バディファイト@サイバーダイバーズ   作:辻 逆月

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キャッスルモールのイメージソングとして『Welcome to This Wonderful Space - Digimon Story: Cyber Sleuth [OST] 』をお勧めするッス。


デートの犠牲者

キャッスルモール。

今日オープンってだけあって、買い物をしている人もいればバディファイトをしている人もいる。

とにかくすごい人だかりでごった返していた。

すごい以外の感想が出ない。

 

蒼「うわ、すごいな。」

 

夜「ああ・・・、ここまでとは思わなかった。それで、辰馬君は今?」

 

蒼「ちょっと遠いけど近づいてるな、早く入るぞ。」

 

夜「分かっているよ。」

 

足早に館内に入ろうとした、そのとき。

 

蒼「ん!?」

 

おかしな感覚が体を走る。

 

夜「蒼くん?どうかしたかい。」

 

蒼「いや、サランラップをすり抜けたような違和感が・・・。」

 

夜「?」

 

蒼「多分、気のせいだな。」

 

気を取り直して歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

銀子「んー?」

 

響「どうしたんすかー・・・。」

 

おっす、おら響・・・。

腕と財布がいつの間にか死にそうっす・・・。

 

銀子「なんか、ここピリピリしない?」

 

銀子ちゃんが変なこと言うっすけど、自分は何にも感じないっす。

 

響「ピリピリって、全然感じないっすけど。」

 

ペンタ「ここら一体に濃いデータの流れ、デジタルウェイブが出来てるペン。多分上についてる装置から流れてるペン。これがあることで周りの人間やモンスターが半電脳体になってケガと施設への被害を防いでるペン。」

 

上を見ると、あったのは天井に埋め込まれた黒い機械・・・なんすかね?

それがペンタの言ってる機械みたいっすね。

 

響「よく分かんないっすけど、銀子ちゃんそれを感じれるんすか?」

 

銀子「うん、けどどっか別の場所でも同じ感じがしたことあんのよね。どこだっけ・・・。」

 

銀子ちゃんは唸って記憶を引っ張り出そうとするっすけど出ないみたいっすね。

 

響「出てこないなら仕方ないっすよ。それより蒼たち追った方が良いと思うっすよ。」

 

銀子「あ、ホントだ!行くわよ2人とも!」

 

銀子ちゃんが走り出していくのを見て俺とペンタも歩き出すけど、ペンタの孫を見る優しいじいちゃんみたいな顔が気になるっすね

 

響「ペンタ、銀子ちゃんのこと内心どう思ってるっすか?」

 

ペンタ「・・・、早くしないと見失っちゃうペン!」

 

あからさまに話そらしたっすね・・・。

けど、これで蒼を探すのに苦労して、あんなタイミングで見つけることになるとは、思わなかったっす・・・。

 

 

 

 

 

 

花陽「今のって、銀子ちゃんと響さんだよね?」

 

凛「2人も蒼たち追ってたみたいにゃ。」

 

ペンタと響が何話してたかは結構気になるにゃ。

 

 

拓馬「彼らもアンダーズの店員なんですか。」

 

凛「そうにゃ。響は路上ライブをやったりするし、銀子は不審者が来たとき店長とタッグ組んでボコボコにするにゃ。」

 

拓馬「あの辰馬と、タッグ!?人間なのでしょうか・・・?」

 

花陽「人間ですよ?」

 

凛「まあ、何が言いたいかは分かるにゃ。」

 

ミセリア「彼が暴走したときの力はサマエル・アポカリプスを投げ飛ばすぐらいだからね。」

 

いつの間にか外に出てたミセリアも、蒼が店に来る前に起こった”あの喜劇”を思い出してるみたいだにゃ。

 

拓馬「何かあったんですか?」

 

ドーン「逃走中のクリミナルファイターが池袋近くの通行人を人質に取ろうとしたとき、丁度暴走した下田辰馬から山井プラグが逃げようとしたのだ。」

 

ミセリア「プラグ君を捕まえるのをクリミナルファイターに邪魔された辰馬君はそのバディ、サマエル・アポカリプスを投げ飛ばしたんだ。」

 

拓馬「そんなことが・・・。」

 

ミセリア「ところで、彼ら行っちゃったけど良いの?」

 

3人「あ。」

 

それから蒼たちを探すのに時間がかかって、まさかあんなことになってるとは・・・。

 

 

 

 

 

 

蒼「色々店があるな、どうする?」

 

夜「やっぱりバディファイトだよ!」

 

夜は目を輝かせている。

表情を見ていると、夜剣の姿とどうにも重ならない。

 

夜「蒼くんはどうする?」

 

蒼「あー、グレーが居ないから今は無理だ。」

 

夜「そうか・・・。それじゃ、わたくしのファイトを見ていてくれ。」

 

蒼「おう。」

 

 

 

 

 

 

その頃――。

 

社長「う、ふふふ。メモリアルよー・・・。」

 

辰馬「・・・・・・。」

 

オレンジ色に竜化した辰馬と顔面が犯罪者になっている社長がキャッスルモールに到着していた。

 

 

 

 

 

 

夜「エクスカリバー!」

 

対戦相手「うわぁ!」ライフ2➡0

 

蒼「あの剣、盾で無効化できないのか。」

 

夜「ああ、コストが厄介だけど、魔法で簡単に装備できるよ。」

 

蒼「なるほ、んぐ!?」

 

突然、頭に痛みが走る。

 

夜「蒼くん?」

 

蒼「なんでもな・・・。」

 

次の瞬間、目に映ったのはどこまでも暗いどこか。

 

蒼「・・・なんだこれ?」

 

夜「気分が悪いなら今日は。」

 

蒼「いや、大丈夫だ。」

 

なんだこれ、目の前が真っ暗にって貧血か?

いや、昨日のメニューはニラレバだ。

鉄分は足りてると思う。

・・・じゃあなんだ?

 

夜「本当かい?ならいいんだが。」

 

グレー「辰馬が近づいてきたよ!」

 

蒼「げ!」

 

スマホから聞こえたグレーの声に鬼の存在を思い出す。

ゆっくり考えている余裕はない。

 

社長「発見よ~!」

 

辰馬「ニガ、サン!」

 

蒼「・・・あれか?」

 

夜「ドラッへくん、人間離れが進んだね。」

 

色合いがドラガオンモガミと同じか。

って呆けてる場合じゃない!?

 

蒼「逃げるぞ!」

 

夜「ああ!」

 

あんなハンターに捕まったら牢屋どころかひき肉だ!

 

 

 

 

 

 

結「あれ?」

 

プラグ「ん?どした。」

 

結「あっちの方で大きな音が。」

 

プラグ「・・・お嬢?」

 

ライナ「蒼が、お兄ちゃんに、見つかった。」

 

お嬢はボッチ分が不足しているみたいだ。

結ちゃんの友人、千歳百花ちゃんはお嬢を心配そうに見ている

 

百花「あの、この子。酸欠みたいになってますけど大丈夫ですか?」

 

リン&プラグ「ああ、大丈夫大丈夫。」

 

これまた結ちゃんの友人、帆風リンちゃんはなぜか俺の言葉にハモるし。

 

結「何でハモるの!?」

 

リン「なんとなく~。」

 

もう蒼の追跡はカメラだけでやっていた。

 

だが、しばらく目を離したばっかりに、あんなことになるとは・・・。

 

 

 

 

 

 

蒼「くそ、辰馬のひゃつッ!奴、何であんな姿に。」

 

噛んだ、舌が、痛い。

 

夜「不味い、このままじゃ。」

 

人ごみなら速度を落とすかと思ったが、するりと抜けてくる。

暴走してるように見えるのに、何だあの無駄のない動き!

 

辰馬「おおおおおおおおぉぉぉ!!」

 

社長「カモンお二人さ~ん!」

 

横の顔面が凄いことになってる社長も持ってるカメラと体の軸がぶれない。

こっちは走ってるのに、歩いて追いついてくるあの物体は人間か?

 

夜「何であの人あんなに早いんだ!?」

 

蒼「もう前だけ見よう・・・。」

 

少し諦めかけたその時。

 

銀子「ちょーッと待った!」

 

上から何故か釘バット持ったJKが降ってきた。

 

銀子「こっから先は通さーん!蒼ッチ、逃げて。」

 

蒼「銀子!・・・すまん!」

 

縞々なの見て。

 

夜「あ、ありがとう!」

 

銀子「良いって、ことよッ!!?ググッ、ガア!」

 

釘バットで辰馬と応戦しているのが見える。

 

社長「辰馬ちゃん、貴方の努力は無駄にしないわ!」

 

あ、まだ社長いた!

 

夜「ほいっ。」

 

夜が黄色いものを投げる。

・・・バナナっすか。

 

社長「あらっ!?」

 

すごいスピードで滑って転んで大分県。

これで距離は稼げるか。

 

蒼「バナナなんてどこにあった。」

 

夜「いや、ゴミ箱が見つからなくて持ってた。ポイ捨てするつもりはなかったんだが・・・。」

 

なるほど。

 

夜「これからだけど、いっそモールを出るかい?」

 

蒼「いや、寧ろあの二人は分断されてる。辰馬はモールを出てくれることを祈るとして、社長さんはどうにか逃げる。」

 

夜「逃げてどうする?」

 

蒼「・・・えーっと。」

 

外道「あれ?モブじゃねえか。」

 

前の方で外道が歩いてる。

というか、モブ呼び止めろ。

超能力漫画の主人公みたいだから!

 

蒼「丁度良かった!後ろからくる人に追われてる!止めてくれ!」

 

外道「え、何の話だ?」

 

社長「待ってーえへへっへっへっへ~!」

 

涎を垂らす社長さんを見た外道の反応は。

 

外道「何だあの化け物!?」

 

カグヅチ「よく分かんねえが、あの化け物を止めるぞ!」

 

デッキケースから出たカグヅチが頼もしくも囮を申し出る。

 

蒼「じゃ、頼んだ~!」

 

外道「全然わかんねえが、おい、おっさばさん!ファイトだ!」

 

 

 

 

 

 

社長「ん?何よ、邪魔しないで!今、あの子のメモリーを・・・。」

 

 

外道「王道を行くのは群れた雑魚の言い訳、俺っちたちは外れた道を突き進む!ルミナイズ、炎の邪道!」

 

 

社長「ぬう!?」(仕掛けられたファイトから逃げるのは、私のポリシーに反するわ・・・。ここは。)

 

俺っちがルミナイズしたのを見て、おっさばさん(仮)は渋面を作る。

 

 

社長「私の兵団に、すりつぶされても文句言うんじゃねえぞワッパ!ルミナイズ、魔岩圧殺軍!」

 

突如、「、」のあたりで顔面が凄い犯罪者面になってルミナイズした。

コイツなんだ!?

 

外道「って、怯むかよ!ドラゴンワールド!」

 

 

外道

 

ドラゴンワールド

超武装炎竜 カグヅチバーニング・ドラゴン

ライフ10 手札6 ゲージ2

 

 

社長「デンジャーワールドオオオオオオオォォォ!!!」

 

 

社長

 

デンジャーワールド

魔岩竜機 ドル・ドラゴレム

ライフ10 手札6 ゲージ2

 

 

う、うるせえ。

 

社長「私の先攻よ!チャージ&ドロー!ライトにコール。剛角のビトゴレム!」

手札6➡5 ゲージ2➡3

 

 

剛角のビトゴレム

サイズ1 攻撃力2000 防御力1000 打撃力4

 

外道「は?サイズ1で打撃力4!?ファーストアタックから重いな!?」

 

社長「何言ってるの。私の《デュエルゴーレム》が、こんなので終わると思ってるのかしら~?ライトにバディコール、魔岩竜機 ドル・ドラゴレム!」

手札5➡4 ゲージ3➡1

 

魔岩竜機 ドル・ドラゴレム

サイズ2 攻撃力10000 防御力6000 打撃力4

『移動』『ソウルガード』

ソウル1

 

手札から出てきた土気色の竜が、場に居たビトゴレムを飲み込んで、場に出てきた。

 

社長「うふふふふ、磨り潰してあげるわ・・・!魔岩竜機!」

 

 

 

社長「ドル・ドラゴレム!」

 

 

 

社長「逆天殺!」

 

 

 

社長「ゲージ1払えば、このターン中ドラちゃんの打撃力は+4、つまり8になり、攻撃は無効化されないわ~!」

手札4 ゲージ1➡0

 

 

外道「攻撃が無効化できない!?それに打撃力8って!?」

 

社長「砂塵連結掌を装備!ドラちゃんが居ればコスト踏み倒しよ~!」

手札4➡3 ゲージ0

 

砂塵連結掌

アイテム 攻撃力9000 打撃力2

 

 

 

 

 

 

――アタックフェイズ

 

社長「ドラちゃん!ワッパを食い殺しなさい!」

 

外道「キャスト!ドラゴンシールド緑竜の盾!ライフ1回復だ、ごはあああああ!?」ライフ10➡11➡3

手札6➡5 ゲージ2

 

社長「そ・れ・じゃ・あ~、キャスト、有事燃料調達、ドラちゃんを破壊する代わりにゲージ3増やしてライフ2回復よ~!砂塵連結掌の能力で相手にダメージ1でゲージ1も追加よ!」ライフ10➡12

手札3➡2 ゲージ0➡3➡4

 

外道「うお!?」ライフ3➡2

 

社長「ドラちゃんはソウルガードで場に残るわ!」

 

魔岩竜機 ドル・ドラゴレム

ソウル1➡0

 

カグヅチ「ソト!こいつ恐らく、必殺技を打つ気だぜ!?」

 

外道「わーってるよ!」

 

 

社長「ファイナルフェイズ!」

 

外道「来いやあああああああ!」

 

社長「良い叫びよワッパァアアアア!キャスト!破岩流 豪血壊震撃!ダメージ2よおおおおおおお!」

手札2➡1 ゲージ4➡2

 

おっさばさんがダイブして拳を振り上げる。

ダメージ2なら・・・!

 

外道「キャスト!ドラゴ根性!ダメージ1受けるがライフ3+だ!ガブグ!?」ライフ2➡1➡4➡2

手札5➡4 ゲージ2

 

た、耐え・・・。

 

社長「・・・この必殺技は。」

 

外道「・・・あ?」

 

社長「ゲージ1追加で払えば、ダメージ2を追加で与えるのよ!」

手札1 ゲージ2➡1

 

外道「は!?ぐぶ・・・ぶああああああああ!!?」ライフ2➡0

 

先攻、ワン、キル・・・?

顎に来た衝撃と共に悟った。

 

社長「ゲームエンド、勝者私よ!」

 

観客『ワアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

 

観客A「すっげえ!」

 

観客E「先攻ワンキルとか初めて見た!」

 

観客V「相手、吹っ飛んでったけど大丈夫!?」

 

見事な先攻ワンキルに観客が沸く中、俺っちは意識を手放して吹っ飛んでいった・・・。

 

 

 

 

 

 

?「あれ、ソトにぃは?」

 

京「あいつ、まーたどっか行って、千里ちゃん、電話かけて。」

 

千里「・・・繋がんない。」

 

京「あ・い・つ~!絶対遊んでるわね!探すこっちの身にもなりなさいっての!」




黙とうを捧げやしょう・・・。

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