プラグ「お嬢…蒼が、蒼が、死んだ…。」
ライナ「……。」
押の視線の先には、血まみれで、体の所々が切り離された蒼。
生臭い鉄に似た匂いが辺りに漂う。
プラグ「チビもよく分かんねえ奴にさらわれた…。」
響「え?チビが…?」
プラグ「チビをさらった理由は分からないが多分、蒼は、チビをさらいやすくする為に、囮として殺された。」
まだ小学生のお嬢に、見せるべきじゃないんだろうが、見られたものは仕方がない。
ちゃんと事実を簡潔に…。
ライナ「………プラグ、蒼は、死んでないよ。」
プラグ「…へ?」
予想外の答えに一瞬思考がフリーズ。
ライナ「どいて、蒼にこれを繋ぐから。」
お嬢が手に持っていた物を見せてくる。
それは。
プラグ「…お嬢、冗談はやめてくれ。そりゃ、半電脳体用の接続コードだろ?」
半電脳体、つまりグレーとチビに繋いで、主にメンテのために使っているコードだ。
そんなものがあってもなんの役にも立たない…。
ライナ「いいから。」
お嬢は俺を押しのけて、蒼の体にコードを突っ込む。
…そうすると。
プラグ「は…?」
響「どうなってるんすか…?これじゃまるで。」
蒼の体に微妙にノイズが走り、コードがささった。
ライナ「蒼は、半電脳体だよ。だからこのダメージも、外傷だけはハッキングで無理矢理治すことも出来るの。」
なんだ、そりゃ。
グレー「ど、どういうこと?蒼が半電脳体なら僕がわかると思うんだけど…。」
ライナ「…蒼の体を構成するデータは、直接ハッキングしようとしないと解析不可能なレベルでプロテクトがかかってるの。同じ半電脳体だからって、触れた程度じゃ分からないよ。」
お嬢が渋面を浮かべる。
チビが解析協力を申し出たときのように。
プラグ「……なら、お嬢はそれをどこで。」
ライナ「蒼が以前、ダンジョンワールドで神槍C・×天バスターを放ったとき、蒼の体が、一部ブレたことをギアゴッドが観測してたの。」
プラグ「×天バスター…、あ。」
あの時か。
蒼の体がブレたように見えたのは、見間違いじゃなかったのか。
ライナ「その映像を見て、蒼はグレー達と同じ半電脳体なんじゃって思って、ミニギアゴッズに寝てる蒼の体を解析させて、この結論に至ったの。」
そんなことまでしてたのか。
お嬢がパソコンを操作して蒼の体をハッキングする。
飛び散っていた血…傷ついたデータ片が少しずつ修復され、皮膚の代わりになるアバターデータの一部を貼り付けていく。
ライナ「一応これで、……えっと、ちょっと不格好だけど治ったよ。」
治った、のか…?
確かに、蒼が治ったらしい。
けどこれ、治ったっつーか。
響「不格好とかいうレベルじゃなくて、皮膚の色とか、継ぎ目とか、完全に貼っつけて治しました感あるんすけど」
皮膚の色が、所々違う。
コレジャナイ感。
客「お、おい!バディポリスと警察呼んどいたけど、良かったよな!?」
ネカフェの利用客がポリスを呼んでくれたみたいだ。
通報忘れてた…。
響「はい!ありがとうございますっす。」
ちょうど凛も戻ってきた。
凛「備品買って来たにゃー!って、なんにゃこの匂い…。」
ミセリア「そこで蒼くんが伸びていることと関係あるのかな?」
プラグ「……お前ら。」
全員「ん?」
プラグ「辰馬を起こせ、銀子を呼び出せ、店汚してうちの店員に危害を加えた奴らに、オトシマエつけさせてやる…!」
凛「え?危害って、何があったにゃ!?」
響「分かったっす、んで蒼のかたきは必ず討つっす!」
ライナ「ちょうど私も言うところだった。何が目的かなんて関係ない…チビも奪い返して蒼の仇もとろう。」
プラグ「ああ、蒼、絶対仇はとってやる…ハック開始だ!」
蒼「………おーい、自分死んだみたいになってるぞ…。というか本人にやらせろよ。」
プラグ「…。」
響「…。」
ライナ「…。」
意識を取り戻していたらしい蒼が、体勢を変えずに抗議する。
プラグ「いやー…お前外面は治っても痛み引いてないんだろ。体勢変えてないし。病院で見てもらえ。」
蒼「いやいや、何をおっしゃいぐりひゃはあああああああ!!?」
ちょっと斬られてた所を蹴ってみると、奇声を発した。
やっぱ痛み残ってんじゃねえか。
ライナ「蒼は今回絶対安静ね。」
こいつが退院するまでに終わらせてやる。
警察「なるほど、店内に入ってきた男に今救急車に乗った店員さんが激しく暴行され、そこの人のバディも、どさくさに紛れて連れ去られたと?」
プラグ「はい、多分目的がチビ、アイツのバディの誘拐だったのかと。」
あれから2分。
バディポリスと警察に事情を説明した。
治ってる蒼の体を男の持っていたチェーンソーから道に垂れた血液の量に合わせて、怪我した状態にするなど、つじつま合わせも万全だ。
ネカフェの客や品出ししてカードショップの方に戻ってた炎斬にも根回ししたし、これで蒼の正体がバレてめんどいことなるってことも無いだろ。
バディポリス「では傷害の犯人の捜索は警察、誘拐されたモンスターの捜索はバディポリスにおまかせください。」
警察「本当は共同で走査線がしければいいんですが…。」
プラグ「仕方ないですよ、それぞれの捜査の進展に期待します。」
又木さんが来なかったのは幸いだった。
あの人絶対蒼の肌の色で俺たちの隠し事に気づくからな。
バディポリス「はい、情報提供ありがとうございました。そちらもお気をつけて。」
バディポリスも警察も引き上げていく。
プラグ「はい、ありがとうございましたー!」
顔から営業スマイルを引っ剥がす。
プラグ「……、お気をつけてか…。」
今回の件、警察とバディポリスに任せる気は一切無い。
プラグ「ああ、気をつけるよ。又木さんにバレないようにな。」
ここに来なかったってことは非番か別の事件を追ってるかのどっちかだ。
戦争しかけて、バレて説教されるのはゴメンだ。
プラグ「お前ら、行くぞ。」
店の方に歩く。
響「まずはどこにっすか?」
アンダーズ全員が揃ってる。
蒼の件を知っているから全員の顔が、険しい。
全員に役割があるから、ハッカー以外もミーティングだ。
ライナ「チビをさらった目的を確かめるために、チビが前に居た『研究所』に行くの。」
銀子「あ、確かにチビも研究所がどうとか。」
凛「けど、そこで何聞くにゃ?」
花陽「チビくんの能力だよね?」
辰馬「ああ、そうすりゃその連中の目的と向かう先も自ずと絞りこめる。」
炎斬「じゃ、誰が行く?店を空にはしないんだろ?」
プラグ「決まってる、お嬢…。」
売られた喧嘩は買ってやる。
んで、戦争にして売り返してやる。
ライナ「うん行くよ、プラグ、響、炎斬。」
プラグ&響&炎斬「応っ!」
it's my cracking bussiness
これは仕事だ。
報復っていう切なお仕事だ。
仕事は必ず成功させなきゃな。
だから余計な仕事増やしてくれた奴らに、必ず後悔させてやる。
感想&活動報告お待ちしてるッス。
さ、ここからワケの分からない襲撃への反撃ッスけど。
次のファイトから6月2日からの限界突破ルール及び、新ルールを適用することを伝えるッス。
最初に限界突破ルールの方ッスけどこれは簡単な話、禁止制限ッス。
特にバディファイト開発チームはループがお嫌いらしく。
あの先攻デッキアウトの悪魔のワンキル、デスタリカループやベンジョー博士のループも断ち切られたッス。(まだマスタークラヴィスのツヴァイループは消えてないんすけど。)
個人的には、太陽竜のデュオス&ラウド自重しろ…ってのがあるんで加えて欲しいッス…。
んで、新ルールについてなんすけど。
これはまず、先攻ドローありッス。
仲間内で、デンジャー先攻ワンキルありじゃね?と意見があがったんすけど、後攻環境の今にはいい薬かなと一瞬思ったこともあったッス…。
太陽竜のデュオス立てるのが割と安定した…。
…次に、1回のバトルで使える【対抗】制限無ーしッス。
魔法無効の上から更に盾使えるんすけど、これラディスを使う立場から見ると、相手の出方によっては手札切らせやすいから気に入ってるルールッス。
こっちはテスタリアとマルゲリータ…じゃなくマルゲルードで手札増やせるし、カオスからお引越ししてくるあの子も居るッスからね…。
最後に、自分の追加ターン中に追加ターンを得る能力を使っても、追加ターンは得られないッス。
これはどういう意味か。
簡単な話、メンジョー博士は仲間に殺されました。
ただ、見る限り逆天アビゲールは相手ターン挟むからアクターナイツのアレと合わせて何かやってみたいなーって思ったりしたッス。