋上で取っているのを見かけました。
ソーナさんはクロス君に何かを訴える様な感じですわね。
と思っていると私は少し耳を傾けていました。
「私はライザー何かと結婚なんてしたくないわよ。
はっきりと今、ここでクロスに言います。私はあなたの事が好きなんです。
だから今までクロスとの婚約を解消しようと思ったことも無いし葬儀社でも貴方とペアでの仕事を積極的にやって来たわ。
それに私への婚約変更の話なのにクロス!貴方にレーティングゲームをする様に話が言ってます。
私は今までもそしてこれからも貴方の隣にいたいの。
だから・・・お願い・・・ライザーなんかに負けないで」
とソーナさんは泣きながら訴えていました。
そしてそんなソーナさんの頭を優しくクロス君は撫でて
ソーナさんの耳元で何かを呟いていました。
そしてクロス君が少し離れるとソーナさんは
「ありがとう。私は貴方に何も返せないけど本当にいいの?」
と聞いてクロス君は
「何年俺がソーナの婚約者でいると思ってる。
嫌ならとっくに解消しようと動いてるし拒絶もしてる。
俺が行動しないのは了承と同義だからな。」
と答えて2人は顔を近づけて
まるで何かを確かめ合うようにキスをしていました。
それを見ていた私は胸が痛みましたがクロス君の1番になれないということを再確認すると同時に
それでもクロス君の隣にいたい。
はっきりとそう思うのだった