バディファイト@サイバーダイバーズ   作:辻 逆月

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とりあえず、アンダーズのハッカーランクを上げときますッス。

蒼   ハッカーランクB
プラグ ハッカーランクB
辰馬  ハッカーランクA
ライナ ハッカーランクS
響   ハッカーランクD
花陽  ハッカーランクD
凛   ハッカーランクE
銀子  ハッカーランクE
炎斬  ハッカーランクE


蒼組行動開始

自分は病院に居たのに、今はなぜか暗い部屋に居る。

その上。

 

アルファード「今の君は、抹茶は飲むかな?」

 

蒼「緑茶を飲んでる。抹茶は…多分飲める?」

 

アルファード「ハハ、そこは変わらないのだな。」

 

コネクト・アルファード。

と名乗ったモンスターとお茶会(抹茶)を開催しようとしてる。

 

蒼「…1つ良いか?」

 

アルファード「なんだい?」

 

蒼「お前、それ点てるとこから始めんの?」

 

行動を観察してたら、なんか茶を点て始めた。

 

アルファード「私が私本人でなくとも、半分癖でね。茶道の存在は君に教わったんだよ?」

 

蒼「え?そうなのか?」

 

アルファード「そうさ。…趣味というものはする必要の無いアクションだというのに、始めてみると、止められない止まらない状態に陥るから不思議だよ。」

 

趣味=ヤク扱いかよ。

 

蒼「記憶をなくす前の自分を、お前は知ってるんだよな?」

 

手は無骨なのに茶筅の動きは繊細だ。

泡を細かくして、…茶筅を茶碗の真ん中に動かしてすっと上げる。

 

アルファード「どうぞ、作法は気にせずに飲んでくれ。」

 

蒼「んあ。」

 

差し出された抹茶を飲む。

苦味、それに加えて強い甘味を感じる。

ほんの僅かに塩っぽい味もして、同時にこの茶を、どこかで飲んだ気が…。

 

アルファード「少し、思い出してくれたかな。」

 

蒼「…確かに、自分はこれを飲んだ……いや、というか茶を勧めたの自分じゃなくてアイツだろ!」

 

アイツ、顔は思い出せないし名前も分からない。けど、今少し思い出した。

この数ヶ月何しても思い出せなかったのに。

 

 

?『¥*、ア^にも%#!みるのはどうだ?』

 

蒼?『面白そうだな、どうする?』

 

アルファード『やってみよう。これを、こうするのか。なに、すぐに上達してみせ…アレ?上手く行か、ないな…泡があまり出んぞ。』

 

 

アルファード「そうだ、ちゃんと思い出せてるようだね。」

 

蒼「ノイズ混じりだがな。」

 

アルファード「それでも、僅かに思い出してくれたなら私もここにいた意味があるというもの。少し安心できる。」

 

蒼「…ここ、か…。ここは…。」

 

アルファード「かつて、私の意識というデータの入れ物だった体、その中だよ。今は君の体だ。」

 

蒼「お前の、体?」

 

アルファード「君は忘れているが、私の体に君の意識を入れて、今蒼と名乗る君が居る。」

 

蒼「それって…お前の体を自分が勝手に使ってるってことか!?」

 

アルファード「そう。けど別に気に病む必要はない。その行動は、私のエゴでしかなかったのだからね。」

 

蒼「…あー、…ありがとな…。」

 

アルファード「なに、隣にいるものを支えるのがバディと言うものだろう?」

 

そう言われて、また思い出す。

そうだった…、電脳騎士(サイバーナイツ)の1人。

コネクト・アルファードは自分のバディだったんだ。

 

アルファード「まさか、あれだけかかるとは思わなかったが。」

 

蒼「何がだ?」

 

アルファード「いや、なんでもない。…もう少し話していたかったが、あんまり引き止めていると原因不明の昏睡なんてことになりかねないから、そろそろ君を送ろうか。」

 

蒼「あーそうか。夜たちから見たら多分突然倒れたんだよな。」

 

アルファード「だから、早くしないとね。ああ、そうそう、あの体はもう君の物。コネクト・アルファードの力、存分に振るうといい。」

 

一瞬なんのことか分からなかったが、すぐにあのカードのことが思い至る。

 

蒼「分かった。それじゃ、また来る。」

 

アルファード「…待っている。ドランザーにも、伝えてくれ。」

 

蒼「え?おい誰のこ

 

 

 

 

 

 

蒼「とだよ、ってあれ?」

 

目の前にはコネクト・アルファードは居ない。

景色は病院に戻っていた。

 

結「あ、目が覚めた。」

 

リン「良かった〜、突然白目を向くからびっくりしましたよ〜。」

 

夜「もう少しで医師を呼びに行くところだったよ、驚かせないでくれ!」

 

蒼「…。」

 

グレー「どしたの蒼、突然黄昏て。」

 

グレーたちが心配そうに見つめて来る。

 

蒼「いやなんでも、夜。」

 

夜「なんだい?」

 

蒼「そのカード、渡してくれないか?」

 

夜「ああ、どうぞ。元から君のカードだと思うけれど。」

 

渡されたカードに目を落とす。

同時に今言われたことを思い出す。

 

蒼「ドランザーって誰だよ…。」

 

グレー「ん!?ドランザーって、そのカード、なんて書いてあるの!?」

 

グレーが突然カードを覗き込もうとする。

 

蒼「おいおい、暴れるなよ!?いや、ドランザーによろしくって、言われたんだよ!」

 

グレー「誰に!?誰に言われたのさ!」

 

グレーの反応がおかしい。

 

グレー「デリータ・ロード!?ウォールファイア・アルティマ!?プロセス・オーバー・ゼロタイム!?だれ!?」

 

蒼「いや、それらの名前初耳だ!?コネクト・アルファードだよ!自分の体はもともと、コネクト・アルファードの体を間借りしてたらしいんだ!」

 

夜「グレー君、ちょっと落ち着いて。」

 

夜がグレーを引き剥がす。

 

グレー「うわっ!?……コネクト・アルファードって。」

 

グレーは少し落ち着くためか深呼吸をする。

そのあとストレッチを始めて、ラジオ体操を1番丸々終わらせる。

 

 

蒼「グレー、どうしたんだよ。」

 

グレー「ごめん、ちょっと取り乱した。…それで、蒼の体がコネクト・アルファードの体ってどういうこと?」

 

自分はさっき見たこと聞いたこと、全てをグレーに話した。

 

グレー「蒼がアイツのバディ、だったの?」

 

蒼「らしい。自分が誰か、グレーは聞いたりしてないか?」

 

グレー「…分からないけど、蒼の体がコネクト・アルファードなら、同胞(はらから)に隠し事はなしだよ。」

 

そう言ってグレーは自分の体から何かを取り出す。

真っ赤なデータの塊。

 

グレー「正直、あの姿に戻る気は無かったけど。蒼、君は、電脳世界の守り手、電脳騎士(サイバーナイツ)の力、まずどう使う?」

 

どう使うって…。

 

蒼「まずやりたいことは、突然人にチェーンソー向けてきたアイツ、一発殴りたい。」

 

グレー「OK、私怨マックスで分かりやすい。アホな使い方はやめてよね。なら、同胞(はらから)のために、僕も存分に力を振るうよ!…だから。」

 

蒼「だから?」

 

グレーが赤いデータを体に戻して、後ろの3人に向き直る。

 

グレー「3人とも、明日また来てくれない?もう夕方だし、明日の朝、病院から抜け出すのに協力して。」

 

とんでもないこと言いだしたよコイツ。

そんなの引き受けてもらえるわけ…。

 

リン「オッケ〜。」

 

結「もちろん!」

 

夜「状況はよく分からないが、断る理由もないよ。」

 

…うそおん。

 

?「結!?良いの!?」

 

結ちゃんのデッキケースから青い竜が出て来る。

 

結「ハル。よく分かんないけど、私は今この人を助けたいの、ハルも、力を貸して?」

 

ハル「え?えーっと。」

 

粘れ、見知らぬドラゴン!正直その子ら巻き込んだら多分後で保護者さん的な意味でしっぺ返しが!

 

ハル「結が決めたなら、僕もやるよ。」

 

リン「蒲公英ちゃんはどうします〜?」

 

蒲公英「面白そうだし、参加する!」

 

全会一致かよ!

おーいレヴァンティン、最後の希望はお前だ。

 

レヴァンティン「…。」

 

おい!おしゃべりソード!剣のくせにこんな時だけ剣のフリするな!(?)

 

グレー「じゃあ、明日の朝、病院が開いたらここに集合!脱出ルートは知り合いに頼んどくから。」

 

全員「はーい。」

 

自分抜きで話進んでく…。

なんでこんなにノリノリだよ、君たちぃ…。




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