花陽「これで、私たちの勝利ですよね、又木さん。」
又木「お、おお。」
又木さんは驚いた顔で花陽ちゃんを見ている。
俺も正直驚いてるが…よっぽどあの3人の勝利を信じてたんだな。
又木「……分かった、俺らも協力しよう。お前らも二言はねえよな。」
マキナ「うっす!オレも女だ、結果にとやかく言うようなことはしねえッス。」
轟竜「防御カードを手札に残していなかったのも私の弱さ、勝者には従うであります。」
燕「3分の2が負けちゃったしね、しかたないねー。」
どうやら又木さんには従ってくれるみたいだな。
マキナ「…おい雉、ちょいとツラ貸せ。」
燕「いやー、犬ちゃんこわーい。」
轟竜「雉さん、叩き潰してよろしいですか!」
燕「いや、それ猿くんの場合シャレになんないから。しかも顔笑っちゃってる!半殺しの時の顔になってる!」
……不安だ。
ライナ「みんな何やってるの…?」
結「すごい音がしてましたけど、バディファイトしてました?」
お嬢が結ちゃんを連れて帰ったみたいだな。
なんか、お嬢がこの短期間で成長したように思える。
プラグ「あー、お帰りお嬢。結ちゃんもいらっしゃいだ。」
猫「なーご…。」
辰馬「ライナ、良く帰った!…ん?その猫は?」
お嬢の足元に猫がいる。
灰色の毛に……すっごくパッとしない顔の、なんというか蒼みたいな猫だな。
ライナ「えっと…拾った?」
プラグ「なんで疑問形なんだよ。まあいっか、首輪もないし野良か?」
猫の頭をなでるとちょっと嫌そうな顔をする。
猫にこんな顔されると傷つくな…。
プラグ「4時から作戦だし、店の備品壊させないようにしろよ?」
ライナ「分かってる。行こう先輩。」
結「うん、お邪魔しまーす!」
二人は猫を連れて店のライナルームに入っていった。
プラグ「なんか怪しいな…。エル?お前はどう思う」
エル(ライナ嬢達が何を考えているか、我には分からん。だが気になることが一つ。)
プラグ「デッキ調整をお嬢に頼むのは、俺たちアンダーズなら問題ないがってことだろ?」
エル(ああ、ライナ嬢がデッキビルダーとして優れていることを知っているのは、アンダーズの面々を含めても少人数。ライナ嬢がデッキビルダーであることをひけらかすとは思えんし。)
プラグ「…。まさか。」
スマホに手を伸ばし、ある番号に電話をかける。
数秒後、うざったいほどハイテンションな声が響いてくる。
銃奈「いえーい!この受話器の向こうには超次元突破系美少女主人公!銃奈ちゃんが居まーす!」
プラグ「おい銃奈、お前誰かにお嬢がデッキビルダーだって言ってねえよな。」
銃奈「ノリわるーい!って、そうだよ、後輩の女の子3人組に教えたぜい!」
プラグ「…もういい。色々納得できた。」
電話を切る、銃奈の奴ベラベラと……。
こんなのが先輩、お嬢と結ちゃん達が不憫に思えてくる。
……ん?なんか引っかかったような。
気のせいか…?
ライナルーム
ライナ「あんまり時間ないし、サッサと調整するよ。」
結「う、うん。」
蒼「にゃご!」
いや、自分を元に戻せよ。
ライナ「後でアバターを元に戻すから。それとも、来てた病衣は病院なのに小学生の前で蒼100%やるつもり?」
そういや全裸でした。
着てた病衣も置きっぱなしだしな。
そして、自分の横にはいつの間にかグレーが居る。
グレーがこんなでかいと感じるとは思わなかったな。
グレー「で、これが君の言ってたカード?」
結「うん。」
電脳結晶 クリスタに
ライナ「いろんなカードのワールドを書き換える能力にそれを参照する能力…。」
蒼「ニャン。」
独特の闘い方だな。
結「サイバーワールドのカードの知識はあんまりなくて、というかあの時初めて知って、あんまりカードプールもないから途方に暮れてたの。」
ライナ「なるほど…、それで私に頼んだんだ。」
結「うん、それにライナちゃんがデッキビルダーってことを中等部の銃奈先輩に教えてもらったから。」
その場の1人と2匹『……。』
あいつは……姿を見る見ないに関係なく余計なことしかしないんだな…。
まあ、今回は逆か。
ライナ「これらでもうデッキは作れるから、一旦蒼のデッキに移るね。」
ライナは自分のデッキを広げる。
そこに、グレーがカードを置く。
ついでに自分もアルファードのカードを置く。
ライナ「これだけ、《サイバールーター》が揃ってるなら、《電脳生命》よりそっちを組んで必殺技特化にするのがいいかもね。主軸はこれ。」
そういうとライナはアルファード、
ライナ「サイバーワールドは属性によって戦い方が変わるみたい。例えばグレーたち《電脳生命》は、どこからでもモンスターが現れる自由さが特徴だし、《サイバールーター》は今まで数が少ないからよくわからなかったけど、これで強力な必殺技を手札に持って来て決める必殺技特化ってことが分かった。」
蒼「にゃおん。にゃ?」
まあ、それぐらいは感覚でわかった。んで?
……というか自分が何言ってるか分かるのか?ライナ。
ライナ「その体に設定した言語に対応した翻訳機を作って耳に仕込んでるから分かるの。…特にコネクト・アルファードは、サイバー・グリーブの能力と似た能力を持ってるから、必殺技を持って来やすいの。サイバールートも持ってるからメールボックスも使いやすいし、それに…」
結「それに?」
ライナ「この能力を見て。」
ライナが能力を指し示す。
…あ。
40分後
デッキ調整と試運転を終わらせて、自分たちはプラグたちより先にターゲットの居場所に先行することにした。
ライナ「じゃあ、蒼とグレーはここのパソコンから直接CBSNにダイブして。」
蒼「にゃーお。…にゃーにゃにー。」
了解。
…やり方わかんないんだが。
グレー「えっと、普通にパソコンに入ろうとしたらできるよ。」
そういってグレーはライナのパソコンに入る。
じゃあ行くか。
ライナ「ちょっと待って。」
蒼「にゃー?」
どした?
ライナは小さなバッグを自分の首にかける。
ライナ「服とアバターのデータをこのカバンに圧縮して、デッキも入れてあるから、着いたら開けて。」
蒼「にゃ?にゃーにゃー」
いや?カバンなんてパソコンを通れるわけないだろ。
ライナ「これは、グレーの半電脳体を解析して、同じように現実に存在できる電脳体としてギアゴッドが創った半電脳カバンなの。コアデッキケースも半電脳体のサイバーデッキケースになってるから、現実と電脳を行き来しやすくなるよ。」
蒼「にゃー…。」
ほえー…。
ライナ、さらっととんでもないもの作ってないか?
グレー「蒼ー、早くしないと置いてくよ?」
蒼「にゃ!……にゃんにゃす。」
待った!……行ってくる。
ライナ&結「行ってらっしゃい、蒼(さん)。」
今回はここまでッス。
感想&活動報告、お待ちしてるッス!
さて、それぞれが行動開始ってことで面白くなってまいりました!
以下の情報が更新されました。
半電脳カバン
■ギアゴッドお手製シリーズ、第1弾
■グレーや蒼の半電脳体を解析して作られた、半電脳体達に便利なサイバーグッズ。
■CBSN内でデータを入れたり、現実で保存したデータをそのまま置いておくことが可能。
サイバーコアデッキケース
■ギアゴッドお手製シリーズ、第2弾
■コアデッキケースの半電脳体版。
■中に刺さっているカードも、ルミナイズのカード光子化技術の応用で電子化できるため、直接カードを電脳内に持っていける。