バディファイト@サイバーダイバーズ   作:辻 逆月

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スパイラル絆竜団、エンシェントが主人公枠に!
こんなに嬉しいことはあんまり無いっすよ!
これを機にエンシェント使いが増えないかなー。

とりあえずどうぞ。


新たな店員

ドラッへ「ハア、ハア、ハア…。」

 

炎斬「グッ、ハア、ハア…。」

 

フルファイアってモンスターの能力で店長と炎斬、両方のライフが同時に0になったッス。

 

響「ひ、引き分けって、バディファイトで引き分けって聞いたことないんすけど…これありっすか?」

 

ベリル「え、えーと。・・・ま、まさかの引き分け!こんなレアケースなファイトを実況したのは初めてだよ!」

 

あ、普通のことじゃないんすね。

 

ベリル「というわけで!皆どうだった!?バディファイトはこんなことも起こるから面白いよね!それじゃあまた次の動画で会おうねー!」

 

カメラの人が退散していく。

ベリルちゃんがこっちに来て。

 

ベリル「ありがとう!とってもいいファイトだったよ!」

 

炎斬「おーよ。」

 

ドラッへ「当、然だ。」

 

このあと、この2人をログアウトポータルに置くために引きずるハメになったッス…。

 

 

 

 

 

 

ーーライナルーム

 

ライナ「それで、頼みって何?」

 

響「炎斬に店長が言ってた、『目的もハッキリ見えずに強くなれば強くなればとがむしゃらにファイトするだけでもカードを集めるだけでも駄目だ。負けたなら、自分のココを鍛えろ。まず自分を見つめ直せ』って言葉が気になってて。強くなる目的ってのも強くなる方法も分かんなくって…。だからこそ、自分に出来るかなってことを習いに…。」

 

ライナ「何を習いに来たの、私に習いに来ること?」

 

響「俺に、ハッキングを教えて下さいっす!」

 

ライナ「………、え?」

 

面食らった顔のオーナーは耳をトントンと叩いて…。

 

ライナ「何を習いに来たの、私に習いに来ること?」

 

テイク2突入。

厳しいライナ監督だ。

 

響「えーっと、チビの体って半電脳体?ってやつらしいじゃないすか。体に不具合が起こったとき、グレーは蒼たちがハッキングで整備みたいなことしてるって聞いたんで…。」

 

ライナ「蒼に聞いたんだ。けど、ハッキングを教わることに抵抗は無いの?」

 

響「それはないっす。」

 

ライナ「…分かった。けど、教えるのは基礎とチビの整備に関連すること、ついでにハッカーからの身の守り方くらい、それでいい?」

 

響「むしろそこを教えて欲しいっす。」

 

ライナ「じゃあ、まず、ハッキングの今を教えるよ。」

 

響「ハイっす。」

 

オーナーがホワイトボードを引っ張り出す。

 

ライナ「昔はハッキングを行うためには、パソコンに関しての深い知識が必要だったの。ネットワークについては初歩の初歩として、プロトコルに関しても深く知る必要があった。」

 

響「プロトコルって、なんすか?」

 

ライナ「コンピューター同士が通信をする際の手順や規約のこと。ネットワークでコンピューターが使う言葉みたいなもの…って。」

 

全然わかんないっす…。

 

ライナ「はあ、…要は、無いと通信できない物ってこと。まだ簡単に説明してる方なのにこれじゃついてこれないよ?」

 

響「いやあ、パソコンはあんま使ってなくて、CBSNのネットワークサポートに頼りきりで…。」

 

オーナーは呆れ顔を向けてくるけど、わかんないものはわかんないっす。

 

ライナ「…じゃあ歴史の方は早めに切り上げるとして、いろんな知識がないとハッキングは出来なかったけど、CBSNが出来て、ネットワークへの侵入が前提の「アバターというツール」が登場したの、これで、メールアドレスとパスワード、同時にそのアドレスにCBSN運営、ヴァルハラ社から割り振られる秘密のコードさえ知ればパソコンや繋がってるサーバーに簡単に侵入したりできるようになったの」

 

響「へー、で、チビの体にもメアドがあるってことすか?」

 

ライナ「そう、サイバーワールドのモンスターは、体にドメイン。メールアドレスに似たものが各一体一体に存在するの。まあ、整備にはプログラムの知識が必要だけど。」

 

響「え?なんでっすか。」

 

ライナ「彼らの体がプログラムとデータ片で構築されてるから。言っとくけどCBSNでもハッキングにはプログラミングの知識は要るからね。プラグだってその知識を使ってウイルス組んでるんだから。」

 

響「え、ええ?」

 

ライナ「ハッキングに必要な知識がプログラミングに絞れるから、今みたいにハッカー大増殖なんて事態になったの。これでCBSNのハッカーの歴史はおしまい。というわけで、次はハッキング技術の基礎だけど…。」

 

響「それってさっき言ってたプログラミングを?」

 

ライナ「うん、けど、あと10分で新パック情報解禁で手が離せないから、プラグお願い。」

 

プラグ「へーい。」

 

いつの間にか後ろにプラグが!?

 

プラグ「とりあえず、この本の内容を覚えて、相手が美女じゃないからやる気の出ない俺の指導を合わせて3日やれば、一応ものにはなるはずだ。」

 

響「え?、3日?」

 

プラグは俺の肩に手を置いて。

 

プラグ「3日以内に覚えさせないと今月の臨時ボーナス無しってメールが来たんだ。死ぬ気でハッカーになれよ…。」

 

え、え。あ、あれ?

 

ライナ「頑張ってねー。」

 

響「ちょ、ま、ああああああああああ!!?」

 

プラグに引っ張られ、ライナルームを後にした俺は、3日でハッカーにはなったけど、終わった頃には精根尽き果て、10時間丸々爆睡することになったっす…。

 

 

 

 

 

 

−−4日後

 

辰馬「お前ら、今日は新人バイトがウチに来た。仲良くしてやれとかは言わん、しごいてやれ!」

 

辰馬の大声が店内に響く。

 

プラグ「いやお前、大声でそんなこと言うなよ!それでびびったバイトの子が俺らに馴染めなくてやめちまったんだろうが、結構可愛い子だったのによ。」

 

辰馬「知るか!入れ、炎斬。」

 

炎斬「初めて会う以外は4日ぶりだな。今日からここで世話になる、焼野炎斬だ!」

 

チビ「あー、この前の人だー。」

 

蒼「なんでアンダーズでバイトするんだ?」

 

炎斬「まー、馴染めそうな奴らが多そうだったからな。あと、300万も逃したからな…。」

 

銀子「300万?え?円のこと!?どういうこと!?」

 

炎斬「賞金300万の大会に参加したんだが、決勝で太陽竜使いのガンマ、ガンウーマン?に負けてな。んで、所持金尽きかけてた。」

 

プラグ「300万円って、所得税差し引かれても192万は残るじゃねえか!決勝とか惜しいなあ…。」

 

凛「凛も出たかったにゃー!」

 

やいのやいのと全員が騒ぎ始める。

300万円の話に盛り上がる中…。

 

辰馬「静かにしろ!」

 

辰馬の一喝で静かになる。

 

辰馬「こいつに話を聞くなら、開店準備を終えてからだ!解散!」

 

アンダーズ「はーい…。」

 

締まらない空気の中、俺らは開店準備に取り掛かった。




今回はこれで終わりっす。
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