どれくらい強引かというとディスガイアのフロンぐらい強引っす。
ライナ「ハイ、これ。この前の依頼者から届いたカード、デッキに組み込んどいたよ。」
時刻は深夜2時。
ライナルームで自分は新デッキを組んでもらった。
この前夜剣に貰った「成長電子生命グレートバイトドラゴン」をバディにしたデッキになっている。
?「ふー、毎日毎日検査検査で大変だったよ。」
グレートバイトドラゴンがSD化してカードから出てきた。
蒼「お勤めご苦労様。これから頼むぞ、グレー。」
グレー「グレートだからグレー?ま、いいけどさ。こっちこそよろしく!」
ライナ「それじゃ、また何かあったら言ってね。カードの改造とかも出来るし。」
蒼「ま、気が向いたらな。」
グレー「お、おぼぼぼ。」
改造という言葉におびえるグレーを連れて自分はライナルームを出た。
prrrr。prrrr
蒼「ん?」
グレー「ひゃあ!?」
珍しいな、こんな時間に電話が鳴るなんて。
大方、凛が忘れものでもしたか。
だとしても店のマニュアル通りの対応をするのが真の店員というもの。
蒼「お電話ありがとうございます。ネット&カード、アンダーズです!」
?『私・・・。』
蒼「はい?あの、少々聞き取りづらかったので、もう一度お願いします。」
?『私、メリーさん。今、池袋駅に居るの。』
その声と同時に電話が切れた。
蒼「・・・いたずら電話か?」
――5分後
prrrr。prrrr。
グレー「これ、さっきのイタズラデンワって奴じゃない?出るの?」
蒼「店の電話だからな。出ないと最低限の礼儀も欠いたことになる。お電話あr。」
メリー?『私、メリーさん。今、アンダーズが見えたところ。』
また切れた。
蒼「・・・。」
グレー「蒼?」
――1分後
prrrr。prrrr。
蒼「お電話ありがとうございます。」
メリー『私、メリーさん。今、アンダーズのま・・・。』
それを聞いた瞬間。
自分は店のガラス戸を開け、シャッターを上げ、持っていた釘バットを振り被った。
メリー「あ、ちょ、ちょっとタンマ!その顔でその凶器は止めてくださいまし!!?」
自分の目線を少し下にずらす。
人形がおびえていた。
・・・・・・もう一度言おう、人形が、おびえていた。
蒼「依頼ならあんないたずら電話するなよな。」
プラグ「ぷっ!メリーさんの話知らなかった奴ってそんな反応とるんだな!初めて知った!アッハッハッハ!」
店に泊まりで寝ていたプラグが起きて経緯を聞くと笑いだした。
ライナ「メリーさんって実在したんだ。って、貴女レジェンドワールドの「呪いの人形メリ姐さん」?」
メリ姐さん「よくご存じですわね。そう、私はレジェンドワールドのモンスターですわ。」
プラグ「はは、あはは、あー笑った。んで、そのメリ姐さんが何の依頼?」
メリ姐さん「それは、私達の主を探してもらいたいのですわ。」
グレー「主?」
ライナ「それって、「トイレの華子さん」のこと?」
メリ姐さん「ええ・・・。」
メリ姐さんは明らかに覇気のない様子で話し始める。
メリ姐さん「2日前、私は仲間たちとこの地球にやってきたのですわ。」
蒼「2日前?何でその日に。」
メリ姐さん「それは、あり得ないぐらい驚異的な3つの力がほぼ同じ場所で放出されるのを確認して、それが私たちモンスターの脅威となるかどうかを確かめる為ですわ。」
蒼「驚異的な力?」
ライナ「多分静岡県の沼津ってところだよ。確か3日ぐらい前にバディポリスの観測機がドラゴン、スタードラゴン、ダークネスドラゴンの異常な力の高まりを観測してるから。」
プラグ「お、お嬢。バディポリスのコンピュータ、ハッキングしてたの?」
ライナ「当然。レアカードのデータが真っ先に集まるところを何でハッキングしないかな。」
グレー「・・・えーっと、現地には行かなかったの?」
ライナ「外熱いし、東京出るのは冬になってから。」
めんどくさいんだな、冬になっても行くつもりはないだろうな。
・・・ん?
蒼「ここ、東京だけど?」
メリ姐さん「3つの力はすぐにカードとして収束したのか、反応が途絶えたのですわ。そして目的地が途中で消えた私達はこのトウキョウという地で、はぐれてしまったのですわ。」
プラグ「なるほどな、じゃあ質問。なんで俺達なんだ?バディポリスに行った方が確実じゃないのか?」
メリ姐さん「一度はそう思ってバディポリスに行ったのですわ。けれど、あのクソ野郎・・・!」
蒼「何かあったのか。」
メリ姐さん「仲間にマサダとか呼ばれていた奴がこっち見てビビって箒を振り上げてきたのですわ!当たったらどうしやがる気だったんですの!」
ライナ「それで、そんな連中に頼るのが嫌だって意固地になっちゃったわけだ。」
メリ姐さん「ま、まあ、そうとも言えるですわね。それで当てもなく池袋駅でこの店の張り紙の裏に何でも屋の情報を見つけて、ここに来たというわけですわ。」
プラグ「なるほどな。どうする、報酬は期待できなさそうだけど。」
蒼「このまま追い返すのも可哀そうだしな、華子さんを探してみる。」
プラグ「だな、じゃあお嬢。さっき言ってたバディポリスのシステムで華子さんを・・・。」
プラグがライナの方に目を向けるとライナがパソコンで調べ物をしていた。
調べ物が終わったのかライナはこっちにパソコンの画面を向ける。
ライナ「そんなことしなくても、つい最近の都市伝説を調べればわかるよ。」
蒼「え?何でさ。」
ライナ「話を聞いてて思い出したんだけど、2日前に東京で妖怪目撃情報が相次いでるってネットでニュースになってた。」
パソコンの画面に映っていたのは・・・。
怪奇!空を征く一旦木綿!?
紙切れが大量に夜の東京の上空を埋め尽くしていたそうだ。
恐怖!?右だけナイスガイ!
右はホスト、左は人体模型の男が某有名女子校でナンパを行っていたらしい。
震撼・・・百年開かずのトイレ・・・?
某有名女子校にトイレに引きこもろうとするモンスター反応のある老人の姿が目撃されたという。
蒼「内2件が完全に不法侵入した不審者情報じゃないか?特に最後おかしい!」
プラグ「つーか、確かメリ姐さんって・・・《トイレ》のモンスターだったよな・・・。」
ライナ「うん、1件目は多分一反木綿ペーパー、2件目はミギー・ナイスガイ、3件目はベンジョ―博士だと思う。」
蒼「最初の奴、上空にトイレットペーパーが舞ってたのか!?いやだあああ・・・。」
メリ姐さん「仲間に好き勝手言ってくれやがりますわね・・・!」
メリ姐さんがガン飛ばしてきた。
ちょっとー、自分だけじゃなくプラグの微妙な表情にも飛ばしてやってくれ。
グレー「じゃあこの情報を元に散ったモンスターを探していけば、華子さんも見つかるってことなの?」
ライナ「多分ね。少なくとも一反木綿たちは空から華子さんを探していたと思うよ。何か情報を得ることは出来るはず。」
蒼「じゃあ、今日はもう遅いし明日から行動するか。」
全員が頷き、寝ることにした。
――次の日
目撃情報のあった場所で聞き込みを開始してみた。
勿論、昨日居なかったため話に全くついていけない辰馬は、居ても邪魔ということで店番だ。
蒼「放心してたな。」
プラグ「お嬢が外に出ることに喜んでただけに、ショックもデカいよな。「お兄ちゃんは邪魔になるから来ちゃダメ」って・・・辰馬、指詰めてないといいけどな。」
ライナ「言っても仕方ないでしょ。メリ姐さんの方はどうかな。」
プラグ「お嬢にコミュ力があればな~。」
ライナ「ムッ。」
プラグ「痛い痛い、そんなに叩くなって。」
有名女子校、音ノ木坂に出るミギー・ナイスガイとベンジョ―博士はメリ姐さんに任せることにした。
理由は、女子校である音ノ木坂学院に自分たち《アンダーズの男達》は入れないのだ。
ついでにコミュ力0という無慈悲なステータスのせいでライナも入れない。
消去法でメリ姐さんが行くことになったのだ。
いかに、ハッカーといえど潜り込めない場所はあるのだ。
?「もし~、メリ姐さんとおっしゃいましたか~?」
上から声が降ってきた。
上を見ると予想通り、トイレットペーパーが宙に浮かんでいた。
蒼「お前が一反木綿ペーパーか?メリ姐さんから事情は聴いてる。」
ペーパー「そうでしたか~。では、華子様を探していただけるのですね~。」
プラグ「そういうこと、華子さんのことは俺たちアンダーズが見つけるから心配すんな。」
その時だった、辰馬が歩いてくるのが目に映った。
ライナ「あれ?お兄ちゃん。」
辰馬「おい、忘れもんだ。」
少し、魂が抜けていらっしゃる?
って、ん?
その場の全員「あーーー!!?」
――15分後
メリ姐さん「あなた方、後でお仕置きですわよ!」
ベンジョー「いや、新しい閃きを得る為にトイレに入りたくなって・・・。」
ミギー「女子校って響きに負けちゃった・・・。」
蒼「メリ姐さんー。」
メリ姐さんが、モンスターを引き連れて戻ってきた。
メリ姐さん「あら、ペーパーを見つけたんですのね。後は主を探し出すだけですわね。・・・ってその汗はなんですの!話をするなら目を泳がさない!」
辰馬「なら、これで依頼達成だな。」
辰馬が自分の後ろに隠れていた、
メリ姐さん「華子様!?」
ベンジョー「華子さん!」
ミギー「華子さん!?」
華子さん「心配をかけたようじゃな。すまなんだ。」
辰馬「お前たちの名前をつぶやいてた客が居て、もしかしたらと話しかけたら華子さんだったんだ。」
ライナ「お兄ちゃん・・・。」
ペーパー「しかし、何故その店におられたのですか?」
華子さん「そこの設備でねっととやらからお前たちのことが騒ぎになっていればと思って目撃情報を探しとったんじゃ。」
蒼「じゃあ、今までどこにいたんだ?」
華子さん「沼津という場所で、レジェンドワールドにとっての脅威が無いか確かめとった。」
モンスター達「ええええ!?」
そりゃ驚くよな。
華子さん「あの娘っ子たちなら脅威になるなどありえんじゃろ。」
ミギー「じゃ、僕たち東京を探す必要なかったの・・・?」
ベンジョー「私とミギーは何もしてなかったけどね。」
華子さん「しかし、目的を果たしたとはいえ他に何もしていかないのはつまらんの・・・。」
華子さんは数秒考えたのち、何かをひらめいたらしい。
華子さん「うむ、アンダーズよ。ワシらとファイトせよ!」
アンダーズ「!?」
メリ姐さん「ソレは名案ですわね!」
突然の申し出に、俺たちは円陣を組んで話し合う。
蒼「どうする?」
プラグ「そりゃ受けるしかないけど、辰馬とかどうだ?」
ライナ「いや、デッキデータが欲しいから蒼にしよう。」
辰馬「なるほど、それなら蒼だな。」
プラグ「異議なし。」
蒼「了解。」
円陣を解いてモンスター達に向き直る。
蒼「それじゃ、自分が相手するぞ。」
華子さん「よかろう。それでは、どこでやろうかのう・・・。」
凛「それならいい場所があるにゃーー!」
突如凛ちゃんが話に割って入る。
辰馬「星空?今日はシフトに入ってなかったよな。」
凛「シフトが無くても来るときは来るにゃ!アンダーズはカードショップでもあるし。てかここアンダーズじゃないにゃ!オーナーは兎も角、店長が不在はまずいにゃ!」
辰馬「そうだった!すまん、俺は店に戻る。」
辰馬が店に戻っていく。
ん?オーナー、店長?
とか言ってる間に凛ちゃん、誰か連れて来た。
若く見えるが、何故か成熟した雰囲気を感じる人だ。
理事長「初めまして、音ノ木坂学院の理事長です。」
プラグ「ええ!ここの理事長!?」
ライナ「そういえば凛って音ノ木坂のOBだった。もしかしていい場所って・・・。」
理事長「はい、生徒たちにあなた方のバディファイトを見せてあげて欲しいのです。」
蒼「自分たちのファイトを?」
理事長「はい。元々、今日は学院でバディポリスの方々によるバディファイトが行われるはずが、急用で来れなくなってしまい・・・。」
華子さん「埋め合わせというわけか、まあ良いじゃろう。」
蒼「自分たちでいいんですか?バディポリスの代わりでカードショップ店員、だと反感が起きるんじゃないんですか?」
理事長「あなた方が実力派の集団だというのは聞いています。受けていただけますか。」
ま、悪いことではないだろう。
蒼「了解しました。」
こうして自分たちは音ノ木坂学院でバディファイトをすることになったのだった。
今回はここまでっす。
次回はグレートバイトドラゴンの実力をお見せするっす!(多分)
感想&活動報告待ってるっす。
『あと少し、あと少しであたしは、あの椅子に座れる・・・!』