バディファイト@サイバーダイバーズ   作:辻 逆月

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今回は炎斬たちの成長(?)をお届けするッス。
それにしても、終焉の世界、ロクデモナイカードが入ってるッスね…。

前回のあらすじ!

暗黒の海に落とされた大イワシ団!
次々と倒れる仲間、特攻を決意したキンメの死にイワンの怒りが爆発!
散ったもの達のイワシ力と共に大銀河イワシを変形させ、ついに大銀河イワシガランを覚醒させるのだった!

プラグ「って前回お前らが見てたアニメじゃねえか!」

デスタール「我輩はイワシガランの素晴らしさを伝えようとしただけだ!」

蒼「というかまだ、『最強トカイナカ3〜丸呑みドジョウ〜』と『ジャングル調査隊587、密ウナギの奥の秘宝、無い悲報』の紹介が!」

プラグ「どうでもいいだろうがあああ!!!」




炎の龍と豪砲竜(炎斬side)

――響が来る1時間前

 

ドラッヘ「グオラアアア!!」

 

ゴッ!

 

炎斬「グハッ!?、チッ、ナリャアアアア!!」

 

ドカッ!バギィ!

 

ドラッヘ「ドハア!?」

 

ドラッヘ&炎斬「ウラ!ドリャア!喰らえええ!!」

 

グシャッ、ベキッ、ゴシャ、ビキッ!

 

ドラッヘ「ハア、ハア、やるじゃねえか。」

 

炎斬「ゲハッ、ゲホゲホ、ハア、ハア、アンタも、な。」

 

俺たちはもうかれこれ、……何分ぐらいかは忘れたが、殴りあっていた。

 

クリムゾンブルグ「なあ炎斬、これ、意味あるのか?」

 

モガミ「ワシもあまり意味があるとは思えんのじゃが、辰馬。」

 

モガミ達が心配そうにコチラを見てくる。

 

ドラッヘ「さて、ウォーミングアップはこれくらいだ。」

 

モガミ「ウォーミングアップじゃったのか。」

 

ドラッヘ「当然だ、ただ殴りあうことになんの意味がある。」

 

クリムゾンブルグ「お前がそれを言うのか。」

 

炎斬「ブルグ…俺は、まだまだ強くなれる気がするんだ。」

 

クリムゾンブルグ「いや、そういう強さはまた違うだろ。」

 

炎斬「いいや、新しい高みが見える。ボロ船が停めてある川だけどな…。」

 

クリムゾンブルグ「それはサンズノカワってやつだろう!戻れ!」

 

 

 

 

 

 

炎斬「あー、ヤベえ、本気で渡りそうになった…。」

 

ドラッヘ「どうせ誰もが通る道だ、振り返るな。」

 

いーや。アレは普通に暮らしてたら見れないやつだ。

だが…。

 

炎斬「けど、そこで何か見えたんだ。」

 

ドラッヘ「?何がだ。」

 

辰さんが振り返る。

俺は見たものを伝える。

 

炎斬「炎龍?ブルグみたいな連中が、何か言ってきたんだ。聞いたはずなのに覚えてなくてな…。」

 

さっき、川からブルグみたいなモンスター達が出てきて何かを訴えかけたんだ。

 

ドラッヘ「なるほど、ならもう一度聞いてこい。」

 

炎斬「は?」

 

ドラッヘ「ドラガオン砲用意!」

 

モガミ「ま、待て、本気か辰馬!」

 

ドラッヘ「アカウント破壊ギリギリにしておけ。そして本気だ。その炎龍達ってのに聞けば強くなるヒントもあるかも知れん、どこに強くなる為のヒントがあるか分からない、ならそこに賭けてみろ!」

 

クリムゾンブルグ「お前!炎斬を殺す気か!?」

 

炎斬「良いぜ、やって来れ。」

 

クリムゾンブルグ「炎斬!?」

 

炎斬「強くなるためなら何でもやる。ファイトだけじゃ得られないもの、得て帰ってきてやる!」

 

ドラッヘ「いい度胸だ、撃てーー!」

 

そこで俺の意識は途切れた。

 

 

 

 

 

 

炎斬「ん、あ?」

 

またさっきの川だ。

おどろおどろしい異様な雰囲気に、1隻のボロ船。

そして、川から這い出てくる、ブルグに似たモンスター達。

 

?「怨みを…。」

 

?、なんだ。

 

?「恨みをはらせ。」

 

?「我らの憎しみ…。」

 

?「ドラゴンワールドへの復讐を…。」

 

?『我らを従えし者よ!炎龍の、追いやられし者たちの無念を、晴らせ!』

 

炎龍を従える…俺のことだな。

だが、炎龍のウラミ?

確か、炎龍はドラゴンワールドの他のモンスター達にあの狭い島に追いやられたんだよな…。

 

?『同胞を恐れ、遠方へ追いやり、数多の炎龍を殺した、我らが故郷、ドラゴンワールド。ああ、憎らしや、憎らしや。』

 

炎斬「待てよ、ドラゴンワールドに復讐って、ソイツはもう昔、の…。がっ!?」

 

記憶が流れ込んで来る!?

炎龍達の、憎しみの記憶が。

コイツらの名前も。

 

スカーレットブルグ「奴らは力の弱い子供らも、炎龍と見るや襲いかかった。」

 

ヴァーミリオンボルグ「私の帰る場所を消された。」

 

レッドラストブルグ「何故、炎龍の名のみが殺意の矛先となる…。」

 

フルファイア「我らの話に聞く耳持たぬ。」

 

ヴァンキッシュ「何故、何故。」

 

カルドブルグ「そして、炎龍の存在も忘れようとしている。」

 

イェーガーブルグ「俺達は一度も忘れたことはない。」

 

炎龍達『あの日の炎を!同胞の血を!朽ちゆく生命を!怨恨の炎は今も、消えることなく燃えている!』

 

炎斬「ぐっ、が、ごあああああ!!?」

 

炎龍の、島で聞いた、話、ブルグの奴、随分オブラートに包んでたじゃねえか…!。

のみ、こまれ、る。

俺は、俺は、炎龍の…炎龍…。

 

クリムゾンブルグ「先代、炎斬にこれ以上の負担を与えるな。」

 

は…!

 

炎斬「ブルグ…?」

 

俺の横に、ブルグが立っている。

 

クリムゾンブルグ「よう炎斬、ちょっと様子がおかしかったんでな。俺達も撃たれてきた。」

 

炎斬「撃たれてきたって、それに俺達?」

 

ドラッヘ「まさか、ドラゴンワールドをここまで恨んでる奴らが居るとはな。」

 

辰さんまで…。

 

レッドラストブルグ「貴様ら、ワシらの末裔にこの者をここに導いた者か!」

 

ヴァーミリオンボルグ「なんの為に!」

 

ドラッヘ「コイツを殺さないためだ。ドラガオン砲でアカウント破壊まで行かない、つまり強制ログアウトにならないとだいたい三途の川に来る。それでもあそこまで苦しむということは何かあるということだ来て正解だったな。」

 

辰さん、死にかけるのに慣れすぎてないか?

 

ドラッヘ「別にお前らの復讐に俺は関係ない、勝手にやってくれって話だ。」

 

だが…、と辰さんは付け加えて。

 

ドラッヘ「お前ら、炎斬を使ってそれをやろうとしたんじゃないのか。」

 

イェーガーブルグ「ああ、そうだ、文句あるか!」

 

ドラッヘ「文句なら一つだけある…!」

 

辰さんは腕を組み、仁王立ちをして、言い放つ。

 

ドラッヘ「テメエらは、自分の復讐を他人任せにするような情けない連中なのかってことだ!」

 

炎龍達「!?」

 

すかさずブルグが補足する

 

クリムゾンブルグ「炎斬を使って代わりに復讐をさせるということは、自分の手を汚さずに誰かに汚名を着せる、まさに外道の所業!先代方は復讐に駆られ、そんなことも分からなくなったか!」

 

ブルグの言葉を聞き、炎龍達はハッとなる。

 

フルファイア「そうだ…!我らは《炎龍》!あらゆる敵を、己が力と同胞の信頼で砕き燃やす、最強の存在!」

 

スカーレットブルグ「仲間を守る為、胸の中の誇りと生命を燃やす!」

 

カルドブルグ「そうだ、復讐は自らの手で行ってこそ!」

 

辰さんとブルグが俺の後ろに身を引く。

…。

 

炎斬「お前ら。」

 

ヴァーミリオンボルグ「何かしら。」

 

炎斬「俺らと一緒に来いよ!多分、外に出れなくても、カードとしてバディファイトでなら活躍出来るんだろ!?」

 

炎龍達「……。」

 

炎龍達は少しの間、互いを見渡す。

そして決意のこもった瞳で。

 

炎龍達「よろこんで、復讐と共に。そしてただ戦場での心躍る戦いを!」

 

全員カードになって俺の手元に来る。

スカーレットブルグ

ヴァーミリオンボルグ

フルファイア

レッドラストブルグ

カルドブルグ

ヴァンキッシュ

イェーガーブルグ

全員俺の新しい仲間だ…!

 

炎斬「俺らは互いを信頼する。炎で火傷させあって、その痛みだって絆になる。俺達は《炎頼隊》だ!」

 

クリムゾンブルグ「《炎頼隊》、いい名前だな。俺も、その炎頼隊だ、仲間も燃やすこの力で、全力で敵を焼き尽くす!」

 

そういったブルグの姿が、変わっていく。

銃器と共に、剣も備わっている!

 

炎斬「へへ、これからも頼むぜ、相棒!」

 

クリムゾンブルグ「ああ、これからも、お前になら背中を預けられる。」

 

俺とブルグは拳をぶつけ合う。

 

ドラッヘ「もうここに用は無いな、早く戻るぞ。」

 

炎斬「その前に辰さん、あんた、ここがどんな場所か、知ってたのか?」

 

おかしいと思った。

川が見えたなんて、普通ならネタ扱いだ。

なのにアンタは。

 

ドラッヘ「…俺も、ここの事はCBSNで死にかけるとアクセスしてしまうことしか知らないんだ。」

 

炎斬「アクセス?」

 

ドラッヘ「ここは、電脳都市伝説の一つとして語られる場所で、行けなかったあの世って所らしい。」

 

炎斬「行けなかったあの世?」

 

ドラッヘ「現実で死にかけると賽の河原ってのが本当に見えることがあるだろう、それが意識ってのがアバターの中にあるのか、それとも意識だけが形を持ってるのか、それは知らないが、電脳世界で起こったら?」

 

炎斬「うぇ!?」

 

ドラッヘ「要は、賽の河原というURLに無理矢理アクセスさせられるんだ。この現象は解明できていない点が多くてな。俺も実際に来るまではただのホラ話だと思っていた。」

 

じゃあここは、ホントにあの世なのかよ。

 

ドラッヘ「グズグズするな、置いて行くぞ。」

 

あ、待てよ!

 

 

 

 

 

 

炎斬「ふう…。」

 

ドラッヘ「アバターの格好だけは直しておいたぞ。面倒なことになるからな。」

 

炎斬「なあ…。」

 

ドラッヘ「ん?」

 

炎斬「辰さん、俺とファイトしてくれ!」

 

ドラッへ「ああ、コッチも熱くなってきた所だ!お前の手に入れた力、試してやろう!」

 

辰さんは服を脱ぎ捨てた。 

 

炎斬「行くぜ、ブルグ!」

 

クリムゾンブルグ「おお!」

 

ヒビキ「お、おーい!」

 

ん?確かアイツはさっき店に居た…。

 

ドラッへ「ん?どうした響!」

 

ヒビキ「炎斬、君にお届けものっす!」

 

俺に?

カードが飛んでくる。 

 

炎斬「何だこりゃ?フラッグ…。は!?コイツは!」

 

炎軍侵龍!?こんなピッタリなフラッグがあるのかよ!?

 

炎斬「コイツは、新しいデッキを組まねえとな。辰さん!ちょっと待ってもらうぜ!」

 

ドラッへ「ああ、待ってやる。」

 

 

 

 

 

 

--10分後

 

炎斬「出来たぜ、コイツが俺の新デッキだ!」

 

ドラッヘ「なら俺も本気を出してやろう!」

 

俺達、炎頼隊の初陣!

見やがれ!

 

炎斬「硬い信頼、熱い絆!俺たちの旗印、燃え上がれ!ルミナイズ、ぶっ込み炎頼隊!!」

 

ドラッヘ「俺の前に立つ、豪砲をものともしない猛者ならば本気で喰ってやる!ハックスタート、雷砲謳歌ああああああ!!」 

 

システムボイス『ルミナイズを確認。サイバーバディファイト。承認します。バディファイト・・・』

 

オープと言おうとした所で。

 

?「むむむー!ちょっと待ったー!」

 

ドラッへ&炎斬「…あぁん!?」

 

誰だ?俺らのファイトに横槍入れてくんのは! 

 

?「うひゃあ!怖いけど、そのファイトボクに実況させてよ!面白そう!」

 

金髪のツインテールに碧い瞳、フリフリの服を来た、小学生か?

 

ドラッへ「…どうする。」

 

炎斬「…別に良いだろ?」

 

ドラッへ「勝手にしろ。」

 

響「もしかしてベリルチャンネルのベリルちゃん!?」

 

ベリルチャンネル?

 

ベリル「そうだよ!今をときめく友チューバー!ファイトに実況いっぱいやりますベリルチャンネル!見てくれてるんだね!」

 

もう一人がカメラを用意してたみたいだな。

んでカメラ目線で?

 

ベリル「みんなー! 元気ー? ボクは今日も元気だよー!皆お待ちかね、ベリルチャンネル、生放送の時間だよ!」

 

空中に大量のモニターが浮かんでそこに人が映ってる。

色んな奴がこのファイトを見てるってことか!

 

観客『うおおおお!!』

 

観客『ベリルちゃんこっち向いてー!』

 

ってアイツ目当てかよ!

 

炎斬「…なんか初陣なのに調子狂うな…。」

 

ドラッへ「CBSNはこういう所だ、気にしたら負けだ。」

 

ベリル「今回はファイター達のファイトを実況!対戦するのは!各地のショップ大会で頭角をみせてるファイター焼野炎斬と、CBSNの凄腕ファイター、豪砲のドラッへのファイト!炎斬さんはアカウント持ってたんだってボクも驚きだよ!」

 

そりゃついさっき創ったばっかだからな。

 

ベリル「そんじゃ、映ってない所でルミナイズは済んじゃってるんで、皆掛け声行くよ!バディ〜…」

 

こうなったら、とことん辰さんを踏み潰す!

 

観客『ファイッ!!』

 

ドラッへ&炎斬「オープン・ザ・フラッグ!!!」

 

ドラッへ「竜牙雷帝!!」

 

ドラッへ

竜牙雷帝

雷砲豪天竜ドラガオンモガミ・ブラスターノ

ライフ11  手札7 ゲージ1

 

炎斬「炎軍侵龍!」

 

炎斬

炎軍侵龍

炎頼機龍 クリムゾンブルグ・/スラッシュ

ライフ9 手札7 ゲージ3

 

ベリル「おお!?特殊フラッグ同士の対決だ!とても珍しい竜牙雷帝に見たことない特殊フラッグ!これはどうなるか目が離せない!」

 

さあ、ファイトだ!

 

ドラッヘ「久々に見せてやるか…。俺の大逆天を…!」

 

!?大逆天って!




さ、次回からファイトッス。
感想&活動報告お待ちしてるッス!
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