バディファイトよりストーリーに力入れすぎたかなって。
唐沢「がっ、だっっ、ぐべえ!?」
夜剣に斬り飛ばされた唐沢は3度体を打ち付ける。
夜剣は唐沢に剣を向ける。
夜剣「小生の勝ちだ、投降してもらおう。」
唐沢「・・・ッ、わ、分かったよ。分かったから剣・・・降ろしてくんねえ、かな?」
夜剣「・・・」
夜剣が剣を下したその時。
唐沢「あ、ありがと、・・・よ!」
唐沢は全力で逃げ始める。
美奈「あっ!待ちなさい!ヴァインスベルク!」
ヴァインスベルク「任せ・・・!」
星野ちゃんはバディモンスターを出すが。
唐沢「おっと~、バディポリスは、何だっけ~?」
ヴァインスベルク「くっ・・・。」
美奈「ウッ・・・、!そうだ。蒼さん、ルートを!」
蒼「いや、それはしない。」
美奈「何でですか!?」
蒼「それは・・・。邪魔になるからだよ。」
美奈「何のですか!?」
夜剣「さっきのはそういうことか。」
夜剣がレヴァンティンをしまい、こちらに来る。
美奈「え?さっきのって・・・。」
夜剣「此処に居たはずの誰かが居ないとは思わないか?」
美奈「?・・・、・・・あ。」
夜剣「それなら問題はないね。では小生はこれで失礼しよう。」
美奈「あ、ありがとうございました。」
夜剣「礼などいいさ。」
そう言って夜剣は去っていった。
美奈「・・・彼は、何者なんですか?」
蒼「?夜剣は女だけど。」
美奈「え、え?えええええええええええええええ!!?」
おおう、今日一番驚いたって顔だな。
唐沢「はあっ、はあっ、はあっ。くっそ~、体の痛みが鈍いから動けたけど、もう現実に帰れねえじゃないの~。」
唐沢は廃ビルのオブジェクトの柱にもたれ、悪態をつく。
幾ら痛みを感じようが、ログアウト先は恐らくバディポリスに見張られているはずなので強制ログアウトで現実に戻るわけには行かない。
アカウントを破壊されたり、余りにアバターが傷つくと安全のために強制ログアウトさせられるのだ。
唐沢「また手近なハッカー脅すしかねえよな・・・。」
唐沢はハッカーを探すために歩き始めようとしたその時。
唐沢「・・・ん?」
マップを確認したところ、辺りにたくさんのハッカーらしきアイコンがある。
それら全てが、まっすぐこっちに向かってくるのだ。
違法アバターハッキングデータ、レーダーハイドを使っている唐沢の居場所は本来分からないはずなのに。
意気の良いハッカー「見つけたぞ!」
唐沢「!?」
気さくなハッカー「こいつが例の、強盗犯か?」
抵抗するハッカー「間違いない!さっきは良くもやってくれたな!?」
唐沢「な、な・・・。」
辺りからハッカーが集まってくる。
しかも、全員が唐沢に敵意を向けている。
唐沢「何だよ、これ・・・。」
唐沢の表情から一切の余裕が消える。
抵抗するハッカー「アンダーズがお前に発信機タイプのマルウェアを仕掛けたんだよ!そのシグナルを発信してるやつが銀行強盗だって周りのハッカーに伝えろって言って俺を逃がしたんだ!」
コギャル系ハッカー「ていうかさ~、アンタそんだけ派手に動いてハッカーが何もしないとか思ったの~?」
ボーイッシュなハッカー「私らハッカーは、アンダーズやシャーロック以外は基本他のチームにはあまり干渉しない。バディファイトで勝負はするけど。」
?「けどさ。」
廃ビルの頂上からガレキを押しのけ、山井プラグが姿を現す。
プラグ「他のハッカーがやられそうになってんのを、黙っていられるほど、ハッカーは薄情でもないんだ。お互い持ちつ持たれつでやってるしな。」
唐沢「あ、あ、あああ・・・。」
プラグ「ゲームエンドだ、唐沢。少し痛いぜ?俺今機嫌悪いし。」
周囲のハッカー全員がバディコールを行う。
そして・・・。
唐沢「・・・・・・ああああああああああああああ!?」
現実に戻った自分たちは辰馬たちと合流した。
サツキ「任務完了だ。やったな、美奈ちゃん。」
美奈「いえ・・・。私は・・・。」
星野ちゃんは煮え切らない様子で口ごもる
美奈「・・・あの、サツキさん。」
サツキ「どうした?」
美奈「ハッカーのこと、どう思いますか?」
サツキ「どう、って?」
美奈「アンダーズを、ハッカー集団を紹介された時、抵抗はありませんでしたか?」
星野ちゃんの質問の意図を察したサツキは頬を掻く。
サツキ「抵抗か。最初はあったかもしれない。」
美奈「・・・。」
サツキ「けど、そんなのは杞憂だったと気づいたよ。」
美奈「え?」
サツキ「青いパーカーが証だって聞いてたから、店先でまじめに働いてた彼を見てすぐに彼もアンダーズだって気づいた。」
プラグのことだな。
サツキ「その仕事ぶりで、多分信用できる人たちだろうと思ったんだ。」
美奈「そうですか・・・。」
サツキ「それになにより、凛ちゃんと君かな?」
美奈「え、・・・あ。」
サツキ「彼女があんなに心を許すってことは相当いい人だったんだろうって思ったし、蒼と言ったかな。彼の君にハッカーを実際に見せるなんていう大胆な対応を見せられるとね・・・。」
ん?自分がどうした。
美奈「・・・。ふぅ。蒼さん!」
蒼「ん?どうした星野ちゃん。」
美奈「今回は、いい経験になりました。ありがとうございます。」
蒼「どういたしま「後!」ん?」
美奈「今度会うときは、下の名前でお願いします。」
蒼「あ、あー。了解?」
サツキ「ふふ。」
辰馬「くっくっく。」
美奈「っちょ、何ですかその気の抜けた返事。というか二人とも笑わないでください!」
サツキ「いやー、ごめんごめん。」
辰馬「くく、すまん。」
美奈「何々ですかーー!?」
星・・・美奈ちゃんの声が往来にこだましたのだった。
――2日後
プラグ「お、おいこれ・・・マジか。」
花陽「す、すごいです・・・。」
凛「どうしたにゃ?二人とも。」
自分と辰馬が渡した紙を見て、プラグと凛の友達の小泉花陽が感嘆の声を漏らす。
プラグ「こ、これどこで手に入れたんだ!」
花陽「は、ハッキングですか!?ハッキングしたんですか!?」
蒼「いや、ハッキングはそんなに万能じゃないしそんな方法で手に入れないっての。」
辰馬「まあ、これを手に入れられる友人が居てな・・・。」
2人に渡した紙は、大人気アイドル、ツルギヒメの団体ライブチケットだ。
あのあと、花陽とプラグが店と電脳の両方で後始末までしてくれたと知り(プラグに至っては唐沢を体に戻すとこまでやっていた。)、もうジュース奢るのではすまないのではということになり辰馬と相談、使いたくないコネを使う羽目になったのだ。
チケットを手に入れてもらう代わりに様々な『お使い』をこなし、最後にバディファイトをしてようやく手に入れたのが早朝。
苦労はしたけれど、ありがとう。ニコッチさん!若干怒りマークが滲むけど!
蒼「これ、プラグ達で楽しんできなよ。」
辰馬「俺たちは少し寝・・・。」
自分と辰馬は疲れをリセットする為、寝床に向かおうとするが。
プラグ「いや、俺たちだけ楽しむわけには行かねえよ!」
花陽「そうです!幸い今日は定休日、チケットも5人まで入れます。」
凛「あ、凛も行っていいにゃ?」
花陽「当然!ライナちゃんも連れて行きたかったですが、珍しく学校に行って居ないですし、これでチケットは人数ちょうどです!」
・・・ジーザス。
辰馬「ちょっとまて、二人とも。」
蒼「そうだ、落ちつこ。」
プラグ「遠慮の必要はねえよ!お前らも一緒だ!」
自分はプラグに、辰馬は花陽に引っ張られる。
蒼&辰馬「ああああああああ・・・。」
2人して、情けない声が出たのだった・・・。
ライブ会場は人、人、人でごった返している。。
ただ、熱気と圧力で押しつぶされそう、ということはなくどうやら上の団体専用席に座れるらしい。
凛「このチケット凄いにゃー。ほんとにこの二人、どこで手に入れたの。」
蒼「くあー。」
辰馬「んごおおおおお。」
プラグ「今気づいたけどさ、何でこの二人ボロボロなわけ?」
花陽「さ、さあ?」
ステージの方から凄まじい歓声が聞こえだし、それが少し自分の目を覚ます。
花陽「あ、始まるよ。」
プラグ「イェーイ!待ってましたー!」
蒼(歓声が聞こえる。)
それに混じって何か、響きわたるような声が聞こえる。
マイクで広がってる・・・。
この声、歌をどっかで。
どこかで聞いたような。
・・・確か、電脳の中で。
そうだ、この声。
ツルギヒメ「~~♪~♪」
プラグ「ツルギヒメ!ツルギヒメ!」
花陽「わああああああ!感激で~~す!」
凛「二人のテンションがすごすぎるにゃ・・・。ん?蒼、起きたかにゃ?」
蒼がむくりと起きて口を開いたかと思ったら。
凛にしか聞こえないぐらいの声で。
というか横の2人の声で聞こえにくいけど。
蒼「・・・ヨ・・・ギ?・・・くかー。」
といってまた寝ちゃったにゃ。
何を言ったかは気になったけど、多分ただの寝言だよね?
とりあえずこのライブを最後まで楽しむことにしたにゃ。
今回はここまでっす。
ライナの通う学校での話、「DDDオジサン」を考えてるんすけど、早く出したいな。
なのにちょっとした過去話が遅らせる・・・。